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当記事では、「Ryzen 5 3400Gの性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。第3世代AMD Ryzenシリーズの廉価モデルに位置するCPUです。前シリーズのRyzen5 2400Gとの違い、対抗製品であるintel製のCPUとの比較も行います。話題のRyzenシリーズ最新CPU Ryzen 5 3400Gは一体どこまで性能を高めているのでしょうか。
Ryzen 5 3400Gのおすすめ用途
RAW現像 | 動画編集 | デザイン | DTM | CAD | マンガ | ゲーム |
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Ryzen 5 3400Gの基本スペック
Ryzen 第2世代との比較
5 3400G | 3 3200G | 5 2400G | |
---|---|---|---|
コードネーム | 第3世代 | 第3世代 | 第2世代 |
コア/スレッド | 4/8 | 4/4 | 4/8 |
ベースクロック | 3.7GHz | 3.6GHz | 3.6GHz |
ターボクロック | 4.2GHz | 3.9GHz | 4.2GHz |
内蔵GPU | Vega11 | Vega8 | Vega11 |
L3キャッシュ | 4MB | 4MB | 4MB |
TDP | 65W | 65W | 65W |
単体価格 | 20,000円~ | 12,000円~ | 14,000円~ |
搭載PC価格 | 59,980円~ | - | 49,980円~ |
下位モデルのRyzen 3 3200G(テーブルには非掲載)は、Ryzen5 2400Gと比べるとスレッド数が半減、ターボクロックは少し高くなっていますね。内蔵GPUもランクの下がるVega8を採用していますのでRyzen5 2400Gから見ると一つ下のCPUというポジションに近いです。Ryzen5 2200Gと比べるとしっかり成長を見せています。様々な操作でその快適性を上げていますので体感できる差と言えるでしょう。
今Ryzen 5 2400Gを使用しているのであれば買い替えを行うほどではありません。Ryzen 3 2200Gからなら性能的に伸びますので選択肢としてはありです。あるいは、新世代のCPUが登場したことで価格が下がり始めているRyzen 2400Gが狙い目でしょうか。Ryzen 3 3200Gを選択するならRyzen 5 2400Gを選択したほうが良いですし、第3世代は進化もそうですが前世代のCPUの特徴を壊さないように、選択肢を増やした印象がとても強いです。これから第3世代も価格が下がり、徐々に第2世代が消えていくと思います。その時までは性能と価格を刻んだ選択が可能であるのは嬉しいですね。
Intel製CPUとの比較
5 3400G | i5-9400F | i3-9350K | |
---|---|---|---|
コードネーム | 第3世代 | Coffee Lake-R | Coffee Lake-R |
コア/スレッド | 4/8 | 6/6 | 4/5 |
ベースクロック | 3.7GHz | 2.9GHz | 4.0GHz |
ターボクロック | 4.2GHz | 4.1GHz | 4.6GHz |
内蔵GPU | Vega11 | 非搭載 | UHD 630 |
L3キャッシュ | 4MB | 9MB | 8MB |
TDP | 65W | 65W | 91W |
単体価格 | 20,000円~ | 17,750円~ | 17,000円~ |
搭載PC価格 | 59,980円~ | 69,980円~ | - |
また、i5-9400Fはゲーム用のパソコンに搭載されやすく、Ryzen5 3400Gを搭載しているパソコンとは種類が違うものも多い傾向にあります。純粋な比較対象はi3-9350Kではないでしょうか。Ryzen5 3400GはCPUコアの単体処理では劣りますがスレッド数が倍の8スレッドになるのでCPU全体の処理速度は上です。内蔵GPUの性能もVega11のほうがUHD 630よりも高く、省電力性でもRyzen5 3400Gが優れていますね。
i5-9400Fより下、i3-9350Kより上という位置にあります。ゲームのような負荷の高い用途でなければi5-9400Fと同等以上のパフォーマンスを発揮できる力を秘めています。発売時点の比較ですからRyzen5 3400Gの価格はまだ高いですが、これから徐々に下がりi5-9400Fよりも安くなるかもしれませんね。
Ryzen 5 3400GってどんなCPUなの?
上位モデルに比べると伸びは控え目
Ryzen5 3400Gは今話題のRyzen第3世代のCPUです。上位モデルは非常に大きな性能の伸びを見せていますが、このモデルを含む下位モデルは意外と控えめな成長となっています。発売したてのCPUですから価格が少し高めになっているのもまだまだ全面に押し出しにくい要因だと言えます。
ここから現在のRyzen5 2400G並の価格まで下がれば一気に覇権を取れるほどのコストパフォーマンスの高さを持っています。これまでintel製CPUに比べてゲームに対して遅れを取っていましたが、第三世代になりその差は逆転しつつあります。総合性能では遅れを取っても価格で差をつけることができれば、上位モデルと比較できる有利な立場にもなります。これからに期待の持てるCPUですね。
グラフィックボード不要の高い性能を持つ内蔵GPU
負荷の軽めの3Dグラフィックス処理であれば内蔵GPUで十分対応できます。オンボードGPU Vega 11はオンボードGPUとしては高い性能を持っています。流石にゲームを快適にプレイすることは難しいですが、WEBデザインで使う3Dアプリケーションなどであれば問題ないでしょう。軽い3D処理程度であれば廉価で性能が控えめなグラフィックボードを新たに購入しなくても大丈夫です。
Intel製のHD 630と比べて倍以上の性能を誇っています。仮にグラフィック機能の性能もCPUの性能とすれば総合性能ではintelのi5-9400Fを凌駕します。intelを特化型とすればRyzenシリーズは万能型です。何でも幅広く対応できるので、誰にでも何の用途にも使える素晴らしい特徴があります。
搭載ラインナップは少なく少し割高
Ryzen搭載モデルはintel製と比べてラインナップは非常に少ないです。まだ登場したてですので仕方ありません。ただ、Ryzen5 3400Gが特に少ないのは、ゲーム用途では性能が少し不安、一般用途では価格を抑えにくいというのがあるのでしょうか。
聞こえは悪いですが万能型にありがちな器用貧乏な性質となっているようです。CPU単体ではとても良いと思うのですが、帯に短したすきに長しになりやすいので選択しにくいのでしょう。また、CPU単体ではコストパフォーマンスに優れているRyzen5 3400Gも、BTOに搭載されるとそのコストパフォーマンスが活かされにくくなります。CPUの価格が下がらなければ良さが発揮されにくいですね。
Ryzen 5 3400G搭載のおすすめBTOパソコン
Regulus AR5-Q(ドスパラ)
価格:59,980円
CPU:Ryzen5 3400G
GPU:オンボードVega 11
メモリ:DDR4 8GB
SSD:250GB
HDD:非搭載
STYLE-M1B4-R53G-VH(パソコン工房)
価格:64,980円
CPU:Ryzen 5 3400G
GPU:Radeon Vega 11 Graphics
メモリ:DDR4 8GB
SSD:240GB
HDD:非搭載
CY-AASR-Mini300U(Ark)
価格:89,800円税込
CPU:Ryzen5 3400G
GPU:オンボードVega 11
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ

当記事ではRyzen5 3400Gの性能、搭載モデルを紹介しました。新しく登場したばかりですので注目度も高く、これからの期待も非常に高いCPUです。価格が下がればi5-9400Fを脅かす性能をコストパフォーマンスとなり、人気も一気に高くなること間違いなしです。
華のあるRyzen5の上位モデルやRyzen7と違い、露出が少なく知名度も低いので搭載モデルは少なめです。どちらかというと自作ユーザーに向けたCPUなのかもしれません。現在はドスパラの「Regulus AR5-Q」のみですが、今後は搭載モデルも増えてくることでしょう。簡単な作業であればこの性能で十分に対応できますし、サブPCにもおすすめしやすいモデルです。
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当ページのベンチマーク計測のテスト環境
マザーボード | ASRock Z370 |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
SSD | Crucial MX300 750 GB |
電源ユニット | Seasonic SS-860XP |
冷却システム | Noctua NH-U14S |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |