IdeaPad Slim 5i Gen 8

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当記事では、Core i5-1340Pの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しています。2023年1月にIntel第十三世代Pシリーズの高コスパモデルがリリースされました。上位モデルであるCore i7-1360Pと同じ12コア16スレッドというスペックを持っているのが特徴です。省電力重視のUシリーズのCore i5-1335Uよりもワンランク高い性能を得られます。

従来モデルのCore i5-1240Pよりもクロック周波数が引き上げられてより高いパフォーマンスを発揮します。ただし、アーキテクチャ的に大きく進化したわけではなく、すでにCore i5-1240Pを所有している方は買い替え対象とはならないでしょう。ASUS・Dell・Lenovoなど搭載BTOパソコンのラインナップも揃って来ました。一部のモデルについては人気のためすでに在庫切れとなっています。

目次

Core i5-1340Pの基本スペック

世代第十三世代
開発コードRaptor Lake
コア/スレッド数12(4+8) / 16
クロック周波数(P)1.90 GHz
ブーストクロック(P)4.60 GHz
クロック周波数(E)1.40 GHz
ブーストクロック(E)3.40 GHz
内蔵グラフィックスIris Xe Graphics
PBP28W
MTP64W
価格$353
発売日2023年01月04日

Core i5-1340Pのスペック比較

Intel製CPUと比較

i5-1340Pi7-1360Pi5-1240P
コードネームRaptor LakeRaptor LakeAlder Lake
プロセス10nm10nm10nm
コア/スレッド12(4+8) / 1612(4+8) / 1612(4+8) / 16
ベースクロック(P)1.9Ghz2.2Ghz1.7Ghz
ターボクロック(P)4.6Ghz5.0Ghz4.4Ghz
ベースクロック(E)1.4Ghz1.6Ghz1.2Ghz
ターボクロック(E)3.4Ghz3.7Ghz3.3Ghz
L3キャッシュ12MB18MB12MB
内蔵GPUIris Xe GraphicsIris Xe GraphicsIris Xe Graphics
GPU EUs969696
グラフィックス周波数1.45 GHz1.50 GHz1.30 GHz
メモリ規格DDR5-5200
DDR4-3200
LPDDR5-6400
LPDDR4-4267
DDR5-5200
DDR4-3200
LPDDR5-6400
LPDDR4-4267
DDR5-4800
DDR4-3200
LPDDR5-5200
LPDDR4-4267
PBP28W28W28W
MTP64W64W64W
単体価格$353$480$353
搭載PC価格99,800円~131,680円~89,800円~
発売日2023/01/042023/01/042022/02/23
Core i5-1340Pは、Raptora Lake世代のモバイル向けCPUです。このPシリーズ(28W)は、Hシリーズ(45W)とUシリーズ(15W)の間を埋める存在です。ノートパソコンでも注目度が高いです。Alder Lake世代のCore i5-1240Pと同じ10nmプロセスを採用したモデルとなります。コア・スレッドも12コア16スレッドと共通です。4つのPコアと8つのEコアを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャを採用しています。

Core i5-12400PよりもPコアのベースクロック/ターボクロック共に0.2GHz高いです。Eコアについてもベースクロックが0.2GHz高く、ターボクロックも0.1GHz高いです。L3キャッシュ容量は12MBと変わっていません。CPU内蔵グラフィックスについてもグラフィックス周波数が11%高くなっただけで大きな変更はありません。CPU内蔵グラフィックスの性能差を体感する機会はないのではないかと思います。

メモリについてはより高クロックなDDR5-5200/LPDDR5-6400をサポートしています。PBPは28W、MTPは64Wとこちらは変更なしです。CPU単体の価格も$353のままです。搭載BTOノートパソコンはCore i5-1240P搭載モデルよりも1万円程度高くなっています。Core i5-1340Pは、Core i5-1240Pが発売されておよそ一年後のリリースです。残念ながら今世代ではそれほど革新的な何かがあったわけではありません。

上位モデルであるCore i7-1360Pと比較していきます。実はコア・スレッドはCore i7-1360PもCore i5-1340Pと同じ12コア16スレッドです。異なるのはクロック周波数です。Pコアのベースクロックが0.3GHz高く、ターボクロックも0.4GHz高いです。Eコアについてもベースクロックが0.2GHz高く、ターボクロックも0.3GHz高いです。CPU内蔵グラフィックスもグラフィックス周波数で差別化が図られています。

メモリ周りやPBP/MTPは共通です。価格差は$127とやや大きいです。搭載BTOパソコンの価格を見ても3万円以上開いています。これはクロック周波数が高い分発熱量が大きく熱対策などにコストが掛かってしまうためだと考えられます。実際のパフォーマンスを見るとCore i7-1360Pだからといって性能が大きく向上することはなく、Core i5-1340Pのコスパの高さが光ります。

AMD製CPUと比較

Core i5-1340PRyzen 5 7530U
コードネームRaptor LakeZen 3
プロセス10nm6nm
コア/スレッド12(4+8) / 166 / 12
ベースクロック(P)1.9Ghz2.0GHz
ターボクロック(P)4.6Ghz4.5GHz
ベースクロック(E)1.4Ghz-
ターボクロック(E)3.4Ghz-
L3キャッシュ12MB16MB
内蔵GPUIris Xe GraphicsRadeon Graphics
GPU EUs967
グラフィックス周波数1.45 GHz2.00 GHz
メモリ規格DDR5-5200
DDR4-3200
LPDDR5-6400
LPDDR4-4267
DDR4-3200
LPDDR4x-4267
PBP28W15W
MTP64W-
単体価格$353-
搭載PC価格99,800円~64,900円~
発売日2023/01/042023/01/04
競合モデルはZen 3アーキテクチャ採用のRyzen 5 7530Uです。Zen 4でもZen 3+でもなくZen 3となります。AMDの世代的にはやや古さがありますね。上位モデルのRyzen 7 7735UはZen 3+アーキテクチャを採用しています。Ryzen 5 7530Uは6nmプロセスを採用したCPUです。10nmプロセスのCore i5-1340Pよりも一回り小さいです。Ryzen 5 7530Uは6コア12スレッドと平均的なスペックです。12コア16スレッドのCore i5-1340Pと比べると見劣りしますね。

L3キャッシュ容量はRyzen 5 7530Uの方が33%多く16MBとなります。Ryzen 5 7530UもCPU内蔵グラフィックス「Radeon Graphics」を搭載しています。実行ユニットは7基でグラフィックス周波数は2.00GHzです。Ryzen 5 7530Uの対応メモリはDDR4-3200/LPDDR4x-4267のみでDDR5はサポートしていません。この点Core i5-1340Pに優位性があります。TDPは15Wで省電力性特化型モデルと言えます。搭載BTOパソコンは6万円台から購入でき、性能よりもコストで戦うCPUとなっています。

Core i5-1340PってどんなCPUなの?

高コスパなモバイル向けCPU

Core i5-1340Pは、Pシリーズの中でも高コストパフォーマンスが魅力のCPUとなっています。Intel第十二世代のCore i5-1240Pから引き続き12コア16スレッドと高いスペックを誇ります。ハイブリッドアーキテクチャ採用によって競合のAMD製CPUを圧倒しています。このスペック自体は上位モデルのCore i7-1360Pと同等なので、価格が抑えられている分だけCore i5-1340Pは魅力的な選択肢となります。排熱の問題もクリアしやすくコストカットが図れます。搭載モデルなら数万円単位で安く購入できます。

用途によってはCore i7-1360Pとそれほど性能差がないこともあります。Intel第十二世代で初めて登場したこのPシリーズはグラフィックレスモデルが大半でCPU性能を重視したいユーザーにおすすめです。動画編集・エンコード・画像編集・WEBデザイン・オフィスソフトなど趣味からビジネスまで幅広く通用します。CPU内蔵グラフィックスではゲームプレイや3Dグラフィックス処理は厳しいです。グラフィックス性能を重視したい方は上位のHシリーズを選択するべきでしょう。

i5-1240Pからの伸びは小さい

Core i5-1340Pは、2023年1月に発売された新しいCPUです。アーキテクチャを見るとAlder Lake世代のCore i5-1240Pと大きな違いがあるわけではありません。コードネームこそAlder LakeからRaptor Lakeへと変更されていますが、PコアはGolden Cove・EコアはGracemontとCore i5-1240Pと共通です。性能的にはクロック周波数が引き上げられた分相当で10%前後の伸びに留まります。CPUコアが変わらないと性能が大きく変わることはありません。

Intel第十一世代から第十二世代でハイブリッドアーキテクチャを採用しましたが、この時ほどのインパクトはないということです。現在Core i5-1240P搭載ノートパソコンを使用している方が買い替え対象とするCPUではないように思います。それより前のCore i7シリーズやCore i5シリーズからの買い替えであればパフォーマンス向上のメリットが大きくなります。省電力性の観点からも新しいモデルの方が有利です。

搭載BTOノートパソコンの人気が高い

Intel製PシリーズのCore i5シリーズは非常に人気の高いCPUで搭載BTOノートパソコンも売れ筋モデルとして名を連ねることが多いです。コストパフォーマンスが高いことが人気の秘密です。事実、旧世代のCore i5-1240P搭載モデルはドスパラ・マウスコンピューター・パソコン工房などの大手BTOメーカーでも中心的な存在でした。

今はまだ国内BTOメーカーではCore i5-1340P搭載モデルの扱いはありませんが、世代交代が進めばCore i5-1340P搭載モデルが人気になること間違いなしです。Lenovoでは一部のCore i5-1340P搭載モデルがすでに在庫切れとなっています。特に低価格帯のモデルが人気です。

Core i5-1340Pのベンチマーク

Cinebench R23

Cinebench R20i5-1340p-cinebenchr23

Core i5-1340Pはマルチコア性能で10,000近いスコアを叩き出しました。モバイル向けのミドルクラスのCPUでもついにここまで来たかという思いです。従来モデルのCore i5-1240Pよりもマルチコア性能が15%高く、シングルコア性能も4%高いです。一世代の伸びとしてはそれほど大きいわけではありませんが、スコア的には満足できるでしょう。マルチコア性能ではCore i7-1355Uよりも7%程度高いです。競合モデルのRyzen 5 7530Uよりもマルチコア性能が13%高く、シングルコア性能も19%高いです。

Handbrake

dougahensyuui5-1340p-handbrake

動画のエンコードソフトであるHandbrakeでのパフォーマンスを見ていきます。従来モデルのCore i5-1240Pよりもおよそ20%程度パフォーマンスが向上しています。Core i7-1260Pでさえもわずかに上回るほどです。Ryzen 5 7530Uよりも8%程度パフォーマンスが高いです。上位モデルのCore i7-1360Pとの差は4%とそれほど大きくありません。Core i5-1340Pのコスパの高さがわかりますね。このように用途によってはCore i7-1360Pとそれほど差がでないことがあります。

Adobe Photoshop

i5-1340p-photoshop

画像編集時のパフォーマンスを見ていきます。Photoshopは定番のソフトウェアの一つですね。従来モデルのCore i5-1240Pよりも12%程度パフォーマンスが高く、Core i7-1260Pよりも1%高くなっています。省電力モデルのCore i7-1355Uよりも4%程度上回っています。Ryzen 7 7735Uを上回る性能は評価できると思います。上位モデルのCore i7-1360Pとの差は5%程度です。クロック周波数の差が出ているということでしょう。

7-Zip

zipi5-1340p-zip

Zipファイルの解凍及び圧縮速度を見ていきます。ビジネス用途での使用を考えている方は参考になるベンチマークの一つだと思います。従来モデルのCore i5-1240Pよりも解凍速度が25%高く、圧縮速度も17%高いです。スペックから見ると想定以上の伸びを見せています。一方で、Core i7-1360Pとの差は12%-16%とやや大きいです。Ryzen 5 7530Uとの性能差は最大28%となっています。

Core i5-1340Pのゲーム性能

Core i5-1340P搭載のIntel Iris Xe Graphicsのグラフィックス処理性能を見ていきます。ゲーム向けのグラフィックスではありませんが、どの程度の性能を持っているのかを把握することは有益でしょう。いずれのタイトルもFULL HD×標準設定での数値となります。

Gears 5

gear5i5-1340p-gear5

Core i5-1340Pは平均fpsが24、最小fpsが16という結果です。旧世代のCore i5-1240Pよりも10%程度フレームレートが高くなっているもののGears 5のプレイは全くできないと考えて良いでしょう。Core i7-1360Pでも変わりありませんね。外付けのグラフィックボードであるGTX 1650との性能差は大きいです。

Tom Clancy’s Rainbow Six Siege

rainbow six siegecorei5-1340p-tomclancysraibow

Tom Clancy’s Rainbow Six Siegeでは平均fpsが43とまだ見れる数値となっています。従来モデルのCore i5-1240Pよりも5%-6%程度フレームレートが向上しています。UシリーズのCore i5-1335Uよりも40%程度フレームレートが高いです。Core i7-1360Pとの性能差は10%程度とやや大きいです。Core i7-1165G7のフレームレートが高いのは不思議です。Core i7-13700HやRyzen 7 6800Uになると60fpsを超えていてある程度ゲームプレイに対応できそうです。

Core i5-1340P搭載のおすすめBTOノートパソコン

Vivobook 15X K3504VA(ASUS)

Vivobook 15X K3504VA価格:99,800円(税込)
液晶:13.3 WQXGA 60Hz
CPU:Core i5-1340P
GPU:Iris Xe Graphics
メモリ:LPDDR5-4800 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載

公式

13.3インチWQXGAディスプレイを搭載したノートパソコンです。本体重量が約1.63kgと軽くて持ち運びがしやすいです。バッテリー駆動時間は約7.4時間となります。Core i5-1340P搭載モデルとしては価格が抑えられているのも特徴だと言えます。メモリLPDDR5-4800 16GB、SSD 512GB NVMeという構成です。USB3.2 Gen1 Type-CはPower Deliveryに対応していますが、モニター出力は非対応です。外部ディスプレイ出力はHDMIが担います。

Inspiron 13 ノートパソコン(Dell)

Inspiron 13価格:126,680円(税込)
液晶:13.3 WQXGA 60Hz
CPU:Core i5-1340P
GPU:Iris Xe Graphics
メモリ:LPDDR5-4800 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載

公式

Dell製の一般向けノートパソコンです。13.3インチWQXGAディスプレイを搭載しています。本体重量は約1.24kgと13.3インチモデルとして最軽量クラスと言えます。メモリLPDDR5-4800 16GB、SSD 512GB NVMeという構成です。Thunderbolt 4端子が2つあってインターフェースは充実しています。どちらも電源供給及びDisplayPort対応です。その他HDM 1.4端子もあります。

Lenovo Yoga 7i Gen 8 : エントリー(Lenovo)

Lenovo Yoga 7i Gen 8価格:220,990円(税込) 151,294円(税込)
液晶:16.0 WQXGA 60Hz
CPU:Core i5-1340P
GPU:Iris Xe Graphics
メモリ:LPDDR5-5200 16GB
SSD:512GB Gen4 NVMe
HDD:非搭載

公式

2-in-1タイプのノートパソコンです。タッチ対応でタブレットとしても使用できます。イラスト制作にもおすすめです。16.0インチWQXGAディスプレイを搭載しています。本体重量は約1.98kgとなります。16.0インチモデルとしては軽めですね。バッテリー駆動時間は驚異のおよそ21.5時間を実現しています。急速充電で約2時間で充電できます。メモリLPDDR5-5200 16GB、SSD 512GB Gen4 NVMeという構成です。Core i5-1340Pの性能を引き出すには十分でしょう。当該モデルでは標準でPremium careが1年付いてきますので、24時間365日の電話サポートを受けられます。

LIFEBOOK WU4/H1(富士通)

LIFEBOOK WU4H1価格:192,500円(税込)
液晶:14.0 WUXGA 60Hz
CPU:Core i5-1340P
GPU:Iris Xe Graphics
メモリ:LPDDR5-6400 8GB
SSD:256GB
HDD:非搭載

公式

富士通が販売する超軽量ノートパソコンです。14.0インチWUXGAディスプレイを搭載していて本体重量は約888gとかなり軽いです。メモリLPDDR5-6400 8GB、SSD 256GBという構成です。税込19万円台という価格はかなり高価ですが、本体の軽さとバッテリー駆動時間の長さ(約29.5時間)を考えると悪くないと思います。国産ブランドの安心感も後押ししてくれるでしょう。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、Core i5-1340Pの性能スペック&搭載BTOノートパソコンについて紹介しました。Raptor Lake世代のモバイル向けの高コスパモデルです。12コア16スレッドと高スペックで動画編集・RAW現像・WEBデザインなどの用途にも対応できます。Uシリーズよりワンランク高い性能を持ちCPU性能を重視したいユーザーにおすすめです。用途によっては上位モデルのCore i7-1360Pと同等のパフォーマンスを期待できます。搭載BTOノートパソコンのラインナップも増えてきています。ASUS・Dell・Lenovo・富士通などで搭載モデルを購入できます。

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