geforcequadro

管理人管理人

当記事では、NVIDIAが販売する業務用グラフィックボードであるQuadroについて紹介しています。一般的にグラフィックボードというと一般消費者向けのGeForceを指していることが多いです。同じNVIDIAの一般向けグラフィックボードである「GeForce」に関する情報はたくさんありますが、「Quadro」に関する情報はほとんどありません。そもそも利用者が圧倒的に少なく一般向けではないためです。このマイナーなグラフィックボードについて、ここではできる限り詳しく解説していきます。

業務用グラボ「Quadro」の概要

qudrotopQuadroの概要について見ていきましょう。端的に言うとQuadroはクリエイター向けのグラフィックボードです。主に3D CADなど特定のソフトウェアに強いグラフィックボードとなっています。それほど一般消費者の知名度は高くありません。3D CAD自体具体的にどのようなソフトなのかわからない方がほとんどだと思います。

各BTOメーカーのメインラインナップにもほとんどありません。これはほとんどの消費者にとって必要なグラフィックボードではないためです。ただ、マウスコンピューターはQuadroを搭載したラインナップにも力を入れています。クリエイター向けPCブランド「DAIV」は多くのクリエイターに支持されています。

Quadroの特徴&強み

クリエイター用ソフトウェアと相性が良い

Quadroはクリエイター向けのソフトウェアと相性が良いのが最大の特徴です。正確にはOpenGLに最適化されているため同APIに対応したソフトウェアに強くなっています。そしてそのOpenGLに対応したソフトのほとんどが業務で使用するソフトウェアとなっています。また、ドライバーについても各ソフトウェアメーカーとの共同開発でメーカーから認証を受けています。対応例をまとめていますので参考にしてくださいね。

最適化されたソフトウェア例

  • Adobe After Effects
  • Adobe Photoshop
  • Adobe Premiere Pro
  • Autodesk AutoCAD
  • Autodesk Maya
  • Blender
  • Sony Vegas Pro 13

Quadro独自の特別な機能を持つ

Quadroはプロフェッショナル向けのグラフィックボードということでGeForceにはない独自の機能を持っています。実は純粋なグラフィックボードの性能だけを見るとGeForceの方が高いです。スペック的にも同じ価格で比較するとGeForceのほうがグラフィックボードの性能を示すクロック周波数が高いです。ただ、QuadroはGeForceにはない機能を持っていてより専門的な用途で活用されまうs.

例えば、Photoshopにおけるエフェクト(ブラー・液状化)、AutoCADにおけるスムーズライン機能によるアンチエイリアスやConceptualや3D Hiddenのパフォーマンス向上、Shadeでの描写性能のアップが見込めます。3D CAD、3DCG制作などに強みを発揮するグラフィックボードだと言えます。

10bitカラー出力に対応している

Quadroシリーズのグラフィックボードは10bit表示に対応しています。約10億6433万色という膨大な色数を表現することができます。より高度でプロフェッショナル向けのデータ加工や編集を行えます。Quadroが、クオリティを求めるプロの方に支持されている理由です。ただし、この機能を最大限生かすには10bitに対応した高価なモニター(マスターモニターやカラーグレーディング用モニター)が必要です。

3年間の長期保証

国内の正規販売代理店である「ELSA」からQuadroを購入すると3年間の保証を受けられます。GeForceの場合各ベンダーごとに保証内容は異なります。しかし、Quadroは実質NVIDIAのみが製造・販売を担っています。そのためNVIDIA側で品質の担保ができるということです。安心して長く使用することができるのは魅力的ですね。特に仕事で使用する方にとっては重要なポイントだと思います。

Quadro製品一覧

  • Quadro P6000
  • Quadro P5000
  • Quadro P4000
  • Quadro P2000
  • Quadro P1000
  • Quadro P620
  • Quadro P600

基本的に数値が大きい方が高性能となります。参考までにフラグシップモデルであるP6000は単体で50万円オーバーとなっています。個人で購入するものではありませんね。大規模なCADモデル、CAE、複雑なエフェクト、3D医療画像検査などを行う方向けです。

フリーランスや自宅で作業を行う方にはP2000やP1000が人気です。エントリークラスはP620となります。P400もありますがこれぐらいならGeForceを選択した方が良いかもしれません。下記の関連記事ではGeForceはもちろんQuadro製のグラフィックボードについて性能比較をしています。用途ごとにおすすめのグラフィックボードをピックアップしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

QuadroとGeForceの違いまとめ

 QuadroGeForce
APIOpenGLDirectX
用途3D CADゲーム
販売会社NVIDIAのみMSI、ASUSなど多数
bit数RGB各色10bitRGB各色8bit
複数モニター最大8画面最大3画面
QuadroとGeForceと比較して気になる違いを表にまとめています。これまで記載したことのおさらいということになります。まず、APIはOpenGLとDirectXになります。APIとは簡単に言うとソフトウェアを開発するためのプラットフォームです。つまり、最適化されたAPIによって得意とする分野が変わります。例えば、OpenGLはAdobe After EffectsやAuto CADなどクリエイター向けのソフトで使用されています。一方、DirectXは主にゲームで使用されるAPIです。故にQuadro=クリエイター向け、GeForce=ゲーマー向けと言われます。

もう一つ大きな違いとして開発・販売メーカーです。Quadroは基本的にNVIDIAが製品の製造・供給を行っています。国内の正規販売代理店は株式会社エルザジャパンのみです。一方、GeForceの場合は企画などはNVIDIAが担いますが、実際の製造は各ベンダーが行う形になります。そのためユーザーは同じ型番(RTX2080 etc.)でも異なるメーカーの製品から選択することができます。

次にQuadro最大の特徴としては10bitカラー出力に対応していることが挙げられます。GeForceは8bitカラーでQuadroの方がより細かい色の描写が可能となります。これは印刷物の作成などをするプロフェッショナルの方向けだと言えます。専用のモニターを利用することでより鮮明でリアルな画像を映し出せ、業務のパフォーマンスが向上します。

最後に複数モニターについてQuadroは最大8画面、8K解像度に対応しています。これは主にグラフィックスを扱うクリエイターの方をターゲットにしているからこその機能です。GeForceは最大3画面までのサポートとなっています。

補足:FirePro

firepro
Quadroの対抗製品として、AMDが販売するFireProもあります。ゲーム向けのGeForceとRadeonの関係と同じですね。ただ、FireProに関してはBTOメーカーから積極的に販売されていないため当サイトでは取り扱わない予定です。どうしてもFireProを選択したい方はAmazonなどから購入する必要があります。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、業務用グラフィックボード「Quadro」について詳しく解説しました。主に3D CADやPhotoshopなどクリエイター向けのソフトウェアを使用する方がターゲットのグラフィックボードだと言えます。

GeForceと比べると高価ですが、保証も手厚くプロフェッショナルの方に支持されています。気になることやご不明点があればコメント欄かお問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。

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