rx5808gb画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「Radeon RX 580の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。2018年4月18日に販売開始となったAMD製のグラフィックボードです。当該モデルは、Radeon RX 480のリフレッシュモデルだと言えます。DirectX12やVulkan対応の最新タイトルに強いモデルとなっています。

競合モデルは「GeForce GTX 1060 6GB」です。GTX 1060は非常に人気の高いグラフィックボードで立場は厳しいです。RX 580の後継モデルは「Radeon RX 5700 XT」です。Naviアーキテクチャ採用で高いパフォーマンスを発揮します。

(+) AMDユーザー待望の後継モデルが登場
(+) 8GBと余裕のVRAM容量を持つ
(-) GTX 1060 3GBよりも性能は劣る
(-) 前モデルのRX 480との違いがほとんどない
(-) GTX 1060 6GBに比べて消費電力が大きい

目次

RX 580の性能スペック紹介【GTX 1060 6GBと比較】

RX 580RX 480GTX 1060
コードネームPolaris 20Polaris 10Pascal
トランジスタ数57億個57億個44億個
ダイサイズ232nm2232nm2200nm2
プロセス14nm14nm16nm
CUDAコア2304基2304基1280基
ベースクロック1257MHz1120 MHz1506MHz
ブーストクロック1340MHz1266 MHz1708MHz
VRAM8GB GDDR58GB GDDR56GB GDDRX5
メモリクロック周波数2000 MHz2000 MHz2002 MHz
メモリバス256 bit256 bit192 bit
バンド幅256.0 GB/s256.0 GB/s192.2 GB/s
TDP185W150W120W
発売日20117年8月18日2016年6月29日2016年7月19日
単体価格$229$229$249
Radeon RX 580の性能スペックについて前モデルのRadeon RX 480とGTX 1060 6GBとの比較で紹介しています。Radeon RX 580は、ミドルクラスのグラフィックボードとして新たに投入されました。Radeon RX 480の発売後すぐにNVIDIAからGTX 1060 6GBが販売されたためその対抗製品ということになります。

ただし、評判はイマイチでその理由はRadeon RX 480から目立った進化がなくクロック周波数が上がっただけだからです。メモリ周りのスペックを見ても変わっていませんね。クロック周波数を上げたので、消費電力が上がってしまい魅力に乏しい状況です。AMDからするとRadeon RX 480ユーザーからの買い替えを対象としておらずR9 280やR9 380ユーザー向けのモデルだと言えます。

GTX 1060 6GBとの違いを見ていきましょう。細かい違いはいくつもありますが、大きな違いはCUDAコアとクロック周波数の捉え方です。Radeon RX 580ではコア数を増やしてクロック周波数を抑えています。グラフィックボードという括りは同じでも攻め方が違うのはおもしろいですね。純粋な性能を比較すると数%の差でタイトルごとに異なります。

DirectX12やVulkanなどをの最新のグラフィック環境下ではRadeon RX 580の方が優れています。現時点ではやや劣勢ですが、将来性はメモリ容量が多い分Radeon RX 580の方が高いと言えますね。6GBと8GBでは与える影響は大きいはずです。ただ、そのときには新しいグラフィックボードが出ていると思いますが…

Radeon RX 580ってどんなグラフィックボード?

Radeon RX 480との性能差は小さい

rx580score (2)
前世代のRadeon RX 480との性能差は5%未満です。クロック周波数を上げたもののそれほどパフォーマンスは変わっていません。GTX 1060 6GBとの差は14%程度となっています。まさか下位モデルであるGTX 1060 3GBにも及ばないのは厳しいですね。

このスコアを見ると伸び悩んでいることがわかります。期待値が高かったことを考えると残念です。消費電力が20%以上上がってしまっているのでマイナス面も目立ってしまいますね。次世代モデルを待つのも一つだと思います。

Full HD環境下のゲームプレイで輝く

当該グラフィックボードはFull HD環境下でのゲームプレイを快適に行うことができます。これはライバルのGTX 1060 6GBと同じ立ち位置ということになります。なお、タイトルによってはWQHD環境でもさくさくゲームを楽しむことができます。

30,000円前後という価格帯であればベストな選択肢の一つです。多くのユーザーがHD環境でゲームをしていることを考えるとまさにドンピシャです。特にいまRadeon R9 380やRadeon R9 280を使用している方ならその性能差を体感することができるでしょう。買い替えのメリットはあります。

最新APIに対応していて将来性が高いモデル

Radeon RX 580は、DX12に対応したタイトルで輝くモデルだと言えます。最新のAPIにおいてNVIDIAを上回っているのです。もちろん、GTX 1060 6GBが圧倒的なシェアを持つDX11環境でも十分戦える性能を持っています。

ただし、2018年春に出たモデルとしてはこれぐらいは当然かもしれません。将来性は高いですが期待はずれであることは否めません。今後競合であるNVIDIA製のRTX 20シリーズが登場してAMDがどのような対抗馬を用意しているのか楽しみですね。

搭載BTOパソコンのラインナップはほとんどない

残念ながらBTOメーカーからRX 580搭載モデルは発売されていません。やはりゲーミングPC市場において、GTX 1060 6GB/GTX 1060 3GBが圧倒的な地位を築いていてそこに割り込むことができなかったということでしょう。RX 580は後発のグラフィックボードとしてはやや物足りなくBTOメーカーも導入する理由がなかったのかもしれません。今後もラインナップが増える可能性は低く自作ユーザーの方でないと選択できない状況です。単体の価格としては比較的価格が抑えられていて選びやすさがあります。


Radeon RX 580のベンチマーク紹介

テスト環境

CPUCore i7-8700K
GPURadeon RX580
マザーボードASUS Z370
メモリ16GB
SSDPatriot Ignite 960GB
電源ユニットSeasonic Prime Ultra
Titanium 850W
冷却システムCryorig R1 Universal 2x 140 mm fan
ソフトウェアWindows 10 64-bit
ディスプレイAcer CB240HYKbmjdpr 24インチ

ベンチマーク一覧

Battlefield 1

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WQHDでもさくさくゲームをプレイすることができます。69.9fpsは良い結果だと思います。FULL HD環境なら96.6fpsとかなり高いです。GTX 1060 6GBに比べても余裕の性能を発揮しています。性能差は10%程度と大きいですね。少し前のタイトルなら問題になることはありません。一方で、Radeon RX 570と比べると10%弱フレームレートが向上しています。思っていたよりもスコアが伸びているようです。

Civilization VI

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Civ 6ではGTX 1060 6GBに軍配が上がります。性能差は20%程度とかなりの差があります。それでもFull HDなら快適にゲームプレイを行えます。また、WQHDでも設定を下げれば問題なく遊べますね。Radeon RX 570との差は7%です。タイトルごとにNVIDIAとの得意、不得意が顕著に現れます。安定感ではGTX 1060 6GBの方が好ましいですね。なお、DirectX12を有効化するとRadeon RX 580の方が優勢です。

Grand Theft Auto V

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GTAならWQHDでもヌルヌル動きます。このタイトルなら一つ下のRadeon RX570でも快適です。それでも性能差は15%以上と大きく、性能に余裕があるのはいいことですね。数年先を見据えてグラフィックボードを選ぶというのも悪くありません。GTX 1060 6GBとの差は4%程度で負けてしまいました。

Hitman

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Hitmanは、Radeon RX 580が強いDirectX12に対応したタイトルです。やはりGT X1060 6GBよりもパフォーマンスが高くなっています。性能差は3%-5%程度です。今後はDirectX12が増えてくると思うので、中長期的に考えると選択肢に入ってもおかしくありません。

The Witcher 3: Wild Hunt

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このクラスになると設定の調整が必要となります。Radeon RX 580でもGTX 1060 6GBでも60fpsに到達できません。Full HD環境でも最高設定ならカクカクしてしまうことがあります。初めから重いタイトルをプレイする予定があるのであればグラフィックボードの性能をもうワンランク上げた方が良いかもしれません。

Radeon RX 580のマイニングパフォーマンス

Ethereum

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Radeon製グラフィックボードの価格が暴騰したのはマイニング需要が激増したからです。事実AMDはフィナンシャルレポートでその旨を記載していましたね。今はマイニングブームが落ちていますが、どれほどRadeonがマイング向きなのかを見ていきましょう。マイニング効率を図る指標としてハッシュレートを採用。

実はRadeon RX 580は、マイニングの効率は非常に高くGTX 1080を上回るパフォーマンスを持っているのです。ただし、マイニング目的でGPUの購入を検討するならハードの価格と同様に消費電力も考えないといけません。なぜならマイニングではGPU負荷が非常に高く電気代も馬鹿にならないからです。

Radeon RX 580の消費電力&発熱

消費電力

rx580watt

RX 580は非常に消費電力が大きいのがネックです。アーキテクチャを変えずにクロック周波数を高くしたので当然といえば当然の結果です。同等の性能を持つGTX 1060 6GBと比べても60%以上も消費電力が多くなってしまいます。その結果、ゲーミングPCを作ったりBTOパソコンを購入したりすることを考えると電源ユニットに余裕を合わせる必要があります。

温度

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RX 580のアイドル時及び高負荷時の温度をまとめています。消費電力は高いですが、温度については問題ないでしょう。冷却性能が高いと言えますね。


Radeon RX 580はこんな方におすすめ!

管理人管理人

当記事では、RX 580の性能スペック及びベンチマークについて紹介しました。ミドルクラスのグラフィックボードで競合はGTX 1060 6GBとなります。ゲーミング性能ではGTX 1060に劣っていますが、タイトルによっては上回ることがあります。当該グラフィックボードは特に現在Radeon R9 280やRadeon R9 380を使っているユーザーの方が買い換えるのにベストな選択肢だと言えます。

また、DirectX12に対応したタイトルをプレイしているのであれば検討する価値があります。最新のAPIではNVIDIAよりも一歩先をいっています。BTOパソコンではRX580を搭載したラインナップが非常に少なくArkでしか販売されていませんでした。もちろん今は販売が終了しています。

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