当記事では、「Core i3-1005G1の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。ローエンドクラスに位置して最も安価に購入できるIce Lake世代(第十世代)のCPUとなっています。
Core i3シリーズより廉価なCeleronでは物足りないというユーザーは要チェックです。Core i3になると価格も上がりますが、パフォーマンス面でも大きく向上します。現在は後継モデルとして「Core i3-1115G4」が発売されています。今後Core i3-1005G1は消滅するでしょう。
Core i3-1005G1の基本スペック
世代 | 第10世代 |
開発コード | Ice Lake |
コア/スレッド数 | 2 / 4 |
クロック周波数 | 1.20 GHz |
ブーストクロック | 3.40 GHz |
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics |
TDP | 15W |
発売日 | 2019年10月 |
価格 | $281 |
目次
Core i3-1005G1のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
◎ | ◎ | △ | × | △ | △ | × |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◯ | × | △ | × | ◎ | × | ◯ |
Core i3-1005G1のスペック比較
i3-1005G1 | i5-1035G1 | i3-8145U | |
---|---|---|---|
コードネーム | Ice Lake | Ice Lake | Whiskey Lake |
プロセス | 10nm | 10nm | 14nm |
コア/スレッド | 2/4 | 4/8 | 2/4 |
ベースクロック | 1.2GHz | 1.0GHz | 2.1GHz |
ターボクロック | 3.4GHz | 3.6GHz | 3.9GHz |
内蔵GPU | Intel UHD Graphics | Intel UHD Graphics | UHD Graphics 620 |
GPU EUs | 32 EUs | 32 EUs | 24 EUs |
メモリ規格 | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-2400 |
キャッシュ | 4MB | 8MB | 4MB |
TDP | 15W | 15W | 15W |
発売日 | Q3'19 | Q3'19 | Q3'18 |
単体価格 | $281 | $297 | $281 |
搭載PC価格 | 119,980円~ | 59,980円~ | 89,980円~ |
ベースクロック及びターボクロック共に引き下げられていますが、より高性能かつ省電力になっています。アーキテクチャの変更によって性能が引き上げられた形です。内蔵GPUも33%程度パフォーマンスが向上しています。メモリ規格についてもDDR4-3200になりました。一年の時を経てより高性能なCPUになったと言えます。現状搭載価格に違いはあるものの同等になると考えて間違いありません。
次に同じIce Lake世代の上位モデル「Core i5-1035G1」と比較します。コア/スレッドが2倍になっていることからパフォーマンスは段違いです。50%程度高くなっています。ワンランク上の性能を手に入れられます。メモリ規格は同じですが、L3キャッシュが8MBへと倍増となっています。消費電力は変わらず15Wなのは嬉しいですね。価格差はわずか$16に留まります。
Comet LakeのCore i3-10110Uとの違い
同時期にComet LakeのCore i3-10110Uも登場しました。いずれも第十世代のCPUということで紛らわしいですね。実はComet LakeのCPUは、第八世代のCPUと同じアーキテクチャを採用しています。そのためプロセスは14nmのままでIce Lakeの10nmとは異なっています。アーキテクチャの新しさでいうとIce Lakeに軍配が上がります。
簡単に言えばIce Lakeはモデルチェンジ、Comet Lakeはマイナーチェンジと考えて良いと思います。ただし、価格はほとんど同じで性能面での違いも大きいわけではありません。機能面では例えば、メモリ規格のアップ、省電力性の向上(クロック周波数の引き下げ)、CPU内蔵グラフィックスの強化が挙げられます。共通点ではWi-Fi 6への対応、USBのThunderboltへの対応です。
Ice Lakeは、Comet Lakeと比較してクロック周波数が引き下げられています。それでいて同等以上のパフォーマンスを発揮するのはIPCの向上によるものです。CPUの進化と言えば、パフォーマンスはもちろんプロセスの縮小や省電力化となります。この点から言うとIce Lakeは文句なしでしょう。
Core i3-1005G1ってどんなCPUなの?
Core i3-8145Uよりも高いパフォーマンスを持つ
当該CPUは、第八世代のCore i3-8145Uよりも高いパフォーマンスを発揮します。アーキテクチャが大きく変わった結果ですね。同じ第十世代のCore i3-10110Uと比較しても性能は高いです。Core i3シリーズも着実に高パフォーマンスなモデルになってきています。
現在Core i3-8145Uを使用している方が買い換える必要はありません。しかし、第七世代より前のCPUあるいはCeleron/Petiumを使用している方なら性能差を体感できると思います。より快適にPC作業を行いたいと考えている方必見です。
CPU内蔵グラフィックスの性能はそれほど高くない
Ice Lake世代になってから内蔵グラフィックスにもテコ入れが行われました。事実Core i3-1005G1搭載のUHD Graphicsは、前世代であるCore i3-8145U搭載のUHD Graphics 620よりも33%グラフィックス性能が高くなっています。ただ、だからといってCPU内蔵グラフィックスでゲームをプレイしたり、3Dアプリケーションの使用で飛躍的にパフォーマンスが向上したりということはありません。
「G1」というのがグラフィックス性能を意味します。性能アップを期待できるのは、Core i5シリーズ以上で選択できる「G4」以上でしょう。3Dグラフィックス処理性能が必要なアプリケーションを使用する方は要チェックです。
将来的にも搭載モデルはそれほど増えない!?
現時点でCore i3-1005G1を搭載したBTOノートパソコンのラインナップはほとんどありません。今後もそれほど増えないのではないかと考えています。積極的に選ぶ理由はないですね。その要因としては、Core i3-10110UとCore i5-1035G1の存在が挙げられます。
Core i3クラスならComet LakeのCore i3-10110Uの方が扱いやすく売れ筋になる可能性を秘めています。また、上位のCore i5-1035G1との価格差もほとんどなく搭載モデルの価格も大きく変わりません。排熱にお金を掛けなければいけない分コストは上がるかもしれませんが、それほど価格差には現れていません。
2020年7月になってもラインナップ数は増えていません。DellとLenovoでラインナップがあるぐらいで選択肢がほとんどありません。やはりCore i3-10110Uが主流になっていますね。この傾向は今後も変わらないと考えられます。
ベンチマークでわかるCore i3-1005G1の性能!
Cinebench R20
Handbrake
Core i3-1005G1搭載のおすすめBTOノートパソコン
Lenovo IdeaPad Flex 550i プラチナグレー(Lenovo)
価格:54,978円(税込み)
CPU:Core i3-1005G1
GPU:UHD グラフィックス
メモリ:DDR4 4GB
SSD:128GB
HDD:非搭載
THIRDWAVE F-14IC(ドスパラ)
価格:68,000円
CPU:Core i3-1005G1
GPU:UHD グラフィックス
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、第十世代Ice LakeのCPU「Core i3-1005G1」の性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しました。Core i3-8145Uの後継モデルとなっています。アーキテクチャが大きく変わったのがポイントです。プロセスが14nm→10nmと縮小化されました。
パワー効率が上がり省電力性に磨きが掛かっています。同じ時期に登場したComet LakeのCore i3-10110Uとの性能差はわずかです。搭載モデルだけを考えると扱いやすさからCore i3-10110Uの方が増えるかもしれません。
売れ筋BTOパソコンをチェック
当サイトの人気記事一覧
- クリエイターPCおすすめランキング
- おすすめゲーミングPCランキング-ゲーミングPCマガジン
- BTOパソコンのレビュー・評判 | 当サイト紹介PC一覧表
各BTOメーカーのクリエイターブランドの中からおすすめのモデルをピックアップしています。デスクトップとノートパソコンをそれぞれランキング形式で紹介しています。高性能なモデルが揃っているのでプロフェッショナルの方にもおすすめです。
おすすめのゲーミングPC及びゲーミングノートPCを紹介しています。ゲーミングPCマガジンはゲーミングPCに特化したカテゴリーです。
当サイトでレビューをしているモデルを一覧表でまとめています。モデルごとの評価でソートできるのでどのモデルが良いのか判断しやすいと思います。
あなたに合うBTOパソコンを探す
用途などでBTOパソコンを選ぶ
セール | 使用用途 |
GWセール、年末セール等 | ビジネス、動画編集等 |
即納 | サイズ・形状 |
ドスパラの即納モデル等 | 15.6インチノート、スリムタワー等 |
BTOパソコン特徴やショップを比較
価格 | ショップ |
5万円以下、5万円-10万円等 | ドスパラ、パソコン工房等 |
CPU | グラフィックボード |
Core i7-12700、Core i5-1240P等 | RTX 3070、RTX 3060等 |