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当記事では、「AMD Athlon 200GEの性能スペックとベンチマーク」を紹介。Intel製Pentiumが競合となる低価格帯のCPUです。Ryzenシリーズに比べてコア数は控え目なため市場におけるエッジがあるわけではありません。
ページの最後でAthlon 200GE搭載のBTOパソコンをまとめています。AMD派の方にとって待望の低価格CPUだと思います。ぜひ参考にしてくださいね。なお、2021年10月時点で搭載BTOパソコンはリリースされていません。
(+)$55と抑えられた魅力的な価格帯
(+)TDPが35Wと省電力が特徴
(-)Intel Pentiumと比べたときの優位性が薄い
目次
AMD Athlon 200GEの概要
基本スペック比較
Athlon 200GE | Pentium Gold G5400 | Ryzen 3 2200G | |
---|---|---|---|
コードネーム | Zen | Coffee Lake-R | Zen |
プロセス | 14nm | 14 nm | 14nm |
トランジスタ数 | 48.0億 | - | 49.5億 |
ダイサイズ | 192 mm² | - | 210 mm² |
コア/スレッド | 2/4 | 2/4 | 4/4 |
ベースクロック | 3.2Ghz | 3.7Ghz | 3.5Ghz |
ターボクロック | - | - | 3.7Ghz |
オーバークロック | × | × | ○ |
L3キャッシュ | 4MB | 4MB | 4MB |
対応メモリ | DDR4-2666 | DDR4-2666 | DDR4-2933 |
内蔵GPU | Radeon Vega 3 | UHD Graphics 610 | Radeon Vega 8 |
CPUクーラー | × | ○ | Wraith Stealth |
TDP | 35W | 54W | 65W |
価格 | $55 | $64 | $99 |
発売日 | 2018年09月06日 | 2018年04月02日 | 2018年02月12日 |
上位のRyzen 3 2200Gのプロセッサーと基本的なアーキテクチャは同じです。製造過程で欠陥の見つかったRaven Ridgeダイをうまく活用していることでコストカットしています。当然欠陥があると言っても品質に問題があるわけではなく、性能の一部を削ぎ落としているというイメージです。
2コア4スレッドでPentium Gold G5400と同等です。Ryzen 3 2200Gよりも2コア落としています。なお、L3キャッシュについてはRyzen 3シリーズと同じ4MBとなっています。クロック周波数は3.2GHzでPentium Gold G5400よりも15%ほど低いです。Ryzen 3 2200Gになるとベースクロックは10%高く、ターボクロックは3.7GHzになります。スペック的にはRyzen 3 2200Gが頭ひとつ抜き出ています。
性能まとめ
AMD Athlon 200GEの特徴まとめ
価格相応の性能を持つCPU
Athlon 200GEは、価格相応の性能を持つCPUです。パフォーマンスが高いCPUではありません。あまりに性能を高くしすぎると上位モデルが売れなくなってしまいますので、しっかりと差別化をされています。ターゲットとなるのは基本的なPC作業を行いたい方となります。例えば、WEBブラウジング、ワード文書作成などのことですね。
私なら普段あまりパソコンを使わないけど、写真を取り込んだり調べてものしたりしたくて新しいパソコンが欲しいという方におすすめしますね。ゲームプレイを考えているならRadeon RX550やGTX1050のようなエントリークラスのグラフィックボードと合わせましょう。$100以下(10,000円以下)の価格帯ではIntelのCeleronやPentiumが実質王者となっていました。しかし、CPU製品の品薄によってAMDの新しいCPUの存在感が増しています。供給が追いつくまではAMDが優勢な状況ですね。
非公式でオーバークロックに対応している
当該CPUは、公式ではオーバークロックに対応していないということになっています。しかし、実は最近MSIやGigabyte製マザーボードのファームウェアのアップデートを行いオーバークロックができるようになりました。AMD製のCPUは全てオーバークロック対応ということになりますね。
クロック周波数を引き上げることができますので、ゲームなど負荷の高い作業を将来的に考えているのであれば選択肢に入ります。なお、BTOパソコンではMSI製などのマザーボードは搭載されていませんので、オーバークロックを行うことはできません。
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HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、AMD製の格安CPUであるAthlon 200GEの性能スペック及びおすすめ搭載パソコンについて紹介しました。このCPUの最大の特徴は$55(約7,000円)という価格にあります。BTOパソコンはパソコン工房でのみ販売されていて価格は5万円以下の安く手に入れることができます。
性能は価格相応で学生やライトユーザーの方向けです。WEBブラウジング、文書作成などをメインに考えているのであれば最適なCPUだと言えます。MSIやGigabyte製のマザーボードは非公式にオーバークロックに対応しているのは注目ポイントです。
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当ページのベンチマーク計測のテスト環境
マザーボード | ASRock Z370 |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
SSD | Crucial MX300 750 GB |
電源ユニット | Seasonic SS-860XP |
冷却システム | Noctua NH-U14S |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |