cpucorei78550u

管理人管理人

当記事では、「Core i7-10510Uの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。第10世代Comet Lakeの最新のCPUです。Core i7-8565Uの後継モデルと考えて良いでしょう。

同じComet Lakeの「Core i5-10210U」と比べるとブーストクロック周波数が大きくアップしています。結果的にパフォーマンスが上がりますので、動画編集やRAW現像など負荷の高い作業を行いたいと考えている方におすすめです。ただし、価格も40%高くなっています。同じ時期にIce Lake世代の「Core i7-1065G7」がリリースされています。10nmプロセス採用で高いパフォーマンスが期待できます。

後継モデルは「Core i7-1165G7」です。海外メーカーを中心に切り替えが行われています。10nm SuperFinプロセスが採用されてよりパフォーマンスが向上しています。

Core i7-10510Uの基本スペック

世代第10世代
開発コードComet Lake
コア/スレッド数4 / 8
クロック周波数1.80 GHz
ブーストクロック4.90 GHz
内蔵グラフィックスUHD Graphics
キャッシュ8MB
TDP15W
発売日2019年10月
価格$409

目次

Core i7-10510Uのおすすめ用途

デュアル動画視聴動画編集動画投稿RAW現像マンガ ゲーム 
dulamonitor
dougahaisin

video_hensyu
youtubervirtual


gamedeveloper
×
デイトレ実況デザインDTM SkypeCAD ビジネス
kabufx
gamejikkyouwomen
×
webdesign

tvdenwa
cad
×
businessperson
ノート向けCPUとしては高い性能を持っています。デュアルモニター・動画視聴・Skypeなどの使用に問題はありません。動画編集・RAW現像・CADなどもある程度対応することが可能です。ただし、4K解像度動画の編集・画像編集や大規模なCADでは重さを感じてしまうと思います。一般ユーザーであれば十分過ぎる性能だと言えます。クリエイターの方は選択に注意が必要です。Core i7-10750Hなどの高パフォーマンスモデルを選択しましょう。

Core i7-10510Uのスペック比較

i7-10510Ui7-1065G7i7-8565U
コードネームComet LakeIce LakeWhiskey Lake
プロセス14nm10nm14nm
コア/スレッド4/84/84/8
ベースクロック1.8GHz1.3GHz1.8GHz
ターボクロック4.9GHz3.9GHz4.6GHz
内蔵GPUIntel UHD Graphics
Intel Iris PlusUHD Graphics 620
GPU EUs24 EUs64 EUs24 EUs
メモリ規格DDR4-2666DDR4-3200DDR4-2400
キャッシュ8MB8MB8MB
TDP15W15W15W
発売日Q3'19Q3'19Q3'18
単体価格$409$426$409
搭載PC価格82,384円~119,980円~94,980円~
比較対象として同時期に発売されたIce LakeのCore i7-1065G7と前世代のCore i7-8565Uとを比較しています。Ice Lakeは最新アーキテクチャの10nmプロセスを採用しているのが特徴です。Ice Lakeのi7-1065G7は、パフォーマンスに影響を与えるクロック周波数がいずれもi7-10510Uよりも低いものの性能は高いです。これはプロセスの縮小化によってパワー効率が上がったためです。単純にスペックを比較するだけではわかりにくい部分です。こういうところはベンチマークソフトのスコアと合わせて見るとわかりやすいと思います。

前世代のCore i7-8565Uとは同じアーキテクチャを採用しているためクロック周波数はそのまま比較しても良いでしょう。そうするとベースクロックは同じでブーストクロックが7%向上していることがわかります。全体で見ると7%-10%程度性能が高いです。ただし、ベンチマークソフトではそこまで大きな差がでません。性能差を体感することは難しく微増と考えておきましょう。

現時点でCore i7-8565Uを使用している方が買い換えるメリットはありません。当該CPUは、Core i5シリーズを使用していて性能不足を感じている方や第八世代よりも前のCPUを使用している方向けだと言えます。

Comet LakeとIce Lakeの違いについて(中上級者向け)

Comet Lake及びIce Lakeは同じ時期に出たためユーザーからするとわかりにくいかもしれません。簡単に違いをまとめるとアーキテクチャの違いです。後者の方が新しいアーキテクチャを採用しています。具体的には、プロセスの縮小化、CPU内蔵GPUの強化、メモリ規格のアップ、Wi-Fi 6への対応などがポイントとなります。

プロセスの縮小はアーキテクチャ(土台)に関わるものでパフォーマンスに大きな影響を与えます。プロセスが小さくなるとより省電力・高性能になるのが通常です。多くのトランジスタを搭載できるのがポイントですね。Comet Lakeは新しいCPUなのですが、実は前世代と共通している部分が多く新鮮さはありません。

Ice Lake CPU内蔵GPUについては、従来のUHD Graphicsよりも高性能です。オリジナルのIntel Iris Plusを搭載しています。GPUパフォーマンスを測るGPU EUsが2.5倍の64となり格段に高性能です。ただし、ゲームなど負荷の高い3Dグラフィックスの処理が得意なわけではありません。

メモリ規格はDDR4-2666→DDR4-3200へと変更されています。よりメモリ規格が変わるとメモリクロック・バスクロック、転送速度が上がるためより高性能になります。ただし、体感できるわけではないためそこまで気にしなくても良いと思います。

Wi-Fi 6は次世代の通信規格ですね。より安定した通信環境を手に入れられます。今後はWi-Fi 6に対応したモバイルルーターやデバイスが増えてくると思います。

関連記事:第十世代Ice LakeとComet Lakeの特徴を比較【2023年】

Core i7-10510UってどんなCPUなの?

省電力が魅力の高性能CPU

corei7-10510ubenchmark
Core i7-10510Uは、省電力性が魅力のCPUとなっています。Core i7シリーズということもあり性能は高めです。ただし、高性能モデルであるCore i5-9300Hには及びません。また、Core i7-8565Uからは順当な進化となっているものの大きく向上しているわけではありません。9%程度の伸びに留まります。ノート向けCPUは種類も多く慣れていない方にはわかりにくいかもしれません。後述のベンチマークを見ていただけるとより理解が深まると思います。

Core i7になると一気に価格が上がるのがネックですね。Core i7-10510Uは$409で、Core i5-10210Uは$297です。その差は$112と大きめですね。Core i3 10110Uは$281であることを考えるとCore i5シリーズのコスパの高さが際立っています。立ち位置的にはやや不利だと思います。

外出先でも様々なアプリケーションを使いたい方向け

Core i7-10510Uは、外出先でもバリバリパソコン作業をこなしたいという方向けです。カフェや出張先でも資料作成や動画編集などを行いたい方なら後悔はしないでしょう。省電力も強みとなっていてバッテリー駆動時間も長くなるのが嬉しいですね。

ただし、性能は高いのですが、コストパフォーマンスがずば抜けて高いわけではありません。ある種のプレミアムが付されていると考えても良いでしょう。コスパを重視される方はCore i5-10210Uが選択肢に入ります。i5よりもクロック周波数が上がり動画編集、RAW現像、ビジネスなどの用途で活躍します。

2021年02月時点では国内BTOメーカーが中心となっている

2020年10月でCore i7-10510Uが発売されたばかりの頃はDellやLenovoなどの海外メーカーが中心でした。海外メーカーは後継モデルであるCore i7-1165G7搭載モデルへと切り替えられています。意外とノートパソコンは外資系メーカーの対応が早いですね。

Lenovoなど一部のメーカーでは今でもCore i7-10510U搭載モデルの取り扱いがあります。マウスコンピューターはCore i7-10510Uの販売に力を入れています。価格が手頃になっていて最新モデルにこだわりがない方であれば選ぶメリットはあると思います。

ベンチマークでわかるCore i7-10510Uの性能!

ここではベンチマークと呼ばれる指標を見ていきます。スペックを見るだけでは性能のイメージがしにくいと思います。ベンチマークソフトを使えば客観的に数値を比較できるため性能差もわかりやすく初心者の方でも安心できると思います。他のCPUと比較して相対的なスコアをみると良いでしょう。

Cinebench R20

cpuCore i7-10510U-cinebenchr20

Cinebench R20は、CPUにレンダリング(負荷の掛かる作業)をさせてパフォーマンスを測るソフトウェアです。前世代のCore i7-8565Uと比較すると1%程度です。ほぼ誤差の範囲だと思います。Ice Lake世代のCore i7-1065G7とは7%ほどの差があります。新しい世代の方がスコアが高い結果になっています。また、Cinebench R20ではCore i5-10210Uとの差も大きくありません。

Handbrake

dougahensyuuCore i7-10510U-handbrake

動画のエンコードに掛かる時間を計測しています。動画編集を行う方は参考になるデータだと思います。この数値を見るとCinebench R20よりは性能差が出ています。8%程度高速化されていることがわかります。Core i7-1065G7とも同じぐらいの差が出ていますね。

7-zip

zipCore i7-10510U-7zip

Zipファイルの圧縮及び解凍速度を計測しています。Core i7-8565Uとの性能差は3%に留まります。Core i5-10210Uとの性能差が大きいですね。35%ほどの性能差があります。価格差も納得できるほどの数値だと思います。

Core i7-10510U搭載のおすすめBTOノートパソコン

mouse X4-i7(マウスコンピューター)

mouse X4-i5-E価格:89,800円
CPU:Core i7-10510U
GPU:オンボード
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB
HDD:非搭載

14.0インチモニターを搭載しています。本体のサイズは13.3インチモデルと同等なので非常にコンパクトです。重量も約1.13kgと軽いのが特徴です。サポートなどを重視したいと考えている方におすすめです。人気が出るのも納得のモデルだと思います。

MousePro MousePro-NB520Z(マウスコンピューター)

MousePro-NB410Z-2002価格:99,800円
CPU:Core i7-10510U
GPU:オンボード
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB
HDD:非搭載

マウスコンピューターの法人モデルです。個人の方でも購入することができます。OSはビジネスモデルらしくセキュリティなどが強化されたWindows 10 Pro 64 bitが選択されています。バッテリー駆動時間約7.5時間と標準的です。本体重量は約2.03kgとなっています。CPU性能が高く動画編集など幅広く対応することができます。メモリ16GB、SSD 512GBと構成も充実しています。

Lenovo Yoga C740 – アイアングレー(Lenovo)

Lenovo Yoga C740価格:102,971円(税込)
CPU:Core i7-10510U
GPU:オンボード
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB
HDD:非搭載

タブレットモードにすることもできます。バッテリー駆動時間は約18.6時間と長時間駆動が可能です。メモリ16GB、SSD 512GBとこの価格帯では圧巻の構成です。クリエイター作業にも適していると言えます。指紋センサーが搭載されているなど実用面も充実しています。

当記事のまとめ

管理人管理人

当該記事では、ノート向けの第10世代CPU「Core i7-10510Uの性能スペック及びBTOノートパソコン」について紹介しました。2019年10月に発売しています。性能的にはCore i7-8565Uの上位互換ですが、それほど飛躍的に向上したわけではありません。同じ時期に販売されたIce Lakeと比べるとやや見劣りしてしまうかもしれません。

マウスコンピューターの「mouse X4-i7」は人気の高いモデルとなっています。手頃な価格と実用性の高い14.0インチノートというのが人気の秘密です。国産ブランドという安心感もありますね。同様にマウスコンピューターの法人向けモデルの「MousePro MousePro-NB520Z」もおすすめです。デザイン性が高く個人の方も必見です。Lenovoの「Lenovo Yoga C740」はコスパが高いモデルとなっています。メモリ16GB、SSD 512GBという構成も◎

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