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当記事では、「GeForce GTX 1060 3GBの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。GTX 960の後継モデルです。GTX 1060 3GBは、Pascal世代のミドルクラスモデルでFULL HD環境で最適なパフォーマンスを発揮します。
およそ1ヶ月前に発売されたGTX 1060 6GBよりも安価でコストパフォーマンスに優れているため人気が高くなっていました。搭載BTOパソコンも一気に増えていたように思います。60番台のグラフィックボードはこのPascal世代から多くのユーザーに選ばれるようになっていました。後継モデルは「GTX 1660 Super」です。Turing世代のグラフィックボードでよりゲーミング性能が高くなっています。
目次
GTX 1060 3GBの性能スペック紹介
GTX 1060 6GBと比較
GTX 1060 3GB | GTX 1060 6GB | GTX 960 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Pascal | Pascal | Maxwell |
GPU | GP106 | GP106 | GM206 |
プロセス | 16 nm | 16 nm | 28 nm |
トランジスタ数 | 44億個 | 44億個 | 29.4億個 |
ダイサイズ | 200 mm² | 200 mm² | 228 mm² |
SMs | 9 | 10 | 8 |
CUDAコア | 1152基 | 1280基 | 1024基 |
ベースクロック | 1506MHz | 1506MHz | 1127 MHz |
ブーストクロック | 1708MHz | 1708MHz | 1178 MHz |
VRAM | 3GB GDDR5 | 6GB GDDR5 | 2GB GDDR5 |
メモリバス | 192 bit | 192 bit | 128 bit |
バンド幅 | 192.2 GB/s | 192.2 GB/s | 112.2 GB/s |
TDP | 120W | 120W | 120W |
発売日 | 2016年8月19日 | 2016年7月19日 | 2015年1月22日 |
単体価格 | $199 | $249 | $199 |
CUDAコアが10%ダウン、GPUメモリ容量が半分になってどれだけゲーミング性能に影響を与えるのかは気になるところです。結論としてはおよそ10%程度の性能差があります。詳細はベンチマークを参考にしてください。価格差は$50となっています。
従来モデルのGTX 960との違いを見ていきます。Maxwell世代のモデルでGM206を搭載しています。Maxwell世代ではプロセスは28nmです。Pascal世代で16nmへと微細化されました。結果的にダイサイズを12%小さくしたにも関わらずトランジスタ数は50%多く44億個となっています。
CUDAコアは1024基とGTX 1060 3GBよりも11%少ないです。ベースクロックは25%低く、ブーストクロックは36%低いです。GTX 960のGPUメモリは2GBとなっています。メモリバスは128 bitです。バンド幅は112.2 GB/sとGTX 1060 3GBよりも40%狭くなっています。TDPは同じ120Wに収まっています。価格は$199と共通です。価格を考えるとGTX 960の後継モデルはGTX 1060 3GBと考えて良いかもしれません。
AMD製グラフィックボードと比較
GTX 1060 3GB | RX 480 | |
---|---|---|
アーキテクチャ | Pascal | GCN 1.3 |
コードネーム | GP106 | Polaris 10 |
プロセス | 16 nm | 14 nm |
トランジスタ数 | 44億個 | 57億個 |
ダイザイズ | 200 mm² | 232 mm² |
CUDAコア | 1152基 | 2304基 |
ベースクロック | 1506MHz | 1120 MHz |
ブーストクロック | 1708MHz | 1266 MHz |
VRAM | 3GB GDDR5 | 4GB/8GB GDDR5 |
メモリバス | 192 bit | 256 bit |
バンド幅 | 192.2 GB/s | 256.0 GB/s |
TDP | 120W | 150W |
発売日 | 2016年8月19日 | 2016年6月29日 |
単体価格 | $199 | $199/$229 |
CUDAコアはGTX 1060 3GBよりも2倍以上の2304基となっています。クロック周波数についてはRX 480の方が低いです。ベースクロックは25%低く、ブーストクロックは31%低くなっています。GPUメモリは4GBと33%アップです。メモリバスは256 bitでバンド幅は256 GB/sとなっています。メモリ周りについてはRadeon RX 480の方が性能が上です。TDPはRX 480の方が大きくなっています。
GTX 1060 3GBってどんなグラフィックボード?
FULL HD環境でのゲームプレイが得意
GTX 1060 3GBは、FULL HD環境(1920×1080)で最大のパフォーマンスを発揮できるグラフィックボードです。ユーザーのターゲットはGTX 1060 6GBと同じだと考えて良いでしょう。WQHD環境以上でのゲームプレイがまだまだ普及していないことを考えると売れ筋モデルになるポテンシャルを持っているということです。
Steamユーザーの実態調査でもフルHDを選ぶユーザーは60%を超えています。さらに、Steam上でもGTX 1060のユーザーは12.5%とシェアが高くなっています。世界的に見ても最も利用者の多いグラフィックボードの一つだと言っても過言ではありません。FULL HD以上の環境化でのゲームプレイを考えていないのであればベストな選択肢になります。
GTX 1060 6GBモデルに近い性能を持ちながら価格が安い
GTX 1060 3GBは6GBモデルと比べて遜色のない性能を持ちながら$50(およそ5,000円)安く購入できるのが最大の特徴です。なお、BTOパソコンの場合は最大10,000円程度の差が出ます。そのコストパフォーマンスの高さから最も売れているグラフィックボードだと言っても良いと思います。
性能的にはおよそ10%程度の性能差となりますので、価格重視で選ぶのであれば3GBモデルは賢明な選択肢となり得ます。ただし、メモリ容量が半分であることは将来的には不利になってしまう可能性もあります。発売時点でのタイトルではそれほど性能差はありません。
競合のRadeon RX 480の対抗商品として登場した
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GTX 1060 3GBは、2016年の8月にリリースされたグラフィックボードで2016年6月末に発売されたRadoen RX 480 4GBがライバルとなります。上位モデルであるRadeon RX 480 8GBの競合は2016年7月に発売されたGTX 1060 6GBということになりますね。
GTX 1060 3GBは、Radeon RX 480と比べても高いパフォーマンスを持っています。ゲームプレイにおいてはGTX 1060 3GBに軍配があがることが多いです。タイトルによって極端にフレームレートが落ち込むこともありません。省電力性の高さも強みの一つとなっています。
搭載モデルではRadeon RX 480搭載モデルは全く増えませんでした。GTX 1060 3GBが圧倒的な地位を築いたと言えます。AMD製グラフィックボードが力を発揮するのはもう少し先になりそうです。
GTX 1060 3GBのベンチマーク紹介
GTX 1060 3GBのフルHD環境及びWQHD環境でのベンチーマークを紹介しています。GTX 1060 3GBでは4K解像度でのゲームプレイは見込めませんので、対象から除外しています。あくまでもフルHD環境が中心であることを理解しましょう。ここでのRadeon RX 480は、8GBモデルを意味します。
テスト環境
CPU | Core i7-6700K |
GPU | MSI GTX1060 3GB |
マザーボード | ASUS Z170 |
メモリ | 16GB |
SSD | Patriot Ignite 960GB |
電源ユニット | Antec HCP-1200 1200W |
冷却システム | Cryorig R1 Universal 2x 140 mm fan |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |
ディスプレイ | Acer CB240HYKbmjdpr 24インチ |
ベンチマーク一覧
Grand Theft Auto V
Hitman
Assassin’s Creed Origins
Far Cry 5
GTX 1060 3GBの消費電力
GTX 1060 3GBはこんな方におすすめ!
GTX 1060 3GBは、2016年8月に登場したミドルクラスのグラフィックボードです。一ヶ月前に販売開始となったGTX 1060 6GBと比べてGPUメモリ容量が半分になっています。また、CUDAコアも10%低いです。スペックダウンとなっていもそれ以上に価格が安くコストパフォーマンスが高いことから人気があります。
GTX 1060といえばこの3GBモデルが主流だと言えます。基本的にはFULL HD環境でのゲームプレイであれば性能不足を感じることはありません。すでに後継モデルのGTX 1660 Superが販売されています。よりゲーム適性が向上しています。
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