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当記事では、「Core i3-8350Kの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。Core i3-7350Kの後継モデルです。Intel第八世代Core i3シリーズの最上位モデルです。今世代のCoffee LakeではCore i3でもクアッドコアが採用されています。従来モデルよりもマルチスレッド性能が向上しています。
倍率クロックフリーモデルとしては価格も比較的抑えられていて、オーバークロックを試してみたいという方にぴったりのCPUだと言えます。ただし、Core iシリーズの中で人気が高いかと言われるとそういうわけではありません。どちらかというと玄人向けのモデルですね。
(+)4コア/4スレッド採用のCPU
(+)オーバークロックに対応している
(-)人気が高いわけではない
(-)BTOパソコンではほとんど見かけない
目次
Core i3-8350Kのおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
◯ | ◎ | △ | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◯ | × | ◯ | ◯ | ◎ | △ | ◎ |
Core i3-8350Kの性能スペック
Intel製CPUと比較
i3-8350K | i5-8400 | i3-7350K | |
---|---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake-S | Coffee Lake-S | Kaby Lake-S |
プロセス | 14nm | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 4/4 | 6/6 | 2/4 |
ベースクロック | 4.0Ghz | 2.8Ghz | 4.2Ghz |
ターボクロック | - | 4.0Ghz | - |
L3キャッシュ | 8MB | 9MB | 4MB |
対応メモリ | DDR4-2666 | DDR4-2666 | DDR4-2400 |
内蔵GPU | UHD Graphics 630 | UHD Graphics 630 | HD Graphics 630 |
TDP | 91W | 65W | 60W |
価格 | $179 | $189 | $168 |
発売日 | 2017/10/5 | 2017/10/5 | 2017/1/3 |
先代のCore i3-7350Kと比較すると物理的コアが2コアから4コアにアップしているのが最大の変化です。ベースクロックはおよそ5%落としているもののコア数が増えていることでパフォーマンスは大きく向上しています。また、L3キャッシュ容量も倍増の8MBとなりました。TDPは50%引き上げられて91Wとなりました。価格差は$11です。CPU性能はおよそ50%上がっていて上位モデルであるCore i5-7600Kと同等以上のパフォーマンスを発揮します。
次にCoffee Lake-S世代の上位モデルであるCore i5-8400と比較します。価格差は$10と僅差です。6コア6スレッドといずれもCore i3-8350Kよりも50%アップしています。ベースクロックは30%抑えられているもののターボクロックは同じ4.0GHzになっています。L3キャッシュ容量は1MB多いです。
TDPが65Wと省電力なのも特徴ですね。価格差がなければほとんどのケースでCore i5-8400を選択する方が良いですね。動画編集などのクリエイター作業に対応可能です。Core i3-8350Kが輝くのはオーバークロックが前提でクロック周波数が求められる作業です。4.5GHzまでなら比較的簡単に引き上げることができます。
AMD製CPUと比較
Core i3-8350K | Ryzen 5 1500X | |
---|---|---|
コードネーム | Coffee Lake-S | Zen |
プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 4/4 | 4/8 |
ベースクロック | 4.0Ghz | 3.5GHz |
ターボクロック | - | 3.7GHz |
L3キャッシュ | 8MB | 16MB |
TDP | 91W | 65W |
価格 | $179 | $179 |
発売日 | 2017/10/5 | 2017/4/11 |
ベースクロックは11%低く3.5GHzとなっています。ターボクロック対応で最大で3.7GHzを達成します。L3キャッシュ容量は倍の16MBです。TDPは65Wと消費電力が抑えられています。Ryzenシリーズはスペックを考えると割安なのでコスパは非常に高いです。ゲーム以外の用途あれば選択する価値があると思います。
Core i3-8350Kの特徴
4コア4スレッドの倍率ロックフリーモデル
Core i3-8350Kは、4コア4スレッドの倍率ロックフリーモデルです。従来モデルから物理コアが倍増したことでパフォーマンスが向上しています。動画編集や画像編集への対応力も増していますが、Core i5シリーズに比べると見劣りしてしまいます。オーバークロックに対応しているためより高いクロック周波数を実現することができます。オーバークロックをする際はより高性能なCPUクーラーを選択するべきです。
Core i5-8400との価格差が小さく選びにくい
Core i3-8350Kは、上位モデルであるCore i5-8400との価格差は僅か$10と小さく選びづらさがあります。日本での販売価格の場合1,000円~2,000円程度の差しかありません。わずか2,000円出せばワンランク上のCPU性能が手に入るのでCore i5-8400を選ぶ方が良いのではないかと思います。4コア4スレッドが6コア6スレッドになるのは価値があります。
Core i3-8350Kがオーバークロックに対応しているとは言ってもオーバークロックをするにはCPUクーラーにお金が掛かりますので実質Core i5-8400の方が安く済むケースもあるでしょう。動画編集・画像編集・ゲームプレイと基本的にはCore i5-8400の方が高いパフォーマンスを期待できます。
i3-8350Kを搭載したBTOパソコンはレア
Core i3-8350Kを搭載したBTOパソコンの選択肢はほとんどありません。サイコムなどのカスタマイズに強いBTOメーカーでのみ取り扱いがあります。標準構成でCore i3-8350Kを搭載しているわけではなく、カスタマイズでCore i3-8350Kを選択する必要があります。Core i3-8100とCore i5-8400に挟まれてかなりマイナーなCPUであることに間違いありません。
ベンチマークでわかるCore i3-8350Kの性能!
Cinebench R15
。オーバークロックを行えばおよそ10%パフォーマンスを引き上げることが可能です。シングルスレッド性能ではRyzen 5 1500Xを14%上回ります。Core i5-8400よりも高くなります。オーバークロックをすれば13%引き上げられます。このシングルスレッド性能の高さを活かすことができればCore i5-8400ではなくCore i3-8350Kを選ぶ理由が生まれます。
Handbrake
上位モデルのCore i5-8400よりもH.264ではおよそ30%低く、H.265ではおよそ40%低いです。オーバークロックをすればその差はそれぞれ20%・25%まで縮まります。価格差がほとんどないことを考えると動画のエンコードではCore i5-8400の方が優勢です。コア数が多いほうが好ましいということになります。
7-zip
PCゲームのベンチマーク一覧
各タイトルのFULL HD環境+最高設定におけるFPSを計測しています。
Hitman
Battlefield1
Core i3-8350K搭載のおすすめBTOパソコン
Radiant VX2700Z370(サイコム)
価格:94,300円(税込)
CPU:Core i3-8350K
GPU:オンボード
SSD:500GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Core i3-8350Kの性能スペック及びベンチマークについて紹介しました。Core i3-8350Kは、Coffee Lake-S世代におけるCore i3シリーズ最高峰のCPUです。従来モデルのCore i3-7350Kでは2コア4スレッドでしたが、今世代では4コア4スレッドへとスペックアップが図られています。オーバークロックにも対応していて、安価でオーバークロックを実現することができるのが魅力です。
デフォルトでCore i3-8350Kを搭載したBTOパソコンはありません。サイコムやArkでカスタマイズをすることで手に入れることができます。単体での購入を考えている方も今がチャンスだと言えます。Core i5-8400が品薄で価格が高騰しているためCore i3の安さが引き立っています。疑問点などあればコメント欄からご連絡いただければと思います。
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CPU | グラフィックボード |
Core i7-12700、Core i5-1240P等 | RTX 3070、RTX 3060等 |
当ページのベンチマーク計測のテスト環境
マザーボード | ASRock Z370 |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
SSD | Crucial MX300 750 GB |
電源ユニット | Seasonic SS-860XP |
冷却システム | Noctua NH-U14S |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |