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当記事では、「Radeon RX Vega 56の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。NvidiaのGTX10シリーズがゲーミングPC業界に旋風を巻き起こしました。AMDも遅れること一年ついにハイクラスのグラフィックボードをリリースしました。なお、VegaはベースとなっているGPUアーキテクチャのことで、後ろの56という筋はコンピューターユニット(CU)の数のことを表しています。RX Vega 64の廉価版ということです。気になるVega 56について詳しく見ていきましょう。
(+)GTX1070を圧倒する高い性能を持つ
(+)コスパが非常に高く人気がある
(-)搭載BTOパソコンがほとんどない
Radeon RX Vega 56の性能スペック紹介
RX Vega 56 | RX Vega 64 | GTX1070 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Vega 10 | Vega 10 | Pascal |
プロセス | 14nm | 14nm | 16nm |
ダイサイズ | 484mm2 | 484mm2 | 314mm2 |
トランジスタ数 | 125億個 | 125億個 | 72億個 |
CUDAコア | 3584基 | 4096基 | 1920基 |
ベースクロック | 1156MHz | 1247MHz | 1506 Mhz |
ブーストクロック | 1471MHz | 1546MHz | 1683 Mhz |
VRAM | 8GB HBM2 | 8GB HBM2 | 8GB GDDR5 |
メモリ帯域幅 | 409.6 GB/s | 483.8 GB/s | 256 GB/s |
TDP | 210W | 295W | 150W |
公式価格 | $399 | $499 | $379 |
発売日 | 2017/8 | 2017/8 | 2016/6 |
比較対象となるのはNvidiaのGTX1070となります。GTX1070は、RX Vega 56とは違ってコアが45%少ない代わりにクロック周波数を30%高くしています。消費電力も40%低くなっているのはさすがです。企業によってこれほど戦略が異なるのは興味深いですね。ついに、AMDは$400という価格でGTX1070が独占していた主要クラスに入ることができたというわけです。Nvidiaにとってもこのパフォーマンスの高さは想定外で、すぐにGTX1070Tiをリリースしたという裏話があります。そもそもGeForceでは70Tiシリーズは普通ラインナップになかったので異例だったと言えます。
Radeon RX Vega 56ってどんなグラフィックボード?
GTX1070を圧倒する高い性能を持つ
RX Vega 56は、GTX1070よりも10-12%ほど高いパフォーマンスを持っています。消費電力という点ではNvidia製グラフィックボードに劣るもののとにかく高い性能が欲しいという方におすすめです。WQHD環境を前提とするのであれば最適なグラボの一つだと言えます。
事実焦ったNvidiaは急遽GTX1070Tiをリリースして対抗しました。ユーザーにとっては選択肢が増えたのでやはり競争は良い社会を生みます。ただし、ノイズの小ささという点ではGTX1070に軍配が上がります。GTX1070Tiはパワー重視で電源効率は少し悪化しています。
RX Vega 64よりおすすめしやすい
RX Vega 56は、Vega 64の姉妹モデルです。RX Vega 64よりも20%安い価格で、ストリームプロセッサーはわずか12.5%減に留めています。さらに、クロック周波数も抑えています。Vega 10シリコンのカットの影響はそれほど大きく苦なく、パフォーマンス面ではRX Vega 54よりも11%低いだけです。浮いたお金でモニター(FreeSync対応など)を買い替えたり、SSDに交換したりする方が現実的でしょう。
性能面以外でもクロック周波数を低くしていることで省電力となっています。全体的にGeForceよりは消費電力が高いですが、最適な環境であればGTX1070に匹敵する省電力性を発揮します。電源効率が上がればパワーロスも小さくなり結果的に発熱も抑えられます。つまり、クーラー駆動を抑えられファンノイズも小さくなります。
コンパクトなnanoモデルもある
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サイズが2/3になったRX Vega 56 nano Editionも登場しています。スペック的には通常モデルと同じです。コンパクトになったというメリットが大きいモデルだと言えます。BTOパソコンで購入したいならnanocモデルしかラインナップにありませんが、デメリットはないと考えて良いでしょう。
Radeon RX Vega のベンチマークを紹介
各タイトルについてWQHD及び4K解像度でのフレームレートを計測しています。すべて最高設定となっています。一般的には60FPS以上あると安定していると言われています。なお、60FPS以下でも設定を落とせば十分なフレームレートを出すことも可能です。
Battlefield 1(DirectX 12)
DOOM(Vulkan)
Civilization VI(DirectX 11)
Grand Theft Auto V(DirectX 12)
Hitman(DirectX 12)
Radeon RX Vega 56の消費電力&発熱
消費電力
温度
Radeon RX Vega 56 nano搭載のおすすめBTOパソコン
LEVEL-C0B6-i7-VFR(パソコン工房)
価格:182,980円
CPU:Core i7-8700
GPU:Radeon RX Vega 56 Nano
メモリ:DDR4-2666 16GB
SSD:240GB
HDD:1TB
Radeon RX Vega 56はこんな方におすすめ!

RX Vega 56の性能レビュー及びおすすめBTOパソコンについて紹介しています。Vega 56は、GTX1070よりも高い性能を持つグラフィックボードです。現在BTOメーカーではラインナップはほとんどありません。取り扱っているのはパソコン工房のみでコンパクトサイズのnano Editionのみが対象です。
Intel Core i7-8700を搭載している「LEVEL-C0B6-i7-VFR」が選択肢に入ります。
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当ページベンチマークテスト環境
CPU | Core i7-7700K |
マザーボード | ASUS Z270 |
メモリ | 16GB |
SSD | Patriot Ignite 960GB |
電源ユニット | Antec HCP-1200 1200W |
冷却システム | Cryorig R1 Universal 2x 140 mm fan |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |
ディスプレイ | Acer CB240HYKbmjdpr 24インチ |