当記事では、「Core i7-8565Uの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。2018年10月に登場したCPUです。4コア8スレッドというスペックを持っています。Kaby Lake RefreshのCore i7-8550Uの後継モデルとなっています。各BTOメーカーのノートパソコンも徐々にCore i7-8550UからCore i7-8565U搭載モデルへと切り替わりラインナップが増えてきました。
前モデルと比べてどのぐらい性能がアップしたのか、どのぐらいの性能を持っているのかを詳しく見ていきましょう。後継モデルは、Ice Lake世代の「Core i7-1065G7」です。Core i7-1065G7は、Intelとして初めて10nmプロセスを採用したモデルですが、クロック周波数が上がらずそれほど大きく性能が伸びているわけではありません。
Core i7-8565Uの基本スペック
世代 | 第8世代 |
開発コード | Whiskey Lake |
コア/スレッド数 | 4 / 8 |
クロック周波数 | 1.80 GHz |
ブーストクロック | 4.60 GHz |
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
TDP | 15W |
発売日 | 2018年10月頃 |
価格 | $409 |
目次
Core i7-8565Uのおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
◎ | ☆ | △ | △ | ◯ | ◯ | × |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◯ | × | ◯ | △ | ◎ | × | ◯ |
4コア8スレッドとコア数がやや少ないことから動画編集やゲームプレイは苦手です。もっともグラフィックボード非搭載モデルが大半のため特にゲームプレイはできないと考えておいた方が良いですね。3D CADも同様です。ハイパフォーマンスモデルやデスクトップパソコンが選択肢に入ります。
Core i7-8565Uのスペック比較
i7-8565U | i7-8550U | i7-9750H | |
---|---|---|---|
コードネーム | Whiskey Lake | Kaby Lake-S | Coffee Lake-S |
プロセス | 14nm++ | 14nm+ | 14nm++ |
コア/スレッド | 4/8 | 4/8 | 6/12 |
ベースクロック | 1.8Ghz | 1.8Ghz | 2.6Ghz |
ターボクロック | 4.6Ghz | 4.0Ghz | 4.5Ghz |
内蔵GPU | UHD 620 | UHD 620 | UHD 630 |
TDP | 15W | 15W | 45W |
発売日 | Q3'18 | Q3'17 | Q2'19 |
単体価格 | $409 | $409 | $395 |
搭載PC価格 | 94,980円~ | 89,980円~ | 114,980円~ |
次にハイエンドモデルであるCore i7-9750Hと比較していきましょう。価格は$395と3%程度安いです。実は省電力モデルの方が高価です。性能的には6コア12スレッドとそれぞれ50%多く、ベースクロック周波数も45%伸びています。ターボクロックについては0.1GHz落ちているものの特に問題とはならないでしょう。消費電力が15Wから45Wへと大幅に増えています。性能的にはCore i7-9750Hが圧倒的です。物理的コアが多いことベースクロック周波数が高いことからそれは明白です。なお、Core i7-9750H搭載モデルの価格が高いのはすべてグラフィックボード搭載となっているためです。もしグラフィックボードがなければほぼ同等の価格と考えて良いですね。
Core i7-8565UってどんなCPUなの?
省電力モデルとしてトップクラスのパフォーマンスを持つ
このCore i7-8565Uは、省電力モデル(末尾Uシリーズ)の中でトップクラスの性能を持っています。実はCore i5-8250Uとの性能差はそれほど大きくありませんが、Core i3-8130UやCeleron N4100とは一線を画していると言えます。ノート向けのCPUには大きく分けると省電力に特化した「U」モデルとパフォーマンスを重視した「H」モデルがあります。性能的にUシリーズのフラグシップモデルでもハイパフォーマンスモデルにはお呼びません。
価格的には省電力モデルの方が少しだけ高くなっています。やはり消費電力を抑えるのにコストが掛かるということでしょう。Hシリーズと比べると性能は劣るものの一般的な用途では十分のパフォーマンスを発揮します。このCore i7-8565Uは、RAW現像や軽い動画編集などであれば性能面での不満は出ないと思います。消費電力が抑えられているということで本体がコンパクトかつバッテリー駆動時間が伸びる傾向にあります。ポータブル性を重視するなら魅力的なモデルだと言えます。
前モデルと比べると性能差は3%程度
当該CPUは、Core i7-8550Uの後継モデルとなっています。新しい世代になったとは言えアーキテクチャの根本的な変更があるわけではなく、性能的には3%程度上がっただけです。買い替えによって性能差を体感できるわけではありません。もっともこれから購入を考えている方であれば同じ価格でより高い性能のモデルを購入できるのですからデメリットとなるわけではありません。
従来モデルであるCore i7-8550Uから飛躍的な進歩を見たいのであればCore i7-9750H(Core i5-9300Hは搭載モデルが少ない。)を選択する方が良いでしょう。その下位モデルであるCore i5-9300Hでも性能は高いです。45Wと消費電力が高いことはパフォーマンスに直結しています。
10万円前後のBTOパソコンに搭載されている
10万円前後のBTOノートパソコンを探している方必見のCPUだと言えます。この価格帯で探している方はこのCPUの性能が気になるところだと思います。性能面などはこのページを見れば解決しますね。また、Core i7-8565Uを搭載したモデルには外付けのグラフィックボードを搭載したモデルはありません。
省電力性を重視したモデルということもあって消費電力が上がるグラフィックボードを選択するのはナンセンスだからですね。反対にハイパフォーマンスモデルのCore i7-9750Hではラフィックボード非搭載モデルはなく価格が高くなっています。
ベンチマークでわかるCore i7-8565Uの性能!
Cinebench R15
Handbrake
7 Zip
Adobe Premiere
Core i7-8565U搭載のおすすめBTOノートパソコン
m-Book X400HS(マウスコンピューター)
価格:119,800円
CPU:Core i7-8565U
GPU:UHD グラフィックス620
メモリ:DDR4 16GB
SSD:256GB NVMe対応
HDD:非搭載
STYLE-14FH055-i7-UHSVI(パソコン工房)
価格:99,800円
CPU:Core i7-8565U
GPU:UHD グラフィックス620
メモリ:DDR4 8GB
SSD:250GB NVMe対応
HDD:1TB
m-Book U400S(マウスコンピューター)
価格:149,800円
CPU:Core i7-8565U
GPU:UHD グラフィックス620
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Whiskey LakeのCore i7-8565Uの性能スペックについて紹介しました。Core i7-8550Uの後継モデルとなっていますが、それほど大きな変化があったわけではありません。クロック周波数が伸びて順当な性能アップだと言えます。15Wという省電力性なのが最大の魅力です。
グラフィックボード非搭載モデルかつ高性能なモデルを探している方におすすめのCPUとなっています。税込10万円前後で搭載モデルを購入することができます。グラフィックボードが必要な方はCore i7-9750H搭載モデルを検討しましょう。
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