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当記事では、「GeForce RTX 3080の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。このRTX 3080はAmpere世代の最新グラフィックボードです。かつてのフラグシップモデルであるRTX 2080 Tiを超える高いゲーミング性能を持っています。高解像度でのゲームプレイを考えているなら積極的に導入を検討すべきモデルだと言えます。
フラグシップモデルの「GeForce RTX 3090」もリリースされましたが、価格的にも性能的にもRTX 3080の方が現実的です。RTX 3090は価格が高すぎてゲーミング向けとは言えません。後発モデルとしてより性能の高い「GeForce RTX 3080 Ti」も発売されました。価格は高くなりますが、RTX 3090よりも安価で性能的にはよりRTX 3090に近づきます。
(+) 4K解像度ではRTX 2080 Tiよりも50%以上性能が高い
(+) 8nmプロセス採用でパワー効率も向上している
(+) 比較的搭載モデルの価格が抑えられている
(-) 消費電力が高く電源などにコストを掛ける必要がある
目次
GeForce RTX 3080の総合性能
下位モデルのRTX 2080よりもおよそ34%程度性能が引き上げられています。2世代前のフラグシップモデルであるGTX 1080 Tiと比べると38%程度変わります。GTX 1080 Tiを使い続けている方も買い替えのタイミングが到来したと言えるかもしれませんね。その後登場したRTX 3080 Tiになると性能が2%程度高くなります。よりRTX 3090に近い性能を得られます。
GeForce RTX 3080の性能スペック紹介
RTX 3080 | RTX 2080 Ti | RTX 2080 SUPER | |
---|---|---|---|
コードネーム | Ampere | Turing | Turing |
GPU | GA102 | TU102 | TU104 |
プロセス | 8nm | 12nm | 12nm |
ダイサイズ | 628.4m㎡ | 754.0m㎡ | 545.0m㎡ |
トランジスタ数 | 283億 | 186億 | 136億 |
CUDAコア | 8,704 | 4,352 | 3,072 |
RTコア | 68 | 68 | 48 |
Tensorコア | 272 | 544 | 384 |
ベースクロック | - | 1350MHz | 1650MHz |
ブーストクロック | 1710MHz | 1635MHz | 1815MHz |
メモリ容量 | 10GB | 11GB | 8GB |
メモリ規格 | GDDR6X | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ帯域幅 | 760 GB/s | 616 GB/s | 496 GB/s |
TDP | 320W | 260W | 250W |
公式価格 | $699 | $1,199 | $699 |
発売日 | 2020/09/17 | 2018/09/20 | 2019/07/23 |
RTX 3080のベースクロックは公開されていませんが、ブーストクロックではRTX 2080 Tiを上回っています。RTX 2080 SUPERと比べると5%ダウンです。プロセス・アーキテクチャが変わりCUDAコアがこれだけ増えていれば性能に掛かる期待は大きくなりますね。
メモリ規格のアップグレードもポイントです。Turing世代のGDDR6からGDDR6Xへとなりました。メモリ帯域幅が760 GB/sとRTX 2080 Tiよりも24%、RTX 2080 SUPERよりも54%も広くなっています。より多くのデータをより高速に伝えることが可能になります。新しいタイトルへの適応力が向上したと言えます。メモリ容量については10GBとRTX 2080 Tiよりも1GB少ないものの他でカバーできています。価格はRTX 2080やRTX 2080 SUPERと同じ$699です。
GeForce RTX 3080ってどんなグラフィックボード?
4K解像度でのゲーミング性能が突出している
GeForce RTX 3080は、4K解像度でのゲームプレイ適正が高いグラフィックボードです。高解像度でのゲームプレイにこだわりたい玄人の方向けです。もちろん高リフレッシュレートを実現するためにも好ましいモデルです。最近注目されている300Hz対応モニターを活かすにも最適です。
すでに見てきたとおりかつてのフラグシップモデルを超える性能を持っています。Pascal世代のグラフィックボードを完全に過去のものにしてしまいました。今後登場するRTX 3090よりも現実的な性能です。2世代以上前のGTX 1080 TiやGTX 980 Tiからの買い替えのタイミングが来たとも言えますね。
Ryzen 9 3900Xとの組み合わせだとボトルネックになる
RTX 3080に合わせるCPUとしてはハイクラス以上のモデルが最適です。具体的にはCore i9-11900K・Core i7-11700K・Core i7-11700・Ryzen 9 5900X・Ryzen 7 5800Xなどが該当します。その中でもCore i9-11900KがベストなCPUだと言えます。最新モデルならCore i9-12900KやCore i7-12700Kなどが候補になるでしょう。
Core i7-11700やRyzen 7 5800Xとの組み合わせの場合CPUがボトルネックとなる可能性があります。場合によっては10%程度の差が生じます。ただし、ボトルネックとなるのはFULL HDやWQHD環境など解像度が低い環境です。4K解像度になるとボトルネックがグラフィックボードに移行するためあまり目立たなくなります。RTX 3080自体が4K解像度でのゲームプレイをターゲットにしているので大きなマイナスというわけではありません。高解像度適正の高いRTX 3080ならRyzenシリーズを選ぶ理由が出てきますね。
登場から時間が経過したこともあってCore i9-11900Kよりも単体の価格としては安いです。それがBTOパソコンにも反映されればより安く高性能なモデルを購入できるということになります。マルチスレッド性能の高さを活かすという意味ではRyzen 9シリーズも選択肢に入りますね。
消費電力が高く電源などにコストが掛かる
RTX 3080は性能が高いグラフィックボードですが、消費電力もその分高くなっています。消費電力が高いということは熱を持ちやすいということです。RTX 3080を搭載したゲーミングPCを構築するならPCケース・CPUクーラー・ファン・電源ユニットなどのパーツにもコストを掛ける必要が出てきます。
単体のグラフィックボードとしては、Pascal世代のRTX 2080 SUPERやRTX 2080と同じ価格でもコストは掛かってしまうのでその点は理解しておきましょう。それでもSumsung 8nmプロセスへと切り替えたことでパワー効率自体は上がっています。ある程度のコストは仕方がないと受け入れるしかありません。
GeForce RTX 3080搭載PC使用時のフレームレート一覧
実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測しています。RTX 3080における最大の注目ポイントは4K解像度でのフレームレートです。FULL HDやWQHD環境ではCPUがボトルネックとなってしまいスコアが伸びないからです。
*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。
Assasin’s Creed Odyssey
Far Cry 5
Hitman 2
Borderland 3
Metro Exodus
GeForce RTX 3080の消費電力&発熱
消費電力
温度
GeForce RTX 3080搭載のおすすめBTOパソコン
LEVEL-R969-LC127-VAX(パソコン工房)
価格:305,980円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:GeForce RTX 3080
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
G-Tune XN-Z(G-Tune)
価格:307,780円(税込)
CPU:Core i7-11700K
GPU:GeForce RTX 3080
メモリ:DDR4-3200 32GB
SSD:512GB NVMe
HDD:2TB
GALLERIA ZA9C-R38(ドスパラ)
価格:354,979円(税込)
CPU:Core i9-12900K
GPU:GeForce RTX 3080
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB Gen4 NVMe
HDD:非搭載
GeForce RTX 3080はこんな方におすすめ!
RTX 3080は、Ampere世代の最高峰のグラフィックボードです。8nmプロセスへと切り替えられてパワー効率が大幅に向上しています。RTX 2080 Tiよりも20%程度高い性能を持ち4K解像度でのゲームプレイを考えたらベストな選択肢になります。GTX 1080 Tiより前の世代のフラグシップモデルからの買い替えを考えるタイミングだと言えるかもしれません。
一時は販売が困難な状態になっていましたが、2021年の後半からある程度供給が安定しているように思います。RTX 3080搭載モデルの相場は税込30万円前後で搭載するCPUによって変動があります。RTX 3080 Ti搭載モデルの価格が高めのためこのRTX 3080搭載モデルは魅力的です。コストパフォーマンスを重視するなら選択肢に入れても良いでしょう。
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CPU | グラフィックボード |
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当ページベンチマークテスト環境
CPU | Intel Core i9-9900K |
マザーボード | EVGA Z390 DARK |
メモリ | 16GB DDR4 |
SSD | 2x 960 GB SSD |
電源ユニット | Seasonic Prime Ultra Titanium 850W |
冷却システム | Cryorig R1 Universal 2x 140 mm fan |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |
ディスプレイ | Acer CB240HYKbmjdpr 24インチ |