画像引用元:https://www.amazon.co.jp/
当記事では、「GeForce RTX 2060の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。2019年1月15日に登場となりました。一つ上のモデルであるRTX 2070が2018年10月に発売開始となってから3ヶ月後のリリースですね。GTX 1060、GTX 960と過去の60番台のモデルを見ると売れ筋のグラフィックボードが揃っていることがわかります。
当然このRTX 2060にも期待ができます。レイトレーシング・DLSSといった機能も搭載されています。それでは詳細を早速見ていきましょう。後継モデルは、Ampere世代の「GeForce RTX 3060」です。RTX 2070に近い処理性能を持つモデルです。ミドルクラスとして確固たる地位を築いたモデルとなっています。
(+) GTX 1070 Tiに匹敵する高いパフォーマンスを持つ
(+) レイトレーシングやDLSSを活用できる
(-) 従来モデルと比較して$100高い価格設定
目次
GeForce RTX 2060の性能スペック紹介
RTX 2060 | RTX 2070 | GTX 1060 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Turing | Turing | Pascal |
GPU | TU106 | TU106 | GP106 |
プロセス | 12nm | 12nm | 16nm |
ダイサイズ | 445mm2 | 445mm2 | 200mm2 |
トランジスタ数 | 106億個 | 108億個 | 44億個 |
SM | 30 | 36 | 10 |
CUDAコア | 1920基 | 2304基 | 1280基 |
RTコア | 30 | 36 | - |
Tensorコア | 240 | 288 | - |
ベースクロック | 1365MHz | 1350MHz | 1506MHz |
ブーストクロック | 1680MHz | 1635MHz | 1709MHz |
VRAM | 6GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 6GB GDDR5 |
メモリクロック | 1750 MHz | 1750 MHz | 2002 MHz |
メモリバス | 192 bit | 256 bit | 192 bit |
メモリ帯域幅 | 336.0 GB/s | 448.0 GB/s | 192.2 GB/s |
TFLOPS | 6.451 TFLOPS | 7.465 TFLOPS | 4.375 TFLOPS |
TDP | 160W | 175W | 120W |
公式価格 | $349 | $499 | $249 |
発売日 | 2019/01/07 | 2018/10/17 | 2017/07/19 |
プロセスが16nm→12nmと小型化されたもののダイサイズ(GPU本体の大きさ)は2倍以上となっています。これは他のRTXシリーズと同様に今世代から新しく搭載されたRTコアとTensorコアによるものです。これらの新技術についてグラフィックボードの特徴で詳しく見ていきましょう。
その他大きな変更点としては、メモリ規格がGDDR6になったことです。より高性能になりメモリ帯域幅も70%アップしています。これだけスペックでの変更点があれば消費電力が160Wと35%上がっているのも納得できると思います。また、価格も$100上がっていてこれが市場にどのような影響を与えるのかにも注目です。
RTX 2070になるとCUDAコアが2304基と20%増えます。RTコア及びTensorコアも多くなりますね。ベースクロック・ブーストクロックはそれほど違いがありません。GPUメモリ容量が8GBと33%高くなります。最近のゲーム事情的には8GB以上あると安心ですね。メモリバスが256 bitと強化されています。結果的にメモリ帯域幅が448.0 GB/sと広いです。TFLOPSは16%高くなります。TDPは22%アップの175Wです。過アクサは$150となっています。
GPUにはRTX 2070と同じTU106を採用(中上級者向け)
RTX 2060で最大のポイントはRTX2070と同じGPU TU106を採用していることだと思います。Pascal世代では70番台とは異なっていましたので高い性能がここからも見受けられます。フルスペックのTU106では36つのストリームプロセッサを搭載しています。
RTX 2060では、それらの内6つのストリームプロセッサを無効化することでRTX 2070とは差別化しています。つまり、RTX 2070の80%程度のスペックになっていてCUDAコア1920(64×30)、Tensorコア240、RTコア30に繋がります。
GeForce RTX 2060ってどんなグラフィックボード?
これまでの60番台とは一線を画するグラボとなる
RTX 2060はミドルエンドクラス相当の性能を持つグラフィックボードです。Pascal世代までは60番台=ミドルクラスのグラフィックボードとなっていました。Steamでの利用者が最も多い人気のモデルです。ラインナップ的にはちょうど真ん中に位置しているものの従来モデルとは立ち位置が変わりました。GTX 1660の存在も影響しているのではないかと思います。
スペックが非常に高く前世代の時にGTX 1070 Tiを超えるパフォーマンスを発揮します。もうひとつ前世代と比較して価格が$100(約12,000円)高くなっていることも大きな違いです。人気が出るグラフィックボードは50番台あるいは発売が期待されるGTX1160となるかもしれません。ただ、次に解説する最新技術を体験するという意味では理想的なモデルだとも言えます。
レイトレーシングやDLSSを気軽に体感できる
RTX 2060にもTensorコア及びRTコアが搭載されています。RTX 2070などと比較して手頃な価格で最新技術を体感できるということになります。BTOパソコンの価格も2万円以上抑えられるので予算を抑えたい方には魅力的な選択肢となりえます。
性能的にもRTX 2060がレイトレーシングなどでパフォーマンスを活かせるラインだと思います。60番台以下ではRTコアは搭載されないのではないかと予想しています。新しい技術を取り入れたいアーリーアダプターの方はぜひチェックしてみてくださいね。
一時ラインナップに復活した希少モデル
RTX 2060がリリースされた半年後の2019年7月に後継モデルとなるRTX 2060 Superが発売開始となりました。その結果RTX 2060が市場から消えることになりました。RTX 30シリーズも登場して完全に消滅したかと思いきや2021年夏頃半導体不足の影響で旧モデルであるRTX 2060が一時的に復活しました。
ドスパラからBTOパソコンがリリースされていました。他のメーカーからの追随はありませんでしたが、Amazonなどでも購入できていたのは異例中の異例だと思います。まさか発売から2年以上経って後継モデルが登場した後に再販されることになるとは思いませんでした。2021年10月になって完全になくなっていますね。
GeForce RTX 2060のベンチマークを紹介
実際のゲームプレイでのフレームレートをまとめています。注目はレイトレーシングに対応しているBattlefield 5です。レイトレーシングをONにした状態でのフレームレートを計測しています。RTX 2060でどのぐらい対応できるのかをチェックしてくださいね。その他のタイトルについてはWQHD/FULL HD×最高設定での数値となっています。
Battlefield 5(DirectX 12)
レイトレーシングを有効にした場合低設定からMediumでは17%フレームレートが下がります。しかしながら、MediumからHighであればその差はわずかです。これは非常に興味深いですね。RTX 2060でレイトレーシングを有効にしたいならHighまでがおすすめです。
Far Cry 5(DirectX 11)
Civilization VI(DirectX 11)
Grand Theft Auto V(DirectX 12)
Hitman(DirectX 12)
GeForce RTX2060の消費電力&発熱
消費電力
温度
RTX 2060搭載のおすすめBTOパソコン
GALLERIA XV(ガレリア)
価格:149,980円
CPU:Core i7-8700
GPU:GeForce RTX 2060
メモリ:DDR4 8GB
SSD:500GB
HDD:2TB
GALLERIA ZV(ガレリア)
価格:179,980円 159,980円
CPU:Core i7-9700K
GPU:GeForce RTX 2060
メモリ:DDR4 16GB
SSD:500GB
HDD:2TB
LEVEL-R039-i5K-ROVI(LEVEL∞)
価格:144,980円
CPU:Core i5-9600K
GPU:GeForce RTX 2060
メモリ:DDR4 16GB
SSD:250GB 512GB NVMe対応
HDD:1TB
GeForce RTX 2060はこんな方におすすめ!
多くのユーザーが待望していたTuring世代における60番台のグラフィックボードが登場しました。性能的にはGTX 1070 Tiと同じぐらいで非常に高いパフォーマンスを発揮します。価格も2万円程度安くなっていることを考えるとコスパが高いです。60番台のモデルは手頃な価格で人気がありますね。タイトルによってはWQHD環境までなら十分対応可能です。
FULL HD環境で高リフレッシュレートを実現できます。また、レイトレーシングやDLSSといった最新技術を手頃な価格で体感できるのも魅力の一つです。搭載モデルも多くユーザーは様々なモデルから選択できました。それは後継モデルであるGeForce RTX 3060へと引き継がれています。
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価格 | ショップ |
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CPU | グラフィックボード |
Core i7-12700、Core i5-1240P等 | RTX 3070、RTX 3060等 |
当ページベンチマークテスト環境
CPU | Core i7-7700K |
マザーボード | ASUS Z270 |
メモリ | 16GB |
SSD | Patriot Ignite 960GB |
電源ユニット | Antec HCP-1200 1200W |
冷却システム | Cryorig R1 Universal 2x 140 mm fan |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |
ディスプレイ | Acer CB240HYKbmjdpr 24インチ |