Core i5-9400F画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「Core i5-9400Fの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。2019年2月に新しく第九世代Coffee Lake-RのCore i5シリーズが発売開始となりました。Coffee LakeのCore i5-8400の後継モデルです。

第八世代から6コア6スレッドとなりパフォーマンスが大きく向上しました。ライトユーザーからヘビーユーザーまで人気の高いモデルについて詳しく見ていきましょう。なお、CPU内蔵グラフィックス搭載の無印モデル「Core i5-9400」についても同様の内容です。

(+)6コア6スレッドの高コスパCPU
(+)オールラウンドに対応できるCore i5-8400の後継機
(-)ハイパースレッディングには対応していない
(-)オンボードGPU非搭載モデル

目次

Core i5-9400Fの性能スペック

Intel製CPUとの比較

i5-9400Fi5-9600Ki5-8400
コードネームCoffee Lake-RCoffee Lake-RCoffee Lake
プロセス14nm14nm14nm
コア/スレッド6/66/66/6
ベースクロック2.9GHz3.7GHz2.8GHz
ターボクロック4.1GHz4.6GHz4.0GHz
L3キャッシュ9MB9MB9MB
GPU非搭載UHD 630UHD 630
TDP65W95W65W
ソケットLGA 1151LGA 1151LGA 1151
価格$157$272$189
発売日2019年2月1日2018年10月20日 2017年11月2日
Core i5-9400Fは、Core i5-8400の後継モデルです。コードネームはCoffee LakeのリフレッシュモデルでCoffee Lake-Rとなります。プロセスは14nmで共通です。コア/スレッドも6コア6スレッドと変わっていませんね。ベースクロック及びターボクロックがそれぞれ0.1GHzだけ引き上げられています。性能面ではそれほどパフォーマンスが向上しているわけではありません。

L3キャッシュ容量も9MBと同じです。Core i5-9400FではCPU内蔵グラフィックスが搭載されておらずその分価格が抑えられています。TDPは65Wと共通です。ソケットも変わっておらず従来モデルのシステムで流用可能です。価格差は$32です。なお、CPU内蔵グラフィックス搭載のCore i5-9400の価格は$182とそれでも少しだけ安くなっていますね。

上位モデルであるCore i5-9600Kと比較していきます。プロセスは14nmと共通です。6コア6スレッドというのも変わりありません。クロック周波数はCore i5-9600Kの方が高いです。ベースクロックは28%高く、ターボクロックも16%高いです。L3キャッシュ容量は同等です。TDPが95WとCore i5-9400Fよりも45%高いのはクロック周波数が高いことによる代償です。オーバークロックに対応しているため環境さえ整っていればより高いクロック周波数を実現できます。価格差は$115となっています。

AMD製CPUとの比較

Core i5-9400FRyzen 5 2600
コードネームCoffee Lake-RZen
プロセス14nm12 nm
トランジスタ数-48億
ダイサイズ-192 mm²
コア/スレッド6/66/12
ベースクロック2.9GHz3.7GHz
ターボクロック4.1GHz4.6GHz
L3キャッシュ9MB16MB
内蔵GPU非搭載非搭載
TDP65W65W
ソケットLGA 1151AM4
価格$157$199
発売日2019年2月1日2018年4月19日
Core i5-9400Fの競合はAMD製のRyzen 5 2600となります。スペックを比較するとRyzen 5 2600の方が圧倒的に上回っていることがわかります。ただし、実際のPC作業においてスペック通りにいくとは限りません。マルチスレッド性能を活かせるアプリケーションではRyzen 5 2600の方が有利ですが、Intel製CPUへの最適化が進んでいるゲームプレイではCore i5-9400Fが優勢です。

Ryzen 5 2600のプロセスは12nmとCore i5-9400Fで採用されている14nmよりも一回り小さいです。一般的にプロセスの微細化は省電力性の向上やパワー効率の向上に貢献します。Ryzen 5 2600はハイパースレッディングに対応していて6コア12スレッドとなっています。ベースクロックはRyzen 5 2600の方が28%高く、ターボクロックもRyzen 5 2600の方が12%高いです。L3キャッシュ容量もRyzen 5 2600の方が80%多く16MBとなっています。

TDPは65Wと共通です。ハイパースレッディングに対応していてCore i5-9400Fと同等の消費電力というのは評価できます。12nmプロセスを採用していることによる恩恵だと言えます。価格差は$42でRyzen 5 2600の方が高いです。どちらのモデルもコストパフォーマンスは高いです。

Core i5-9400Fの特徴まとめ

前モデルからわずかに性能がアップ

2019年2月に新しく登場したIntel製CPUです。第八世代のCore i5-8400の後継機ですが、基本的な仕様は同じです。すでに記載した通りクロック周波数がわずかに引き上げられただけです。第八世代のCore i5シリーズからの買い替えは意味がありません。第七世代Core iシリーズか旧世代のCore i3シリーズからの買い替えなら性能差を体感できるでしょう。

熱伝導体にはサーマルグリスが採用されています。Core i5-9600KCore i7-9700Kとは異なりコストカットが図られています。Core i5-9600Kなどで採用されているソルダリングは熱伝導率が高く冷やしやすいという特徴があります。性能が高くなると発熱量も増えますので、高性能モデルではソルダリングが採用されるということですね。

オンボードGPU非搭載の廉価モデル

末尾のFは、CPU内蔵GPU非搭載モデル(Free)を意味しています。ここがこれまでのCPUとの大きな違いとなりますね。内蔵GPUは3Dアプリケーションの使用などで活用されています。実はそれほど大きな影響はありませんが、Youtubeの動画再生などでも活用されています。

ライトユーザーでも知らない間にGPUの恩恵を得ていることがあります。自作パソコンを作成する予定の方は本当にFモデルで良いのかどうか吟味しなければいけません。反対に外付けのグラフィックボード搭載モデルを選択するのであれば廉価なFモデルは魅力的な選択肢になりますね。

ゲーミングPCのラインナップが中心となっている

現時点でオンボードGPU非搭載モデルということもあってグラフィックボードが搭載されているゲーミングPCが中心ラインナップとなっています。オンボードGPUを非搭載とすることでコスト削減ができるのなら嬉しいポイントですね。

今後クリエイター向けのパソコンでもラインナップが充実してくるかもしれません。ビジネスモデルなどは販売されない可能性がありますね。ビジネスモデルでの主流が内蔵グラフィックスを搭載したCore i5-9400となるはずです。中にはグラフィックボードが不要な方もいるからです。

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ベンチマークでわかる、Core i5-9400Fの性能!

一般アプリケーションベンチマーク一覧

Cinebench R15

cpucinebench-core i5-9400f

Cinebench R15は客観的にCPU性能を計測するのに適したベンチマークソフトです。CPU性能を知る上で一つの参考になると思います。Core i5-9400Fは、Core i5-8400とほぼ同等のパフォーマンスとなっています。性能差は1%-3%です。6コア12スレッドのRyzen 5 2600は、マルチスレッド性能が非常に高くCore i5-9400Fよりも30%も高くなっています。それでもシングルスレッドはCore i5-9400Fの方が優秀ですね。シングルスレッド性能についてはあまりスペックが反映されていないようです。

7-zip

zip7zip-corei5-9400f

圧縮及び解凍速度ともにRyzen 5 2600が上回っています。圧縮速度では18%・解凍速度では50%以上も速いです。Zipファイルの取り扱い機会が多い方ならRyzen 5 2600を選ぶ方がメリットが大きいと言えます。旧世代であるCore i5-8400との差も小さくそれほど大きく変わっていないことがわかります。これぐらいなら性能差を体感することはできないと思います。

動画エンコード

x264-corei5-9400fhandbrake-corei5-9400f

動画のエンコードに掛かる時間を計測しています。数値が少ない方が高性能ということになります。Ryzen 5 2600とほぼ同等の性能となっています。クロック周波数が高いCore i5-9600Kが一歩先をいっています。

PCゲームプレイでのフレームレートまとめ

HD環境(720p)×最高設定でのフレームレートを計測。グラフィックボードを固定してCPU性能がどれほどフレームレートに影響を与えるかに注目してみてください。

Hitman

hitmangtx1050tihitman-corei59400f

性能差はほとんど出ていません。グラフィックボードがボトルネックになるようです。Ryzen 5 2600と比較するとおよそ5%高いフレームレートとなっています。

Sid Meier’s Civilization

civ6gtxciv6-corei59400f

Core i3-8350Kが他のCPUとは差がついています。それ以外のCPUについてはほぼ同等ですね。最近のCPUが高性能になっていることからCPU自体が大きくネックになるということはなくなってきています。それでもタイトルによっては反映されることもあるので性能は高いに越したことはありません。

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Core i5-9400F搭載のおすすめBTOパソコン

STYLE-S0B7-i5-UHS(LEVEL∞)

STYLE-S022-i3-HN-K
価格:66,980円 62,980円
CPU:Core i5-9400
GPU:オンボードGPU
SSD:240GB
HDD:非搭載

スリムタワーのデスクトップパソコンです。SSD 240GB、メモリ8GBと構成は控え目です。負荷の軽い作業であればRAW現像などにも対応することができます。ストレージについては外付けHDDなどで対応するのが安上がりで良いと思います。

Magnate IM(ドスパラ)

raytrek-V Adobe CC価格:65,980円
CPU:Core i5-9400
GPU:HDグラフィックス630
SSD:非搭載 240GB
HDD:非搭載

ミニタワーを採用しています。BTOパソコン全体で最も売れているモデルの一つです。SSD 240GB、メモリ8GBとSTYLE-S0B7-i5-UHSに似ていますね。最大6.5%還元を受けられるなど意外と狙い目の一台だと言えます。人気があるのも納得です。

GALLERIA DT(ガレリア)

galleriadt
価格:109,980円
CPU:Core i5-9400F
GPU:GeForce GTX 1660 Super
SSD:250GB
HDD:1TB

グラフィックボードにはGTX 1660 Superを採用しています。Turing世代になりグラフィックボード性能の底上げが行われました。ゲームプレイも快適に行えるスペックだと言えます。構成面も充実していてSSDとHDDのダブルストレージは嬉しいですね。キャンペーン対象となることもありますので、必ずセール情報はチェックしてくださいね。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、2019年2月に発売開始となった第九世代CPU「Core i5-9400F」の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。当該CPUは第八世代のCore i5-8400の最新モデルということになります。スペック的には大きく変わっておらず、クロック周波数が100Mhzアップしただけです。

Ryzen 5 2600と比較するとマルチスレッド性能は落ちるもののゲームや最適化されたアプリケーションではパフォーマンス面で超えることがあります。価格(Ryzen)を取るのか安定感(Intel)を取るのかで決めてしまっても良いと思います。

末尾のFはオンボードGPUが非搭載となっていることを意味します。基本的にはグラフィックボード搭載モデルと合わせて選択する必要があります。特にグラフィックボード搭載が前提となるゲーミングPCやクリエイター向けのPCでは魅力的な選択肢となります。

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RTX 3070、RTX 3060等

当ページのベンチマーク計測のテスト環境

マザーボードASUS Z390 Maximus XI Extreme
ASRock Z370 Professional Gaming i7
MSI X470 Gaming M7 AC

メモリ2x 8 GB G.SKILL Flare X DDR4
SSDCrucial MX300 750 GB
電源ユニットSeasonic SS-860XP
ソフトウェアWindows 10 64-bit
参照サイト:Intel Core i5-9600K Review (TECHPOWERUP)