Core i3-8350K
画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「Core i3-8350Kの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。Core i3-7350Kの後継モデルです。Intel第八世代Core i3シリーズの最上位モデルです。今世代のCoffee LakeではCore i3でもクアッドコアが採用されています。従来モデルよりもマルチスレッド性能が向上しています。

倍率クロックフリーモデルとしては価格も比較的抑えられていて、オーバークロックを試してみたいという方にぴったりのCPUだと言えます。ただし、Core iシリーズの中で人気が高いかと言われるとそういうわけではありません。どちらかというと玄人向けのモデルですね。

(+)4コア/4スレッド採用のCPU
(+)オーバークロックに対応している
(-)人気が高いわけではない
(-)BTOパソコンではほとんど見かけない

目次

Core i3-8350Kのおすすめ用途

デュアル動画視聴動画編集動画投稿RAW現像マンガ ゲーム 
dulamonitor
dougahaisin

video_hensyu
youtubervirtual


gamedeveloper
デイトレ実況デザインDTM SkypeCAD ビジネス
kabufx
gamejikkyouwomen
×
webdesign

tvdenwa
cad
businessperson
Core i3シリーズでも倍率ロックフリーモデルであるCore i3-8350Kになれば対応できる用途は広いです。デュアル環境構築・RAW現像・マンガ制作・ゲームプレイ・デイトレ・WEBデザイン・DTM・Skype・ビジネスなどに対応可能です。動画編集・動画投稿・3D CADについてはやや苦手としています。コア/スレッド数が少ないことがマイナスとなりますが、クロック周波数が高くある程度はカバーできます。

Core i3-8350Kの性能スペック

Intel製CPUと比較

i3-8350Ki5-8400i3-7350K
コードネームCoffee Lake-SCoffee Lake-SKaby Lake-S
プロセス14nm14nm14nm
コア/スレッド4/46/62/4
ベースクロック4.0Ghz2.8Ghz4.2Ghz
ターボクロック-4.0Ghz-
L3キャッシュ8MB9MB4MB
対応メモリDDR4-2666DDR4-2666DDR4-2400
内蔵GPUUHD Graphics 630UHD Graphics 630HD Graphics 630
TDP91W65W60W
価格$179$189$168
発売日2017/10/52017/10/52017/1/3
前世代のCore i3-7350Kと同じCoffee Lake-S世代の上位モデルであるCore i5-8400と比較していきましょう。Core i3-8350Kにはターボブースト機能はありません。見るべきクロック周波数はベースクロックの4.0 GHzのみとなっています。アクティブなコア及びスレッドがいくつであってもクロック周波数は同一なので、パフォーマンスの予測をしやすいというメリットがあります。

先代のCore i3-7350Kと比較すると物理的コアが2コアから4コアにアップしているのが最大の変化です。ベースクロックはおよそ5%落としているもののコア数が増えていることでパフォーマンスは大きく向上しています。また、L3キャッシュ容量も倍増の8MBとなりました。TDPは50%引き上げられて91Wとなりました。価格差は$11です。CPU性能はおよそ50%上がっていて上位モデルであるCore i5-7600Kと同等以上のパフォーマンスを発揮します。

次にCoffee Lake-S世代の上位モデルであるCore i5-8400と比較します。価格差は$10と僅差です。6コア6スレッドといずれもCore i3-8350Kよりも50%アップしています。ベースクロックは30%抑えられているもののターボクロックは同じ4.0GHzになっています。L3キャッシュ容量は1MB多いです。

TDPが65Wと省電力なのも特徴ですね。価格差がなければほとんどのケースでCore i5-8400を選択する方が良いですね。動画編集などのクリエイター作業に対応可能です。Core i3-8350Kが輝くのはオーバークロックが前提でクロック周波数が求められる作業です。4.5GHzまでなら比較的簡単に引き上げることができます。

AMD製CPUと比較

Core i3-8350KRyzen 5 1500X
コードネームCoffee Lake-S Zen
プロセス14nm14nm
コア/スレッド4/44/8
ベースクロック4.0Ghz3.5GHz
ターボクロック-3.7GHz
L3キャッシュ8MB16MB
TDP91W65W
価格$179$179
発売日2017/10/52017/4/11
Core i3-8350Kの競合はAMD Ryzen 5 1500Xです。価格はどちらも同じ$179で販売されています。Zenアーキテクチャを採用したCPUでAMDが本気で市場に投入したモデルです。プロセスはCore i3-8350Kと同じ14nmを採用しています。Ryzen 5 1500Xはハイパースレッディングに対応しているため4コア8スレッドと価格を考えるとスペックが高いです。マルチスレッド性能に期待が持てます。

ベースクロックは11%低く3.5GHzとなっています。ターボクロック対応で最大で3.7GHzを達成します。L3キャッシュ容量は倍の16MBです。TDPは65Wと消費電力が抑えられています。Ryzenシリーズはスペックを考えると割安なのでコスパは非常に高いです。ゲーム以外の用途あれば選択する価値があると思います。

Core i3-8350Kの特徴

4コア4スレッドの倍率ロックフリーモデル

Core i3-8350Kは、4コア4スレッドの倍率ロックフリーモデルです。従来モデルから物理コアが倍増したことでパフォーマンスが向上しています。動画編集や画像編集への対応力も増していますが、Core i5シリーズに比べると見劣りしてしまいます。オーバークロックに対応しているためより高いクロック周波数を実現することができます。オーバークロックをする際はより高性能なCPUクーラーを選択するべきです。

Core i5-8400との価格差が小さく選びにくい

Core i3-8350Kは、上位モデルであるCore i5-8400との価格差は僅か$10と小さく選びづらさがあります。日本での販売価格の場合1,000円~2,000円程度の差しかありません。わずか2,000円出せばワンランク上のCPU性能が手に入るのでCore i5-8400を選ぶ方が良いのではないかと思います。4コア4スレッドが6コア6スレッドになるのは価値があります。

Core i3-8350Kがオーバークロックに対応しているとは言ってもオーバークロックをするにはCPUクーラーにお金が掛かりますので実質Core i5-8400の方が安く済むケースもあるでしょう。動画編集・画像編集・ゲームプレイと基本的にはCore i5-8400の方が高いパフォーマンスを期待できます。

i3-8350Kを搭載したBTOパソコンはレア

Core i3-8350Kを搭載したBTOパソコンの選択肢はほとんどありません。サイコムなどのカスタマイズに強いBTOメーカーでのみ取り扱いがあります。標準構成でCore i3-8350Kを搭載しているわけではなく、カスタマイズでCore i3-8350Kを選択する必要があります。Core i3-8100とCore i5-8400に挟まれてかなりマイナーなCPUであることに間違いありません。

ベンチマークでわかるCore i3-8350Kの性能!

Cinebench R15

cpui3-8350k-cinebenchr15

レンダリングをすることでその性能を計るベンチマークツールです。スペック通りのスコアが出やすく性能を計りやすいのがメリットです。マルチスレッド性能ではRyzen 5 1500Xに17%劣ります。ハイパースレッディングに対応しているので、Ryzenシリーズの方が優勢です。同様に6コア6スレッドのCore i5-8400よりも30%スコアが低いです

。オーバークロックを行えばおよそ10%パフォーマンスを引き上げることが可能です。シングルスレッド性能ではRyzen 5 1500Xを14%上回ります。Core i5-8400よりも高くなります。オーバークロックをすれば13%引き上げられます。このシングルスレッド性能の高さを活かすことができればCore i5-8400ではなくCore i3-8350Kを選ぶ理由が生まれます。

Handbrake

dougahensyuui3-8350k-encode

動画のエンコードに掛かる時間を計測しています。数字が小さいほど高性能ということになります。Core i3-8350Kは、Ryzen 5 1500Xよりも10%程度パフォーマンスが高いです。4コア4スレッドのCPUが4コア8スレッドのCPUを超えるというのは評価できます。Ryzenシリーズとの相性の問題もあるのかもしれませんね。

上位モデルのCore i5-8400よりもH.264ではおよそ30%低く、H.265ではおよそ40%低いです。オーバークロックをすればその差はそれぞれ20%・25%まで縮まります。価格差がほとんどないことを考えると動画のエンコードではCore i5-8400の方が優勢です。コア数が多いほうが好ましいということになります。

7-zip

zipi38350k-zip

Zipファイルの圧縮&解凍速度を計測しています。数値が高いほど高性能ということになります。Zipファイルの取り扱いにおいてはハイパースレッディングに対応しているRyzen 5 1500Xが優勢です。圧縮速度はCore i3-8350Kよりも14%速く、解凍速度はCore i3-8350Kよりも40%速いです。それでもオーバークロックをすることで10%前後パフォーマンスが向上します。やはりCore i5-8400がトップになっています。Core i3-8350Kよりも40%程度高速化されています。

PCゲームのベンチマーク一覧

各タイトルのFULL HD環境+最高設定におけるFPSを計測しています。

Hitman

hitmangtx1050tii38350k-hitman

HitmanではCore i5-8400が高いパフォーマンスを発揮しています。Core i3-8350Kよりも34%も高いです。オーバークロックをしても26%も差があります。コア数が多いほうが高いパフォーマンスを発揮できそうです。それでもCore i3-8350Kは、Ryzen 5 1500Xよりも23%も高くIntel製CPUの優位性があります。

Battlefield1

battlefieldgtx1050tii38350k-battlefield

Intel製CPUにおいてはグラフィックボードのボトルネックが生じていますね。第八世代Core iシリーズは横並びの状態です。Ryzen 5 1500Xよりも7%高いです。オーバークロックを行ってもほとんどパフォーマンスは変わりませんね。

Core i3-8350K搭載のおすすめBTOパソコン

Radiant VX2700Z370(サイコム)

Radiant VX2700Z370
価格:94,300円(税込)
CPU:Core i3-8350K
GPU:オンボード
SSD:500GB
HDD:非搭載

サイコムは税込み表記となっています。約16,330円ダウンでi3-8350Kにカスタマイズすることができます。Core i5-9600Kからダウングレードする形になります。サイコムではSSDにはTOSHIBAを標準搭載、電源にはSilverStone製を採用するなど品質の高さが際立っています。マザーボードにはZ370を搭載しオーバークロックにも対応しています。こだわりのある一台に仕上げることができますね。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、Core i3-8350Kの性能スペック及びベンチマークについて紹介しました。Core i3-8350Kは、Coffee Lake-S世代におけるCore i3シリーズ最高峰のCPUです。従来モデルのCore i3-7350Kでは2コア4スレッドでしたが、今世代では4コア4スレッドへとスペックアップが図られています。オーバークロックにも対応していて、安価でオーバークロックを実現することができるのが魅力です。

デフォルトでCore i3-8350Kを搭載したBTOパソコンはありません。サイコムやArkでカスタマイズをすることで手に入れることができます。単体での購入を考えている方も今がチャンスだと言えます。Core i5-8400が品薄で価格が高騰しているためCore i3の安さが引き立っています。疑問点などあればコメント欄からご連絡いただければと思います。

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当ページのベンチマーク計測のテスト環境

マザーボードASRock Z370
メモリ16GB DDR4-3200
SSDCrucial MX300 750 GB
電源ユニットSeasonic SS-860XP
冷却システムNoctua NH-U14S
ソフトウェアWindows 10 64-bit
参照サイト:Intel Core i5-8600K 3.6 GHz Review (TECHPOWERUP)