画像引用元:https://www.elsa-jp.co.jp/
当記事では、「Quadro P620の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。2018年4月下旬に新しく販売を開始したクリエイター向けのエントリークラスのグラフィックボードです。2021年時点でも現役の息の長いモデルとなっています。安価なクリエイター向けPCを探している方は必見です。
Quadro P600に変わるグラフィックボードとして、各BTOメーカーのラインナップも変わって来ています。現在はQuadro P600搭載モデルは消えてしまったと考えて良いでしょう。両グラフィックボードについて価格差がほとんどないので、Quadro P620は優れた選択肢となります。後継モデルは、Turing世代の「NVIDIA T600」です。Quadroの名称はなくなったもののプロフェッショナル向けのグラフィックボードであることに変わりはありません。
目次
Quadro P620のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
☆ | ☆ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ✕ |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◎ | ✕ | ◯ | ◯ | ☆ | △ | ◎ |
Quadro P620の概要
性能
なお、GeForceのエントリークラスであるGTX 1650との差はおよそ110%と大きいです。得意な場面が異なるので純粋な比較は難しいですが、3Dグラフィックスの処理性能ではGeForceの方が高くなっています。もっとも3D CADなどになるとQuadro製グラフィックボードの方が有利です。
スペック
Quadro P620 | Quadro P600 | Quadro P1000 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Pascal | Pascal | Pascal |
GPU | GP107 | GP107 | GP107 |
プロセス | 14 nm | 14 nm | 14 nm |
トランジスタ数 | 33億 | 33億 | 33億 |
ダイサイズ | 132 mm² | 132 mm² | 132 mm² |
CUDAコア | 512コア | 384コア | 640コア |
ベースクロック | 1266 MHz | 1329 MHz | 1354 MHz |
ブーストクロック | 1354 MHz | 1557 MHz | 1392 MHz |
GPUメモリ | 2GB GDDR5 | 2GB GDDR5 | 4GB GDDR5 |
メモリクロック | 5 Gbps | 4 Gbps | 6 Gbps |
メモリインターフェース | 128bit | 128bit | 128bit |
メモリバンド幅 | 80.13 GB/s | 64.13 GB/s | 96.13 GB/s |
FP32性能 | 1.386 GFLOPS | 1.196 GFLOPS | 1.425 GFLOPS |
ディスプレイコネクタ | Mini DisplayPort × 4 | Mini DisplayPort × 4 | Mini DisplayPort × 4 |
最大画面数 | 4画面 | 4画面 | 4画面 |
補助電源 | 不要 | 不要 | 不要 |
TDP | 40W | 40W | 47W |
搭載PC価格 | 94,980円~ | なし | 105,980円~ |
発売日 | 2018年2月1日 | 2017年2月7日 | 2017年2月7日 |
ベースクロックはQuadro P600の方が5%高く、ブーストクロックもQuadro P600の方が15%高いです。CUDAコアが増えた分だけクロック周波数を落としてTDPの辻褄を合わせています。GPUメモリ容量は2GBとなっています。メモリクロックが4 Gbpsから5 Gbpsへと25%引き上げられています。メモリインターフェイスは128bitと共通ですが、メモリバンド幅が25%広くなっています。FP32性能は16%程度向上しています。ディスプレイコネクタや最大画面数は共通です。補助電源も不要でTDPは40Wに抑えられています。
上位モデルのQuadro P1000もQuadro P620と同じGP107を搭載しています。プロセス・トランジスタ数・ダイサイズは共通です。CUDAコアはQuadro P620よりも24%多く640コアとなっています。ベースクロックはQuadro P1000の方が7%高く、ブーストクロックもQuadro P1000の方が3%高いです。
GPUメモリ容量は倍増の4GBです。メモリクロックが12%高く、メモリバンド幅が12%高いです。FP32性能は3%上回ります。ディスプレイコネクタなどの項目は同じです。TDPについては18%引き上げられて47Wとなっています。さすがにQuadro P620がパワーアップしたとは言ってもQuadro P1000までは届いていません。
Quadro P620ってどんなグラフィックボードなの?
ロープロファイルの高性能グラフィックボード
画像引用元:http://www.elsa-jp.co.jp/
仕事でAutoCAD、3ds Mazなどを使用している方必見
4画面出力にも対応している
Quadro P620搭載のおすすめBTOパソコン
SENSE-S056-114-QTX(パソコン工房)
価格:111,078円(税込)
CPU:Core i5-11400
GPU:Quadro P620
メモリ:DDR4 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
raytrek LC-M(ドスパラ)
価格:134,979円(税込)
CPU:Core i7-11700
GPU:Quadro P620
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
DAIV Z5-QP6-CM(マウスコンピューター)
価格:164,780円(税込)
CPU:Core i7-10700
GPU:Quadro P620
メモリ:16GB
SSD:512GB
HDD:非搭載
SENSE-F02B-LCi9SX-QTX(パソコン工房)
価格:219,978円(税込)
CPU:Core i9-10900K
GPU:Quadro P620
メモリ:DDR4 32GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
NVIDIA Quadroモデル QA9J-D211/ZT(TSUKUMO)
価格:229,800円(税込)
CPU:Core i9-11900K
GPU:Quadro P620
メモリ:DDR4 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:1TB
当記事のまとめ
当記事では、Quadro P620の性能及び搭載BTOパソコンについて紹介しています。Quadro P620は、Quadro P600の進化版グラフィックボードだと言えます。同等の価格で性能的にP1000により近づいています。CUDAコアが増えたことでより高い性能を発揮します。メモリクロックが速くなったのもメリットです。ドスパラ「raytrek LC-M」、マウスコンピューター「DAIV Z5-QP6-CM」、TSUKUMO「QA9J-D211/ZT」が人気です。今後はQuadro P600が消えてこのQuadro P620が主流となってくるでしょう。
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