画像引用元:https://jp.msi.com/
当記事では、「GeForce RTX 3060の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。やっと無印の60番台までAmpere世代のグラフィックボードが揃いました。このRTX 3060は、販売数という観点から見てNVIDIAにとってとても重要なグラフィックボードだと言えます。
GeForce RTX 2060の後継モデルで、これまでも60番台のグラフィックボードは多くのゲーマーに支持されていました。レイトレーシングも第2世代になってパフォーマンスが向上しています。上位モデルであるRTX 3060 Tiとの性能差についても詳しく見ていきましょう。上位モデルと比べると比較的価格が抑えられていて選びやすいです。そこに60番台の魅力があると言えますね。
(+) 12GBと大容量のGPUメモリを搭載している
(+) RTX 2060よりも価格が安く高性能
(-) 価格高騰の影響を受けている
GeForce RTX 3060の基本スペック
世代 | Ampere |
プロセス | Samsung 8nm |
CUDAコア | 3,584 |
RTコア | 28 |
Tensorコア | 112 |
ベースクロック | 1,320MHz |
ブーストクロック | 1,777MHz |
GPUメモリ容量 | 12GB GDDR |
TDP | 170W |
発売日 | 2021年2月26日 |
価格 | $329 |
目次
GeForce RTX 3060のスペック比較
RTX 3060 | RTX 3060 Ti | RTX 2060 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Ampere | Ampere | Turing |
GPU | GA106 | GA104 | TU106 |
プロセス | 8nm | 8nm | 12nm |
ダイサイズ | 276 mm² | 392 mm² | 445 mm² |
トランジスタ数 | 132.5億 | 174億 | 108億 |
SMs | 28 | 38 | 30 |
CUDAコア | 3,584 | 4,864 | 1,920 |
RTコア | 28 | 38 | 30 |
Tensorコア | 112 | 152 | 240 |
ベースクロック | 1320 MHz | 1410 MHz | 1365 MHz |
ブーストクロック | 1777 MHz | 1665 MHz | 1680 MHz |
メモリ容量 | 12GB | 8GB | 6GB |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリバス | 192 bit | 256 bit | 192 bit |
メモリクロック | 1875MHz (15 Gbps) | 1750MHz (14 Gbps) | 1750MHz (14 Gbps) |
メモリ帯域幅 | 360.0 GB/s | 448.0 GB/s | 336.0 GB/s |
TDP | 170W | 200W | 160W |
公式価格 | $329 | $399 | $349 |
発売日 | 2021/02/26 | 2020/12/02 | 2019/01/07 |
RTX 3060のSMsは28基です。フルスペックのGPUよりもSMsが2基無効化されています。CUDAコアは3,584基(28×128)となっています。Turing世代のSMでは64 CUDAコアの搭載となっていましたので、倍増しているということになります。RTX 2060よりもCUDAコアが80%以上多くなっています。RTコアは28、Tensorコアは112です。RTX 3060よりも少ないですが、世代が変わりパフォーマンスが僅かながら向上しています。
ベースクロックは3%ダウン、ターボクロックは5%アップとなっています。メモリ規格は同じGDDR6を採用していますが、容量が倍の12GBとなりました。RTX 3060の一番のポイントと言えるかもしれません。メモリバスは同じ192 bitです。メモリクロックは1875MHzでメモリ速度は15 Gbpsとなっています。ここも少しだけ引き上げられています。メモリ帯域幅も8%程度向上しています。消費電力は10Wアップです。公式価格は$20安くなっています。
RTX 3060 Tiでは、GA106よりも一回り大きいGPUであるGA104を採用しています。ダイサイズが392mm²とRTX 3060よりも40%以上大きいです。トランジスタ数も30%多くなっています。フルスペックでは48基のSMsを採用していますが、RTX 3060 Tiではその内10基が無効化されて38基です。つまり、CUDAコアは4,864基(38×128)となります。RTX 3060よりも26%多いです。RTコアは38基、Tensorコアは152基となっています。
RTX 3060 TiとRTX 3060の大きな違いの一つがメモリ周りです。RTX 3060 Tiではメモリ容量が8GBとRTX 3060よりも33%少ないですが、メモリバスが256 bitとより高性能です。より効率よくデータのやり取りを行うことができます。メモリクロック及び速度についてもRTX 3060の方が上回っています。消費電力は200WとRTX 3060よりも30W多いです。性能差を考えれば十分納得できる範囲だと思います。価格差は$70です。
GeForce RTX 3060ってどんなグラフィックボード?
上位モデルよりも大容量のGPUメモリ12GBを搭載している
GeForce RTX 3060は、GPUメモリが12GBと大容量なのが強みです。上位モデルであるRTX 3080やRTX 3070よりも多くなっているのは奇妙ですらあります。GPUメモリ容量が多いことでメモリ負荷の大きいタイトルをプレイする際にフレームレートが安定します。また、高解像度でのゲームプレイ時も高くなりやすいです。
ただし、GPUメモリ容量が多いことで飛躍的にパフォーマンスが向上するということはありません。どちらかと言うとこれから先数年を見据えた選択になると思います。上位モデルとの差別化としてメモリバスを192 bitを採用していてスペックを落としています。RTX 3070やRTX 3060 Tiなどで採用されている256 bitよりもシンプルで製造コストを抑えることができます。
RTX 2060の登場時よりも価格が安くより高性能なモデル
RTX 3060の価格は$329と、RTX 2060の登場時の価格$349よりも$20安価となっています。より性能の高いグラフィックボードをより安く購入できるというのはゲーマーからすると理想的だと思います。ミドルクラスのグラフィックボードということで多くのゲーマーを惹き付けることになることが期待されます。買い替え対象としてはPascal世代以前の60番台以下のグラフィックボードを使用している方です。
価格が安く魅力的であることは間違いありませんが、RTX 3060 Tiと比べるとコストパフォーマンスに劣るというのがデメリットです。RTX 3060は、性能的に前世代のRTX 2060 Superと同等でAmpere世代の中では平凡なモデルです。+$70で30%以上ゲーミング性能が向上するとなるとやはりRTX 3060 Tiが魅力的に映るでしょう。上位のGA104採用によってポテンシャルが高いです。メモリ周りについてもワンランク上のスペックとなっています。
マイニング性能を意図的に落としている
出典:(週刊アスキー, 2021)
GeForce RTX 3060は、NVIDIAがマイニング性能を意図的に落としてゲーマーの手に行き渡るようになっています。具体的にはマイニングのハッシュレートを制限しているということです。上記の表を見るとRTX 3060 Tiよりも大幅にパフォーマンスが低くなっていることがわかります。BitcoinやEthereumではRTX 2060よりも低くGTX 1660と同等の水準までパフォーマンスが落ちます。もちろんゲームプレイ時はちゃんと性能を発揮できます。
マイニング需要の急増も昨今のグラフィックボードの品薄状況を作り出したと言えます。このハッシュレートの制限はマイニングユーザーを遠ざけるための対策ということです。50%以上性能が落とされているので、このグラフィックボードをマイニング用途で使用するのは経済的な観点から好ましくありません。なお、このハッシュレートの制限はRTX 3060のみで他のRTX 30シリーズにはないようです。
GeForce RTX 3060搭載PC使用時のフレームレート一覧
実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測しています。RTX 3080における最大の注目ポイントは4K解像度でのフレームレートです。FULL HDやWQHD環境ではCPUがボトルネックとなってしまいスコアが伸びないからです。
*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。
Assasin’s Creed Odyssey
Far Cry 5
Hitman 2
Borderland 3
GeForce RTX 3060のその他ベンチマーク
レイトレーシング-Metro Exodus
消費電力
温度
GeForce RTX 3060搭載のおすすめBTOパソコン
上位モデルであるRTX 3060 Ti搭載モデルとの価格差が開き選びやすくなっています。ただし、半導体不足及び円安の影響は受けていてRTX 2060 SUPER搭載モデルよりは高いです。現在の状況を考えると受け入れる必要がありそうです。
SENSE-M05M-114-RBX(パソコン工房)
価格:176,980円(税込)
CPU:Core i5-12400
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載
GALLERIA XA7C-R36(ドスパラ)
価格:219,980円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe対応
HDD:非搭載
DAIV Z7(マウスコンピューター)
価格:252,780円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 32GB
SSD:512B NVMe対応
HDD:2TB
GeForce RTX 3060はこんな方におすすめ!
当記事では、Ampere世代のミドルクラスであるRTX 3060の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。RTX 3060は、価格が$329とゲーマーに人気のある価格帯でRTX 2060の後継モデルとなっています。ゲーミング性能的にはRTX 2060よりも20%以上高いです。RTX 2060 Superと同等のゲーミング性能となっています。
GPUメモリ容量が16GBと大容量で高負荷時に頼れる存在です。レイトレーシングも第2世代になってパフォーマンスが向上しています。ミドルクラスのモデルで人気が高く各BTOメーカーが多くのラインナップを販売中です。税込17万円台から購入できます。ハイクラスのグラフィックボードは不要だという方におすすめです。
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