quadrortx4000画像引用元:https://blogs.nvidia.com/

管理人管理人

当記事では、「Quadro RTX 4000の性能スペック」を解説しています。Turing世代のプロフェッショナルなグラフィックスアプリケーション向けのQuadro RTXファミリーがラインナップ入りしました。Quadro P4000の後継モデルという位置付けです。レイトレーシングにも対応しています。搭載モデルも各BTOメーカーから販売されていて選択肢が増えてきました。

(+)Quadro RTXシリーズのエントリーモデル
(+) Quadro P5000を超える高性能グラボ
(+) 搭載モデルが増えてきて選択肢が多い
(-) 前世代より消費電力が50%上昇している

Quadro RTX 4000の性能スペック紹介

 Quadro RTX4000Quadro P4000
コードネームTuringPascal
CUDAコア23041792
Tensorコア288N/A
RTコア36N/A
RTX-OPS43T16T
Ray cast6G Rays/s0.5G Rays/s
FP327.1 TFLOFS5.3 TFLOFS
GPUメモリ8GB GDDR68GB GDDR5
メモリ帯域幅416 GB/s243 GB/s
TDP160W105W
公式価格$900$799
発売日2019/012017/04
NVIDIA Quadro RTX4000は、GeForce RTX 2060やRTX 2070と共通のTuring TU106 GPUアーキテクチャをベースとして製造されています。Quadro RTX4000はプロフェッショナル向けのグラフィックボードとして差別化されているのが特徴です。より大規模な3Dグラフィックスを扱う方であれば選択するメリットは大きいと思います。

スペックを観ていくとQuadro RTX4000ではCUDAコアは30%アップしています。FP32は、7.1 TFLOPS(演算能力)と高くゲーミングカテゴリーのGeForce RTX2070と同等です。この数値だけを見るとP4000よりも34%高性能だということができます。さらに、TensorコアやRTコアが新しく採用されディープラーニングやAI、そしてリアルタイムレイトレーシングに対応しています。

また、GPUメモリもGDDR5→GDDR6へとアップグレードされています。メモリ帯域幅が70%向上し416 GB/sへと高められています。1年半の年月を経て新しいグラフィックボードが登場しました。GDDR6は高性能・省電力が魅力ですが、CUDAコアがアップするなど性能の底上げが行われ消費電力が50%多くなっています。安定した電源を供給するために電源ユニットにはお金を掛けたいですね。価格も$900とQuadro P4000よりも15%程度高価になっています。

補足事項

  • NVLinkは非対応
  • RTX 4000は、Quadro P4000と同じくNVLinkには対応していません。NVLinkとは、2つのグラフィックボードを搭載することで性能を引き上げることです。いわゆるSLIのことです。下位モデルを2つ搭載すると上位モデルを超えてしまい安価になってしまうためNVIDIAは避けたいというところだろう。

  • 1スロット占有
  • Quadro RTX 4000は、1スロット占有とミニタワーでも搭載しやすいグラフィックボードです。前モデルと比べると消費電力は上がっていますが、160Wと抑えられているため1スロット占有に留められています。

Quadro RTX 4000ってどんなグラフィックボード?

Pascal世代と比べてパフォーマンス大幅アップ

rtx4000quadroseinou
Quadro RTX 4000は、Quadro P4000と比べて30%以上性能が向上しています。さらに、前世代のP5000を超えるパフォーマンスを持っています。Quadro P5000が、単体価格25万円ということを考えると非常にコスパの高いグラフィックボードだと言えます。

さらに、メモリ規格がGDDR6へとアップグレードされていて性能の底上げが行われています。メモリ帯域幅も増え余裕が生まれます。容量は同じ8GBでも最新のグラフィックボードにふさわしいスペックを持っています。

中小企業や個人事業主でも導入しやすい価格帯

$900というのは非常に魅力的な価格設定だと思います。国内でも約15万円ほどで購入することができます。やや割高に設定されているもののこの価格なら中小企業や個人事業主の方でも導入しやすいと思います。もし今後もう少し価格が落ち着けばより魅力的な選択肢となりますよ!

ワンランク上のQuadro RTX5000になると$2,300(約25万円)と一気に跳ね上がります。ここまで来ると簡単に手は出せないと思います。Quadroはその特殊性が故に非常に高価です。それでも保証が手厚く長く使用するのであれば意外とコスパは良好です。

業務で3Dグラフィックスアプリケーションを使っている方はぜひ導入を検討してみてください。特にQuadro P2000やP1000からの買い替えなら性能差を体感できるでしょう。業務効率も良くなると思います。複数アプリケーションの起動などで性能不足を感じることが多くなった時がそのタイミングです。

搭載BTOパソコンも多く選びやすい

Quadro RTX4000搭載のBTOパソコンが増えてきています。発売直後はラインナップがなかなか増えていませんが、2020年8月時点ではドスパラやマウスコンピューターなど多くのBTOメーカーから販売されています。他のQuadro搭載モデルと比べてもラインナップが多く用途に合わせた最適な選択ができると思います。Ryzen搭載モデルも充実しています。

Quadro RTX4000搭載モデルと合わせることを考えるとできればCore i7-10700K以上、Ryzen 7 3700X以上のCPUを選択しましょう。このクラスならできれば構成にも妥協はしたくありませんね。メモリ容量も最低でも16GB、余裕があれば32GBを選択すると良いと思います。

Quadro RTX 4000のベンチマーク一覧(3Dアプリ編)

SiSoft SANDRA

sisoft sandra画像引用元:https://www.techadvisor.co.uk/

sisoft sandra_rtx4000

もし暗号化目的でQuadro製グラフィックボードを持ちたいと考えている方は新しい世代の性能の高さに喜ぶことになると思います。上記のテーブルからも、RTX 2080 Tiがトップに君臨していてTuringベースのグラフィックボードの優位性がわかるでしょう。

Quadro RTX 4000については、Radeon Ⅶが特にHashingで優れたスコアを出していることからやや厳しいスタートとなりました。それでも前世代のQuadro P4000と比べるとNVIDIAは性能の底上げをしっかりと行っています。しかしながら、暗号化があなたにとってとても重要なら、Radeon Ⅶが現時点では最も最適な選択肢のように思えます。

Chaos Group V-Ray

Chaos Group V-Ray画像引用元:https://tutorials.cgrecord.net/

Chaos Group V-Ray

単位は秒で数値が少ないほど高性能ということになります。V-Rayプロジェクトでは、RTX 4000がP4000よりも大きく向上していることがわかります。レンダリングに掛かる時間がおよそ半分になっています。リアルタイムレイトレーシングがレンダリングで活用されているとは考えにくいため、これらのパフォーマンス向上はTurginアーキテクチャによるものだと推測されます。RTコアは対話型設計でのみ有効で、最後のレンダリングでは活用されていません。

Blender

blender画像引用元:https://www.blender.org/

Blender_rtx4000

レンダリングとは違って、Blenderのvierport性能は大きく向上しています。解像度が上がるとハードにとってはかなり厳しくなっています。4K解像度では2080Tiのみがかろうじて妥当なパフォーマンスです。LookDevは頻繁に使われることはありませんのでフレームレートが低くてもそれほど問題はありません。ソリッドシェーディングやワイヤーフレームモードで同じような状況だと問題となりますが、その場面では4K解像度でも60fpsを超えています。

LuxMark

luxmark画像引用元:https://luxcorerender.org/

LuxMark_rtx4000

あまり知られていませんが、Radeon ⅦのリリースでAMDはLuxMark性能が大きく向上させることに成功しました。AMDがこのツールをプロモーションに力を入れていたことは不思議ではありませんね。RTX 2080 Tiは、Radeon Ⅶよりもより複雑な場面でスコアが高いです。RTX 4000も、P4000よりも80%性能が高くなっています。Quadro RTXシリーズは確実に進化しています。

SolidWorks

SolidWorks_rtx4000

SolidWorksでは、RTX 4000はQuadro P6000に匹敵するパフォーマンスを発揮しています。P4000よりも10%の差しかなくいずれのグラフィックボードもプロフェッショナル用途で通用することがわかります。

Siemens NX

Siemens NX_rtx4000

ゲーム向けのグラフィックボードが全く歯が立たないという点で非常に興味深いデータが取れました。NVIDIAの最も速いゲーミング向けグラフィックボードでさえここでは息をしていません。AMD Radeon Ⅶは何らかの要因でRTX2080Tiを大きく上回るものの、プロフェッショナル向けグラフィックボードと比べると遅れを取っています。

プロフェッショナル向けのグラフィックボードでは全てが優れたパフォーマンスを発揮していることがわかります。その中でもNVIDIA RTX 4000は前世代のP4000よりも大きくスコアが向上しています。30%以上高くなっているのはさすがですね。

Autodesk Maya

Maya_rtx4000

Autodesk Mayaを利用している方は多いでしょう。RTX 4000は、P4000よりも30%性能が高いです。ワイヤーフレームやソリッドシェーディングは負荷の高いものではありません。しかし、対話型レンダリングを使いたいなら高価なグラフィックボードの方が有利です。ゲーム向けのグラフィックボードも健闘していることがわかります。

Quadro RTX 4000のベンチマーク一覧(ゲーム編)

3DMark Time Spy(DX12)

3dmarkTime spy_RTX4000データ参照元:https://hothardware.com/

ゲーミングパフォーマンスはやはりゲーム向けのモデルが有利です。Quadro P6000がもう少しで60fpsに届くといったところで価格を考えると割に合わない。RTX 4000では40fps程度と苦戦している。やはりゲームをするならQuadroを購入するべきではない。

Far Cry 5

farcry5
farcry5_rtx4000データ参照元:https://hothardware.com/

実際のタイトルでのフレームレートを計測。WQHD環境ならRTX 4000でも76fpsと快適にゲームをすることが可能だ。当然価格を考えると物足りないが時間があるときにゲームもしたいというクリエイターの方は知っておいて欲しい。


Quadro RTX 4000搭載のBTOパソコン三選

raytrek ZQ4(ドスパラ)

raytrek ZQ2
価格:249,980円
CPU:Core i7-10700K
GPU:Quadro RTX 4000
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:4TB



Core i7-10700Kを搭載したハイクラスのクリエイター向けPCです。3D CADなどよりプロフェッショナルにパソコン作業を行いたい方向けです。構成も充実していてメモリ16GB、SSD 512GB、HDD 4TBとカスタマイズは不要でしょう。ストレージ容量はかなり多くたくさんの動画やデータの保存をしたいと考えている方はぜひチェックしてくださいね。

SENSE-R0X5-R9XT-QJX(パソコン工房)

SENSE-R037-i7K-QS
価格:254,980円
CPU:Ryzen 9 3900XT
GPU:Quadro RTX 4000
メモリ:DDR4 16GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載



Ryzen 9 3900XT搭載のクリエイター向けモデルです。12コア24スレッドとマルチスレッド性能が高くオールラウンドに対応できます。Ryzen 9 3900Xよりもクロック周波数を引き上げパフォーマンスが向上しています。Quadro RTX4000との相性もばっちりです。メモリ16GB、SSD 500GBと構成も十分でしょう。必要に応じてHDDをカスタマイズで追加すると良いかもしれません。

DAIV X10-QR4 (マウスコンピューター)

DAIV-DQZ520S1-SH5
価格:379,800円
CPU:Core i9-10900K(水冷)
GPU:Quadro RTX 4000
メモリ:DDR4 32GB
SSD:256GB NVMe対応
HDD:非搭載



Core i9-10900K搭載のクリエイター向けモデルです。高いグラフィックボード性能を支えるのに十分なCPUだと言えます。水冷CPUを搭載していてパフォーマンス低下を防げます。メモリ32GB、SSD 256GBという構成です。RAW現像、イラスト制作、3DCG制作などで活躍するモデルとなっています。ストレージが控え目なので予算に余裕があればカスタマイズで追加しておきましょう。

Quadro RTX 4000はこんな方におすすめ!

管理人管理人

3Dグラフィックスを取り扱うプロフェッショナルの方におすすめのグラフィックボードです。およそ15万円という価格を考えると中小企業や個人事業主の方でも手を出しやすいと思います。これ以上になると数十万円のコストが掛かってしまいます。この価格でレイトレーシングやディープラーニングに対応しているのは魅力的です。

性能的には前モデルのQuadro P5000と同等で非常に高いと言えます。コストパフォーマンスが高くQuadro RTXシリーズのエントリークラスとして支持されています。ドスパラの「raytrek ZQ4」はバランスの良いモデルです。CPUにはCore i7-10700Kを搭載していてパフォーマンスが高いです。ストレージ容量も多く初心者の方にもおすすめです。もう少しこだわりたいという方はパソコン工房の「SENSE-R0X5-R9XT-QJX」やマウスコンピューターの「DAIV X10-QR4」が選択肢に入ります。いずれもストレージは控え目ですが、CPUにこだわりが見られます。DAIV X10-QR4は税抜38万円とかなり高価です。

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当ページベンチマークテスト環境

CPUIntel Core i9-7980XE
マザーボードASUS ROG STRIX X299-E GAMING
メモリ64GB HyperX FURY
SSDKingston KC1000 960GB M.2 SSD
電源ユニットCorsair 80 Plus Gold AX1200
冷却システムNZXT Kraken X62 AIO Liquid Cooler
ソフトウェアWindows 10 Pro
参照サイト:NVIDIA Quadro RTX 4000 Review(TECHGAGE)