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当記事では、「Core i7-8750Hの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。ついにノートパソコン向けのハイエンドCPUが登場しました。末尾のHはハイパフォーマンスモデルを意味します。6コア12スレッドとは圧巻ですね。Core i7-8750H搭載ノートパソコンあるいはゲーミングノートPCの購入を考えている方向けのコンテンツです。
現在販売されている搭載モデルは全てグラフィックボード搭載となっているので、ゲームや3D処理を扱うアプリを利用する方向けだと言えます。そもそもそれ以外ではこのハイエンドモデルは不要だと思います。2018年5月末マウスコンピューターからも当該CPU搭載モデルが発売となりました。これでラインナップも揃ってきましたね。本当に必要な性能かどうかしっかりと吟味する必要があります。それでは是非参考にしてくださいね。後継モデルは「Core i7-9750H」となっています。
目次
Core i7-8750Hの性能スペックまとめ
i7-8750H | i5-8400 | i7-7700HQ | |
---|---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake-S | Coffee Lake-S | Kaby Lake-S |
プロセス | 14nm | 14nm | 14nm |
トランジスタ数 | - | - | - |
ダイサイズ | 149 mm² | - | - |
コア/スレッド | 6/12 | 6/6 | 4/8 |
ベースクロック | 2.2Ghz | 2.8Ghz | 2.8Ghz |
ターボクロック | 4.1Ghz | 4.0Ghz | 3.8Ghz |
対応メモリ | DDR4-2666 | DDR4-2666 | DDR4-2400 |
L3キャッシュ | 12MB | 9MB | 6MB |
内蔵GPU | UHD 630 | HD 630 | HD 630 |
TDP | 45W | 65W | 45W |
単体価格 | $395 | $182 | - |
搭載PC価格 | 159,980円~ | 72,980円~ | 85,980円~ |
発売日 | 2018/04/02 | 2017/10/05 | - |
まずは、第七世代CPUの最高峰CPUであるCore i7-7700HQと比較しましょう。目を惹くのはやはりコア数及びスレッド数が50%アップしてそれぞれ6・12となったことです。コア数が増えたことによっては明らかに性能がアップしていると言えます。ベースクロックを落としてコア数を増やすのは最近の定番ですね。それでもシングルコアでは4.1GHzと先代の3.8Gから向上していますし、2コアでも4.1GHz、4コアで4.0GHz、6コアで3.9GHzと十分です。詳細はベンチマークを参考にしてくださいね。
また、12GBのL3キャッシュを採用していてCore i7-7700HQの倍になりました。デスクトップのCoffee Lakeと同じパーツを流用しているのも特徴です。搭載モデルについて価格差があります。これはCore i7-8750H搭載モデルには全てグラフィックボードがついているからです。今後時間と共にグラフィックボード非搭載モデルもラインナップに加わるでしょう。Core i7-7700HQ搭載モデルとの価格は同等と考えて問題ありません。
次に比較対象としてデスクトップ向けのCore i5-8400と比較していきましょう。価格差があるもののまさかデスクトップとはっきと比較できる時代が来るとは思いませんでしたね。Core i7-8750Hの方がパフォーマンスが高いです。Core i5-8400の方が安価なのは消費電力を抑えるのにコストが掛かるためでしょう。デスクトップパソコンのコスパが高いのも納得です。コア数は同等でスレッド数はCore i7-8750Hの方が多いですね。ベースクロックはCore i5の方が優れているもののターボクロックはなんと上回っています。ポテンシャルの高さが光ります。
Core i7-8750HってどんなCPUなの?
ノート向けCPUのフラグシップモデル
ゲームやアプリケーション作業が得意
その他3D処理が必要な3D CAD、Photoshopを使ったり、動画編集をたくさん行いたいという方にはぴったりです。反対にこういった負荷の高い作業を行わない方にとってはオーバースペックになって使いこなすことはできません。お金が有り余っている方以外にはおすすめできません。はっきりと用途が決まっている方にとって最適な1台だと言えます。
消費電力が高くバッテリー駆動時間は期待できない
長時間電源なしの環境でパソコンを使うのは不安です。一方、電源を使える環境でよく利用するのであればデスクトップと変わらないパソコン環境を築くことができます。このデメリットを許容できるかどうかでCore i7-8750Hの評価は大きく異なります。
まだまだラインナップ数は少ない
2018年4月に登場した新しいCPUということでまだまだ搭載PCのラインナップは少ないです。選択肢が多くないので他のモデルと十分に比較検討した方が良いですね。このCPUにこだわりたい方はラインナップが出揃うまで待つというのも一つの手です。ドスパラのみで販売しています。ドスパラのGALLERIAはゲーミングブランドですが、一般用ととして使えます。特徴としてはヘビーな使用に耐えられる排熱性能及び冷却機能を備えています。少し価格は高くなりますが、性能の高さはお墨付きです。
4月24日からDELLでも販売開始となりました。ドスパラに比べて30%ぐらい安く購入することができます。さらに、5月24日からマウスコンピューターでも販売開始となりました。明らかなゲーミングというわけではないので、ゲーミング用途以外でも購入しやすいと思います。ゲームや3D処理はしないけど高スペックなノートが欲しいという方必見です。
Core i7-8750Hベンチマーク
2種類のベンチマークを計測しました。結果的にやはりCore i7-8750Hはノートパソコン向けのCPUとしてはトップの性能を持っていることがわかります。旧世代であればデスクトップパソコンと比べても引けをとりません。
Cinebench R15
CPUの総合性能を測ることができます。スコアは1151ですね。Core i7-8550Uだと500少々なのでかなり高性能だということがわかります。コア数及びスレッド数が多いのは有利ですね。なぜかOSがWin8と認識されていますがWin10を使用しています。
HWBOT x265 Benchmark
エンコード速度を計測することができるソフトウェアです。15.248となりました。Core i7-8550Uより40%ほど高い性能を発揮します。
Core i7-8750H搭載のおすすめBTOノートパソコン
GALLERIA GCF1060GF(ドスパラ)
価格:179,980円 159,980円
CPU:Core i7-8750H
GPU:GeForce GTX 1060 6GB
メモリ:8GB
SSD:256GB NVMe対応
HDD:1TB
m-Book K690SN-M2S5(マウスコンピューター)
価格:109,980円
CPU:Core i7-8750H
GPU:GeForce MX150
メモリ:8GB
SSD:M.2 512GB
HDD:非搭載
Dell G3 15 プラチナ・SSD+HDD・GTX 1050 Ti 搭載(DELL)
価格:125,980円
CPU:Core i7-8750H
GPU:GeForce GTX 1050 Ti
メモリ:8GB
SSD:128GB
HDD:1TB
当記事のまとめ
当記事では、Core i7-8750Hの性能スペック及び搭載パソコンを紹介しました。ノート向けCPUのフラグシップモデルとなっています。ノートパソコンでゲームやアプリケーションの使用など負荷の高い作業を行う方向けです。ただし、相応に価格も高くなります。現在はドスパラのガレリアブランドのみ販売されています。GTX 1060 6GBを搭載した「GALLERIA GCF1060GF」はコスパが高くおすすめの一台です。
新しく販売開始となったDELLの「Dell G3 15 プラチナ・SSD+HDD・GTX 1050 Ti 搭載」は、キャンペーンを活用すれば税込み11万円程度で購入できます。納期が2週間と長いのはネックですが、価格を考えると検討する価値があります。
ゲームをしないという方には、マウスコンピューターの「m-Book K690SN-M2S5」が良いですね。グラフィックボードは搭載されているもののゲーム向けではないGTX 1050のため価格が抑えられています。
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