gt1030

管理人管理人

当記事では、「GeForce GT 1030の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。実にこの廉価モデルの新しいグラフィックボードは、GeForce GT 730以来2世代振り(およそ3年振り)です。競合であるAMDのRadeon RX 550とターゲットとしている層が似ています。

つまり、マルチモニター環境構築・WEBデザイン・軽いゲームプレイなどのためにグラフィックボードが必要な方です。Radeon RX 550は搭載モデルがほとんどなくGT 1030搭載モデルが有力な候補となります。エントリークラスのグラフィックボードであるGeForce GT 1030を待ちわびていた方も多いのではないでしょうか。

買い替えや新しくパソコンを購入するに当たってこのグラフィックボードについて知りたいという方向けのコンテンツです。2022年6月に次世代モデルとして同じ30番台であるGeForce GTX 1630がリリースされました。動画編集やマルチモニター環境の構築に適したモデルです。

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目次

GeForce GT 1030のスペックまとめ

GT 1030GTX 1050GT 730
アーキテクチャPacalPacalKepler
GPUGP108GP107GK208B
プロセス14nm14nm28nm
トランジスタ数18億33億10.2億
ダイサイズ74 mm²132 mm²87 mm²
CUDAコア384基640基384基
ベースクロック1228 MHz1354 MHz902 MHz
ブーストクロック1468 MHz1455 MHz-
GPUメモリ2GB GDDR52GB GDDR51GB GDDR5
メモリクロック6 Gbps7 Gbps5 Gbps
メモリバス64 bit128 bit64 bit
バンド幅48.06 GB/s112.1 GB/s40.10 GB/s
FP321.127 TFLOPS1.862 TFLOPS0.6927 GFLOPS
TDP30W75W38W
補助電源不要不要不要
出力1x DVI
1x HDMI 2.0
1x DVI
1x HDMI 2.0
1x DisplayPort 1.4a
1x DVI
1x HDMI 1.4a
1x VGA
価格$79$109-
発売日2017/03/172016/10/252014/06/18
早速GeForce GT 1030の性能スペックを見ていきましょう。いつもどおり比較対象をピックアップしています。前々世代のGeForce GT 730とPascal世代のGTXシリーズエントリークラスのGeForce GTX 1050を選びました。GTXシリーズはゲームプレイなどより3Dグラフィックス処理性能の高いモデルです。これらと比較することでGeForce GT 1030の立ち位置がより明確になると考えています。

まずは、前々世代のGeForce 730と比較していきます。Kepler世代からPascal世代になってアーキテクチャが一新されています。プロセスも28nm→14nmへと微細化されました。パワー効率の引き上げや省電力性の向上などプロセスの変化はメリットが大きいです。Pascal世代のグラフィックボードが革新的だと言われるのはこのプロセスが変わったことが大きいでしょう。

トランジスタ数が77%も増えているにも関わらずダイサイズは87m㎡から74m㎡へと小さくなっています。CUDAコアは変わらず384基です。ベースクロックが36%も向上しています。GT 730にはブーストクロックはありませんので、性能差は大きいと言えます。GPUメモリ容量も倍増の2GBとなりました。メモリクロックが20%高くなっています。バンド幅も20%高いです。

FP32で見れば60%以上もパフォーマンスが引き上げられています。これだけスペックがアップされたにもかかわらずTDPが20%抑えられているのはやはり14nmプロセスを採用したメリットでしょう。3年の月日が流れて大きく変わりました。

次に、上位モデルのGeForce GTX 1050との違いを見ていきます。GeForce GTX 1050はゲーミング用あるいはクリエイター向けのグラフィックボードだと考えて良いですね。一方、GeForce GT 1030は簡単なWEBデザイン・ゲームプレイや気軽にデュアルモニターにしたい方を対象としています。

それを踏まえてスペックを比較します。価格差は$30となっています。GTX 1050になるとCUDAコアが70%近くアップしています。その上ベースクロックが10%程度高くなっていますので、スペックの差は歴然です。GPUメモリ容量は同じ2GBです。メモリクロックは16%アップ、メモリバスは倍増となっています。バンド幅については23%もアップしました。メモリ周りの強化は魅力的ですね。FP32では68%も高いです。

より負荷の掛かる作業での使用を考えているのであればGeForce GTX 1050を選択するべきでしょう。ただし、GTX 1050搭載モデルを選択すると電源ユニットに多少コストが掛かりますので、その分の費用は見ておく必要があります。

GeForce GT 1030の性能

gt 1030 benchmark

GeForce GT 1030は、エントリークラスのグラフィックボードです。CPU内蔵グラフィックスのUHD 630よりも90%処理性能が高いです。Intel第十一世代に採用されているUHD 750と比べると性能差は23%となります。同世代のGTX 1050と比べると35%の性能差があります。GTX 1650と比べるとその差は240%まで広がります。

次世代モデルのGTX 1630よりも35%程度性能が低いです。GeForce GT 1030は、ゲームプレイなどははっきりと苦手です。負荷の高いアプリケーションをメインに考えている方は注意しましょう。ゲームプレイを考えているならGTX 1650以上のモデルを検討しましょう。WEBデザイン・動画編集・画像編集などで活かすことを考えると良いですね。

GeForce GT 1030ってどんなグラフィックボード?

2022年でも購入できる低価格帯のモデル

videocard

GeForce GT 1030は、やや古いグラフィックボードですが2022年でも購入できます。それだけ需要の大きいモデルだと考えて良いでしょう。価格も安く1万円前後という価格設定です気軽にグラフィックボードを搭載してみたいという方にとって最適な選択肢の一つとなります。具体的にはマルチモニター構築やWEBデザインなどGPU性能はそれほど重要ではないけど、外付けのグラフィックボードが必要だという方ですね。

また、数世代前のエントリークラスからの買い替えを検討している方にもおすすめです。買い替え対象としては、GeForce GTX 650、GeForce GT 710、GeForce GT 730など旧世代のエントリークラスのグラフィックボードを使用していた方であれば性能の違いを体感することができます。

気軽にマルチモニターにしたい方向け

dualmonitor

GeForce GT 1030には、DVD-D端子及びHDMI端子が搭載されています。詳細はベンダーによって異なりますが、映像出力端子が多いことはメリットになります。気軽に4K解像度でのマルチモニターにも対応できます。オンボードと合わせることでトリプルモニターも実現可能です。

また、GeForce GT 1030には動画支援サポートと呼ばれる機能があります。これはGPUの補助でCPUの負荷を下げる機能のことで、例えばYoutubeでHDDや4K解像度の映像を観ながら、エクセルやPhotoshopなどで作業をしたりしたときに効果を発揮します。

ゲームでも軽いタイトルなら対応できる!

gamedeveloper

ここは気になる方が多いポイントだと思います。GeForce GT 1030はライトゲーマー向けとして考えると悪くないと言えます。設定を下げることは必須ですが、例えばドラクエ・FF14・PSO2・AVAなどであればプレイできます。

ゲームプレイをメインに考えるのであればコスパの良いグラフィックボードだとは言えません。本当にたまにしかゲームをしないという方であれば問題ないですが、そうでないのであればGeForce GTX 1650搭載モデルを検討すると良いですね。数千円あるいは1万円程度お金を掛けると段違いのパフォーマンスを発揮するパソコンが手に入ります。

省電力性が高く扱いやすい

gt1030watt

14nmプロセス採用によって性能を上げつつ省電力性が高くなったのは強みです。ロープロファイル準拠のグラフィックボードです。補助電源も不要で増設がしやすいです。競合のRadeon RX 550と比べても抑えられていることがわかります。

GeForce GT 1030のベンチマーク一覧

FULL HD×低設定でのフレームレートを計測しています。数値を見るとわかりますが、FULL HD環境では設定を下げても対応できない可能性が高いです。基本的にはHD環境で標準設定を基準に考えましょう。ゲーム向けのモデルではないのでしっかりと用途を確認しておくと良いですね。

Battlefield 1

battlefieldgtx1050tigt1030-battlefield

GT 1030は、GTX 750 Tiに近いゲーミング性能を持っています。フレームレートの差は12%です。最小fpsではより安定していることがわかります。CPU内蔵グラフィックスやGT 730との性能差は大きいですね。外付けのグラフィックボードを搭載するメリットがわかります。

Doom

doomgtx1050tigt1030-doom

DoomではGTX 750 Tiよりも高いフレームレートとなりました。およそ3%程度高いフレームレートです。RX 550との差はおよそ20%です。上位モデルであるGTX 1050になるとおよそ2倍のスコアとなります。

World Warcraft

World Warcraft出典:公式Facebookgt1030-world of warcraft

World WarcraftではRadeon RX 550よりも14%高い平均フレームレートとなりました。GT 730やHD 530との性能差は大きくなっています。GTX 750 Tiとの差は23%です。HD環境まで下げた方が良いですね。

GeForce GT 1030搭載のおすすめBTOパソコン

Radiant VX3100B660/D4(サイコム)

middlesycom価格:126,010円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600X
GPU:GeForce GT 1030 *カスタマイズ
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:480GB
HDD:非搭載

公式

CPUにAMD製のRyzen 5 5600Xを搭載しています。6コア12スレッドと高いスペックを誇ります。初期構成ではGeForce GT 730が選択されていますが、カスタマイズでGT 1030にアップグレード可能(+8,100円)です。PCケースにはサイコムオリジナル仕様の「Fractal Design CORE 1550S Black」が採用されています。メモリ8GB、SSD 480GBと構成は抑えられています。あくまでもベースモデルとして考えておきましょう。

Radiant VX3100B660/D4(サイコム)

middlesycom価格:126,460円(税込)
CPU:Core i5-12400
GPU:GeForce GT 1030 *カスタマイズ
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:480GB
HDD:非搭載

公式

サイコムが販売するミニタワーモデルとなっています。カスタマイズでGT 1030(+14,670円)を選択できます。CPUにはIntel第十二世代のCore i5-12400を搭載しています。6コア12スレッドとスペックも平均以上です。旧世代のCore i7-11700と同等以上の性能を持っています。メモリ8GB、SSD 480GBという構成です。これをベースにあなた好みの仕様を作り上げると良いですね。

SENSE-R0X5-R58X-INXD-DAC(パソコン工房)

SENSE-R037-i7K-QS価格:169,980円(税込)
CPU:Ryzen 7 5800X
GPU:GeForce GT 1030
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe+500GB NVMe
HDD:非搭載

公式
パソコン工房のクリエイターPCです。CPUには8コア16スレッドとマルチスレッド性能の高いRyzen 7 5800Xを搭載しています。動画編集・RAW現像など幅広い用途で使用することができます。メモリ16GB、SSD 500GB+SSD 500GBのデュアルストレージ採用で構成が充実しています。SSDを2基搭載したモデルは珍しいですね。クリエイターパソコンらしい一台だと言えます。

SENSE-F069-LC127K-INX(パソコン工房)

SENSE-F04A-LCiX9K-XAX価格:179,980円(税込)
CPU:Core i7-12700K
GPU:GeForce GT 1030
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載

公式
ミドルタワーモデル採用で拡張性が高いです。12コア20スレッドのCore i7-12700Kを搭載したモデルです。マルチスレッド性能が高くRyzen 9 5900Xを上回る性能を持っています。サーバーや動画編集などマルチコア性能が重視される用途に適しています。メモリ16GB、SSD 1TB構成も抜群です。

SENSE-F069-LC129K-INX(パソコン工房)

SENSE-F04A-LCiX9K-XAX価格:211,880円(税込)
CPU:Core i9-12900K
GPU:GeForce GT 1030
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載

公式
CPUにフラグシップモデルであるCore i9-12900Kを搭載しています。16コア24スレッドとマルチスレッド性能が高く現行のメインストリームの最強モデルとなっています。Ryzen 9 5950Xを上回る性能を持ちコストパフォーマンスにも優れています。デュアルモニター環境を構築して動画編集も快適に行なえます。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も充実しています。

GeForce GT 1030のモデル一覧

玄人志向 GF-GT1030-E2GB/LP/D5

kuroutoGF-GT1030-E2GB
GT 1030の中でも最安値クラスのモデルです。ブーストクロックは1506 MHzとなっています。リファレンスモデルよりも3%程度引き上げられています。出力はHDMI×1、DVI×1です。1スロット占有のコンパクトなモデルとなっています。

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MSI GeForce GT 1030 2GD4 LP OC

msiGeForce GT 1030 2GD4 LP OC
ベースクロック1189MHz、ブーストクロック1430MHzとリファレンスモデルよりも抑えられています。出力はDisplayPort×1、HDMI×1です。

>>>価格.comで価格を見る

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、GeForce GT 1030の性能スペック&搭載BTOパソコンを紹介しました。GeForce GT 1030は、ロープロファイル規格に準拠したグラフィックボードです。価格が安く買い替え対象としても人気があります。オンボードでは性能不足を感じたり、機能的に不満がある方で気軽にグラフィックボードを搭載したいという場合は選択肢に入るでしょう。

2世代前の同じクラスであるGeForce GT 730と比べて大幅な性能アップとなっています。ライトなゲームであれば十分対応可能ですが、ゲーム用途をメインにするならコスパは良くありません。GeForce GT1030が輝くのは、デュアルモニター実現・WEBデザイン・4K解像度などでの動画視聴などです。

発売から5年が経過していますが、今でも搭載BTOパソコンを購入することができます。発売時よりはラインナップが減っているとは言っても息の長い製品になっています。この性能帯のグラフィックボードは現行モデルから発売されておらず需要が大きいと考えられます。

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