当記事では、Core i5-11400の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しています。Core i5-10400の後継モデルです。低価格帯のCPUながら6コア12スレッドとスペックも高めで一般ユーザーからゲーマーまで幅広い用に人気があります。実はこのCore i5-11400は、Rocket Lake世代で最も手頃なCPUとなっています。
単体で$182という価格設定は魅力的です。下位モデルであるCore i3-10105やPentiumシリーズはComet Lake Refreshでアーキテクチャが異なります。後継モデルは、Alder Lake世代の「Core i5-12400」です。6コア12スレッドとスペックは変わっていませんが、CPUコアの改良によって高いパフォーマンスを得られます。価格を重視したいなら旧世代に当たるCore i5-11400がおすすめです。
(+) オールラウンドに対応できる性能を持つ
(+) 従来モデルより順当に性能が向上している
(+) Intel第11世代で最もコスパの高いCPUの一つ
(-) Ryzen 5000シリーズ次第で評価が変わる可能性がある
Core i5-11400の基本スペック
世代 | 第11世代 |
アーキテクチャ | Rocket Lake |
コア/スレッド数 | 6 / 12 |
クロック周波数 | 2.60 GHz |
ブーストクロック | 4.40 GHz |
内蔵グラフィックス | UHD Graphics 730 |
L3キャッシュ | 12MB |
TDP | 65W |
価格 | $182 (22,480円) |
発売日 | 2021年03月30日 |
目次
Core i5-11400のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
☆ | ☆ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◎ | △ | ◯ | ◯ | ☆ | △ | ◎ |
苦手な用途としては、例えばゲーム実況・3D CADなどCPU負荷が高い作業は苦手です。もちろん全く対応できないわけではなく負荷次第ということになります。動画編集・RAW現像・WEBデザイン・DTM・ビジネスなどは比較的余裕があります。ゲームプレイに関しては必要最低限の性能だと考えておきましょう。
Core i5-11400のスペック比較
Intel製CPUと比較
i5-11400 | i5-11600K | i5-10400 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Rocket Lake | Rocket Lake | Comet Lake |
プロセス | 14nm | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 6/12 | 6/12 | 6/12 |
ベースクロック | 2.6GHz | 3.9GHz | 2.9GHz |
最大ブーストクロック | 4.4Ghz | 4.9Ghz | 4.3GHz |
Turbo Boost 2.0 | 4.4Ghz | 4.9Ghz | 4.3GHz |
Adaptive Boost | - | - | - |
Turbo Boost Max 3.0 | - | - | - |
Thermal Velocity Boost | - | - | - |
オーバークロック | × | ◯ | × |
L3キャッシュ | 12MB | 12MB | 12MB |
CPU内蔵グラフィックス | UHD Graphics 730 | UHD Graphics 750 | UHD Graphics 630 |
メモリタイプ | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-2666 |
最大メモリ幅 | 50.0 GB/s | 50.0 GB/s | 41.6 GB/s |
CPUクーラー | 同梱 | 非同梱 | 同梱 |
TDP | 65W | 125W | 65W |
価格 | $182 | $262 | $182 |
発売日 | 2021年3月30日 | 2021年3月30日 | 2020年5月20日 |
スペックを見ていくとCore i5-10400よりもベースクロックは10%引き下げられていますが、最大ブーストクロックは3%高くなっています。ブースト機能はTurbo Boost 2.0のみでその他の機能は制限されています。6コア12スレッドというのは共通です。L3キャッシュも12MBと変わりありません。CPU内蔵グラフィックスがUHD Graphics 630からUHD Graphics 730へと進化しています。
UHD Graphics 730は高性能なIntel Xe LP graphicsを採用しています。WEBデザインなどの3Dグラフィックス処理時に有利になります。メモリタイプはDDR4-2600からDDR4-3200へとアップグレードされました。CPUクーラーはCore i5-10400と同様に同梱となっています。TDPは65Wです。価格は$182を維持しています。他のCore i7シリーズ以上は値上げされているのでCore i5シリーズはお得感があります。
上位モデルのCore i5-11600KになるとベースクロックがCore i5-11400よりも50%高く、最大ブーストクロックも12%高いです。オーバークロックも対応していてCPU性能は高いです。L3キャッシュは12MBです。CPU内蔵グラフィックスはUHD Graphics 750へとワンランク上のモデルが採用されています。TDPは125Wと倍率ロックフリーモデルらしく高めです。価格は$262と45%アップとなります。
AMD製CPUと比較
i5-11400 | 5 3600 | |
---|---|---|
コードネーム | Rocket Lake | Zen 2 |
プロセス | 14nm | 7nm |
コア/スレッド | 6/12 | 6/12 |
ベースクロック | 2.6GHz | 3.6GHz |
最大ブーストクロック | 4.4Ghz | 4.2Ghz |
オーバークロック | × | ◯ |
L3キャッシュ | 12MB | 32MB |
CPU内蔵グラフィックス | UHD Graphics 730 | 非搭載 |
メモリタイプ | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
CPUクーラー | 同梱 | 同梱 |
TDP | 65W | 65W |
定価 | $182 | $199 |
発売日 | 2021年3月30日 | 2019年7月7日 |
L3キャッシュ容量はRyzen 5 3600が32MBと160%も多いです。メモリタイプはやっとIntelが追いついてDDR4-3200となっています。CPUクーラーはどちらも同梱となっています。ただし、Ryzen 5 3600でオーバークロックを目指すのであればCPUクーラーは変更する必要があります。TDPは65Wの枠内に収まっています。価格差は$17でCore i5-11400の方が安いですが、発売から時間が経っている分実売価格はRyzen 5 3600の方が安いと思います。
Core i5-11400ってどんなCPUなの?
6コア12スレッドと扱いやすい性能を持っている
Core i5-11400はスペック・性能的に扱いやすいというのが特徴です。ビジネスPCからゲーミングPCまで豊富な選択肢があります。動画編集など負荷の高い用途でも通用するというのが心強い。もちろん上位モデルであるCore i7シリーズやCore i9シリーズと比べて性能は劣りますが、負荷の調整などを行えば十分対応することができます。旧世代のCore i5シリーズの認識でいると中身が異なることに驚くでしょう。
もちろん下位モデルであるPentiumやCore i3シリーズとは一線を画する性能を持っています。CPU選びで迷ったらこのCore i5-11400を選択してあなた自身の基準を作ると良いですね。基準があれば今後どのぐらいの性能を選べばよいのか判断できるでしょう。グラフィックボードを搭載していても性能のバランスを取りやすいです。
旧モデルのi5-10400と同じ価格でコスパが高い
従来モデルであるCore i5-10400と同じ価格で販売されているのは嬉しいポイントです。$182と手頃な価格が魅力的ですね。また、CPU内蔵グラフィックス非搭載モデルのCore i5-11400Fであれば$157とさらに安価です。競合モデルであるRyzen 5 3600と比べても優位性があります。
選びやすいオールラウンドモデルは人気が高くなっています。上位モデルのCore i7シリーズやCore i9シリーズでは軒並み価格が高くなっていることを考えると強みになります。低価格帯のBTOパソコンを探していたり、自作パソコンを作りたいと考えている方は必見です。
この価格帯で敵なしの状態となっている
2022年4月時点でCore i5-11400の直接の競合はいません。価格的にも性能的にも圧倒的なコスパを誇ります。価格帯的にはZen 2アーキテクチャを採用したRyzen 5 3600が競合となりますが、性能を比較するとCore i5-11400の方がコスパが高く競合とはなり得ません。省電力性について負けているものの性能面では有利です。特にシングルスレッド性能では15%近くの差があります。
ゲームプレイなどでは性能差が大きいです。AMDにとっては後継モデルであるZen 3アーキテクチャ採用のRyzen 5 5600がリリースできていないのが厳しいですね。ただ、考え方によってはRyzen 5 5600が発売されればCore i5-11400の立場が危うくなってしまう可能性もあります。もっとも今でもRyzen 5000シリーズはプレミアム価格となっているので、価格的な優位性を出すのは難しいかもしれません。
Core i5-11400のベンチマーク
Cinebench R23
画像編集-Adobe Photoshop
動画編集-Adobe Premiere Pro
動画エンコード
Zipファイル
Core i5-11400のゲーミング性能
Borderlands 3
Far Cry 5
Metro Exodus
Core i5-11400搭載のおすすめBTOパソコン
AeroSlim RS5J-C213/B(TSUKUMO)
価格:79,800円(税込)
CPU:Core i5-11400
GPU:Intel UHGグラフィックス730
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:240GB
HDD:非搭載
mouse DT5-G(G-Tune)
価格:119,900円(税込)
CPU:Core i5-11400F
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
G-Tune HL-B-3060Ti(G-Tune)
価格:175,780円(税込)
CPU:Core i5-11400F
GPU:GeForce RTX 3060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Intel第11世代の高コスパモデルのCore i5-11400の性能スペック及び搭載BTOパソコンを紹介しています。6コア12スレッドとスペックも高く動画編集からゲームプレイまで幅広い用途に対応することができます。従来モデルからCPUコアを改善してIPCが19%向上しています。スペック以上の性能アップを見込むことができます。
2021年4月時点で競合不在でCore i5-11400が確かな地位を築いています。$182という価格でオールラウンドに対応できるCPUは魅力的なモデルだと言えるでしょう。CPU内蔵グラフィックスもIntel UHD Graphics 730へと強化されてWEBデザインなどのクリエイター作業でも有利になります。搭載BTOパソコンは税込7万円台から購入可能です。
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