Pavilion Aero 13-be

管理人管理人

当記事では、Ryzen 5 5600Uの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しています。Zen 3アーキテクチャを採用した高パフォーマンスモデルです。6コア12スレッドと競合のIntel Core i5-1135G7(4コア8スレッド)よりもスペックが高いです。価格も抑えられていて強力なモデルです。

搭載BTOノートパソコンは税込み10万円前後と購入しやすい価格帯となっています。コストパフォーマンスに優れたCPUだと言えますね。ビジネスや趣味などでノートパソコンを購入したいと考えている方は要チェックです。同じ時期のZen 2アーキテクチャ採用の「Ryzen 5 5500U」がリリースされています。性能は落ちますが、価格が安く購入しやすいです。後継モデルとして「Ryzen 5 5660U」がリリースされています。Zen 3アーキテクチャになってより高い性能を持っています。

Ryzen 5 5600Uの基本スペック

世代第4世代
開発コードCezanne(Zen 3)
コア/スレッド数6 / 12
クロック周波数2.30 GHz
ブーストクロック4.20 GHz
内蔵グラフィックスAMD Radeon Graphics
TDP15W-25W
発売日2021年1月12日
価格-

目次

Ryzen 5 5600Uのおすすめ用途

動画視聴Skypeビジネスデュアルデイトレマンガ デザイン
dougahaisin

tvdenwa
businessperson
dulamonitor
kabufx

webdesign
RAW現像動画編集動画投稿DTM ゲーム 実況CAD 

video_hensyu
youtubervirtual

gamedeveloper
×
gamejikkyouwomen
×
cad
Ryzen 5 5600Uは6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高く幅広い用途で通用します。モバイル向けの省電力モデルもここまでパフォーマンスが引き上げられました。ビジネス・マンガ制作・WEBデザイン・RAW現像・DTM・デイトレなどであれば余裕を持って対応できます。動画編集・動画投稿などをメインに考えているならRyzen 7 5800Uが好ましいですが、たまにソフトウェアを使用する程度であれば問題ありません。CPU内蔵グラフィックスの性能は高くありませんので、ゲームプレイ・ゲーム実況・3D CADには不向きです。外付けのグラフィックボードを搭載したモデルは販売されていません。

Ryzen 5 5600Uのスペック比較

AMD製CPUと比較

Ryzen 5 5600URyzen 5 5500URyzen 5 4600U
コードネームZen 3Zen 2Zen 2
開発コードCezanneLucienneRenoir
プロセス7nm7nm7nm
コア/スレッド6/126/126/12
ベースクロック2.3GHz2.1GHz2.1GHz
ターボクロック4.2GHz4.0GHz4.0GHz
L3キャッシュ16MB8MB8MB
メモリDDR4-3200MHzDDR4-3200MHzDDR4-3200MHz
CPU内蔵グラフィックスRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics
グラフィックコア776
グラフィック周波数1800MHz1800MHz1500MHz
TDP10W-25W10W-25W10W-25W
価格---
発売日Q1 2021Q1 2021Q2 2020
Ryzen 5 5600Uのスペックについて見ていきましょう。現行の下位モデルであるRyzen 5 5500Uと従来モデルのRyzen 5 4600Uと比較していきます。Ryzen 5 5600Uは、最新のZen 3アーキテクチャを採用したCPUです。開発コードはCezanneです。7nmプロセスを採用しています。CPUダイの構成が2基のCCXから1基のCCXへと変更となりました。これによってCCX間のやり取りがなくなりレイテンシの軽減及びIPCの改善に繋がっています。

コア/スレッドは6コア12スレッドとこれまでのRyzen 5シリーズと変わりありません。Ryzen 5 5600Uは、下位モデルであるRyzen 5 5500Uよりもベースクロックが10%アップの2.3GHz、ターボクロックは5%アップの4.2GHzとなりました。また、L3キャッシュ容量が倍の16MBとなっています。メモリ規格・CPU内蔵グラフィックスは共通です。TDPは10-25Wとなっています。

実はRyzen 5 5500UとRyzen 5 4600Uは非常に似たスペックとなっています。コードネームはどちらもZen 2です。Ryzen 5 5600Uとは異なりますね。開発コードとCPU内蔵グラフィックスが違うぐらいです。コア/スレッドも同じで、クロック周波数も共通です。それでも開発コードが変わりCPU性能は僅かながら上回っています。

L3キャッシュは8MBです。メモリ規格はDDR4-3200MHzです。CPU内蔵グラフィックスのRadeon Graphicsはグラフィックコアが6から7になり、グラフィック周波数が1500MHzから20%アップの1800MHzに到達しています。数字的には下位モデルであるRyzen 5 5500Uが上位モデルであるRyzen 5 4600Uを上回っているという点で意味がある進化だと言えます。

Intel製CPUと比較

Ryzen 5 5600UCore i5-1135G7
コードネームZen 3Tiger Lake
プロセス7nm10nm
コア/スレッド6/124/8
ベースクロック2.3GHz2.4GHz
ターボクロック4.2GHz4.2GHz
L3キャッシュ16MB8MB
メモリDDR4-3200MHzDDR4-3200MHz
CPU内蔵グラフィックスRadeon GraphicsIris Xe Graphics
グラフィックコア730
グラフィック周波数1800MHz1300MHz
TDP10W-25W12W-28W
価格--
発売日Q1 2021Q3 2020
同じ価格帯のIntel Core i5-1135G7と比較していきます。Core i5-1135G7はTiger Lake世代のCPUで10nmプロセスを採用しています。一方で、Ryzen 5 5600Uでは7nmプロセスを採用していて一歩先を歩んでいます。コア/スレッドでもそれぞれRyzen 5 5600Uの方が50%多く6コア12スレッドとなっています。Intelの省電力モデルは4コア8スレッドがMAXなのでこの点で見劣りしてしまいますね。

ベースクロックはCore i5-1135G7の方が5%高く、ターボクロックは同等です。L3キャッシュ容量はRyzen 5 5600Uが、Core i5-1135G7の倍の16MBとなっています。Zen 3アーキテクチャになってL3キャッシュ容量にも余裕が出ています。これまでのスペック的にはRyzen 5 5600Uが圧勝です。

CPU内蔵グラフィックスではIntel Iris Xe Graphicsが上回ります。グラフィックコアは両者で特性が異なるため数値の比較は意味がありません。それでもIris Xe Graphicsは、Radeon Graphicsよりも20%程度パフォーマンスが高いです。TDPはRyzen 5 5600Uが10W-25Wに対して、Core i5-1135G7では12W-28Wと少しだけ高く設定されています。

Ryzen 5 5600UってどんなCPUなの?

Zen 3アーキテクチャ採用の高パフォーマンスモデル

ryzen55600u-benchmark
Ryzen 5 5600Uは、最新のZen 3アーキテクチャを採用した高パフォーマンスCPUです。従来モデルであるRyzen 5 4600Uよりも20%程度パフォーマンスが向上しています。ハイパフォーマンスモデルであるRyzen 5 4600Hを上回ることもあります。Zen 2アーキテクチャを採用しているRyzen 5 5500Uとの性能差はも20%以上と大きいです。

今回のRyzen 5 5600Uではベースクロック及びブーストクロックの引き上げやL3キャッシュメモリ容量の倍増がポイントです。ただし、それだけでは20%も性能が上がることはありません。その他にも、Zen 3アーキテクチャになったことでCPUダイ内部においてCCXが1基のみになったことがプラスになりました。Zen 2アーキテクチャではCCXが2基搭載されていて、CPU負荷が掛かるとこの2つのCCX間でのやり取りが必要になりどうしても遅延が発生しがちでした。

また、上記のCPUダイ内部の改良に関連してL3キャッシュも16MBへと大容量になっています。Zen 2アーキテクチャも優れていましたが、Zen 3アーキテクチャになってさらに進化したと言えます。このCPUダイの変更によるメモリレイテンシの軽減はCPU性能の引き上げに一役買っています。せっかくならRyzen 5 5600Uを選択したいところです。

グラフィックス性能はIntelに劣る

ryzen55600u-graphics

CPU内蔵グラフィックスに採用されているRadeon Graphicsは従来モデルとそれほど大きな違いはありません。Intel Core i5-1135G7でも採用されているIntel Iris Xeの方が20%程度性能が高いです。Intel Iris XeはGeForce MX350に匹敵する高い性能を持っています。ただし、いずれにしてもゲームプレイなどでは通用しないので気にしなくても良いでしょう。動画編集・WEBデザインなどでも大幅にパフォーマンスが向上することはありません。

上位モデルよりも1-2万円安く購入できる

hphikaku画像引用元:https://jp.ext.hp.com/

上位モデルのRyzen 7 5800H搭載モデルよりも1万円~2万円安く購入可能です。上記はHPのPavilion Aero 13-beを比較しています。16,000円の差があります。数万円安く購入できるのであればRyzen 5 5600U搭載モデルがコストパフォーマンスに優れていると言えます。価格を重視するか、性能を重視するかで判断しましょう。動画編集や画像編集をメインに考えていないのであればRyzen 5 5600Uでも十分です。Intel製CPUと比べてもパフォーマンスは高いです。

Ryzen 5 5600Uのベンチマーク

Cinebench R20

Cinebench R20ryzen55600ucinebench

定番のベンチマークソフトでパフォーマンスを計測しています。Ryzen 5 5600Uは、従来モデルのRyzen 5 4600Uよりも20%程度マルチスレッド性能が向上しています。さらに、シングルスレッド性能についても21%高いです。下位モデルであるRyzen 5 5500UはRyzen 5 4600Uに近い性能でRyzen 5 5600Uとの差が大きいです。マルチスレッド性能は14%、シングルスレッド性能は17%上回っています。

Intel Core i5-1135G7と比べるとマルチスレッド性能は62%も高いです。シングルスレッド性能は4%の差にとどまります。これまでIntel勢が強みにしていたシングルスレッド性能でも上回りました。純粋なCPU性能ではRyzenシリーズが一歩先をいっていますね。

Handbrake

dougahensyuuryzen55600u-handbrake

動画のエンコードに掛かる時間を計測しています。マルチスレッド性能が重要となるアプリケーションで事実Ryzenシリーズが優位になっています。従来モデルのRyzen 5 4600Uよりも13%速くなりました。Intel Core i5-1135G7と比べると55%も速く圧倒しています。下位モデルであるRyzen 5 5500Uとの差は11%とやや大きいですね。

Ryzen 5 5600U搭載のおすすめBTOノートパソコン

ThinkBook 13s Gen 3 – ミネラルグレー(Lenovo)

ThinkBook 13s Gen 3価格:89,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:LPDDR4X-4266 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載

公式

LenovoからもRyzen 5 5600U搭載モデルがリリースされています。四半期決算セールとしてかなり安く販売中です。税込8万円台は圧倒的に安いです。13.3インチ(1920×1200)のモバイルパソコンです。本体重量約1.26kgとなっています。バッテリー駆動時間は約15.9時間とかなり長いです。持ち運びがメインの方に最適です。Power Delivery対応で利便性が高いです。メモリ8GB、SSD 256GBと構成も十分でしょう。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、Ryzen 5 5600Uの性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。Zen 3アーキテクチャを採用して従来モデルのRyzen 5 4600Uよりも20%程度高いCPU性能を発揮します。6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高く動画編集や画像編集にも対応しやすいです。搭載BTOノートパソコンはHPとLenovoで販売されています。税込み10万円前後と購入しやすい価格帯となっています。Ryzen 7 5800U搭載モデルよりも安価でコストパフォーマンスに優れています。

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