
当記事では、「Core i7-1065G7の性能スペックと搭載BTOノートパソコン」を紹介しています。Ice Lake世代の最新のモバイル向けCPUです。Intelがプロセス技術及びアーキテクチャを同時に変えたのは初めてです。
簡単に言えばこれまでの世代のCPUと比べて一気に進化したことを意味します。ただし、パフォーマンスだけを見るとそれほど大きくは変わっていません。それでは具体的に何が変わったのかそれを見ていきましょう。
Core i7-1065G7の基本スペック
世代 | 第10世代 |
開発コード | Ice Lake |
コア/スレッド数 | 4 / 8 |
クロック周波数 | 1.30 GHz |
ブーストクロック | 3.90 GHz |
内蔵グラフィックス | Intel Iris Plus Graphics |
TDP | 15W |
発売日 | 2019年9月 |
価格 | $426 |
Core i7-1065G7のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
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デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
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Core i7-1065G7のスペック比較
i7-1065G7 | i7-8565U | i7-8550U | |
---|---|---|---|
コードネーム | Ice Lake | Whiskey Lake | Kaby Lake-S |
プロセス | 10nm | 14nm++ | 14nm+ |
コア/スレッド | 4/8 | 4/8 | 4/8 |
ベースクロック | 1.3Ghz | 1.8Ghz | 1.8Ghz |
ターボクロック | 3.9Ghz | 4.6Ghz | 4.0Ghz |
内蔵GPU | Intel Iris Plus | UHD 620 | UHD 620 |
GPU EUs | 64 | 24 | 24 |
メモリ規格 | LPDDR4-3733 DDR4-3200 | LPDDR3-2133 DDR4-2400 | LPDDR3-2133 DDR4-2400 |
TDP | 15W | 15W | 15W |
発売日 | Q3'19 | Q3'18 | Q3'17 |
単体価格 | $426 | $409 | $409 |
搭載PC価格 | 119,980円~ | 94,980円~ | 89,980円~ |
Whiskey LakeからIce Lakeになって大きく変わったことの一つとしてプロセスが14nm→10nmへと縮小化されたことが挙げられます。基本的にプロセスは小さい方がパワー効率が上がりパフォーマンスが向上すると考えて良いでしょう。スペックを前モデルであるCore i7-8565U比較するとベースクロックが28%ダウン、ブーストクロックが15%ダウンとなっているものの性能はアップしています。普通ならクロック周波数も引き上げられると考えるのが普通でしょう。IPC(instructions per cycle)が改善されたことで効率が良くなり性能アップにつながっているのです。
メモリの規格も進化しています。今後 LPDDR4が主流になると考えられます。もう一つ大きな改善点は内蔵GPUです。数世代に渡りUHD 620が搭載されていましたが、Ice LakeではINtel Iris Plusへと変更されました。これによってオンボードGPUの性能が大幅にアップしてクリエイターの方にとってより魅力的なCPUへと変貌しています。詳細は次の項目で詳しく解説していきます。
消費電力は同じです。価格は$17アップとなっていますが上記のスペックを考えると妥当だと言えるかもしれません。もちろん安いに越したことはありませんが…
Core i7-1065G7ってどんなCPUなの?
前世代よりも約10%のパフォーマンスがアップ
前世代のCore i7-8565Uと比べると飛躍的に性能が向上したわけではありません。それでも性能がアップしていることは間違いありません。高性能モデルであるCore i5-9300Hには負けてしまいますね。それでも省電力モデルとしては十分でしょう。プロセス・アーキテクチャ共に変わるというのはIntelの歴史を見ても珍しく期待できますね。
Intel Iris Plusを搭載していて3Dパフォーマンスが大幅に向上
もう一つIce Lake世代で進化したのがオンボードGPUの性能です。特にCore i7-1065G7は、Intel Iris Plusの最上位グラフィックスであるG7を搭載しています。グラフィックス性能を測るGPU EUsは24→64と2.6倍と大幅に引き上げられました。
これまでのオンボードGPUと比べると80%以上パフォーマンスが向上しているため、3Dアプリケーションの使用にも最適です。性能的にはGeForce MX250とUHD 630との間です。ゲームプレイを行うことはまだ難しいです。詳細についてはベンチマークで解説しています。
年末に掛けて搭載BTOノートパソコンが増えると期待される
2019年9月時点ではまだ第八世代Whiskey Lake搭載のモデルが主流となっています。それでも今後年末に掛けて順次第10世代搭載モデルが増えていくでしょう。
グラフィックス性能も向上して使い勝手が大きく向上します。価格差がなくなればユーザーに選ばれることは間違いありません
ベンチマークでわかるCore i7-1065G7の性能!
Cinebench R15
Core i7-8565Uと比べると5%程度の性能差に留まります。それでもクリック周波数が落ちていることを考慮するとやはりIPCの影響が大きいことがわかりますね。Core i5-9300Hと比較すると性能差は歴然です。ハイパフォーマンスと比べるのは適正ではないかもしれません。
Handbrake
PCMARK 10 Content Creation
Sky Diver
Time Spy
Counter Strike: Global Operations
Core i7-1065G7搭載のおすすめBTOノートパソコン
New Inspiron 15 5000 プラチナ(光学ドライブ無・大容量メモリー&SSD搭載)(Dell)
価格:99,583円
CPU:Core i7-1065G7
GPU:Intel Iris Plus(G7)
メモリ:16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載
New XPS 13 プラチナ(大容量メモリー&SSD・シルバー)(Dell)
価格:131,984円
CPU:Core i7-1065G7
GPU:Intel Iris Plus(G7)
メモリ:16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:非搭載
当記事のまとめ

2019年9月に発売された最新CPU「Core i7-1065G7」について紹介しました。プロセスの縮小化と新しいアーキテクチャによって大きく変わりました。パワー効率の向上と省電力性に磨きが掛かっています。ノートパソコンに求められる性能を持っていると言えます。
また、グラフィックス性能が大きく向上しています。これまでのオンボードGPUと比較すると2倍以上パワーアップしました。3Dアプリケーションを使うWEBデザイナーの方などクリエイターの方にとって魅力的な選択肢となります。
現時点で搭載BTOノートパソコンはそれほど多くありません。Dellの「New Inspiron 15 5000 プラチナ」及び「New XPS 13 プラチナ」が選択肢となります。価格重視なら前者を、持ち運びのしやすさと映像を重視されるなら後者がおすすめです。
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