画像引用元:https://www.amazon.co.jp/
当記事では、「Ryzen 3 2200Gの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。Zenアーキテクチャを採用したAPUです。Intel製CPU搭載の内蔵グラフィックスよりもパフォーマンスが高くなっています。クアッドコアプロセッサー+最低限のグラフィック機能を持つモデルです。手頃な価格でゲームも楽しみたいとなれば選択肢に入れたいと考えている方も多いかもしれません。
エントリークラスのグラフィックボードと同じ価格帯でCPUとGPUが手に入ると考えるとお得ですね。後継モデルは、「Ryzen 3 3200G」です。Zen +アーキテクチャ採用でパフォーマンスが引き上げられています。
(+) Radeon RX Vega 8搭載のAPU
(+) $100と低価格ながらクアッドコア採用
(-) かろうじてHD環境でゲームができるレベル
目次
Ryzen 3 2200Gの性能スペック
AMD製CPUとの比較
3 2200G | 5 2400G | 3 1200 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Zen | Zen | Zen |
プロセス | 14nm | 14nm | 14nm |
トランジスタ数 | 49.5億 | 49.5億 | 48.0億 |
ダイサイズ | 210 mm² | 210 mm² | 192 mm² |
コア/スレッド | 4/4 | 4/8 | 4/4 |
ベースクロック | 3.5Ghz | 3.6Ghz | 3.1Ghz |
ターボクロック | 3.7Ghz | 3.9Ghz | 3.4Ghz |
L3キャッシュ | 4MB | 4MB | 4MB |
CPU内蔵グラフィックス | Radeon Vega 8 | Radeon Vega 11 | 非搭載 |
対応メモリ | DDR4-2933 | DDR4-2933 | DDR4-2666 |
CPUクーラー | Wraith Stealth | Wraith Stealth | Wraith Stealth |
TDP | 65W | 65W | 65W |
価格 | $99 | $169 | $109 |
発売日 | 2018/02/12 | 2018/02/12 | 2017/07/27 |
採用されているプロセスは14nmとなっています。トランジスタ数が1.5億増えて49.5億となりました。ダイサイズも10%程度大きくなっていますね。Radeon Vegaグラフィックスを搭載した分だけ大きくなっているということです。Ryzen 3 1200と比べるとベースクロックが13%高く、ターボクロックは9%高いです。純粋に性能が向上していることになります。
L3キャッシュ容量は4MBで共通です。Ryzen 3 2200GではRadeon Vega 8を搭載しているのがポイントです。Ryzen 3 2200GではRadeon Vega 8 Graphicsを搭載しています。グラフィックスコアカウントは8で、グラフィックス周波数は1100MHzとなっています。Ryzen 3 1200と大きく異なる部分です。
次世代のZen +アーキテクチャの搭載も控えていることもあって価格は抑えられています。対応メモリもDDR4-2666からDDR4-2933へとアップグレードされています。TDPは65Wと変わっていません。Ryzen 3 1200よりも$10安いです。
上位モデルであるRyzen 5 2400Gとはプロセス・トランジスタ数・ダイサイズは共通です。Ryzen 3 2200Gとは異なりハイパースレッディングに対応していて4コア8スレッドとスペックの強化が図られています。ベースクロックは3%高く、ターボクロックも6%高いです。L3キャッシュ容量は4MBで共通です。
Ryzen 5 2400GではRadeon Vega 11 Graphicsを搭載していています。グラフィックコアカウントは11で、グラフィック周波数は1250 MHzです。Ryzen 3 2200Gに搭載されているRadeon Vega 8とのグラフィックス性能の差は10%以上です。価格差は$70と大きめになっていますね。$70のCeleronやPentiumとエントリークラスのグラフィックボード(GT1030 or RX550)の使用を想定したユーザーをターゲットにしているということになります。
Intel製CPUとの比較
3 2200G | i3-8100 | |
---|---|---|
コードネーム | Zen | Coffee Lake |
プロセス | 14nm | 14nm |
トランジスタ数 | 49.5億 | - |
ダイサイズ | 210 mm² | - |
コア/スレッド | 4/4 | 4/4 |
ベースクロック | 3.5Ghz | 3.6Ghz |
ターボクロック | 3.7Ghz | - |
L3キャッシュ容量 | 4MB | 6MB |
CPU内蔵グラフィックス | Radeon Vega 8 | UHD Graphics 630 |
TDP | 65W | 65W |
価格 | $99 | $117 |
発売日 | 2018/02/12 | 2017/10/05 |
L3キャッシュ容量はCore i3-8100の方が50%多く6MBです。CPU内蔵グラフィックスはRyzen 3 2200Gで搭載されているRadeon Vega 8の方が高性能です。TDPは65Wと同じです。価格はRyzen 3 2200Gの方が$18安くコストパフォーマンスの高さがわかります。
ベンチマークでわかるRyzen 3 2200Gの性能!
一般アプリケーションベンチマーク一覧
Cinebench R15
Handbrake
7-zip
PCゲームのベンチマーク一覧
一般的なベンチマークとは異なる方法で計測しています。外付けのグラフィックボードを使用せずiGPU(RX Vega 8)の基本性能を測っています。そのためHD環境でのゲームプレイとなっています。さすがにFULL HD以上では数値が伸びません。
Prey
Hitman
Witcher
Ryzen 3 2200G搭載のおすすめBTOパソコン
Regulus AR3(ドスパラ)
価格:59,980円
CPU:AMD Ryzen 3 2200G
GPU:Radeon Vega 8(CPU内蔵)
SSD:非搭載
HDD:1TB
LUV MACHINES Slim ARS310BD(マウスコンピューター)
価格:64,800円
CPU:AMD Ryzen 3 2200G
GPU:Radeon Vega 8(CPU内蔵)
SSD:非搭載
HDD:1TB
STYLE-M1B3-R3G-VHS(パソコン工房)
価格:54,980円
CPU:AMD Ryzen 3 2200G
GPU:Radeon Vega 8(CPU内蔵)
SSD:240GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
Ryzen 3 2200GはクアッドコアのCPU+RX Vega 8のiGPUを搭載した高パフォーマンスCPUです。Ryzen 3 1200と同じZenアーキテクチャを採用しています。クロック周波数が高くより高いパフォーマンスを発揮します。グラフィック性能もそれなりに欲しいというエントリーユーザーの方に魅力的な選択肢となります。
HD環境ならゲームプレイもできるスペックとなっています。CPU自体の性能も高く簡単な動画編集やRAW現像なら十分扱うことができます。BTOパソコンのラインナップはそれほど多くはありませんでしたが、50,000円台から購入できるのは大きな魅力だと思います。もちろん今は購入できません。
売れ筋BTOパソコンをチェック
当サイトの人気記事一覧
- クリエイターPCおすすめランキング【2022年】
- おすすめゲーミングPCランキング-ゲーミングPCマガジン
- BTOパソコンのレビュー・評判 | 当サイト紹介PC一覧表
各BTOメーカーのクリエイターブランドの中からおすすめのモデルをピックアップしています。デスクトップとノートパソコンをそれぞれランキング形式で紹介しています。高性能なモデルが揃っているのでプロフェッショナルの方にもおすすめです。
おすすめのゲーミングPC及びゲーミングノートPCを紹介しています。ゲーミングPCマガジンはゲーミングPCに特化したカテゴリーです。
当サイトでレビューをしているモデルを一覧表でまとめています。モデルごとの評価でソートできるのでどのモデルが良いのか判断しやすいと思います。
あなたに合うBTOパソコンを探す
用途などでBTOパソコンを選ぶ
セール | 使用用途 |
GWセール、年末セール等 | ビジネス、動画編集等 |
即納 | サイズ・形状 |
ドスパラの即納モデル等 | 15.6インチノート、スリムタワー等 |
BTOパソコン特徴やショップを比較
価格 | ショップ |
5万円以下、5万円-10万円等 | ドスパラ、パソコン工房等 |
CPU | グラフィックボード |
Core i7-12700、Core i5-1240P等 | RTX 3070、RTX 3060等 |
当ページのベンチマーク計測のテスト環境
マザーボード | MSI B350I Pro AC |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
SSD | Crucial MX300 750 GB |
電源ユニット | Seasonic SS-860XP |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |