当記事では、Core i5-1240Pの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しています。高コスパで人気を博したCore i5-1135G7の後継モデルです。12コア16スレッドと大幅にスペックが引き上げられて高いパフォーマンスを発揮します。特にマルチスレッド性能が高くなりました。
CPU内蔵グラフィックスにはIntel Iris Xe Graphicsを搭載しています。ここは従来モデルを踏襲しています。搭載モデルはサードウェーブ(ドスパラ)・dynabook・VAIO・Dellなどから購入できます。サードウェーブのモデルは価格が抑えられていてコストパフォーマンスが高いです。なお、すでに後継モデルであるRator Lake世代のCore i5-1340Pが販売されています。クロック周波数の引き上げによって高いパフォーマンスを発揮します。
Core i5-1240Pの基本スペック
世代 | 第12世代 |
開発コード | Alder Lake |
コア/スレッド数 | 12(4+8) / 16 |
クロック周波数(P) | 1.70 GHz |
ブーストクロック(P) | 4.40 GHz |
クロック周波数(E) | 1.20 GHz |
ブーストクロック(E) | 3.30 GHz |
内蔵グラフィックス | Iris Xe graphics |
PBP | 28W |
MTP | 64W |
価格 | $320 |
発売日 | 2022年02月23日 |
目次
Core i5-1240Pのおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◎ | × | ◯ | ◯ | ☆ | × | ◎ |
Core i5-1240Pのスペック比較
Intel製CPUと比較
i5-1240P | i5-1235U | i5-1135G7 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Alder Lake | Tiger Lake |
プロセス | 10nm | 10nm | 10nm |
コア/スレッド | 12(4+8) / 16 | 10(2+8) / 12 | 4/8 |
ベースクロック(P) | 1.70 GHz | 1.30 GHz | 2.40 GHz |
ターボクロック(P) | 4.40 GHz | 4.40 GHz | 4.20 GHz |
ベースクロック(E) | 1.20 GHz | 0.90 GHz | - |
ターボクロック(E) | 3.30 GHz | 3.30 GHz | - |
L3キャッシュ | 12 MB | 12 MB | 8MB |
内蔵GPU | Iris Xe Graphics | Iris Xe Graphics | Iris Xe Graphics |
GPU EUs | 80 | 80 | 80 |
グラフィックス周波数 | 1.30 GHz | 1.20 GHz | 1.30 GHz |
メモリ規格 | LPDDR5-5200 DDR5-4800 LPDDR4x-4267 DDR4-3200 | LPDDR5-5200 DDR5-4800 LPDDR4x-4267 DDR4-3200 | LPDDR4x-4267 DDR4-3200 |
PBP | 28W | 15W | 12W-28W |
MTP | 64W | 55W | 64W |
単体価格 | $320 | $309 | $309 |
搭載PC価格 | 91,063円~ | 88,880円~ | 68,211円~ |
発売日 | 2022/02/23 | 2022/02/23 | 2020/09/02 |
内訳は4つのPコア(パフォーマンスコア)と8つのEコア(エフィシエントコア)です。Pコアのみハイパースレッディングに対応しています。PコアのベースクロックはCore i5-1135G7の方が40%程度高く、ターボクロックはCore i5-1240Pの方が5%高いです。L3キャッシュは50%増えて12MBです。内蔵GPUはIris Xe Graphicsが採用されています。GPUの実行ユニット数及びグラフィックス周波数に違いはありません。
Core i5-1240Pではより上位規格のメモリをサポートしています。これまでのLPDDR4及びDDR4に加えて、LPDDR5及びDDR5に対応しました。より高い処理性能を期待できます。PBPは28WでMTPは64Wで同等です。単体価格の差は$11で少しだけ高いです。
Alder Lake世代では性能と省電力を両立させたPシリーズだけではなく省電力特化のUシリーズもあります。同じCore i5シリーズであるCore i5-1235Uと比較していきます。消費電力を下げるためにスペックは抑えられています。コア/スレッドは10コア12スレッドとPコアが2つ少ないです。Pコアのベースクロックが30%低く、ターボクロックは同等です。Eコアもベースクロックが25%低く、ターボクロックは同じ3.3GHzです。
L3キャッシュは12MBと共通です。内蔵GPUはIris Xe Graphicsが搭載されています。Core i5-1240P搭載のIris Xe Graphicsよりもグラフィックス周波数が7%低いです。メモリ規格は共通です。PBPは46%低く、MTPも14%低いです。価格差は$11でCore i5-1240Pの方が少しだけ高いです。搭載PCの価格を見ても単体の価格が反映されているように思えます。Core i5-1235Uは、よりコンパクトなノートパソコンを探している方向けです。
AMD製CPUと比較
Core i5-1240P | Ryzen 5 5625U | |
---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Zen 3(Cezanne) |
プロセス | 10nm | 7nm |
コア/スレッド | 12(4+8) / 16 | 6 / 12 |
ベースクロック(P) | 1.70 GHz | 2.30 GHz |
ターボクロック(P) | 4.40 GHz | 4.30 GHz |
ベースクロック(E) | 1.20 GHz | - |
ターボクロック(E) | 3.30 GHz | - |
L3キャッシュ | 12 MB | 16MB |
内蔵GPU | Iris Xe Graphics | Radeon Vega 7 |
GPU EUs | 80 | 7 |
グラフィックス周波数 | 1.30 GHz | 1.80 GHz |
メモリ規格 | LPDDR5-5200 DDR5-4800 LPDDR4x-4267 DDR4-3200 | LPDDR4x-4267 DDR4-3200 |
PBP | 28W | 15W |
MTP | 64W | - |
単体価格 | $320 | - |
搭載PC価格 | 91,063円~ | 59,825円~ |
発売日 | 2022/02/23 | 2022/01/06 |
Ryzen 5 5625Uは6コア12スレッドとCore i5-1240Pの12コア16スレッドよりも劣ります。ベースクロックはRyzen 5 5625Uの方が35%高く、ターボクロックはCore i5-1240Pの方が3%高いです。L3キャッシュはRyzen 5 5625Uの方が33%多く16MBとなります。Ryzen 5 5625Uの内蔵GPUはRadeon Vega 7を搭載しています。Iris Xe Graphicsの方が性能が高いです。
Ryzen 5 5625Uの対応メモリはLPDDR4及びDDR4のみでDDR5には対応していません。PBP(TDP)は15WとCore i5-1240Pよりも50%近くも抑えられています。搭載PCの価格を見るとRyzen 5 5625Uの安さに驚きます。構成の違いがあるとは言えRyzen 5 5625Uはコストパフォーマンスの高いCPUだと考えて良いでしょう。
Core i5-1240PってどんなCPUなの?
12コア16スレッドの高パフォーマンスモデル
Core i5-1240Pは、12コア16スレッドとスペックの高いCPUとなっています。モバイル向けの省電力モデルで12コア16スレッドというのは画期的です。従来モデルのCore i5-1135G7が4コア8スレッドだったので、Core i5-140Pではコアは3倍でスレッドも2倍です。大幅にスペックが引き上げられています。ハイブリッドコアアーキテクチャの採用は画期的ですね。
次世代以降のモデルもこのハイブリッドコアアーキテクチャが採用されるでしょう。Cinebench R23ではマルチコア性能が83%程度性能が高いです。動画編集などの作業にもある程度対応可能です。ノートパソコンのCPU性能もここまで高くなりました。競合モデルであるAMD製Ryzen 5 5625Uが6コア12スレッドなのでスペックの差は大きいです。AMDがどのような対抗モデルがリリースするのかも注目したいですね。
CPU内蔵グラフィックスは前モデルと同等
CPU内蔵グラフィックスの性能については前モデルのCore i5-1135G7と同等です。スペックはGPU実行ユニットは80でグラフィックス周波数は1.30GHzとCore i5-1135G7と共通ですね。競合モデルであるRyzen 5 5625Uよりも性能は高いです。ゲームプレイ・ゲーム実況・3D CADなどグラフィックス処理性能が求められる用途には不向きです。
WEBデザインなどでの簡単な3Dグラフィックス処理であれば問題ありません。できればここは変更して欲しかったところです。内蔵グラフィックスの処理性能が上がれば用途の幅が広がるからです。もちろん消費電力を上げられないなど課題もあります。
搭載モデルのラインナップは国内大手PCメーカーが強い
Core i5-1240Pを搭載したBTOパソコンはdynabookやVAIOなど国内大手PCメーカーで取り扱われています。海外BTOメーカーだとDellが取り扱っていますね。国内大手PCメーカーのモデルは価格が高めです。今後サードウェーブ(ドスパラ)・マウスコンピューター・パソコン工房など大手BTOメーカーで取り扱いがあればもう少し選びやすくなるのではないかと思います。もしかしたら、国内BTOメーカーの主流はUシリーズであるCore i5-1235Uになるかもしれません。今後の動向に注目しておきましょう。
2023年3月にサードウェーブから搭載モデルが発売されました。すでに後継モデルであるCore i5-1340Pが発売されているので、かなり後発モデルと言えます。価格が抑えられていて非常に選びやすいと思います。旧世代のモデルでもそれほどデメリットはないでしょう。性能的にもCore i5-1340Pになったからといって大幅に性能がアップするわけではないです。
Core i5-1240Pのベンチマーク
Cinebench R23
競合モデルであるRyzen 5 5625Uよりもマルチスレッド性能が4%高く、シングルスレッド性能も19%高いです。UシリーズであるCore i5-1235Uよりもマルチスレッド性能が10%高く、シングルスレッド性能も2%程度高くなっています。上位モデルであるCore i7-1260Pとの差は最大5%程度です。
PCMark 10
Handbrake
Adobe
Core i5-1240P搭載のおすすめBTOノートパソコン
THIRDWAVE DX-A5(サードウェーブ)
価格:102,980円(税込)
CPU:Core i5-1240P
GPU:Iris Xe Graphics
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
Vostro 5320 ノートパソコン(Dell)
価格:110,980円(税込)
CPU:Core i5-1240P
GPU:Intel Iris Xe Graphics
メモリ:LPDDR5-4800 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載
AZ/HV W6AZHV5CBG(dynabook)
価格:156,200円(税込) 128,150円(税込)
CPU:Core i5-1240P
GPU:Intel Iris Xe Graphics
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
VAIO SX14(VAIO)
価格:216,000円(税込) 183,600円(税込)
CPU:Core i5-1240P *カスタマイズ
GPU:Intel Iris Xe Graphics
メモリ:8GB
SSD:128GB
HDD:非搭載
Inspiron 13 【即納】プレミアム(Dell)
価格:149,500円(税込) 119,600円(税込)
CPU:Core i5-1240P
GPU:Intel Iris Xe Graphics
メモリ:LPDDR5-4800 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載
当記事のまとめ
Core i5-1240Pの性能スペック&搭載BTOノートパソコンを紹介しました。Intel第十二世代のPシリーズにおける高パフォーマンスモデルです。12コア16スレッドとスペックが引き上げられて高いマルチコア性能を誇ります。今世代から採用されたハイブリッドコアアーキテクチャは大きな進化だと言えます。従来モデルのCore i5-1135G7よりも80%以上も処理性能が向上しています。
搭載BTOノートパソコンのラインナップはDell・パソコン工房・dynabook・VAIOから販売されています。Dellとパソコン工房以外のメーカーのモデルは価格が高くコストパフォーマンスはいまいちです。ブランドに魅力を感じる方向けだと言えますね。CPU性能が高くビジネスから簡単なクリエイター作業まで幅広く対応可能です。基本的にグラフィックス処理性能はそれほど高くなくゲームプレイなどには不向きです。
売れ筋BTOパソコンをチェック
当サイトの人気記事一覧
- クリエイターPCおすすめランキング
- おすすめゲーミングPCランキング-ゲーミングPCマガジン
- BTOパソコンのレビュー・評判 | 当サイト紹介PC一覧表
各BTOメーカーのクリエイターブランドの中からおすすめのモデルをピックアップしています。デスクトップとノートパソコンをそれぞれランキング形式で紹介しています。高性能なモデルが揃っているのでプロフェッショナルの方にもおすすめです。
おすすめのゲーミングPC及びゲーミングノートPCを紹介しています。ゲーミングPCマガジンはゲーミングPCに特化したカテゴリーです。
当サイトでレビューをしているモデルを一覧表でまとめています。モデルごとの評価でソートできるのでどのモデルが良いのか判断しやすいと思います。
あなたに合うBTOパソコンを探す
用途などでBTOパソコンを選ぶ
セール | 使用用途 |
GWセール、年末セール等 | ビジネス、動画編集等 |
即納 | サイズ・形状 |
ドスパラの即納モデル等 | 15.6インチノート、スリムタワー等 |
BTOパソコン特徴やショップを比較
価格 | ショップ |
5万円以下、5万円-10万円等 | ドスパラ、パソコン工房等 |
CPU | グラフィックボード |
Core i7-12700、Core i5-1240P等 | RTX 3070、RTX 3060等 |