当記事では、「Celeron N4000の性能スペックと搭載BTOノートパソコン」を紹介しています。Celeron N3350の後継モデルとして2017年末に発売されたGemini Lake世代のCPUですが、2021年時点でも搭載モデルを購入することができます。この性能帯の場合世代ごとに飛躍的なパフォーマンス向上は見込めないため古いこと自体がデメリットにはなりません。
Celeron N4000は、主に安価なノートパソコン向けのデュアルコアCPUです。ハイパースレッディングには対応しておらず性能はそれほど高いわけではありません。省電力性が高くファンレスのため静音性の高いノートパソコンが実現します。
Celeron N4000の基本スペック
世代 | Gemini Lake |
プロセス | 14nm |
コア/スレッド数 | 2 / 2 |
クロック周波数 | 1.10 GHz |
ブーストクロック | 2.60 GHz |
内蔵グラフィックス | UHD Graphics 600 |
キャッシュ | 4MB |
TDP | 6W |
発売日 | 2017年11月28日 |
価格 | $107 |
目次
Celeron N4000のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
△ | ◯ | × | × | × | × | × |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
× | × | × | × | ◯ | × | △ |
Celeron N4000のスペック比較
Celeron N4000 | Celeron N4100 | Celeron N3350 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Gemini Lake | Gemini Lake | Apollo Lake |
プロセス | 14nm | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 2 / 2 | 4 / 4 | 2 / 2 |
ベースクロック | 1.10 GHz | 1.10 GHz | 1.10 GHz |
ターボクロック | 2.60 GHz | 2.40 GHz | 2.40 GHz |
L3キャッシュ | 4MB | 4MB | 2MB |
メモリ規格 | DDR4-2400 | DDR4-2400 | DDR4-2400 |
内蔵GPU | UHD 610 | UHD 610 | HD 500 |
GPU EUs | 12 | 12 | 12 |
グラフィックス周波数 | 650MHz | 700MHz | 650MHz |
TDP | 6W | 6W | 6W |
発売日 | Q4'17 | Q4'17 | Q3'16 |
単体価格 | $107 | $107 | $107 |
搭載PC価格 | 32,978円~ | 43,780円~ | - |
メモリ規格はDDR-2400と変わっていません。内蔵GPUはHD 500からUHD 610へとアップグレードされました。ただし、それほど大幅に向上したわけではなくリフレッシュモデルと考えて良いと思います。消費電力は6Wと共通です。ターボクロックが高くなり、L3キャッシュも倍増とスペックが向上しても消費電力が同じというのは評価できます。価格は$107と共通となっています。
上位モデルのCeleron N4100になるとスペックが大きく向上します。4コア4スレッドと倍増です。パフォーマンスに与える影響は大きいです。ベースクロックは1.10 GHzでCeleron N4000と同じです。ターボクロックはCeleron N4000よりも7%低いです。コア/クロックが増えた分消費電力を抑えるための対策でしょう。L3キャッシュは4MBでメモリ規格も同じです。内蔵GPUはグラフィック周波数が50MHzだけ高いです。消費電力は同じですね。公式価格ではCeleron N4000もCeleron N4100も同じ$107です。搭載パソコンの価格は1万円程度の差があります。
Celeron N4000ってどんなCPUなの?
2コア2スレッドとCPU性能はかなり低い
Celeron N4000は、Intel製CPUの中で最も安価なモデルの一つです。上位のCore iシリーズに比べるとそれほど目立つ存在ではありません。プレスリリースも大々的に行われることもありませんね。2コア2スレッドとスペックは低くCPU性能自体も抑えられています。
前世代のCeleron N3350よりも25%程度性能が向上しました。上位モデルのCeleron N4100(4コア4スレッド)との差は70%以上と大きいです。Core i3シリーズとの性能差は大きいですね。Celeron N4000では動画視聴・WEB閲覧・Skypeなどライトな用途のみおすすめです。上位モデルにCeleron 4020があって少しだけ性能が高くなっています。
グラフィックス処理性能も控えめ
CPU性能と同様にグラフィックス性能についても期待はできません。第8世代に搭載されているUHD 620や第10世代に搭載されているIntel UHDに比べると性能は劣ります。とは言っても動画視聴やネット閲覧などでグラフィックス性能が必要になることはありません。用途を考えると妥当な性能だとも言えますね。
搭載BTOパソコンのラインナップは僅少
2022年3月時点でCeleron N4000搭載BTOパソコンのラインナップはそれほど多くありません。2017年末に登場したCPUであることを考えると仕方がないかもしれませんが、後継モデルらしいモデルは出ておらず今でも一定の人気があります。
国内BTOメーカーではドスパラから安価なモデルが登場しています。その他Amazonで昔のモデルを購入することができます。税込5万円以下の格安ノートパソコンを探している方は要チェックです。サブパソコンとしてもおすすめです。
Celeron N4000搭載のおすすめBTOノートパソコン
ASUS X543MA(ASUS)
価格:48,900円(税込)
液晶:15.6インチ
CPU:Celeron N4000
GPU:インテルUHDグラフィックス600
メモリ:LPDDR4-2400 8GB
SSD:非搭載
HDD:1TB
ASUS Chromebook Flip C214MA(ASUS)
価格:53,680円(税込)
液晶:11.6インチ
CPU:Celeron N4000
GPU:インテルUHDグラフィックス600
メモリ:LPDDR4-2400 4GB
SSD:eMMC 32GB
HDD:非搭載
ASUS Chromebook Flip C214MA(ASUS)
価格:64,680円(税込)
液晶:11.6インチ
CPU:Celeron N4000
GPU:インテルUHDグラフィックス600
メモリ:LPDDR4-2400 4GB
SSD:eMMC 32GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Celeron N4000の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しています。Celeron N4000は、最安値クラスのモバイル向けCPUで性能は控えめです。動画視聴・ネット閲覧・Skypeなど用途を限定すれば必要十分です。グラフィックス性能が低いこともデメリットとはなりません。
搭載BTOパソコンはそれほどラインナップはありません。2017年に発売されたCPUとしては息が長いと言えますね。国内BTOメーカーのドスパラから搭載モデルが販売されています。価格も抑えられているので、サブパソコンとしても購入しやすいと思います。
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