画像引用元:https://www.amazon.co.jp/(Amazon.co.jp)
当記事では、「Ryzen 5 2600Xの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。Ryzen 5 1600Xの後継モデルです。Zen +アーキテクチャへと進化しています。IntelのCoffee Lakeに対抗するCPUとして登場しました。6コア12スレッドと高いスペックを持っています。
CPUベンダーがこうやって競ってくれるおかげでユーザーは高性能なCPUをより安価に入手できるようになります。このRyzen 5 2600Xは新しい12nmプロセスを採用し従来モデルのRyzen 5 1600Xよりパワーアップしています。
(+) コスパの高いセグメントに位置するCPU
(+) CPUクーラーが標準で付いてくる
(-) ゲームプレイではi5-8600Kに劣ることがある
目次
Ryzen 5 2600Xの総合性能
Ryzen 5 2600Xの性能スペック
AMD製モデルと比較
5 2600X | 7 2700X | 5 1600X | |
---|---|---|---|
世代 | 第二世代 | 第二世代 | 第一世代 |
アーキテクチャ | Zen + | Zen + | Zen |
プロセス | 12nm | 12nm | 14 nm |
トランジスタ数 | 48億 | 48億 | 48億 |
ダイサイズ | 192 mm² | 192 mm² | 192 mm² |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 | 6/12 |
ベースクロック | 3.6Ghz | 3.7Ghz | 3.6Ghz |
ターボクロック | 4.2Ghz | 4.3Ghz | 4.0Ghz |
L3キャッシュ容量 | 16MB | 16MB | 16MB |
対応メモリ | DDR4-2933 | DDR4-2933 | DDR4-2666 |
内蔵GPU | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
CPUクーラー | Wraith Spire | Wraith PRISM | Wraith Max |
TDP | 95W | 105W | 95W |
価格 | $229 | $329 | $199 |
発売日 | 2018年4月19日 | 2018年4月19日 | 2017年4月11日 |
Ryzen 5 1600Xと比べてコア/スレッドは6コア12スレッドと共通です。ベースクロックは3.6GHzと変わっていませんが、ターボクロックは5%アップして4.2GHzとなっています。L3キャッシュ容量は16MBです。対応メモリがDDR4-2666からDDR4-2933へとアップグレードされています。CPUクーラーはWraith MaxからWraith Spireと変更されました。TDPも95Wと共通です。価格差は$30と少し高くなっています。
AMDはXシリーズのフラグシップモデルとしてRyzen 7 2700Xをリリースしています。コア数及びスレッド数は33%アップで8コア16スレッドです。ベースクロックは3%高く、ターボクロックも3%高いです。$100アップでより高い性能を手に入れることができます。
対応メモリは共通です。CPUクーラーはWraith PRISMとなります。消費電力は105Wと少し高くなりますが、負荷の高い作業をより快適に行なえます。ただし、ゲームプレイにおいてはRyzen 5 2600Xとそれほど性能差を体感できないかもしれません。それはやはりゲーム側の問題でコア数の多さをうまく活用できないからでしょう。
Intel Core i5-8600Kと比較
5 2600X | i5-8600K | |
---|---|---|
世代 | Zen+ | Coffee Lake |
プロセス | 12nm | 14 nm |
トランジスタ数 | 48億 | - |
ダイサイズ | 192 mm² | - |
コア/スレッド | 6/12 | 6/6 |
ベースクロック | 3.6Ghz | 3.6Ghz |
ターボクロック | 4.2Ghz | 4.3Ghz |
オーバークロック | ◯ | ◯ |
L3キャッシュ容量 | 16MB | 9MB |
TDP | 95W | 95W |
価格 | $229 | $249 |
発売日 | 2018年4月19日 | 2017年10月5日 |
ベースクロックはどちらも3.6GHzですが、ターボクロックがCore i5-8600Kの方が3%高く4.3GHzとなっています。いずれのCPUもオーバークロックに対応しています。L3キャッシュ容量はRyzen 5 2600Xの方が80%多く16MBです。TDPは同じ95Wです。価格差は$20でCore i7-8700Kの方が少し高いです。
Ryzen 5 2600Xは、マルチスレッド性能が高いため動画編集・動画エンコード・RAW現像など一般的なアプリケーションの使用では優位性があります。ゲームパフォーマンスにおいてはCore i5-8600Kに匹敵する性能を持っていますが、ゲームの最適化がIntelになっているためCore i5に比べると数値は出ないことがあります。
Ryzen 5 2600XってどんなCPUなの?
CPUとしての総合性能が高い
画像引用元:https://www.amd.com/
参考までにAMDの公式サイトからデータを引用しています。比較対象となっているのはCore i5-8600Kです。ゲームのみ-1%となっているもののファイル変換、メディアエンコード、アプリケーション、ファイル暗号化などほとんどの領域で優位に立っています。ファイルの暗号化についてはおよそ50%性能が高いということです。実際はゲーミング性能は-1%以上に劣っています。
Ryzen 5 2600Xは30,000円以下のモデルとしては非常に高性能です。6コア12スレッドはライバルと比較しても優れています。総合性能ではCore i5-8600Kを上回っています。その上、グラフィックボード単体なら国内価格で3,000円程度安く購入できますので、選択するメリットがあると言えます。
得意分野がはっきりしていることは理解しておく必要があります。Ryzenはマルチスレッド性能が高いためクリエイター向けの作業が得意で、Core iシリーズはゲームプレイが得意です。もちろん、どちらの作業も高いレベルで行うことは可能です。そのためRyzenでゲーム、Core iシリーズでクリエイター向けアプリも快適に行うことができるのは間違いありません。
XFR2とPrecision Boost 2でパフォーマンスアップ
型番の末尾に”X”を冠したこのモデルは、高いクロック周波数を持つだけではなくXFR2(Extended frequency range)という機能を持っています。これは、水冷クーラーなどを搭載していてCPUが最適な温度下にある場合は最大のターボクロック周波数をさらに引き上げることができる機能です。
Xモデルは負荷の高い状況において高いパフォーマンスを引き出すことができるということです。例えば、ゲームなどCPUの周波数が重要な場合に本領を発揮します。これまでゲームの分野では圧倒的にIntelが優勢でしたが、その差を縮めることに成功したと言えます。
なお、Precision Boost 2は負荷の掛かっているコアに応じてクロック周波数をブーストする機能のことです。XFR2の基本となっている部分だと言えます。先代のPrecision Boostではすべてのコアに負荷がかかっている場合はブーストに制限が掛かっていました。今回の改良によって全コアの負荷が高まってもブーストをすることが可能となっています。
オーバークロックをするならCPUクーラーの変更が必須
画像引用元:https://www.amd.com/
Ryzen 5 2600Xには標準でCPUクーラーが搭載されています。これはIntel製のライバルに比べて優れている点の一つだと言えます。数千円の価値がある代物です。通常の使用であれば十分な性能です。しかし、オーバークロックを前提に考えるのであれば社外製のCPUクーラーを別途購入して利用する必要があります。より高性能なモデルがないと発熱をコントロールできません。クロック周波数が大きいXシリーズにはハイエンドのCPUクーラーを搭載して欲しかったところですね。
ベンチマークでわかるRyzen 5 2600Xの性能!
一般アプリケーションベンチマーク一覧
Cinebench R15
Handbrake
7-zip
PCゲームのベンチマーク一覧
Assassin’s Creed Origins
Battlefield 1
Ryzen 5 2600X搭載のおすすめBTOパソコン
Thunderstorm AC5(ドスパラ)
価格:87,980円
CPU:AMD Ryzen 5 2600→カスタマイズ可能
GPU:GeForce GT 1030
SSD:非搭載
HDD:1TB
AeroStream RM5A-C181/T(TSUKUMO)
価格:75,800円
CPU:AMD Ryzen 5 2600→カスタマイズ可能
GPU:GeForce GT 1030
SSD:非搭載
HDD:1TB
GALLERIA RT5(ガレリア)
価格:114,980円
CPU:AMD Ryzen 5 2600→カスタマイズ可能
GPU:GeForce GTX1660Ti
SSD:240GB
HDD:1TB
当記事のまとめ
当記事では、Ryzen 5 2600Xの性能及びベンチマークについて紹介しました。Ryzen 5 2600Xは6コア12スレッドを搭載し、クロック周波数も高く設定されているのが強みです。従来モデルのRyzen 5 1600Xよりも8%程度パフォーマンスが高いです。
XFR2など最新の機能を活用することで様々なアプリケーションにおいて強みを発揮します。これまでIntelが圧倒的に優勢だったゲームにおいてもその差を縮めていると言えます。ただし、まだまだ性能差ははっきりと出ていますのでゲーム目的で選ぶのはおすすめしません。
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CPU | グラフィックボード |
Core i7-12700、Core i5-1240P等 | RTX 3070、RTX 3060等 |
当ページのベンチマーク計測のテスト環境
CPU | Core i7-7700K |
マザーボード | ASUS Z270 |
メモリ | 16GB |
SSD | Patriot Ignite 960GB |
電源ユニット | Antec HCP-1200 1200W |
冷却システム | Cryorig R1 Universal 2x 140 mm fan |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |
ディスプレイ | Acer CB240HYKbmjdpr 24インチ |