rtx2060super-msi画像引用元:https://www.msi.com/

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当記事では、「GeForce RTX 2060 Superの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。フルHD環境で最も実力を発揮するRTX 2060 Superは、ミドルクラス人気No.1モデルだったRTX 2060の準後継機に位置します。

これまで性能的に活かしにくかったリアルタイムレイトレーシングなどの機能が使いやすい性能になっているのでしょうか。コストパフォーマンスに優れるRTX 2060の後釜を狙うRTX 2060 Superの性能について詳しく見ていきます。後継モデルはAmpere世代のGeForce RTX 3060です。GPUメモリ容量が12GBと50%アップです。レイトレーシング性能も高くなっています。

(+) RTX 2070に近いパフォーマンスを持つ
(+) RTX 2060よりGPUメモリ容量が33%アップ
(-) 性能アップに比例して消費電力が高い

目次

GeForce RTX 2060 Superの総合性能

rtx2060superbenchmark

RTX 2060 Superの性能は、RTX 2060よりも8%程度高くRTX 2070に近い(性能差は2%-3%程度)と言えます。FULL HD環境を基準に考えるとこれほどぴったりのグラフィックボードはないでしょう。GTX 1660 Superよりも15%以上性能が高いです。GTX 1070 Tiよりも高い性能は評価できますね。60番台の性能も着実に伸びていますね。

競合モデルであるRadeon RX 5700よりも3%程度性能が高いです。後継モデルであるRTX 3060と同等の性能を持っています。SuperシリーズだけあってRTX 3060との差を詰めています。ただし、レイトレーシング性能についてはRTX 3060との性能差は大きいです。

GeForce RTX 2060 Superの性能スペック紹介

RTX2060 SuperRTX 2070RTX2060
コードネームTuringTuringTuring
GPUTU106TU106TU106
プロセス12nm212nm212nm2
ダイサイズ445m㎡445m㎡445m㎡
トランジスタ数108億108億108億
CUDAコア2176基2304基1920基
RTコア343630
Tensorコア272288240
ベースクロック1470MHz1410MHz1365MHz
ブーストクロック1650MHz1620MHz1680MHz
VRAM8GB GDDR58GB GDDR56GB GDDR5
メモリ帯域幅256 GB/s448GB/s192GB/s
TDP160W185W160W
公式価格$399$499$349
発売日2019/07/2018//10/2019//01/
RTX 2060 SuperはRTX 2060が発売されてから半年で登場した最新のグラフィックボードです。RTX 2060の登場が他のRTX 20シリーズに比べて遅れたこともあり新モデルの登場が早かったです。性能面ではRTX 2070に近く、価格はRTX 2060に近いというこれまでの「Ti」のようなモデルだと言えます。実際にはTiほどの伸びは無く、Ti>Super>無印という関係性が成り立っています。

スペックを細かく見ていくとRTX 2060と比べてCUDAコアが14%、ベースクロック周波数が8%アップしています。さらに、GPUメモリが33%アップして8GBとなっています。このクラスにおいてGPUメモリ容量がアップするのはメリットが大きいですね。これだけでも処理性能が高く性能が伸びていることがわかりますね。CUDAコアについては、RTX 2070には及ばないものの他の項目については同等です。

ゲームに対するパフォーマンスはRTX 2070寄りです。仮にRTX 2060 Tiというモデルが出たとしたら、RTX 2060 TiがRTX 2070の性能を上回ってしまうかもしれません。他のSuperとは異なり、Tiほどの伸びはなくとも大きく踏み込んだ製品と言えるでしょう。RTX 2070が廃止されるのは、RTX 2070 superが登場したからではなく案外RTX 2060 Superの存在のせいかもしれませんね。

ほぼフルスペックのGPU「TU106」を搭載(中上級者向け)

RTX 2060 Superでは、ほぼフルスペックのTU106を採用しています。TU106のフルスペック=GeForce RTX 2070となります。RTX 2060でも同じTU106を採用していましたが、MAX 36個のストリーミングマルチプロセッサの内6個が無効化されていました。最新のRTX 2060 Superでは36個の内無効化されているのは2つだけです。

つまり、CUDAコアがRTX 2070=2304(36×64)、RTX 2060 Super=2176(34×64)、RTX 2060=1920(30×64)ということになります。これでクロック周波数がRTX 2070よりも高くなっていることからRTX 2060よりもRTX 2070に近いというのも納得できると思います。

RTX 2060 Superってどんなグラフィックボード?

Superシリーズで最も注目度が高いグラフィックボード

今回NVIDIAがリリースしたあるいはする予定のSuperシリーズの中でもRTX 2060 Superの存在感がひときわ目立っています。GPU容量の33%アップ、ほぼRTX 2070に匹敵するパフォーマンスによる性能向上のインパクトは大きいです。RTX 2060 Superの登場によって、AMDがRX 5700/5700XTの価格を変更せざるを得なくなりました。

AMD製グラフィックボードの値下げを実施に繋がった

価格NVIDIAAMD
$399GeForce RTX 2060 SuperRadeon RX 5700 XT
$349GeForce RTX 2060Radeon RX 5700

AMDが発売をしたRadeon RX 5700 XT($499)の当初の競合はGeForce RTX 2070($499)でした。しかし、RTX 2060 Super($399)が登場したことによって$449→$399と引き下げなければいけなくなっています。

そして、性能的にもライバルはRTX 2070ではなくRTX 2060 Superとなりました。RTX 2070よりも安い価格でほぼ同等の性能が手に入るのでAMDとして苦しい立場になります。Radeon RX 5700についても$379→$349に引き下げGeForce RTX 2060と同じ価格になっています。

ミドルクラスに収まらない性能とコストパフォーマンス

価格が安く性能も標準的であったのがこれまでのミドルクラスでした。その中でRTX 2060 Superはミドルクラスにしては性能が高すぎるのが特徴です。リアルタイムレイトレーシングなどの機能を活用するには仕方がないのかもしれません。RTX 2060でレイトレーシングを利用するとなるとフレームレートが落ちてしまい満足のいくゲームプレイが難しい状況でした。それが打破できたのも良かったですね。

価格は従来のミドル~ミドルエンドクラスに落ち着くと予想できます。最も進化を遂げたと体感できるのはRTX 2060 Superでしょう。Superシリーズの期待を背負い、これぞSuperシリーズと代名詞となれるグラフィックボードです。これから多くの製品が登場し、多くの人が魅了されることでしょう。

4Kは性能不足もWQHDには適正がそこそこ高い

RTX 2060 Superで最高設定を基準とするとフルHDを推奨します。フルHDであれば144hz対応モニターを使用したゲームプレイが最適です。WQHDにも対応はしますが、設定を下げなくてはなりません。

もちろんゲーム次第ですのでその限りではありません。あくまでもミドルクラスより高い性能を有している程度のものですからそこは理解しておきましょう。RTX 2060 Superの魅力はコストパフォーマンスです。高解像度での運用を考えているのであれば、RTX 2070 Superのほうが良いでしょう。

RTX 2060 Super搭載モデル使用時のフレームレート一覧

実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測。WQHD/4K解像度+最高設定での計測を行っています。RTX 2070に比べてどのような性能になっているのか、RTX 2060よりどこまで先に進んでいるかに注目したいところです。

また、前世代のグラフィックボードGTX 1080とRTX 2060が同等になっていたのに対して、RTX 2060 Superはどのくらい差をつけているのかも重要なポイントですね。

*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。

Far Cry 5

farcry5rtx2060super-farcry5

RTX 2070に迫りつつ、しっかりとRTX 2060、GTX 1080に差をつけています。FARCRAY5ではWQHDに対応できる性能と言えます。WQHDではRTX2060に対して10%以上、GTX1080に対して5%ほどの性能差を見せています。4Kでは更にその差を広げていますが、最高設定で快適にプレイできるレベルではないので設定を下げることは必須でしょう。

Metro Exodus

Metro Exodusrtx2060super-Metro Exodus

流石に負荷の高めのMetro Exodusで高解像度は厳しいものがありますね。WQHDでも最高設定は少し厳しいようです。RTX 2060、GTX 1080に対して上回るパフォーマンスを持っているとしてもあまり参考にならないかもしれません。TX 1080が意外と優秀な数値でしっかり食らいついてきていますね。

Hitman 2

hitmangtx1050tiHitman 2-rtx2060super

GTX 1080に対しては同等という評価が正しそうですね。RTX 2060より確実に優れたモデルで、SuperではなくTiと言ってもおかしくない性能です。スコア的には10%以上高くなっています。高解像度への対応力が証明されましたが、設定次第であることは否めません。4KではなくWQHDくらいで止めておいたほうがゲームも画質も楽しめそうです。

Shadow of the Tomb Raider

tombraiderrtx2060super-Shadow of the Tomb Raider

WQHDで60fpsを超えたRTX 2060 superはGTX1080に対してしっかり力の差を見せた形となります。一方でRTX 2070に対しては追いつくことはできませんでした。あまり大きな差ではないことから、RTX 2060 SuperはTi並のパフォーマンスと言えます。上位のモデルにしっかり食い込める性能と価格を持っています。今選ぶなら間違いなくRTX 2060 Superでしょう。

GeForce RTX 2060 Superの消費電力&発熱

消費電力

rtx2060super-watt

RTX 2060 Superの消費電力については想定内でパフォーマンスの向上にしたがって高くなっています。平均のゲームプレイ時の消費電力は通常のRTX 2060の164Wに対して184Wと10%以上高いです。そしてピーク時の消費電力は、170W→192Wとなっています。

温度

rtx2060supertemp

RTX 2060と比較すると5%程度ほど温度が高くなっています。RTX 2070とほぼ同じ消費電力で性能が向上していることを考えると納得ですね。Radeon RX 5700よりも20%程度温度が低く冷却性能の高さ及び省電力性の高さがわかります。


GeForce RTX 2060 Super搭載のおすすめBTOパソコン

GALLERIA ZV 2060Super(ドスパラ)

galleriaxj
価格:165,980円
CPU:Core i7-9700K
GPU:GeForce RTX 2060 super
メモリ:DDR4 16GB
SSD:NVMe対応 512GB
HDD:2TB

RTX 2060 Super搭載モデルで一番豪華な標準構成を持つモデルです。カスタマイズの必要性を感じさせない贅沢な構成が魅力ですね。性能も不満無く、ベンチマークのテスト環境に近いので性能を参考にしやすいです。このモデルもセールやキャンペーンが来ると思うのでその時にどう変わるか楽しみです。

PG-MG(STORM)

sys_pg_mg
価格:162,800円(税込)
CPU:Core i7-9700
GPU:GeForce RTX 2060 Super
メモリ:DDR4 8GB
SSD:NVMe対応500GB
HDD:1TB

RTX 2060 Super搭載のパソコンでとてもお得度の高いモデルです。表記と実際に搭載しているものが違う部分があるので、詳細からカスタマイズ画面を確認しておきましょう。また、カスタマイズにかかる費用がとても安く、自由度も高いので他に負けない自分だけのモデルを組みやすいのが特徴です。BTOパソコンとはかくあるべき、そんなモデルですね。カスタマイズの余地としては、メモリとCPUでしょうか。ワンランクずつ引き上げても良いでしょう。

SR-ii9-8863T/S7/GK/W10(パソコンショップセブン)

SR-ii9-8863TS7GKW10
価格:209,980円
CPU:Core i9-9900K
GPU:GeForce RTX 2060 Super
メモリ:DDR4 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:1TB 2TB

CPUにはハイエンドのCore i9-9900Kを搭載しています。CPU性能が高く動画編集などを中心に行いたいと考えている方におすすめです。PCケースにはCooler Master製の「MASTERBOX CM694」を採用しています。シンプルながらおしゃれなデザインだと思います。拡張性も高く長く使うことができると思います。

GeForce RTX 2060 Superはこんな方におすすめ!

管理人管理人

RTX 2060 superはミドルクラスを代表する60番台でありながら、前世代のハイエンドクラスGTX 1070 Tiを上回る性能を持っています。それでいて価格はミドルクラスらしく安めですので選びやすいグラフィックボードです。GTX 1070 Tiよりも安く性能が高く機能も充実しているという点で、GTX 1070 Tiの後継機のようなものでしょうか。

4Kでゲームプレイをするのであれば性能が不安なのでフルHDやWQHDでの運用を考えている人に適しています。RTXシリーズで最も人気の高かったRTX 2060の廃止後は、このRTX 2060 Superがその位置になることでしょう。これからもっと人気や話題になるグラフィックボードでしょう。

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cpu

Core i7-12700、Core i5-1240P等
gpu

RTX 3070、RTX 3060等

当ページベンチマークテスト環境

CPUIntel Core i9-9900K
マザーボードEVGA Z390 DARK
メモリ16GB DDR4
SSD2x 960 GB SSD
電源ユニットSeasonic Prime Ultra Titanium 850W
冷却システムCryorig R1 Universal 2x 140 mm fan
ソフトウェアWindows 10 64-bit
ディスプレイAcer CB240HYKbmjdpr 24インチ
参照サイト:AMD Radeon RX 5700 XT Review(TECHPOWERUP)

*RTX 2060 SuperのページだとRX 5700 XTの数値がないためRX 5700 XTのページから引用しました。