kurougtx1050画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「GeForce GTX 1050の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。Pascal世代におけるエントリークラスのグラフィックボードです。GeForce GTX 950の後継モデルとなっています。手頃なグラフィックボードを探している方にとって魅力的な製品だと言えます。

オンラインゲームのプレイはもちろん3Dソフト(CLIP STUDIO PAINTなど)の使用やRAW現像や動画編集にもぴったりです。GTX 1050はライトゲーマーかクリエイター向けだと言えます。後継モデルは「GeForce GTX 1650」です。エントリークラスでもより高い性能を得ることができます。レイトレーシング及びDLSSには非対応です。

目次

GTX 1050のおすすめ用途

RAW現像動画編集デザインDTM CAD マンガ ゲーム 
dougahaisinwebdesigncadgamedeveloper
簡単に用途別のおすすめ度をまとめています。まずゲームに関してはそれほど適正が高いわけではなく、あくまでも限定的だということを理解しておいてください。設定を下げたり、解像度を下げたりして対応する必要があります。GTX 1050が輝くのは、RAW現像・動画編集・WEBデザイン・マンガ制作などです。GPUがこれらのアプリケーションにおいて補完的に機能してくれます。内蔵GPUとは一線を画する性能を持っています。

また、小規模な3D CADのエントリーモデルとしてまずまず使用できますが、中規模以上になると素直にQuadro搭載モデルを選択するべきです。エントリークラスのモデルとして考えると納得できると思います。過度な期待はしてはいけません。

GTX 1050の性能スペック紹介

GTX 1050GTX 1050 TiGTX 950
アーキテクチャPacalPacalMaxwell
GPUGP107GP107GM206
プロセス14 nm14 nm28 nm
トランジスタ数33億33億29.4億
ダイサイズ132 mm²132 mm²228 mm²
SM566
CUDAコア640基768基640基
ベースクロック1354MHz1290MHz1127MHz
ブーストクロック1455MHz1392MHz1178MHz
VRAMGDDR5 2GBGDDR5 4GBGDDR5 2GB
メモリクロック1752 MHz1752 MHz1653 MHz
メモリバス128 bit128 bit128 bit
メモリバンド幅112.1 GB/s112.1 GB/s105.8 GB/s
TDP75W75W120W
単体価格$109$139$159
搭載PC価格75,000円~90,000円~-
GTX 1050のスペックをまとめました。従来モデルであるMaxwell世代のGTX 950及び同じPascal世代の上位モデルであるGTX 1050 Tiと比較しています。GTX 950はまだ28nmプロセスを採用したモデルです。パワー効率の観点からも不利だと言えます。GTX 1050になってプロセスが14nmへと微細化されました。トランジスタ数は13%多くダイサイズは42%小さくなっています。

CUDAコアはGTX 950もGTX 1050と同じ640基です。GTX 1050になってクロック周波数は大きく引き上げられました。プロセスの縮小化による恩恵です。同じ消費電力でもより高いクロック周波数が実現可能です。ベースクロックは20%高く、ブーストクロックも23%高いです。

GPUメモリ容量は同じですが、わずかにメモリクロック周波数が引き上げられています。メモリバンド幅も6%広くなりました。TDPが120W→75Wへと38%も抑えられています。より省電力性に優れたグラフィックボードになりました。価格も30%安く$109となっています。より購入しやすい価格帯に入りました。

上位モデルのGTX 1050 TiでもGTX 1050と同じGPUであるGP107を搭載しています。SM数が5→6へと増えています。フルスペックのGP107ということです。CUDAコアが768基(6×128)と20%多いです。ベースクロックはGTX 1050の方が4%高く、ブーストクロックもGTX 1050の方が4%高いです。GPUメモリ容量は倍の4GBとなっています。メモリクロックなどその他は共通です。価格差は$30です。

GTX1050ってどんなグラフィックボード?

3Dソフト使用に最適

cad
3Dアプリケーションの使用にも最適だと言えます。CLIP STUDIO PAINTなどのソフトウェアは高性能なグラフィックボードは不要です。そのような場合にGTX 1050を選択するのがおすすめです。価格が安く気軽に購入することが可能です。

また、RAW現像や動画編集においてもグラフィックボードがあると有利になることがあります。とにかく気軽に始めてみたいという方には最適なグラフィックボードです。内蔵GPUでもっさりした感覚があるのであれば購入を検討しても良いと思います。もちろん本格的な3Dグラフィックス処理は苦手です。

ライバルの「Radeon RX 460」を圧倒

gtx1050spec
GTX 1050は、ゲーミングPCの入門モデルとして最適なモデルです。下位にGT 1030がありますが、よりゲームなどの3D処理に特化しています。フルHD環境下で最適なゲームプレイを約束してくれます。もちろん最高画質でサクサクというわけにはいきませんが、GTX 700番台からだと性能向上が見込めます。

Overwath、カウンターストライクオンライン、PSO2などのタイトルであれば快適にプレイできます。一方、バトルフィールド、PUBGなどのタイトルは設定を調整する必要があります。AMDの対抗馬であるRadeon RX 460を圧倒しています。ライバルに比べてゲームなどで20%程度高い性能を発揮します。

気軽に利用できるグラフィックボード

GTX 1050はエントリークラスとして人気があります。その理由として、補助電源が不要なこととロープロファイル規格で省スペースなことが挙げられます。補助電源が不要なので容量の多い電源ユニットに交換する必要がありません。

グラフィックボード非搭載のパソコンからでも交換しやすいですね。また、補助電源がない分掌スペースなので、小型パソコンを使用している方でも利用しやすいと言えます。ゲームをしないクリエイターの方であればこのクラスで十分でしょう。

GTX 1050のベンチマーク

FULL HD環境×最高設定でのフレームレートを計測しています。ゲームが快適かどうかは60fpsを基準にすると良いでしょう。

Battlefield 4

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従来モデルのGTX 950よりも20%程度高いフレームレートが出ています。Radeon RX 460よりも63%も高いです。GTX 1050 Tiとの差は9%程度です。設定を下げればある程度ゲームプレイに対応できそうですね。最高設定でのゲームプレイは厳しいです。

Grand Theft Auto V

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Grand Theft Auto VでもRadeon RX 460を上回るパフォーマンスを発揮しています。GTX 950よりも14%フレームレートが高いです。60fpsには届きません。GTX 1050 Ti以上になると快適性が増すことがわかります。最高設定にこだわらない方であればGTX 1050も十分選択肢に入ると思います。

Hitman

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Hitmanではやや伸び悩んでいます。Radeon RX 460よりも26%もフレームレートが低いです。GTX 950よりも9%高いだけに留まります。GTX 1060 3GB以上のモデルとの差が大きいですね。妥協しないといけないところが多いことは理解しておきましょう。

GTX 1050搭載のおすすめBTOパソコン

Magnate MS(ドスパラ)

Magnate IM
価格:74,980円
CPU:Core i5-8400
GPU:GeForce GTX1050
メモリ:8GB
SSD:240GB
HDD:非搭載

Core i5-8400を搭載した安価なデスクトップ・パソコンです。6コア6スレッドと過去のCPUに比べると物理コアが多く性能向上が見込めます。メモリ8GB、SSD 240GBと構成を抑えています。この構成で使える方におすすめです。カスタマイズで価格が上がるとこのモデルの強みがなくなってしまうからです。

LUV MACHINES iG700S2N(マウスコンピューター)

LUV MACHINES iH800SN-SH2
価格:84,800円
CPU:Core i5-9400F
GPU:GeForce GTX1050
メモリ:8GB
SSD:非搭載
HDD:1TB

Magnate MSのCPUをCore i5-9400Fにアップグレードしたモデルです。最新モデルということになります。ただし、上記モデルと比べた場合1万円の価値があるかどうかというと疑問です。ストレージもSSDからHDDになっていることからそれ以上の価格差があります。ここまでくれば好みで選択しても良いと思います。

STYLE-R0X4-R72-LNV(パソコン工房)

sensepc
価格:132,980円
CPU:Ryzen 7 2700
GPU:GeForce GTX1050
メモリ:16GB
SSD:240GB
HDD:2TB

CPUには高コスパのRyzen 7 2700を搭載しています。ゲームはもちろんアプリケーションなどでも大活躍すること間違いなしです。動画編集におけるエンコーディングもさくさくこなせます。このスペックであれば性能不足を感じることはないでしょう。SSDとHDDのダブルストレージ、メモリ16GBでカスタマイズの必要はありません。

当記事のまとめ

管理人管理人

当当記事では、Pascal世代のエントリークラスであるGeForce GTX 1050の性能スペック及びベンチマークを紹介しました。気軽に動画編集・写真編集などのアプリケーションを使用したい方向けです。処理性能は控えめですが、CPU内蔵グラフィックスよりは性能が高くこれらのアプリケーションでも恩恵を得られます。また、設定を下げるなど妥協をすればゲームプレイにも対応できます。

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