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当記事では、「Pentium Gold G5400の性能スペックとベンチマーク」を紹介。Coffee Lake-Rシリーズの廉価モデルということになります。Celeronの一つ上に位置するCPUです。なお、製品名に”Gold”と付いていますが、これ自体に何か特別な意味があるというわけではありません。
リーズナブルなこのCPUについて、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。後継モデルは「Pentium Gold G5420」です。Pentiumシリーズなど低価格帯のモデルによくあるクロック周波数を引き上げたモデルとなっています。
(+) $64という低価格なCPU
(+) Ryzenシリーズの登場で進化
(-) 性能は価格相応
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目次
Pentium Gold G5400の性能スペック
Intelとの比較
Pentium Gold G5400 | Core i3-8100 | Pentium G4560 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake-R | Coffee Lake-R | Kaby Lake |
プロセス | 14nm | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 2/4 | 4/4 | 2/4 |
ベースクロック | 3.7Ghz | 3.6Ghz | 3.5Ghz |
ターボクロック | - | - | - |
L3キャッシュ | 4MB | 6MB | 3MB |
対応メモリ | DDR4-2666 | DDR4-2666 | DDR4-2400 |
内蔵GPU | UHD Graphics 610 | UHD Graphics 630 | HD Graphics 610 |
PCI-Express | Gen 3 | Gen 3 | Gen 3 |
TDP | 51W | 65W | 54W |
価格 | $64 | $117 | $64 |
発売日 | 2018年4月2日 | 2017年10月5日 | 2017年1月3日 |
また、L3キャッシュが3MB→4MBにアップしています。より効率的に演算処理を行うことができます。対応メモリもDDR4-2400からDDR4-2666へとアップグレードされました。その上で消費電力が5%ダウンしています。前世代からしっかりと進化していますが、飛躍的に性能が向上したというわけではありませんので過度な期待は禁物です。内蔵GPUもUHD Graphics 610となりました。価格は$64で日本円で10,000円以下で購入することが可能です。
上位のCore i3-8100になるとコア数が2倍となります。物理的コアのアップが最大の違いです。当然仮想的なスレッド数よりも性能に与える影響を大きいです。価格も一気に跳ね上がりますが、性能も相応に高くなります。マルチスレッド性能で言えば50%程度上回ります。
当然負荷が高まるほどその差が大きくなりますので、ゲームをしたり画像編集をしたりということを想定しているのであれば第八世代のCore i3シリーズ以上を選択したいですね。内蔵GPUもUHD Graphics 630へとアップグレードされます。TDPは28%高く65Wとなっています。価格差は$53です。
AMDとの比較
Pentium Gold G5400 | Ryzen 3 2200G | |
---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake-R | Zen+ |
プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 2/4 | 4/4 |
ベースクロック | 3.7Ghz | 3.5Ghz |
ターボクロック | - | 3.7Ghz |
L3キャッシュ | 4MB | 4MB |
対応メモリ | DDR4-2666 | DDR4-2933 |
内蔵GPU | UHD Graphics 610 | Radeon Vega 8 |
PCI-Express | Gen 3 | Gen 3 |
CPUクーラー | ○ | Wraith Stealth |
TDP | 51W | 65W |
価格 | $64 | $99 |
発売日 | 2018年4月2日 | 2018年2月12日 |
軽めのタイトルであれば十分オンボードで対応可能です。価格は$100と50%ほど高いもののコストパフォーマンスが高いCPUです。一方、Intelが優勢なのは省電力ということですね。20%ほど消費電力が低くパワー効率が良いです。別途グラフィックボードの搭載を考えていないのであればRyzen 3 2200Gを選択肢に入れても良いと思います。
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Pentium Gold G5400の特徴まとめ
2コア4スレッドで低価格CPU
Pentium Gold G5400は、性能的には下から数える方が早いです。価格を抑えるためのCPUだと考えるべきでしょう。10,000円を切る価格帯では非常にコストパフォーマンスが高いです。2コア4スレッド搭載でネットや軽いアプリ(office)などであれば問題なく使用できます。
AMDのRyzenシリーズの登場でエントリークラスのCPUに対してもIntelが本気を出してきました。前世代からPentiumでハイパースレッディングに対応したのは快挙ですね。当然Core iシリーズとの差別化は図られていますが、それほど性能を重視しない方にとっては魅力的な選択肢になると思います。
価格が安くパソコン全体の価格を抑えられる
Pentium Gold G5400を選ぶ最大の理由はやはり価格の安さだと言えます。少しでも安くパソコンを購入したいと考えている方はぜひチェックしてくださいね。下位のCeleron G4900が6,000円前後で販売されていて+3,000円でハイパースレッディングが手に入ると考えると悪くないですね。
できる限りの性能を持った上でパソコンの価格を抑えたいという方にぴったりです。パソコン一台税込50,000円以下で購入することが可能です。ただし、BTOメーカーのラインナップが多くなく現在パソコン工房でのみ販売されています。Core i3シリーズやCeleronに比べると選択肢が多くないのは寂しいですね。立ち位置的に取り扱いが難しいのかもしれません。
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ベンチマークでわかるPentium Gold G5400の性能!
定番のベンチマークソフトで性能を詳しく見ていきましょう。ベンチマークソフトとは、様々な環境におけるパフォーマンスを数値ができるツールです。他のCPUと比べて該当のCPUがどのぐらいの性能を持っているのかを相対的に測ることができます。
一般アプリケーションベンチマーク一覧
Cinebench R15
7-zip
Adobe
また、Photoshopでは解像度の大きい画像について一般的に使用される編集を使って処理に掛かる時間を計測しています。Photoshopでは性能差が顕著で前世代のG4560と比較して20%近くスコアが良くなっています。ただ、やはり4コアの2つのCPUには及びませんね。
PCゲームでのフレームレート一覧
実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測しています。一般的に60FPS以上で安定したゲームプレイができると言われています。ただ、ここではCPUの性能を見ていくことになりますので、他のCPUとの比較を中心に見ていくと良いですね。
なお、上の2つのタイトルについてはオンボードでのスコアとなっています。これはどちらかというとRyzen 3 2200GのVega 8の性能を見ていただくものと考えてください。下の2つはGTX 1080 Ti搭載時のフレームレートとなっていますので、ゲームプレイ時のCPU性能を測るのに最適だと言えます。
CounterStrike Global Offensive
Minecraft
Battlefield1
GTA 5
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Pentium Gold G5400搭載のおすすめBTOパソコン
STYLE-M1B6-P-UH-D(パソコン工房)
価格:44,980円
CPU:Pentium Gold G5400
GPU:オンボード
SSD:非搭載
HDD:1TB
STYLE-S0B6-P-UHS(パソコン工房)
価格:48,980円
CPU:Pentium Gold G5400
GPU:オンボード
SSD:240GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、廉価CPUであるPentium Gold G5400の性能レビュー及び搭載パソコンについて紹介しました。Pentiumは安価なためユーザーから人気があるCPUだと言えます。2コア4スレッドと前世代からハイパースレッディングに対応し性能の底上げが行われています。ただし、BTOパソコンではラインナップが限定的なためそこは理解しておく必要があります。
競合のRyzen 3 2200Gは$100と価格は高いものの高性能なGPUを搭載していることと物理コアが4コアであることが強みです。RyzenがあるからこそIntelの廉価モデルも性能がどんどん高くなっていると言えます。両者の競争にも注目しつつPentiumの良さをぜひ体感してください。
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当ページのベンチマーク計測のテスト環境
マザーボード | ASRock Z370 |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
SSD | Crucial MX300 750 GB |
電源ユニット | Seasonic SS-860XP |
冷却システム | Noctua NH-U14S |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |