画像引用元:https://www.geforce.com/

当記事では、「GeForce MX450の性能スペックと搭載BTOノートパソコン」を紹介しています。2020年8月25日に発売開始となりました。GeForce MX250→MX350と続くエントリークラスのノート向けグラフィックボードです。Pascal世代の50番台に匹敵する高いグラフィックス処理性能を持っています。
ゲームメインというよりもクリエイター向けモデルと考える方がしっくりと来ます。省電力性が高く気軽に利用できるノートパソコンが欲しいという方におすすめです。2020年11月時点では国内で販売されている搭載モデルのラインナップはほとんどありません。
GeForce MX450のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
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デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
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GeForce MX450のスペック
MX450 | MX350 | GTX1650 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Turing | Pacal | Turing |
GPU | TU117 | GP107 | TU117 |
プロセス | 12nm | 14nm | 12nm |
ダイサイズ | 200m㎡ | 132m㎡ | 200m㎡ |
トランジスタ数 | 47億 | 33億 | 47億 |
CUDAコア | 896基 | 640基 | 896基 |
ベースクロック | 1395MHz | 1354MHz | 1485MHz |
ブーストクロック | 1575MHz | 1468MHz | 1665MHz |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR5 | GDDR5 |
メモリ容量 | 2GB | 2GB | 4GB |
メモリバンド幅 | 80.00 GB/s | 56.06 GB/s | 128.1 GB/s |
メモリバス | 64 bit | 64 bit | 128 bit |
消費電力 | 31W | 20W | 75W |
発売日 | 2020/08/25 | 2020/02/10 | 2019/08/23 |
一方で、ベースクロック及びブーストクロックはそれぞれ6%程度引き下げられています。これは消費電力を30Wに抑えるために仕方がありません。メモリ規格はGDDR6とワンランク上のものを搭載しています。メモリ容量はGTX 1650の半分の2GBに留まります。メモリバンド幅、メモリバスについても劣ります。
Pascal世代のGeForce MX350と比べるとプロセスの縮小化されているのが特徴です。プロセスは小さい方が有利になるからです。トランジスタ数が43%高く、CUDAコアも40%多いです。さらに、クロック周波数の底上げも行われています。メモリ規格はGDDR5と一世代前のものを採用しています。メモリ容量は同じ2GBですが、メモリバンド幅が30%低いです。MX350よりも性能が高いことは疑いの余地がありませんね。
GeForce MXシリーズはワンテンポ遅れる
GeForce MXシリーズは一世代遅れて登場するのが一般的です。Turing世代のGTX 1650が発売されておよそ1年後に同じTuring世代のGeForce MX450が発売開始となりました。すでに次世代のAmpere世代のグラフィックボードが登場しています。
Pascal世代のGeForce MX350についてはさらに遅れています。Pascal世代のGTX 1050が2016年10月に発売されてその3年後にPascal世代のMX350が発売開始となっています。NVIDIAにとってGeForce MXシリーズは優先度はそれほど高くなく後回しにされるということですね。
GeForce MX450ってどんなグラフィックボード?
GeForce MX350よりも20%高い性能を持つ
GeForce MX450は、Pascal世代のGeForce MX350よりも20%程度高い性能を持っています。アーキテクチャの変更、CUDAコアの増加、メモリ規格の向上と性能を上げるのに十分なスペックだと思います。Tiger Lake世代で注目されているCPU内蔵グラフィックスであるIntel Iris Xe Graphicsよりもパフォーマンスが高いです。エントリークラスであるGTXシリーズのGTX 1050 MobileやGTX 1650 Mobileには及びません。MXシリーズには消費電力の制限があることから大幅なパフォーマンス向上は見込めないでしょう。
軽い画像編集や動画編集に対応できる
GeForce MX450は、CPU内蔵グラフィックスよりも性能が高く画像編集・動画編集・デザインなどへの対応力は向上しています。ノートパソコンで作業を行う機会が増えてきたという方は必見です。
サブノートパソコン向けだと言えるかもしれません。それでもGTXシリーズに比べると性能が劣ることは理解しておく必要があります。ヘビーユーザーの方にとっては物足りないでしょう。
エントリークラスのGTX 1650との差別化が難しい
正直GTX 1650 Mobile搭載モデルとの境界線が曖昧だと思います。GeForce MX450搭載モデル自体のラインナップも少なく、GTX 1650 Mobile搭載モデルとの価格差もほとんどなく積極的にMX450を選ぶ理由が見当たりません。当然MXシリーズがGTXシリーズの性能を超えることはありません。
Tiger LakeになってCPU内蔵グラフィックスの性能が上がり、よりMXシリーズの立場が危ういです。Intel Iris Xe Graphicsよりも僅かに高い性能を必要とするケースがあるかどうか疑問です。NVIDIAにとってもこのIntelのグラフィックスは計算外だったかもしれません。CPU内蔵グラフィックスで物足りないのであればGTX 1650 Mobile搭載モデルを選択するほうが理にかなっているように思います。
GeForce MX450搭載のおすすめBTOパソコン
Modern 14 Modern-14-B11SB-030JP(MSI)
価格:125,820
液晶サイズ:14.0インチ
重量:約1.3Kg
駆動時間:最大10時間
CPU:Core i7-1165G7
GPU:GeForce MX450
メモリ:DDR4 16GB
ストレージ:512GB SSD
当記事のまとめ

当ページでは、GeForce MX450の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。Turing世代のアーキテクチャを搭載してパフォーマンスの底上げが行われています。前世代のMX350と比べて20%程度性能が向上しました。画像編集・動画編集などを気軽に行いたいと考えている方は必見です。そうは言ってもGTX 1650 Mobileには及びません。予算に余裕があれば選択肢の多いGTX 1650 Mobile搭載モデルを選択した方が満足度が高いかもしれません。現在国内で購入できるのはMSIの「Modern 14 Modern-14-B11SB-030JP」のみです。最新のIntel第11世代CPUを搭載したクリエイター向けモデルです。ノートパソコンとしては性能が高く様々な用途に使用することができます。
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