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当記事では、「GeForce RTX 2080 Superの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。このモデルでRTX Superシリーズがすべて揃ったことになります。RTX 2080 Super・RTX 2070 Super・RTX 2060 SuperとSuperシリーズの最上位クラスのモデルです。
GeForce RTX 2080 Tiに次ぐ性能を持ち、ハードコアなゲーマーに期待される最新のグラフィックボードです。RTX 2080と比べてどのような変化があったのか、詳しく見ていきたいと思います。RTX 2080 Tiよりも安くRTX 2080 Tiに近い性能を持っていれば理想的です。価格や搭載モデルの存在も気になります。後継モデルはAmpere世代の「GeForce RTX 3080」です。アーキテクチャが変わって性能が大きく引き上げられています。
(+) RTX 2080を超えるパフォーマンスを持つ
(+) RTX Superシリーズ最後のグラフィックボード
(-) 他のSuperシリーズと比べると妥当な性能
(-) RTX 2080 Tiとの性能差はやや大きい
目次
GeForce RTX 2080 Superの総合性能
現行の80番台になると一気に30%もゲーミング性能が高くなります。2023年時点では4K解像度でのゲーム適性はそれほど高くありません。Ampere世代のRTX 3060 Tiに近い性能をもっています。FULL HD環境で高リフレッシュレートを実現することがメインとなります。
GeForce RTX 2080 Superの性能スペック紹介
RTX 2080 Super | RTX 2080 Ti | RTX 2080 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Turing | Turing | Turing |
GPU | TU104 | TU102 | TU104 |
プロセス | 12nm | 12nm | 12nm |
ダイサイズ | 545m㎡ | 754m㎡ | 545m㎡ |
トランジスタ数 | 186億 | 136億 | 136億 |
CUDAコア | 3072基 | 4352基 | 2944基 |
RTコア | 48 | 68 | 46 |
Tensorコア | 384 | 544 | 368 |
ベースクロック | 1650MHz | 1350MHz | 1515MHz |
ブーストクロック | 1815MHz | 1545MHz | 1710MHz |
VRAM | 8GB GDDR6 | 11GB GDDR6 | 8GB GDDR6 |
メモリ帯域幅 | 496 GB/s | 448 GB/s | 448GB/s |
TDP | 250W | 250W | 215W |
MSRP | $699 | $999 | $699 |
発売日 | 2019/07/23 | 2018//09/20 | 2018//09/20 |
RTX 2080 SuperとRTX 2080との一番の違いはメモリ規格だと言えます。これまでのRTXシリーズに搭載されていた14 Gbpsとは異なり16 Gbps GDDR6を採用しています。これによってメモリ帯域幅が496GB/sへと引き上げられています。およそ11%高くなっています。
登場時の価格はRTX2080と同じで、性能面で少しでも伸びていれば上位モデルと言えるのではないでしょうか。RTX 2080は廃止が決定したのはこの価格設定もあってのことだと思います。ただのリネームモデルではない新しく設定された末尾「Super」の存在を知らしめる製品になってもらいたいですね。4K解像度への対応力の向上、搭載モデルの価格差は特に注目しておきたいポイントです。
RTX 2080と同じTU104を採用(中上級者向け)
RTX 2080 SuperもRTX 2080と同じGPU「TU104」を採用しています。ということはRTX 2080 Tiとの差をそれほど縮めることができない可能性が高いですね。RTX 2080ではストリーミングマルチプロセッサ48個の内2つを無効化していました。NVIDIAがこうなることを予想して余力を設けていたのだとしたらさすがですね。
RTX 2080 Superでは、48個すべてのストリーミングマルチプロセッサを有効化されています。そのためCUDAコアが2944→3072へと増えています。RTコア及びTensorコアも伸びました。いいことづくめのように思えますが、代償もあります。それは消費電力の高さです。215W→250WとなりRTX 2080 Tiと同じレベルまで引き上げられてしまいました。
RTX 2080 Superってどんなグラフィックボード?
RTX 2080よりも高いゲーミング性能を持つが..
RTX 2080 Superは、RTX 2080を超える性能を持つグラフィックボードです。しかしながら、4K性能も大差無し。RTX2080 OCのような微差。高解像度への対応も同じくらいで、ゲームタイトルによっては5%も上がらないこともあります。こうなってくるとRTX 2080 Tiどころか、RTX 2080 OCモデルと比較するほうが近いかもしれないですね。
ハッキリ言うとRTX 2080 superの性能は既にRTX 2080 OCによって実現されているレベルです。期待値は上回りませんでした。ただ、価格はRTX 2080と同じくらいになるので、最低限のラインは超えていると思います。ここまで大々的に新製品として登場したにしては少しがっかりな気もします。今後もSuperは定番化するかもしれないので、その試金石としてRTX 2080 Superは見ておくべきでしょうか。
RTX 2080 Tiという最上級のグラフィックボードの存在は大きい
RTX 2080 Superは、2080寄りの製品です。RTX 2080 Tiは「RTX 2080のTiモデル」というよりも「RTX 2080 Ti」単独の製品、型番で言えばRTX 2090のように独立した型番に近いです。そのため、RTX 2080 Ti superが出るのではないかという噂も流れたほど別格な製品です。SuperはTiと無印の間というポジションです。
しかし、実際はRTX 2080より少し上回る程度でRTX 2080Tiは遠すぎるのが現実です。RTX 2060とRTX 2070、RTX 2070とRTX 2080よりもRTX 2080とRTX 2080Tiの差は元々が大きすぎたのでインパクトは薄くなっています。RTX 2080の2019年版というべきでしょうか、ベースモデルに近すぎる性能は少し期待はずれな気もします。
他のSuperシリーズと比較するとやや見劣りする
RTX 2080 Superの伸びは正直期待はずれと言わざるを得ません。SuperシリーズはRTX 2060、RTX 2070ともに大きな成長を見せました。それこそ無印の存在を超えるグラフィックボードとなり、換装品としてまずまずなスタートを切りました。RTX 2080 superはそれら2製品より2週間遅れての登場ですので期待値も大きくなります。
RTX 2060はGPUメモリが増量、RTX 2070はRTX 2080と同じGPU「TU104」を採用していることに比べるとRTX 2080 Superのスペック的な魅力は薄いです。GPUメモリの規格が変わったもののRTX 2060及びRTX 2070に比べると見劣りしてしまいます。性能的にもRTX 2080から飛躍的に向上したわけでもないのが残念ですね。
RTX 2080 Super搭載モデル使用時のフレームレート一覧
実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測。WQHD/4K解像度+最高設定での計測を行っています。RTX2080と比べてどこまで性能を伸ばせているのか、RTX2080Tiに届かないとしてもどこまで差を縮めることができたのか、それを実際にグラフで見てみましょう。RTX2080 superは2019年版RTX2080という新しいだけに留まるかどうか、その性能を数値で見て判断して貰えればと思います。
*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。
Far Cry 5
RTX 2080が市場から消えてその位置にすっぽり収まる感じですね。参考までに解像度が低ければ低いほど頭打ちになるせいかフルHDではRTX 2080 Tiと同等のスコアになっていました。
Metro Exodus
性能の参考にはなるでしょうけどRTX 2080 Superに求められる用途ではやはり同等な性能ですね。どちらが良いかと言えば当然RTX 2080 Superです。しかし、価格が少しでも安ければRTX 2080でも良いというのが正直なところですね…。
Hitman 2
RTX 2080は価格が同じなので消えるのかと思っていました。しかし性能も似ているので存在価値を失って消えるのですね。両製品が揃って市場に居ても意味がありませんし、やはりRTX 2080 2019年版という認識が正しそうです。
Shadow of the Tomb Raider
負荷が軽い状態での伸びが優れているので4K解像度でのゲームに適していないように感じます。WQHD、あるいは負荷の高い設定やMoDを入れたフルHDでのゲームに相性が良さそうです。
GeForce RTX 2080 Superの消費電力&発熱
消費電力
温度
GeForce RTX 2080 Super搭載のおすすめBTOパソコン
GALLERIA XG(ドスパラ)
価格:189,980円
CPU:Core i7-9700K
GPU:GeForce RTX 2080 super
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:2TB
GALLERIA ZG RTX2080 Super(ドスパラ)
価格:225,980円
CPU:Core i9-9900KF
GPU:GeForce RTX2080 super
メモリ:DDR4 16GB
SSD:NVMe対応512GB
HDD:3TB
通常のRTX 2080搭載モデルと6,000円差なので妥当なところかもしれません。個人的に6,000円安いならRTX 2080で良いかなとも思います。最新の製品ですから6,000円を高いと取るか安いと取るかは難しいところですね。
LEVEL-R040-LCi9K-VWVI(パソコン工房)
価格:219,980円
CPU:Core i9-9900K
GPU:GeForce RTX2080 super
メモリ:DDR4 16GB
SSD:NVMe対応500GB
HDD:2TB
ケースが好みかどうかで選ぶくらいで良さそうです。装備だけで見ればGALLERIA ZGが大きく上回っていますね。パソコン工房にこだわりがないのであれば選択肢から排除しても良いと思います。
GeForce RTX 2080 Superはこんな方におすすめ!
RTX 2080 Superは、RTX 2080の後継モデルとして登場しました。RTX 2080と同等の価格でワンランク上の性能が手に入るということで今RTX 2080を購入しようとしている人におすすめです。
WQHD環境でのゲームプレイを基準にしている方に最適です。RTX 2080 OCモデルと思って購入するくらいの感覚です。伸び率は良くないと言ってもRTX 2080を下回ることはないので選びやすいかと思います。
用途は完全にRTX 2080と同じになります。上位のRTX 2080 Tiのように性能が高いモデルと迷うことはないでしょう。搭載BTOパソコンはやや価格が高めでしたが、一部のモデルについてはコストパフォーマンスが高く売れ筋モデルになっていました。
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価格 | ショップ |
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CPU | グラフィックボード |
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当ページベンチマークテスト環境
CPU | Intel Core i9-9900K |
マザーボード | EVGA Z390 DARK |
メモリ | 16GB DDR4 |
SSD | 2x 960 GB SSD |
電源ユニット | Seasonic Prime Ultra Titanium 850W |
冷却システム | Cryorig R1 Universal 2x 140 mm fan |
ソフトウェア | Windows 10 64-bit |
ディスプレイ | Acer CB240HYKbmjdpr 24インチ |