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当記事では、「Quadro P400の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。Quadro P400は、業務用グラフィックボードであるQuadroのエントリークラスです。小規模な3D処理を快適に行なえます。WEBデザインなどを考えている方にもおすすめです。
現在オンボード(CPU内蔵)のパソコンを使っている方や前モデルのK420を使用している方にとってはそのパフォーマンスの高さを実感しやすいと思います。学校でCADを習っている学生も必見です。性能に過信しなければ扱いやすく初心者の方にもおすすめしやすいです。
目次
Quadro P400のおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◎ | △ | ◯ | ◯ | ◎ | △ | ◎ |
Quadro P400の基本スペック
Quadro P400 | Quadro K420 | Quadro P600 | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Pascal | Maxwell | Pascal |
GPU | GP107 | GK107 | GP107 |
プロセス | 14 nm | 28 nm | 14 nm |
トランジスタ数 | 33億 | 12.7億 | 33億 |
ダイサイズ | 132 mm² | 118 mm² | 132 mm² |
SMs | 2 | 1 | 3 |
CUDAコア | 256 | 192 | 384 |
ベースクロック | 1228 MHz | 876 MHz | 1329 MHz |
ブーストクロック | 1252 MHz | - | 1557 MHz |
GPUメモリ | 2GB GDDR5 | 1GB GDDR5 | 2GB GDDR5 |
メモリクロック | 4 Gbps | 1.7 Gbps | 4 Gbps |
メモリバス | 64 bit | 128 bit | 128 bit |
メモリバンド幅 | 32.06 GB/s | 28.51 GB/s | 64.13 GB/s |
TDP | 30W | 41W | 40W |
補助電源 | 不要 | 不要 | 不要 |
FP32 | 0.641 GFLOPS | 0.3364 GFLOPS | 1.196 GFLOPS |
出力 | 3x mini-DisplayPort 1.4a | 1x DVI 1x DisplayPort 1.2 | 4x mini-DisplayPort 1.4a |
単体価格 | 19,000円 | - | 25,000円 |
搭載PC価格 | 86,980円~ | - | 114,800円~ |
発売日 | 2017年2月7日 | 2014年7月22日 | 2017年2月7日 |
アーキテクチャがMaxwellからPascalに変わり、プロセスは28nmから14nmへと微細化されています。Quadro P400ではGPUにGP107が選択されています。トランジスタ数は2.6倍になりましたが、ダイサイズは12%増に留まります。これはプロセスの微細化による恩恵です。性能面に対する影響が大きいです。
SMsの数が1つ増えて2つになりました。結果的にCUDAコアも33%アップで256となっています。ベースクロックは40%アップです。ブーストクロックになると2%高くなります。GPUメモリ容量は倍の2GBです。メモリクロックは2.4倍です。メモリバスは半減となりましたが、メモリクロックが速い分だけメモリバンド幅も広がっています。
TDPは25%ダウンで30Wとなりました。補助電源不要は変わりません。FP32では1.9倍高くなりました。出力も2つから3つに増えています。最近一般的になっているmini-DisplayPortに対応しています。Quadro P400は従来モデルのおよそ2年半振りにリリースされたグラフィックボードです。
上位モデルのQuadro P600と比べると価格差は6,000円です。プロセス・トランジスタ数・ダイサイズは共通です。SMsが1つ増えてCUDAコアはCUDAコア50%アップで384となります。ベースクロックは8%高く、ブーストクロックも24%高いです。GPUメモリ容量・メモリクロックは同じです。メモリバス幅が倍増の128 bitとなりメモリバンド幅は50%も高くなります。
TDPは33%アップで40Wになりますが、補助電源は不要です。FP32では87%上回ります。Quadro P600になると明らかに性能が向上していることがわかります。ただ、搭載BTOパソコンを見ると単体価格での差以上に広がっているのでコストパフォマンスは少し劣ります。これから3D CADを学習しようと考えている方や気軽にQuadroを導入したいという方にはQuadro P400が最適だと思います。
Quadro P400の性能
Quadro P400ってどんなグラフィックボードなの?
3D CADやPhotoshopを学習中の方向け
P400はエントリークラスの業務用グラフィックボードという位置付けです。プロ向けというよりは学生や趣味でCADやPhotoshopなどのソフトウェアを使用している方がターゲットです。特に専門学校、大学、プログラミングスクールなどで3D CADを使用していて自宅用にパソコンを探している方にとって最適な選択肢となります。価格も手頃なので購入しやすいのが特徴です。動画視聴やWordなど一般的な使用などにおいても活躍します。
3つのMini DisplayPortが利用できる
Mini DisplayPort系統の出力に対応しています。4K解像度のモニターを3つ接続することができます。
上位モデルでは4つが標準ですが、Quadro P400では3つと1つ削られていますがそこまでデメリットにはならいでしょう。気軽にマルチモニターにしたいという方には嬉しいですね。難しい設定は不要です。
ロープロファイル規格準拠でコンパクト
ロープロファイル(Low Profile PCI)規格準拠なのでコンパクトです。ロープロファイル規格とは小さい拡張カードの規格のことです。エントリークラスのモデルだからこその規格だと言えます。
一般的な規格に比べて小さいので、スリムタワーやコンパクトPCにも搭載できるメリットがあります。あまり大きなパソコンを自宅に置きたくないという方やグラフィックボードの交換を考えている方には嬉しいですね。
Quadro P400搭載のおすすめBTOパソコン
Quadro P400の搭載モデルは極端に少なくなっています。多くのBTOメーカーがP600以上のラインナップで選択肢がほとんどありませんので、選びやすいと思います。
SENSE-S056-114-QIX(パソコン工房)
価格:103,378円(税込)
CPU:Core i5-11400
GPU:Quadro P400
メモリ:16GB
SSD:NVMe 500GB
HDD:非搭載
SENSE-M0B5-R56X-QIX(パソコン工房)
価格:115,478円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600X
GPU:Quadro P400
メモリ:16GB
SSD:NVMe 500GB
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Quadro P400の性能スペックとベンチマークを紹介しました。WEBデザインやイラストなどのアプリケーションを習っている方や趣味でそういったアプリケーションを使っている方におすすめのエントリーモデルです。性能はそれほど高いわけではないためプロフェッショナルの方は上位モデルの購入を検討してください。3D CADやゲーム開発を本格的に行いたい方には不向きです。
Quadro P400搭載モデルはあまりラインナップがありません。限られたラインナップで選びやすいと思います。パソコン工房の「SENSE-S056-114-QIX」か「SENSE-M0B5-R56X-QIX」が選択肢となります。実質この二台からの選ぶことになりますので、悩まなくて良いと思います。
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Quadro K420は、KeplerアーキテクチャのGK107コアですね。