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当記事では、「Quadro P2000の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。当該モデルは、アッパーミドルの業務用グラフィックボードです。本格的にクリエイター向けPCの購入を考えている方におすすめです。一般ユーザーの場合持て余してしまうのはここからでしょう。
3D CADでの適正度が非常に高く、中規模なCADモデルに対応できます。3D CADを利用する方のほとんどがP2000で十分でしょう。同様に、一般的なRAW現像や動画編集でも高いパフォーマンスを発揮します。後継機種である「Quadro P2200」が登場したことで搭載モデルは減ってきています。安くなっているものもあるので狙い目と言えるかもしれません。
目次
Quadro P2000の基本スペック
Quadro P2000 | Quadro M2000 | Quadro P1000 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Pascal | Maxwell | Pascal |
プロセス | 16 nm | 28 nm | 14 nm |
トランジスタ数 | 44億 | 29.4億 | 33億 |
ダイサイズ | 200 mm² | 228 mm² | 132 mm² |
CUDAコア | 1,024 | 768 | 640 |
ベースクロック | 1076 MHz | 796 MHz | 1354 MHz |
ブーストクロック | 1480 MHz | 1163 MHz | 1392 MHz |
GPUメモリ | 5GB GDDR5 | 4GB GDDR5 | 4GB GDDR5 |
メモリクロック | 7 Gbps | 6.6 Gbps | 6 Gbps |
メモリバス | 160 bit | 128 bit | 128 bit |
メモリバンド幅 | 140.2 GB/s | 105.8 GB/s | 96.13 GB/s |
TDP | 75W | 75W | 47W |
補助電源 | 不要 | 不要 | 不要 |
FP32 | 3.031 TFLOPS | 1.786 TFLOPS | 1.425 TFLOPS |
単体価格 | 62,000円~ | 66,000円~ | 47,000円~ |
搭載PC価格 | 139,980円~ | - | 126,980円~ |
発売日 | 2017年2月6日 | 2016年4月8日 | 2017年2月7日 |
CUDAコアが13%増えて1024となりました。ベースクロックは35%高く、ブーストクロックも27%高いです。GPUメモリ容量も1GB増えました。これはメモリバスが160 bitとイレギュラーな形になったことから必然的に5GBとなっています。メモリクロックが6%速くなり、メモリバスも25%増えています。これによってメモリバンド幅が34%アップとなりました。TDPは75Wと共通です。補助電源は不要です。
次に下位モデルであるQuadro P1000と比較しましょう。Quadro P1000ではより小さい14nmプロセスを採用しています。トランジスタ数は25%少なく、ダイサイズは33%小さいです。CUDA個はQuadro P2000の方が60%多いです。ベースクロックはQuadro P1000の方が27%高く、ブーストクロックはQuadro P2000の方が6%高いです。GPUメモリ容量はQuadro P2000の方が1GB多いです。
メモリクロックも同様にQuadro P2000の方が速いです。メモリバスも同様でメモリバンド幅はQuadro P2000が45%広いです。TDPは60%高くなっています。FP32では2倍以上の差を付けています。単体価格で15,000円アップ、搭載PC価格13,000円アップと妥当だと思います。
Quadro P2000ってどんなグラフィックボードなの?
中規模3D CAD及び3Dビジュアライゼーションにも対応できる
P2000クラスになるとより高いレベルでAuto CADで作業を行えます。P1000では力不足に感じる場面でこそ輝きます。今注目されている3Dビジュアライゼーションもこなせます。例えば、3ds Max、Revit、Maya、VREDなどのアプリケーションを使用している方に最適だと言えます。
また、デザインビジュアライゼーションにおけるGPUレンダリングも一般的になってきました。3ds MAAX、Maya、Cinema 4Dなどでもプラグインで利用可能です。先代のM2000から比べてレンダリング性能はおよそ倍になっています。
さらに、Photoshopでも3Dオブジェクトの作成やアニメーションの作成においてもQuadroの出番です。趣味や仕事でPhotshopを使用している方もその恩恵を得られます。このように幅広い用途で活用できるのが魅力です。ただし、バーチャルリアリティには最適というわけではありません。いわゆる”VRREADY”のロゴが付くのはもう一つ上のQuadro P4000からです。
4K解像度の出力ができる
4Kモニターに出力することが可能です。Displayportが4つありますので、最大4モニターまでケーブルを繋げるだけでできます。
もちろん10bit出力にも対応していますので、RAW生データ、HDRI画像も綺麗に描写することができます。RAW現像(lightroom)自体にはそれほど高い性能のグラフィックボードは必要ありませんが、10bitにこだわる方には嬉しいですね。
Quadro P2000のベンチマーク
SiSoft SANDRA
SPECviewperf v12.1.1
LuxMark
3DMark Time Spy
Quadro P2000搭載のおすすめBTOパソコン
SENSE-R039-i5K-QZS(パソコン工房)
価格:127,980円
CPU:Core i5-9600K
GPU:Quadro P2000
メモリ:8GB
SSD:240GB
HDD:非搭載
SENSE-R040-i7-QZ(パソコン工房)
価格:138,980円
CPU:Core i7-9700
GPU:Quadro P2000
メモリ:8GB
SSD:非搭載
HDD:1TB
raytrek ZQ2(ドスパラ)
価格:189,980円
CPU:Core i7-9700KF
GPU:Quadro P2000
メモリ:16GB
SSD:500GB 1TB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Quadro P2000の性能スペックと搭載BTOパソコンを紹介しました。Quadro P2000は、3D CADや3Dビジュアライゼーションで性能を発揮するグラフィックボードです。お仕事でこれらのアプリケーションを使用しているプロフェッショナルの方におすすめです。
より大規模な3D処理を行うことを考えている場合はQuadro P4000以上のモデルを選択しましょう。また、動画編集や画像編集などの作業にも最適です。下位モデルであるQuadro P1000とは一線を画するパフォーマンスを持っています。後継モデルであるQuadro P2200の登場によって搭載モデルは消滅しています。
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CPU | Intel Core i7-5960X |
マザーボード | Asus X99 Deluxe |
メモリ | 16GB Corsair DDR4-2133 |
ソフトウェア | Windows 10 Pro x64 |