画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/
当記事では、「Ryzen 5 3600の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。第三世代Ryzenシリーズは、AMDから登場した7nmプロセス採用したCPUです。性能の高さからコンピューターの世界に驚きを与えました。特にこのRyzen 5 3600は、前モデルのRyzen 5 2600の人気が高かったことから期待も大きいです。
コストパフォーマンスの高さに定評がありますね。Intel製のCPUと比較しながらその性能について検証していきます。BTOパソコンを含めて当該CPUの導入を検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。後継モデルはZen 3アーキテクチャを採用した「Ryzen 5 5600X」あるいは「Ryzen 5 5600G」です。後者はRadeon Graphics搭載のAPUとなっています。その後実質の後継モデルであるRyzen 5 5600も発売されました。
目次
Ryzen 5 3600のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
☆ | ☆ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ☆ | ◯ | ◯ |
Ryzen 5 3600の基本スペック
Ryzen 5 2600とスペック比較
5 3600 | 7 3700X | 5 2600 | |
---|---|---|---|
世代 | 第3世代 | 第3世代 | 第2世代 |
コードネーム | Zen 2 | Zen 2 | Zen |
プロセス | 7nm | 7nm | 12nm |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 | 6/12 |
ベースクロック | 3.6GHz | 3.6GHz | 3.4GHz |
ターボクロック | 4.2GHz | 4.4GHz | 3.9GHz |
内蔵GPU | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
L3キャッシュ | 32MB | 32MB | 16MB |
TDP | 65W | 65W | 65W |
単体価格 | 26,200円~ | 39,800円~ | 18,000円~ |
搭載PC価格 | 94,980円~ | 139,980円~ | 92,980円~ |
ただし、1クロックあたりの処理性能(IPC)が向上したことからスペック以上に性能は伸びています。L3キャッシュも倍増してより安定感が増しました。価格が$170から$200へと20%程度上がっているため性能アップは必然です。日本円換算でも高くなっていることは間違いありません。
第3世代上位のRyzen 7 3700Xと比較するとコア数及びスレッド数が33%アップとなっています。これは第2世代でも同様です。ベースクロックは同じでブーストクロックは5%高くなっています。消費電力も抑えられていて優秀ですね。物理的コアが伸びる効果は大きくマルチスレッド性能が大きく向上します。価格重視のRyzen 5か性能重視のRyzen 7かという形になります。
Intel製CPUとの比較
5 3600 | i5-9400F | i5-9600K | |
---|---|---|---|
コードネーム | Zen 2 | Coffee Lake-R | Coffee Lake-R |
コア/スレッド | 6/12 | 6/6 | 6/6 |
ベースクロック | 3.6GHz | 2.9GHz | 3.7GHz |
ターボクロック | 4.2GHz | 4.1GHz | 4.6GHz |
オーバークロック | ◯ | × | ◯ |
内蔵GPU | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
L3キャッシュ | 32MB | 9MB | 9MB |
TDP | 65W | 65W | 95W |
単体価格 | 26,200円~ | 19,100円~ | 31,120円~ |
搭載PC価格 | 94,980円~ | 62,980円~ | - |
上位のCore i5-9600Kと比較するとスペック的に均衡します。Ryzen 5 3600のスレッド数が12とRyzen 5 3600の方が30%高いものの、Core i5-9600Kの方がターボクロックが10%高いです。もちろんどちらもオーバークロックに対応しています。消費電力も95Wと高くなっています。動画編集などはスレッド数が多いRyzen 5 3600が有利で、ゲームプレイではクロック周波数の高いCore i5-9600Kが有利です。動画編集などのマルチスレッドタスクにおいてはCore i5-9600Kの上位モデルであるCore i7-9700に匹敵するパフォーマンスを持っています。
さらに、第三世代Ryzenシリーズからはゲームプレイの適性も高くなってきました。これらはベンチマークを見れば一目瞭然です。Intel製のCPUとの比較においては価格帯が異なるため用途に合わせて選択すればいいと思います。ユーザーからすると選択肢が増えてメリットしかありません。
Ryzen 5 3600ってどんなCPUなの?
マルチスレッド性能が高く幅広い用途に応用できる
Ryzen 5 3600は、6コア12スレッドと競合(Core i5シリーズ)と比べてもスペックが優れているのが魅力です。価格的にはIntelのCore i5-9600KとCore i9-400Fの中間に位置しています。Zen 2アーキテクチャの進化によってスペック以上のパフォーマンス向上が見込めます。マルチスレッド性能の高さが影響を与える作業としては、動画編集(エンコード)・写真編集(RAW現像)、マンガ制作など一般的な作業よりも負荷の高いものです。
Adobe Premiere Pro CC、Lightroom、Clip Studioなどといった専門的なアプリケーションを使う場合が当てはまりますね。ネットサーフィンや少しオフィスソフトを使うぐらいでは高い性能を活かすことはできません。現在作業をしていて重いなと感じる方は検討する価値があると思います。何世代も前のCPUを使っている方であれば性能の高さに驚くことになるでしょう。
現行モデルのRyzen 5 5600Gになるとおよそ10%パフォーマンスが高くなります。また、Ryzen 5 5600Xになれば16%程度高いです。IPCの改善及びシングルスレッド性能の向上でゲーム適性が高くなりました。これまで以上にゲーム用途にも適したモデルとなっています。
ゲーム適性の高いCPUの一つ
Ryzenシリーズも第3世代になってCPUとしての総合力が高くなっている印象を受けます。これはInstructions per cycle(1クロックあたりの命令数)が向上したことによる影響です。純粋にCPU性能の底上げが行われたと考えると良いでしょう。Intel製のCPUはゲーム側が最適化する際に第一に考えるためどうしても有利です。
それでも、今回のRyzen 5 3600では、Core i5-9600Kと比べても5%程度劣るぐらいで解像度がWQHDや4K解像度となるとその差は1%未満です。これはボトルネックとなる部分がCPUからGPUに移るからです。ゲーミングパフォーマンスは明らかに向上していると考えて良いと思います。
オーバークロックに対応しているがあまり期待できない
Ryzen 5シリーズはすべてオーバークロックに対応しています。Ryzen 5 3600に関しては常時ブーストクロックの4.2GHzに達します。熱の問題もあって現実的にはこれ以上クロック周波数を引き上げることは難しいです。すべてのコアが可動していても少しのコアが可動していても同じです。
自作派の方でオーバークロックをしたいと考えているならもう少し上のCPU(Ryzen 7シリーズ)を購入するか熱対策にお金を掛ける必要がありますね。なお、Ryzen 5 3600Xでも同様でなかなかオーバークロックでクロック周波数を高めることはできないです。
ベンチマークでわかるRyzen 5 3600の性能!
Cinebench R20
動画エンコード
Battlefield Ⅴ
Far Cry 5
Ryzen 5 3600の消費電力&温度
消費電力
温度
Ryzen 5 3600搭載のおすすめBTOパソコン
GALLERIA RT5(ドスパラ)
価格:109,980円
CPU:Ryzen 5 3600
GPU:GeForce GTX 1660 Super
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB NVMe対応
HDD:1TB
G-GEAR GA5A-C194/T(TSUKUMO)
価格:94,980円
CPU:Ryzen 5 3600
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4 16GB
SSD:240GB
HDD:非搭載
LUV MACHINES AG400BN-M2S2(マウスコンピューター)
価格:82,980円
CPU:Ryzen 5 3600
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
Ryzen 5 3600の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。当該CPUは、6コア12スレッド搭載でマルチスレッド性能が高くなっています。主なターゲットは、動画編集・RAW現像・イラスト制作などを考えているクリエイターの方向けです。ゲームプレイを考えている方にも最適だと言えます。前世代のRyzen 5 2600とコアやスレッド数は同じですが、アーキテクチャが変わりスペック以上の性能差があります。およそ20%程度の性能アップを見込めます。前世代のRyzen 5 2400Gなどからの買い替えであれば性能差を体感できると思います。第七世代のi5シリーズでも同様です。
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当ページのベンチマーク計測のテスト環境
マザーボード | ASRock Z370 |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
SSD | Crucial MX300 750 GB |
電源ユニット | Seasonic SS-860XP |
冷却システム | Noctua NH-U14S |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |