AMD Ryzen 5 3400G画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

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当記事では、「Ryzen 5 3400Gの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。第三世代AMD Ryzen 3000Gシリーズの廉価モデルに位置するCPUです。前シリーズのRyzen 5 2400Gとの違いについても触れていきます。対抗製品であるintel製のCPUとの比較も行います。話題のRyzenシリーズ最新CPUであるRyzen 5 3400Gは一体どこまで性能を高めているのでしょうか。

後継モデルはZen 2アーキテクチャを採用した「Ryzen 5 PRO 4650G」です。OEM供給のみの販売ですが、一部バルク品の購入ができます。アーキテクチャが変わってより高い性能を得られます。ZenやZen +と比べて伸びが大きいです。これ以降のRyzenシリーズは性能が高くなりましたね。

目次

Ryzen 5 3400Gのおすすめ用途

デュアル動画視聴動画編集動画投稿RAW現像マンガ ゲーム 
dulamonitor
dougahaisin

video_hensyu
youtubervirtual


gamedeveloper
×
デイトレ実況デザインDTM SkypeCAD ビジネス
kabufx
gamejikkyouwomen
×
webdesign

×
tvdenwa
cad
×
businessperson
性能的には下の中ぐらいと考えて良いと思います。評価は内蔵GPU基準としています。デュアル環境構築・動画視聴・Skypeなら余裕を持って対応できます。RAW現像・マンガ制作・デイトレ・ビジネス用途でもある程度対応可能です。ただし、やや古いモデルということもあって新しいモデルと比較すると見劣りします。動画編集・動画投稿・WEBデザインなどの用途を考えているなら上位モデルの選択を検討しましょう。次世代モデルであるRyzen 5 PRO 4650Gがおすすめです。

Ryzen 5 3400Gの基本スペック

Ryzen 5 2400Gとの比較

5 3400G3 3200G5 2400G
アーキテクチャZen +Zen +Zen
コードネームPicassoPicassoRaven Ridge
プロセス12 nm12 nm14 nm
トランジスタ数49.4億49.0億49.5億
ダイサイズ210 mm²210 mm²210 mm²
コア/スレッド4/84/44/8
ベースクロック3.7GHz3.6GHz3.6GHz
ターボクロック4.2GHz3.9GHz4.2GHz
内蔵GPURadeon Vega 11Radeon Vega 8Radeon Vega 11
L3キャッシュ4MB4MB4MB
TDP65W65W65W
単体価格$149$99$169
搭載PC価格(参考)59,980円~-49,980円~
発売日2019年7月7日2019年7月7日2018年2月12日
Ryzen 5 3400Gは前世代のRyzen 5 2400Gと比べて性能は微増といったところでしょうか。プロセスが14nmから12nmへと微細化されたもののトランジスタ数やダイサイズはほとんど変わっていません。コア数・スレッド数・L3キャッシュは変化がありません。ベースクロックとターボクロックがそれぞれ+0.1GHz、+0.3GHzと少し伸びています。新世代になって伸びているものの価格差を考えると前世代のRyzen 5 2400Gの後継機というよりも一つ上のCPUというポジションに近いですね。

下位モデルのRyzen 3 3200Gは、Ryzen 5 3400Gと比べるとスレッド数が半減です。ベースクロック及びターボクロックはRyzen 5 3400Gの方が少し高くなっていますね。内蔵GPUもランクの下がるRadeon Vega 8を採用していますのでRyzen 5 3400Gから見ると一つ下のCPUというポジションに近いです。Ryzen 5 2400Gと比べるとしっかり成長を見せています。様々な操作でその快適性を上げていますので体感できる差と言えるでしょう。

今Ryzen 5 2400Gを使用しているのであれば買い替えを行うほどではありません。その下位モデルであるRyzen 3 2200Gからなら性能的に伸びますので選択肢としてはありです。あるいは、新世代のCPUが登場したことで価格が下がり始めているRyzen 2400Gが狙い目でしょうか。Ryzen 3 3200Gを選択するならRyzen 5 2400Gを選択したほうが良いですし、第三世代は進化もそうですが前世代のCPUの特徴を壊さないように、選択肢を増やした印象がとても強いです。これから第三世代も価格が下がり、徐々に第二世代が消えていくと思います。その時までは性能と価格を刻んだ選択が可能であるのは嬉しいですね。

Intel製CPUとの比較

5 3400Gi5-9400Fi3-9350KF
コードネームPicasso(Zen +)Coffee Lake-RCoffee Lake-R
プロセス12 nm14 nm14 nm
トランジスタ数4,940万--
ダイサイズ210 mm²--
コア/スレッド4/86/64/5
ベースクロック3.7GHz2.9GHz4.0GHz
ターボクロック4.2GHz4.1GHz4.6GHz
内蔵GPURadeon Vega 11非搭載非搭載
L3キャッシュ4MB9MB8MB
TDP65W65W91W
単体価格$149$157$159
搭載PC価格(参考)59,980円~69,980円~-
発売日2019年7月7日2019年1月8日2019年4月23日
価格の近いIntel製CPUであるCore i5-9400FとCore i3-9350Kを比較してみましょう。Core i5-9400Fはコア数が多いですが、ハイパースレッディングには対応していないためスレッド数は少ないです。それでも物理コアが多い分Core i5-9400Fの方がCPUの純粋な性能では上です。L3キャッシュは倍以上となります。Core i5-9400Fは、内蔵GPUの無いCPUですので用途によってはグラフィックボードが別途必要になります。そういう特徴もあるので搭載PC価格はRyzen 5 3400Gのほうが安くなります。

Core i5-9400Fはゲーム用のパソコンに搭載されやすく、Ryzen 5 3400Gを搭載しているパソコンとは特性が異なる傾向にあります。そういう意味では純粋な比較対象はCore i3-9350Kではないでしょうか。Ryzen 5 3400GはCPUコアの単体処理では劣りますがスレッド数が倍の8スレッドになるのでCPU全体の処理速度は上です。内蔵GPUの性能もRadeon Vega 11のほうがUHD 630よりも高く、省電力性でもRyzen 5 3400Gが優れていますね。

Core i5-9400Fより下、Core i3-9350Kより上という位置にあります。ゲームのような負荷の高い用途でなければCore i5-9400Fと同等以上のパフォーマンスを発揮できる力を秘めています。発売時点の比較ですからRyzen 5 3400Gの価格はまだ高いですが、これから徐々に下がりCore i5-9400Fよりも安くなるかもしれませんね。

Ryzen 5 3400GってどんなCPUなの?

上位モデルに比べると伸びは控え目

Ryzen 5 3400Gは今話題のRyzen第三世代のCPU(Zen +)です。上位モデルは非常に大きな性能の伸びを見せていますが、このモデルを含む下位モデルは意外と控えめな成長となっています。発売したてのCPUですから価格が少し高めになっているのもまだまだ全面に押し出しにくい要因だと言えます。

ここから現在のRyzen 5 2400G並の価格まで下がれば一気に覇権を取れるほどのコストパフォーマンスの高さを持っています。これまでintel製CPUに比べてゲームに対して遅れを取っていましたが、第三世代になりその差は逆転しつつあります。総合性能では遅れを取っても価格で差をつけることができれば、上位モデルと比較できる有利な立場にもなります。これからに期待の持てるCPUですね。

グラフィックボード不要の高い性能を持つ内蔵GPU

負荷の軽めの3Dグラフィックス処理であれば内蔵GPUで十分対応できます。オンボードGPU Vega 11はオンボードGPUとしては高い性能を持っています。流石にゲームを快適にプレイすることは難しいですが、WEBデザインで使う3Dアプリケーションなどであれば問題ないでしょう。軽い3D処理程度であれば廉価で性能が控えめなグラフィックボードを新たに購入しなくても大丈夫です。

Intel製のHD 630と比べて倍以上の性能を誇っています。仮にグラフィック機能の性能もCPUの性能とすれば総合性能ではintelのi5-9400Fを凌駕します。intelを特化型とすればRyzenシリーズは万能型です。何でも幅広く対応できるので、誰にでも何の用途にも使える素晴らしい特徴があります。

搭載ラインナップは少なく少し割高

Ryzen搭載モデルはintel製と比べてラインナップは非常に少ないです。まだ登場したてですので仕方ありません。ただ、Ryzen 5 3400Gが特に少ないのは、ゲーム用途では性能が少し不安、一般用途では価格を抑えにくいというのがあるのでしょうか。

聞こえは悪いですが万能型にありがちな器用貧乏な性質となっているようです。CPU単体ではとても良いと思うのですが、帯に短したすきに長しになりやすいので選択しにくいのでしょう。また、CPU単体ではコストパフォーマンスに優れているRyzen 5 3400Gも、BTOに搭載されるとそのコストパフォーマンスが活かされにくくなります。CPUの価格が下がらなければ良さが発揮されにくいですね。

Ryzen 5 3400Gのベンチマーク

Cinebench R20

Cinebench R20ryzen53400g-cinebenchr20

従来モデルのRyzen 5 2400Gよりもマルチスレッド性能が7%高く、シングルスレッド性能が10%高いです。6コア12スレッドのRyzen 5 1600よりもマルチスレッド性能が20%程度劣りますがこれは仕方ないですね。アーキテクチャが変わっても物理コアが多くスレッド数も多いCPUには敵いません。一方で、シングルスレッド性能はRyzen 5 3400GがRyzen 5 1600を28%上回ります。

Adobe Premiere Pro CC

adoberyzen53400g-adobepremiere

Adobe Premiere Pro CCではグラフィックスにRTX 2080 Tiを選択した場合と内蔵GPUを選択した場合の2つのベンチマークをまとめています。性能差は歴然ですね。2.5倍以上もパフォーマンスが高くなります。従来モデルのRyzen 5 2400Gとの差は4%程度でそれほど大きく伸びているわけではありませんね。RTX 2080 Tiを選択した場合はRyzen 5 2600を上回るパフォーマンスを発揮します。CPU性能は高いですね。

消費電力

ryzen53400g-power

消費電力は優秀です。Ryzen 5 2400Gよりも10%程度高くなっていますが、性能が伸びていることを考えると納得できるでしょう。コア/スレッドの多いRyzen 5シリーズは消費電力が高くなります。それでもZen 2アーキテクチャを採用したRyzen 5 3600は省電力性に長けています。ワットパフォーマンスで見ればRyzen 5 3600の方が上ですね。

Ryzen 5 3400Gのゲーミング性能

フォートナイト

fortniteryzen53400g-fortnite

設定を下げればFULL HD環境でもフォートナイトをプレイできます。平均fpsは80を超えています。ただし、Ryzen 5 2400Gとの性能差はほとんどありません。ZenアーキテクチャからZen 2アーキテクチャへの進化はマイナーチェンジに当てはまります。Ryzenシリーズの進化は次世代モデルからだと言えます。

Far Cry New Dawn

far cry new dawnryzen53400g-farcrynewdawn

負荷の高いタイトルになると一気に通用しなくなります。Ryzen 5 3400Gでも31.0fpsとかなり低いです。Ryzen 5 2400Gよりも性能は10%程度伸びていますね。やはり内蔵GPUでのゲームプレイはかなり限定的だと言えます。

Ryzen 5 3400G搭載のおすすめBTOパソコン

Regulus AR5-Q(ドスパラ)

regulusar5
価格:59,980円
CPU:Ryzen 5 3400G
GPU:オンボードVega 11
メモリ:DDR4 8GB
SSD:250GB
HDD:非搭載

Ryzen 5 2400G搭載モデル登場時と同じ価格で販売されています。Ryzen 5 2400G搭載モデルは5,000円引きされて差別化を図っています。この価格設定を見る限り、Ryzen 5 3400Gの価格も同じくらいにまで下がりそうですね。現在Ryzen 5 3400Gを搭載している数少ないモデルです。翌日出荷に対応しているのも◎

STYLE-M1B4-R53G-VH(パソコン工房)

STYLE-M1B3-R3G-VHS
価格:64,980円
CPU:Ryzen 5 3400G
GPU:Radeon Vega 11 Graphics
メモリ:DDR4 8GB
SSD:240GB
HDD:非搭載

ドスパラのRegulus AR5-Qよりも5,000円価格が高くなっています。構成は同じですのでよほどの理由がない限り選ぶ必要はありません。パソコン工房が好きという方なら後悔はないでしょう。ビジネスモデルではドスパラのモデルの方がコスパに優れていることが多いです。

CY-AASR-Mini300U(Ark)

arkCY-AASR-Mini300U
価格:89,800円税込
CPU:Ryzen 5 3400G
GPU:オンボードVega 11
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB
HDD:非搭載

Ryzen 5 3400G搭載モデルとしてはやや強気な価格設定です。メモリ16GB、SSD 512GBと構成が充実しています。正直これだけの予算になるのであれば上位モデルを選択した方が良いでしょう。もっともカスタマイズ前提のモデルだと思います。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事ではRyzen 5 3400Gの性能及び搭載モデルを紹介しました。新しく登場したばかりですので注目度も高く、これからの期待も非常に高いCPUです。価格が下がればi5-9400Fを脅かす性能をコストパフォーマンスとなり、人気も一気に高くなること間違いなしです。華のあるRyzen 5の上位モデルやRyzen7と違い、露出が少なく知名度も低いので搭載モデルは少なめです。どちらかというと自作ユーザーに向けたCPUなのかもしれません。後継モデルは、「Ryzen 5 PRO 4650G」です。Zen 2アーキテクチャになってより洗練されたAPUとなっています。

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