geforce gtx1650_top画像引用元:https://www.kuroutoshikou.com/

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当記事では、「GeForce GTX 1650の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。2019年4月にTuring世代最後のグラフィックボードが登場しました!GTX 1050の後継モデルということになります。

これまでは同じTuring世代でも上位モデルに当たるRTX 20シリーズなど一般ユーザーにとってはオーバースペックなモデルが先陣を切っていました。当該モデルはそれほど高い性能は必要ないというユーザー向けです。動画編集・RAW現像・WEBデザインなどの作業を考えているクリエイターの方にもおすすめです。

その後後継モデルのAmpere世代の「GeForce RTX 3050」が発売されました。GTX 1660 Tiと同等のゲーミング性能を持つグラフィックボードとなっています。ついに50番台のグラフィックボードでもレイトレーシング・DLSSにも対応となりました。なお、RTX 3050が発売されてからもGTX 1650の販売は継続されています。性能差・価格差があるため差別化が図られています。

(+) Turing世代のエントリークラスが登場
(+) GTX 1050 Tiよりも高いパフォーマンスを発揮
(+) 低価格帯を支えるグラフィックボード
(-) RX 570と比べるとややコスパが悪い

目次

GeForce GTX 1650の総合性能

gtx1650benchmark

GTX 1650は、型番的にはGTX 1050の後継グラフィックボードということになります。そこから見ると80%以上性能がアップして確実にその地位を築いていると言えます。GTX 1050 Tiよりも性能が高いのは驚きです。50番台のグラフィックボードでも十分な性能を持っていますね。

GTX 1650の上位にあるのはGTX 1060 6GB、GTX 1650 Super・GTX 1660となり順当ですね。GTX 1650 Superは後継モデルとして登場しました。今は供給が安定しておらず購入困難です。すぐ下にAMD製Radeon RX 570があります。Radeon RX 570は非常にマイナーなグラフィックボードのため、低価格帯については実質NVIDIA製グラフィックボードの独壇場です。

GeForce GTX 1650の性能スペック紹介

GTX 1650GTX1660GTX 1050 Ti
コードネームTuringTuringPascal
プロセス12nm212nm214nm2
ダイサイズ200m㎡284m㎡135m㎡
トランジスタ数47億66億33億
CUDAコア896基1408基768基
ベースクロック1485MHz1530MHz1290MHz
ブーストクロック1665MHz1785MHz1392MHz
VRAM4GB GDDR56GB GDDR54GB GGDR5
メモリ帯域幅128GB/s192 GB/s112 GB/s
TDP75W120W75W
公式価格$150$220$139
発売日2019/04/2019/03/2016/10/
GTX 1650のスペックを比較していきましょう。性能的にPascal世代のGTX 1050よりもGTX 1050 Tiの方が近いためこちらを比較対象としています。Pascal世代と比べるとプロセスが14nm→12nmへと縮小化されています。一方で、ダイサイズは135mm→200mmへと約50%増えました。これによって多くのトランジスタを搭載することができ性能向上につながっています。

CUDAコア数は768基→896基へと約15%アップ。ベースクロックは約15%、ブーストクロックも約20%向上しています。これだけ基本的な部分で数値がアップしていたら性能が上回っていることも不思議ではありません。ただし、メモリ規格や容量はそのまま継続となっています。何よりすごいのがこれだけスペックが上がっているのに消費電力が75Wに抑えられていることです。補助電源を必要としない省電力性が魅力だと言えます。

同じTuring世代の上位モデルであるGTX 1660と比べてみます。ダイサイズ及びトランジスタ数が約40%上がっています。GTX 1050 Ti→GTX 1650でも伸びていた中でさらに向上していることがわかります。CUDAコア数が55%以上アップ、メモリ容量も4GB→6GBへと増えています。メモリ規格が変わるのはRTX20シリーズからです。

GeForce GTX 1650ってどんなグラフィックボード?

Turing世代の低価格帯グラフィックボード

GTX 1650の登場でTuring世代のグラフィックボードが揃いました。エントリークラスの登場です。これまではミドルクラス~ハイエンドクラスのグラフィックボードが中心でした。低価格のエントリークラスのモデルを待ちわびていた方も多いと思います。価格が高くなかなか手を出せないとか、それほど高性能なグラフィックボードは必要じゃないよというユーザーもいるはずです。

2018年9月27日にRTX 2080 Tiがリリースされその後RTXシリーズがまずは揃った形です。その後2019年3月15日、レイトレーシングが搭載されていないGTX 16シリーズが発売され、4月30日にこのGTX 1650をユーザーが手に入れられるようになりました。これでTuring世代が上から下まで一通り揃ったということになります。

GTX 1050 Tiよりも30%性能が高い

Turing世代におけるエントリークラスのグラフィックボードとは言ってもこれまでのエントリークラスとはわけが違います。Pascal世代のGTX 1050よりも80%以上性能が高く、GTX 1050 Tiよりも35%以上高いパフォーマンスを持っています。つまり、過去のローエンドあるいはミドルクラスに匹敵する性能を持っているということです。

もちろんゲーミングPCとしても通用するモデルです。設定を調整すればFULL HD環境で快適にゲームプレイを行えます。また、3Dグラフィックスを取り扱うクリエイターの方にもおすすめです。クリエイター向けPCの主流になるポテンシャルがあります。後継モデルのRTX 3050の価格が高めなのでGTX 1650搭載モデルが十分候補に入ります。

旧世代になった今でもGTX 1650は人気の高いグラフィックボードです。価格を抑えたいユーザーにとって頼りの綱となります。AMD製のグラフィックボードも選択肢に入る方は競合のRX 570も合わせて検討しましょうAmazonやパーツショップなどで見るとGTX 1650の方が5,000円ほど高く設定されています。

RX 570は定価が安く非常に魅力的なグラフィックボードです。コストパフォーマンスの観点からも優秀です。しかしながら、AMDのグラフィックボードを搭載したBTOパソコン自体が少ないです。また、搭載モデルもパーツ単体よりも割安感はありません。そのため自作を考えている中上級者の方を対象にしています。

搭載BTOパソコンの息が長い

2023年2月時点でGTX 1650がリリースされてから4年近くの年月が経過しています。今でも搭載モデルを購入できるのは異例中の異例だと言えるでしょう。これまでのグラフィックボードの歴史を見てもここまで続いたモデルはなかったのではないかと思います。これは世界的な半導体不足が影響を与えていると考えて良いでしょう。

次世代のAmpere世代において50番台が登場した後も継続して販売されています。半導体不足の影響もあるかもしれませんね。あと数ヶ月は販売が続けられるのではないかと思います。RTX 3050搭載モデルの相場が税込15万円前後となっているため税込10万円前後のモデルを探している方はGTX 1650搭載モデルを要チェックです。今後在庫処分としてセール・キャンペーンの対象になりやすいですね。

GTX 1650搭載モデル使用時のフレームレート一覧

各ゲームプレイ中のフレームレートを計測しています。FULL HD環境でのゲームプレイが前提となります。タイトルによっては最高設定でも十分プレイすることができます。

*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。

Battlefield 5(DirectX 12)

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Battlefiedlなら最高設定でも59.5fpsとそれなりのフレームレートが出ます。これなら少し設定を調整すれば十分対応可能です。GTX1050Tiよりも40%高いです。上位モデルとの差がやや大きいですね。GTX1650からGTX1660で大きく快適性は変わります。

Far Cry 5(DirectX 11)

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Far Cryは、上記のBattlefieldとほぼ同じ傾向となっています。GTX1050Tiよりも30%程度高いです。RX 570になると60fpsを超えるのが注目点です。単体のグラフィックボードで考えるならしばらくはRX 570の方が強いです。

Civilization VI(DirectX 11)

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GTX 1050 Tiよりも約30%スコアが伸びています。当然GTX1050と比べると50%以上伸びていることになります。RX 570との差は10%程度です。やはりRX 570のコスパの高さが光ります。GTX1650の価格が落ち着くまでは買い替えは待った方が良いと思います。

Grand Theft Auto V(DirectX 12)

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GTA5では74.0fpsとFULL HDでも十分プレイすることができます。GTX1050Tiと比べると20%程度の差があります。他のタイトルに比べると伸びは小さいですが、元々が高かったことを考えると問題ないと思います。

Hitman 2(DirectX 12)

hitmangtx1050tihitmangtx1650

Hitmanではやはりスコアが伸びにくいです。これは上位のグラフィックボードでも同様です。最適化がされてくればもう少し改善されると思います。現時点であれば設定を落としてのプレイが前提となります。唯一RX 570に上回ったタイトルでもあります。

GeForce GTX 1650の消費電力&発熱

消費電力

gtx1650watt

消費電力はさすがに抑えられています。それでもGTX1050Tiよりは30%弱増えています。カタログ上では同じなのですが仕方ないですね。RX 570の唯一の弱点は消費電力の高さかもしれません。それに比べるとやはりGTX 1650の省電力性は圧巻です。

温度

gtx1650temp

温度に関しては環境による影響も大きいため参考に程度に考えてください。基本的には消費電力に比例します。その他クーラーやケースなどによって変わります。


GeForce GTX 1650搭載のおすすめBTOパソコン

Lightning AH5(ドスパラ)

Lightning AH
価格:109,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 3500
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載

公式詳細
GTX 1650搭載モデルの最安値クラスのモデルです。税込10万円台で購入できる希少なモデルとなっています。これまで税込99,980円で販売されていましたが、ここに来て1万円アップとなりました。動画編集や画像編集などはやや苦手ですが、軽い作業であれば対応することができます。低価格帯のゲーミングPCとして選択するのも悪くありません。メモリ16GB、SSD 500GBと構成がカットされているわけでもありません。

mouse DT5-G(マウスコンピューター)

mouse DT6-G
価格:109,780円(税込)
CPU:Core i5-11400F
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:256GB
HDD:非搭載

公式
GTX1650搭載モデルとしては理想的な一台となっています。送料・税込みで11万円台と素晴らしい価格設定です。CPUをCore i5-11400Fにすることで価格を抑えています。6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高く従来モデルよりもパフォーマンスが引き上げられています。上記2つのモデルと比べてもCPU性能が高くコストパフォーマンスに優れています。メモリ16GB、SSD 256GBと構成も充実しています。ストレージ容量については増設を検討しても良いと思います。

LEVEL-M066-124-RFX(パソコン工房)

LEVEL-M0B3-R52-RNJ
価格:133,980円(税込)
CPU:Core i5-12400
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載

公式
GTX 1650×Core i5-12400搭載のクリエイターPCです。Core i5-12400はIntel第十二世代の高コスパCPUです。6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高くクリエイター作業にも対応しやすいです。従来モデルのCore i7シリーズ相当の性能を持っています。ただし、GTX 1650搭載モデルとしてはやや価格が高く選びづらいですね。

GeForce GTX 1650はこんな方におすすめ!

管理人管理人

GTX 1650は、ライトゲーマーあるいはクリエイターの方におすすめのグラフィックボードです。ついにPascal世代のGTX 1050の後継モデルが登場しました。その上位モデルであるGTX 1050 Tiよりも高い性能を持っています。普段はパソコンでゲームをすることはないけどたまにすることがある方であれば十分過ぎる性能だと言えます。

Photoshopを使用したり、動画編集アプリを使用したりとクリエイターの方にもおすすめです。Quadro製グラフィックボードよりも価格が安いため入門モデルとしてぴったりです。搭載パソコンも価格が安く税込9万円台から購入できるのは嬉しいですね。息が長く低価格帯のグラフィックボード搭載モデルを探している方は必見です。

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cpu

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RTX 3070、RTX 3060等

当ページベンチマークテスト環境

CPUCore i7-7700K
マザーボードASUS Z270
メモリ16GB
SSDPatriot Ignite 960GB
電源ユニットAntec HCP-1200 1200W
冷却システムCryorig R1 Universal 2x 140 mm fan
ソフトウェアWindows 10 64-bit
ディスプレイAcer CB240HYKbmjdpr 24インチ
参照サイト:Zotac GeForce GTX 1660 Twin Fan 6 GB Review(TECHPOWERUP)