画像引用元:https://www.msi.com/
当記事では、「Radeon RX 6650 XTの性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。2022年5月にRadeon RX 6600 XTのリフレッシュモデルが登場しました。より速いメモリを持ったオーバークロックモデルと考えるとしっくりと来ます。当然消費電力が高くなっていますが、性能が高くなっているので許容できるでしょう。
問題は登場が遅すぎたことかもしれません。Radeon RX 6600 XTの登場から1年半の月日が流れて2022年中に次世代のRDNA 3アーキテクチャを採用したモデルが登場する予定です。Radeon RX 6650 XTの存在価値があるのかどうかは悩ましいところですね。
(+) RX 6600 XTよりも性能が高くなっている
(+) コスパ面で今後に期待が持てる
(-) 消費電力が上がってパワー効率が下がった
(-) 登場時期が遅く魅力半減
目次
Radeon RX 6650 XTの性能スペック紹介
Radeon RX 6600と比較
RX 6650 XT | RX 6700 XT | RX 6600 XT | |
---|---|---|---|
コードネーム | RDNA 2.0 | RDNA 2.0 | RDNA 2.0 |
GPU | Navi 23 | Navi 22 | Navi 23 |
プロセス | 7 nm | 7 nm | 7 nm |
トランジスタ数 | 110.6億 | 172億 | 110.6億 |
ダイサイズ | 237 mm² | 335 mm² | 237 mm² |
SM数 | 32 | 40 | 32 |
CUDAコア | 2048 | 2560 | 2048 |
RTコア | 32 | 40 | 32 |
Tensorコア | - | - | - |
ベースクロック | 2055 MHz | 2321 MHz | 1968 MHz |
ゲームクロック | 2410 MHz | 2424 MHz | 2359 MHz |
ブーストクロック | 2635 MHz | 2581 MHz | 2589 MHz |
メモリ容量 | 8 GB | 12 GB | 8 GB |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ速度 | 17.5 Gbps | 16 Gbps | 16 Gbps |
メモリバス | 128 bit | 192 bit | 128 bit |
メモリ帯域幅 | 280.3 GB/s | 384.0 GB/s | 256.0 GB/s |
Infinity Cache | 32MB | 96MB | 32MB |
TDP | 176W | 230W | 160W |
公式価格 | $399 | $479 | $379 |
発売日 | 2022/05/13 | 2021/03/18 | 2021/08/10 |
RX 6700 XTでは一回り大きなGPUであるNavi 22が採用されています。RX 6650 XTとの性能差は大きいです。RX 6700 XTになるとトランジスタ数が56%多く、ダイサイズも42%大きいです。SM数も25%増えて、CUDAコアも25%多く2560となります。GPUメモリも50%増えて12GBとなります。メモリ速度こそ16 Gbpsと少し遅いですが、メモリバスが192 bitとなっていてメモリ帯域幅も37%広く384.0 GB/sです。Infinity Cacheも3倍で96MBです。TDPは30%大きく230Wです。価格差は$80です。
GeForce RTX 30シリーズと比較
RX 6650 XT | RTX 3060 Ti | RTX 3060 | |
---|---|---|---|
コードネーム | RDNA 2.0 | Ampere | Ampere |
GPU | Navi 23 | GA104 | GA106 |
プロセス | 7 nm | 8 nm | 8 nm |
トランジスタ数 | 110.6億 | 174億 | 120億 |
ダイサイズ | 237 mm² | 392 mm² | 276 mm² |
SM数 | 32 | 38 | 28 |
CUDAコア | 2048 | 4864 | 3584 |
RTコア | 32 | 38 | 28 |
Tensorコア | - | 152 | 112 |
ベースクロック | 2055 MHz | 1410 MHz | 1320 MHz |
ゲームクロック | 2410 MHz | - | - |
ブーストクロック | 2635 MHz | 1750 MHz | 1777 MHz |
メモリ容量 | 8 GB | 8 GB | 12 GB |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ速度 | 17.5 Gbps | 14 Gbps | 15 Gbps |
メモリバス | 128 bit | 256 bit | 192 bit |
メモリ帯域幅 | 280.3 GB/s | 448.0 GB/s | 360.0 GB/s |
Infinity Cache | 32MB | - | - |
TDP | 176W | 200W | 170W |
公式価格 | $399 | $399 | $329 |
国内価格 | 62,800円~ | 69,800円~ | 52,980円~ |
発売日 | 2022/05/13 | 2020/12/01 | 2021/01/12 |
GeForce製グラフィックボードは、8nmプロセスを採用しています。Radeon RX 6650 XTで採用されている6nmの方がコンパクトで省電力性に優れています。GPUメモリ容量についてはRTX 3060が50%多く12GBとなっています。ただし、上位モデルのRTX 3060 Tiよりもメモリバスが抑えられていてメモリ帯域幅も狭いです。
RX 6650 XTは、280.3 GB/sとGeForce製グラフィックボードと比べると22%程度狭いですが、そこは32MBのInfinity Cacheでカバーしています。TDPもRTX 3060と同等で省電力性の高さが光ります。RX 6650 XTの価格が55,000円前後まで落ちればより魅力的になりますね。
Radeon RX 6650 XTってどんなグラフィックボード?
オリジナルのRX 6600 XTからの性能向上は控えめ
従来モデルのRadeon RX 6600 XTよりも5%程度の性能アップとなりリフレッシュモデルとしては控えめだと言えます。上位モデルであるRadeon RX 6950 XTやRadeon RX 6750 XTが10%近い伸びを見せていることを考えると見劣りしますね。しかしながら、価格面では希望のあるモデルとなっています。現時点でRadeon RX 6600 XTが53,000円からと競合モデルであるRTX 3060と同じ価格帯で販売されています。
レイトレーシング性能ではRTX 3060に劣るものの純粋な処理性能ではRX 6600 XTが上回ります。より安くより高性能なグラフィックボードを手にできるチャンスです。Radeon RX 6650 XTのリリースに伴いRadeon RX 6600 XTの販売が終了となりますので、今後Radeon RX 6650 XTの価格がRadeon RX 6600 XT並になればより魅力的なモデルとなるでしょう。
問題は次世代モデルの登場時期ですね。確かに時間が経てば価格が下がりコスパに優れたモデルになる可能性を秘めていますが、Radeon RX 7000シリーズが登場します。そうなると性能や機能面で見劣りすることになります。正直現時点で評価を下すのが難しい状況です。待てるのであれば待つほうが良いと思います。
消費電力が高くパワー効率が下がった
Radeon RX 6650 XTは、Radeon RX 6600 XTよりも消費電力が上がりパワー効率が下がってしまいました。アーキテクチャをそのままにスペックを引き上げたのだから当然ですね。ただし、そうは言ってもRTX 3060と同等の消費電力で省電力性の高さは健在です。
RTX 3060よりも性能が20%程度高いにも関わらず、消費電力は4%程度高いに留まります。旧世代のRadeon RX 5700 XTよりも10%以上も消費電力が抑えられています。電源ユニットのアップグレードをしたくない方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
Radeon RX 6650 XT搭載PC使用時のフレームレート一覧
実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測しています。FULL HD環境、WQHD環境、4K環境の3つのパターンでのfpsをまとめています。
*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。
Far Cry 6
Hitman 3
Borderlands 3
Radeon RX 6650 XTのレイトレーシング性能
Control
Far Cry 6
Cyberpunk 2077
Radeon RX 6650 XT搭載のおすすめBTOパソコン
FRGAB550/665/NTK(フロンティア)
価格:185,800円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600
GPU:Radeon RX 6650 XT
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe対応
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Radeon RX 6650 XTの性能スペック及び搭載BTOパソコンの紹介をしています。Radeon RX 6600 XTのリフレッシュモデルでクロック周波数及びメモリ速度が強化されていてより高いパフォーマンスを発揮します。性能差は5%程度高いです。競合モデルのRTX 3060と同等の価格まで下がる可能性がありコストパフォーマンスの高い一台だと言えます。
元となったRadeon RX 6600 XTと比べると消費電力は上がりましたが、GeForce製グラフィックボードよりも省電力性に優れているのも強みです。搭載BTOパソコンのラインナップはそれほど多くありません。それでもRadeon RX 6600 XTの販売が終了してしまうため今後はRadeon RX 6650 XT搭載モデルへと切り替えられるでしょう。上位モデルと比べるとラインナップが増える可能性があります。
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