msigtx10603gb画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「GeForce GTX 1060 3GBの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。GTX 960の後継モデルです。GTX 1060 3GBは、Pascal世代のミドルクラスモデルでFULL HD環境で最適なパフォーマンスを発揮します。

およそ1ヶ月前に発売されたGTX 1060 6GBよりも安価でコストパフォーマンスに優れているため人気が高くなっていました。搭載BTOパソコンも一気に増えていたように思います。60番台のグラフィックボードはこのPascal世代から多くのユーザーに選ばれるようになっていました。後継モデルは「GTX 1660 Super」です。Turing世代のグラフィックボードでよりゲーミング性能が高くなっています。

目次

GTX 1060 3GBの性能スペック紹介

GTX 1060 6GBと比較

GTX 1060 3GBGTX 1060 6GBGTX 960
アーキテクチャPascalPascalMaxwell
GPUGP106GP106GM206
プロセス16 nm16 nm28 nm
トランジスタ数44億個44億個29.4億個
ダイサイズ200 mm²200 mm²228 mm²
SMs9108
CUDAコア1152基1280基1024基
ベースクロック1506MHz1506MHz1127 MHz
ブーストクロック1708MHz1708MHz1178 MHz
VRAM3GB GDDR56GB GDDR52GB GDDR5
メモリバス192 bit192 bit128 bit
バンド幅192.2 GB/s192.2 GB/s112.2 GB/s
TDP120W120W120W
発売日2016年8月19日2016年7月19日2015年1月22日
単体価格$199$249$199
GTX 1060 3GBの性能スペックをGTX 1060 6GBとGTX 960と比較して見ていきましょう。上位モデルであるGTX 1060 6GBと比較すると大きな違いはメモリ容量とCUDAコアです。SMsが10→9となり、CUDAコアが1280基→1152基と僅かにスペックが抑えられています。ベースクロックやブーストクロックは変わりありません。メモリバスやバンド幅も共通です。GPUメモリ容量が6GBから3GBと半減です。

CUDAコアが10%ダウン、GPUメモリ容量が半分になってどれだけゲーミング性能に影響を与えるのかは気になるところです。結論としてはおよそ10%程度の性能差があります。詳細はベンチマークを参考にしてください。価格差は$50となっています。

従来モデルのGTX 960との違いを見ていきます。Maxwell世代のモデルでGM206を搭載しています。Maxwell世代ではプロセスは28nmです。Pascal世代で16nmへと微細化されました。結果的にダイサイズを12%小さくしたにも関わらずトランジスタ数は50%多く44億個となっています。

CUDAコアは1024基とGTX 1060 3GBよりも11%少ないです。ベースクロックは25%低く、ブーストクロックは36%低いです。GTX 960のGPUメモリは2GBとなっています。メモリバスは128 bitです。バンド幅は112.2 GB/sとGTX 1060 3GBよりも40%狭くなっています。TDPは同じ120Wに収まっています。価格は$199と共通です。価格を考えるとGTX 960の後継モデルはGTX 1060 3GBと考えて良いかもしれません。

AMD製グラフィックボードと比較

GTX 1060 3GBRX 480
アーキテクチャPascalGCN 1.3
コードネームGP106Polaris 10
プロセス16 nm14 nm
トランジスタ数44億個57億個
ダイザイズ200 mm²232 mm²
CUDAコア1152基2304基
ベースクロック1506MHz1120 MHz
ブーストクロック1708MHz1266 MHz
VRAM3GB GDDR54GB/8GB GDDR5
メモリバス192 bit256 bit
バンド幅192.2 GB/s256.0 GB/s
TDP120W150W
発売日2016年8月19日2016年6月29日
単体価格$199$199/$229
AMDで同じ価格帯のRadeon RX 480を比較対象としています。RX 480には4GBモデルと8GBモデルがあります。価格的にはGTX 1060 3GBの直接の比較対象は4GBモデルとなるでしょう。RX 480は、Polaris 10を採用しています。プロセスは14nmとGTX 1060 3GBで採用されているGP106よりも一回り小さいです。トランジスタ数は30%多い57億個で、ダイサイズは16%大きい232 m㎡となっています。

CUDAコアはGTX 1060 3GBよりも2倍以上の2304基となっています。クロック周波数についてはRX 480の方が低いです。ベースクロックは25%低く、ブーストクロックは31%低くなっています。GPUメモリは4GBと33%アップです。メモリバスは256 bitでバンド幅は256 GB/sとなっています。メモリ周りについてはRadeon RX 480の方が性能が上です。TDPはRX 480の方が大きくなっています。

GTX 1060 3GBってどんなグラフィックボード?

FULL HD環境でのゲームプレイが得意

gtx1060steam

Steam公式サイト:https://store.steampowered.com/

GTX 1060 3GBは、FULL HD環境(1920×1080)で最大のパフォーマンスを発揮できるグラフィックボードです。ユーザーのターゲットはGTX 1060 6GBと同じだと考えて良いでしょう。WQHD環境以上でのゲームプレイがまだまだ普及していないことを考えると売れ筋モデルになるポテンシャルを持っているということです。

Steamユーザーの実態調査でもフルHDを選ぶユーザーは60%を超えています。さらに、Steam上でもGTX 1060のユーザーは12.5%とシェアが高くなっています。世界的に見ても最も利用者の多いグラフィックボードの一つだと言っても過言ではありません。FULL HD以上の環境化でのゲームプレイを考えていないのであればベストな選択肢になります。

GTX 1060 6GBモデルに近い性能を持ちながら価格が安い

GTX 1060 3GBは6GBモデルと比べて遜色のない性能を持ちながら$50(およそ5,000円)安く購入できるのが最大の特徴です。なお、BTOパソコンの場合は最大10,000円程度の差が出ます。そのコストパフォーマンスの高さから最も売れているグラフィックボードだと言っても良いと思います。

性能的にはおよそ10%程度の性能差となりますので、価格重視で選ぶのであれば3GBモデルは賢明な選択肢となり得ます。ただし、メモリ容量が半分であることは将来的には不利になってしまう可能性もあります。発売時点でのタイトルではそれほど性能差はありません。

競合のRadeon RX 480の対抗商品として登場した

rx4804gb画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

GTX 1060 3GBは、2016年の8月にリリースされたグラフィックボードで2016年6月末に発売されたRadoen RX 480 4GBがライバルとなります。上位モデルであるRadeon RX 480 8GBの競合は2016年7月に発売されたGTX 1060 6GBということになりますね。

GTX 1060 3GBは、Radeon RX 480と比べても高いパフォーマンスを持っています。ゲームプレイにおいてはGTX 1060 3GBに軍配があがることが多いです。タイトルによって極端にフレームレートが落ち込むこともありません。省電力性の高さも強みの一つとなっています。

搭載モデルではRadeon RX 480搭載モデルは全く増えませんでした。GTX 1060 3GBが圧倒的な地位を築いたと言えます。AMD製グラフィックボードが力を発揮するのはもう少し先になりそうです。

GTX 1060 3GBのベンチマーク紹介

GTX 1060 3GBのフルHD環境及びWQHD環境でのベンチーマークを紹介しています。GTX 1060 3GBでは4K解像度でのゲームプレイは見込めませんので、対象から除外しています。あくまでもフルHD環境が中心であることを理解しましょう。ここでのRadeon RX 480は、8GBモデルを意味します。

テスト環境

CPUCore i7-6700K
GPUMSI GTX1060 3GB
マザーボードASUS Z170
メモリ16GB
SSDPatriot Ignite 960GB
電源ユニットAntec HCP-1200 1200W
冷却システムCryorig R1 Universal 2x 140 mm fan
ソフトウェアWindows 10 64-bit
ディスプレイAcer CB240HYKbmjdpr 24インチ
参照サイト:KFA2 GeForce GTX 1060 6 GB GDDR5X Review (TECHPOWERUP)

ベンチマーク一覧

Grand Theft Auto V

gtagtx1050tigtx10603gb-Grand Theft Auto V

GTA 5では余裕のゲームプレイが可能です。FULL HD環境下で90fpsを出せるのはさすがです。GTX 1060 6GBとの性能差は4%-8%です。WQHD環境ではその差が小さくなっています。$50安いことを考えると十分なスコアが出ているように思います。Radeon RX 480と比べても同等のフレームレートを出しています。

Hitman

hitmangtx1050tigtx10603gb-hitman

人気の高いステルスアクションゲームです。ハリウッドで映画化もされています。AMDとの相性が良いタイトルです。DirectX 12になるとGPUメモリ容量が性能に影響を与えることがわかります。GTX1060 3GBは、メモリ容量が大きいGTX 1060 6GBやRX 480と比べてfpsが低く苦戦しています。GTX 1060 6GBとの性能差はFULL HD環境で55%と大きいです。WQHD環境でも40%となっています。今後このようなタイトルが増える可能性が高いことを考えると6GBモデルの方が将来性が高いと言えます。

Assassin’s Creed Origins

asassinscreedgtx10603gb-assasincreed

Assassin’s Creed Originsは、比較的要求スペックが高くGTX 1060 3GBでは物足りなさを感じてしまうこともあります。FULL HD環境でも43.2fpsとやや苦戦しています。設定を下げる必要があります。GTX 1060 6GBとの差は23%と大きいです。WQHD環境でも25%となっています。Radeon RX 480と同等のスコアとなっていることからGPUメモリ容量というよりもCUDAコアなど根本的なスペックが影響しているのではないかと判断できます。

Far Cry 5

farcry5gtx10603gb-farcry5

Far Cry 5ではGTX 1060 6GBとの差も小さくコストパフォーマンスが高いことがわかります。GTX 1060 6GBとのフレームレートの差は8%に留まります。FULL HD環境ではRadeon RX 480よりも2%高いです。

GTX 1060 3GBの消費電力

gtx10603gb-watt

GTX 1060 3GBとGTX 1060 6GBの消費電力はほとんど同じだと考えて良いでしょう。Radeon RX 480との差は最大50%と大きいです。GTX 1060 6GBは省電力性が高いというのが強みになります。電源ユニットなどに掛かるコストを抑えることができますね。

GTX 1060 3GBはこんな方におすすめ!

管理人管理人

GTX 1060 3GBは、2016年8月に登場したミドルクラスのグラフィックボードです。一ヶ月前に販売開始となったGTX 1060 6GBと比べてGPUメモリ容量が半分になっています。また、CUDAコアも10%低いです。スペックダウンとなっていもそれ以上に価格が安くコストパフォーマンスが高いことから人気があります。

GTX 1060といえばこの3GBモデルが主流だと言えます。基本的にはFULL HD環境でのゲームプレイであれば性能不足を感じることはありません。すでに後継モデルのGTX 1660 Superが販売されています。よりゲーム適性が向上しています。

売れ筋BTOパソコンをチェック

btoosusume

当サイトの人気記事一覧

あなたに合うBTOパソコンを探す

用途などでBTOパソコンを選ぶ

セール使用用途
sale

GWセール、年末セール等
business

ビジネス、動画編集等
即納サイズ・形状
haitasu

ドスパラの即納モデル等
webdesign

15.6インチノート、スリムタワー等

BTOパソコン特徴やショップを比較

価格ショップ
kakaku

5万円以下、5万円-10万円等
omise

ドスパラ、パソコン工房等
CPUグラフィックボード
cpu

Core i7-12700、Core i5-1240P等
gpu

RTX 3070、RTX 3060等