gtx1080tito画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

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当記事では、「GeForce GTX 1080 Tiの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。GTX 980 Tiの後継モデルとなっています。実質Pascal世代で最強のゲーミング用グラフィックボードと言えます。上位にGTX TITAN Xがありますが、購入するには現実的ではありません。性能差がわずかにもかかわらず価格が60%も高いからです。GTX TITAN XはBTOパソコンのラインナップもほとんど0でした。

GTX 1080 Ti以上になると性能が高く4K解像度でのゲームプレイを想定しているユーザー向けです。この最強グラフィックボードについて紐解いていきます。すでに後継モデルが販売されていて「GeForce RTX 2080 Ti」です。20%程度パフォーマンスが向上しています。次世代モデルではレイトレーシングやDLSSといった機能が追加されています。

目次

GTX 1080 Tiの性能スペック紹介【GTX 980 Tiと比較】

GTX1080TiGTX1080GTX980Ti
コードネームPascalPascalMaxwell
アーキテクチャGP102GP104GM200
トランジスタ数118億個72億個80億個
ダイサイズ471 mm²314nm²601mm²
プロセス16nm16nm28nm
CUDAコア3584基2560基2816基
ベースクロック1480MHz1607MHz1000MHz
ブーストクロック1582MHz1733MHz1075MHz
VRAM11GB GDDR5X8GB GDDR5X8GB GDDR5
メモリクロック11 Gbps10 Gbps7 Gbps
メモリバス352 bit256 bit384 bit
バンド幅484.4 GB/s320.3 GB/s336.6 GB/s
TDP250W180W250W
単体価格$699
(77,000円)
$599
(65,890円)
$649
(71,390円)
GTX 1080 Tiの性能スペックについて先代のGTX 980 Tiと現行のGTX 1080と比較しながら見ていきましょう。まず、Maxwell世代のフラグシップモデルであるGTX 980 Tiとの違いを見ると、全てにおいてパワーアップしていることがわかります。Pascal世代のグラフィックボードは革命を起こしたと言っても過言ではありません。処理性能で言えば30%以上高くなりました。

プロセスが28nm→16nmへと微細化されて小型化が実現しています。トランジスタ数が50%も増えているにも関わらずダイサイズは20%以上小さくなっています。さらに、CUDAコアが25%アップ・クロック周波数50%と大幅に性能が向上しています。これでほぼ同価格帯まで落ち着いているので言うことなしですね。

メモリ周りも強化されています。メモリ規格がGDDR5からGDDR5Xになって容量も47%多く1GBになりました。メモリクロックも7 Gbpsから11 Gbpsへとなっています。メモリバスは8%ダウンもバンド幅は44%広く484.4GB/sになりました。GDDR5Xメモリ搭載は大きな強みですね。これだけのスペックアップでTDPが同じ250Wに抑えられているのはプロセスの進化のおかげです。

下位のGTX 1080との違いを見ていきましょう。特徴としてはGTX 1080 TiではTITAN Xと同じGP102を搭載しています。一方で、GTX 1080ではワンランク下のGP104を採用しています。GTX 1080と比べるとCUDAコアを30%アップして、クロックを8%ほど落としていることです。また、VRAMも11GBへとアップしています。結果的に30%ほどGTX 1080 Tiの方が性能が高いです。用途をしっかり考えて購入しないとオーバースペックになることが目に見えています。

GTX 1080 Tiってどんなグラフィックボード?

TITAN Xと同等の性能を持つウルトラハイエンドモデル

GTX 1080 Tiは、少し前に発売されたGTX TITAN Xと同等以上の性能を持っています。GTX 1080 TiとGTX TITAN Xを比較すると、CUDAコアは同じでクロック周波数が高くなっています。つまり、単純に演算能力が高いということです。

メモリは同じGDDR5Xですが、11Gbpsへと1Gbpsアップしています。しかしながら、TITAN Xの方がわずかにVRAM及びバス幅が大きくなっています。それでもGTX 1080 Tiの方がメモリバンド幅が大きいので性能的な差はほとんどないと言えます。唯一の大きな違いはGTX TITAN Xの方がVRAMが1GB多いというぐらいです。これでTITAN Xを購入したユーザーを納得させようとNVIDIAは考えているのだと思います。

NVIDIAは、グラフィックボードの発売において一定のパターンを持っています。それはまず、80番台や70番台が明らかに高い価格で販売されて、それから60番台と50番台が数ヶ月以内に販売されます。そしてハイパフォーマンスかつ高価格のTITANが販売開始となります。

しかし、TITANが発売されたからといってすぐに買うのは得策ではありません。なぜならTITANは、新興勢力によって打ち負かされるからです。どの世代でも80Ti番台が最も性能が高くコスパの良いグラフィックボードになるからです。本当に買うべきなのは80Ti番台ということになります。

AMD Vegaを意識した渾身の対抗モデル

GTX 1080 Tiは、あらゆるグラフィックボードのTOPに君臨しています。Full HDで144Hzあるいは4Kで60Hzでゲームを楽しみたい方を想定しているグラフィックボードです。NVIDIAがGTX 1080 Tiに全力を注いだのには理由があります。それはおそらくNVIDIAは、AMDのVegaがコンシューマー向けグラフィックカードのトップにいてほしくなったからでしょう。それが数週間やたった数日であっても。

R9 290Xは、NVIDIAのフラグシップモデルを上回ったことがあります。しかし、その後GTX780Tiを投入することで問題を解決しました。GTX980Tiは、数週間でFury Xの牙城を崩しました。しかも10%高い性能を持っていました。Vegaは、Fury Xより少なくとも40%高性能でGTX 1080を圧倒していました。そして今回のGTX 1080 Tiです。いつもどおりの流れということですね。


GTX 1080 Tiのベンチマーク紹介

具体的にGTX 1080 Tiのベンチマークを見ていきましょう。テスト環境は下記の通りです。すべて最高設定でのベンチマークとなっています。

テスト環境

CPUCore i7-7700K
マザーボードASUS Z270
メモリ16GB
SSDPatriot Ignite 960GB
電源ユニットAntec HCP-1200 1200W
冷却システムCryorig R1 Universal 2x 140 mm fan
ソフトウェアWindows 10 64-bit
ディスプレイAcer CB240HYKbmjdpr 24インチ
参照サイト:MSI GTX 1080 Ti Gaming X Trio 11 GB Review (TECHPOWERUP)

ベンチマーク一覧

Battlefield 1

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Battlefiled 1では4K解像度でも68.3fpsとサクサクプレイすることができます。高解像度でのゲームプレイを考えている方に最適です。Full HDやWQHDだと明らかにオーバースペック気味ですね。Radeon Vega 64よりも15%程度高いパフォーマンスを発揮しています。さらに、下位モデルのGTX 1080よりも30%以上もフレームレートが高いです。GTX 980 Tiと比べると80%以上もフレームレートが高く圧倒的な性能を見せています。

DOOM

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Doomは2016年のタイトルですが、OpenGL4.5とVulkanを利用しています。3D APIのAAAタイトルです。GTX 1080 Tiの圧倒的な性能を見せてくれます。4K解像度でも72.2fpsと余裕のあるゲームプレイが可能です。Radeon RX Vega 64より20%高いスコアが出ます。ほかを寄せ付けないずば抜けたモデルだと言えます。GTX 1080よりも40%近くもパフォーマンスが高いです。Maxwell世代のフラグシップモデルであるGTX 980 Tiよりも90%-100%もフレームレートが伸びています。1世代でここまでパフォーマンスが伸びるのは驚きです。

Fallout 4

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WQHD環境ではGTX 1080とそれほど大きな違いが出ません。CPUがボトルネックになっている可能性がありますね。それでも4K解像度なら70.1fpsとGTX 1080よりも38%も高いです。さらに、Radeon RX Vega 64よりも20%性能が高くなっています。GTX 980 Tiと比べると35%-75%と圧倒的です。これまで以上に高解像度への適性が向上しています。

Civilization VI

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重めのタイトルですが、4K解像度でも74.9fpsを叩き出しており余裕の数値です。Radeon RX Vega 64は苦戦気味な結果となりました。GeForce勢が強いですが、WQHD環境ではCPUがボトルネックとなっています。4KでもGTX 1080との差は6%程度に収まります。GTX 980 Tiと比べると50%近くも伸びていることからここからはCPU性能が重要になるということです。

Grand Theft Auto V

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GTX 1080 Tiは、4K解像度でも82.5fpsと圧巻の数値です。GTX 1080よりも37%もフレームレートが高いです。GTX 980 Tiよりも90%近くもフレームレートが伸びています。さらに、Radeon RX Vega 64との差も大きく50%もスコアが高くなっています。Radeonはうまく性能を発揮できないようです。Radeonシリーズはやや安定感に欠けますね。色々なタイトルをプレイしたいならGeForce製グラフィックボードを候補に入れましょう。

Hitman

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HitmanはDirectX12に対応したタイトルです。ここでもGTX 1080 Tiの強さが際立っています。4K解像度でも平均61.0fpsとヌルヌル動きます。GTX 1080よりも40%近くも伸びています。WQHD環境では130.4fpsとかなり高いフレームレートを実現可能です。高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターを活かしたゲームプレイが可能です。AMDの得意ジャンルでも上回っているのはさすがです。

Watch Dogs 2

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少し重いタイトルです。GTX 1080 Tiでも最高設定で4K解像度のプレイが厳しいです。少し設定を調整する必要がありますね。WQHD環境なら78.0fpsとなっています。GTX 1080よりも30%以上もフレームレートが高いです。Watch Dogs 2ではRadeon Vega 64では歯が立たなくなっています。GTX 1080 Tiはあらゆるタイトルにおいてトップの性能を発揮していることから安定感にも期待できます。

GTX 1080 Tiの消費電力&発熱

消費電力

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消費電力については妥当な数値だと思います。高負荷時には267Wと高くなるので、電源には余裕をもたせておく必要がありますね。ただ、BTOパソコンならすべてを考えた上で構成を考えているので問題ないでしょう。Radeon Vega 64は消費電力がかなり高くなっています。GTX 1080 Tiの省電力性の高さが際立つ形になります。この点はGTX 1080 Tiに優位性があります。

温度

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アイドル時53℃、高負荷時でも72℃と許容範囲内に収まっていますね。それに比べるとTITAN Xは少し温度が高くなりがちです。排熱対策が必須です。温度に関してはシステムや環境に大きく依存するため参考程度にしておくと良いですね。

GTX 1080 Tiはこんな方におすすめ!

管理人管理人

当ページでは、フラグシップモデルであるGTX 1080 Tiの性能スペック及びベンチマークについて紹介しました。GTX 1080 Tiは、4K解像度でのゲームプレイあるいは高リフレッシュレート(120Ghz以上)でのゲームプレイにこだわりがある方向けのグラフィックボードです。価格も高いのですが、性能も高すぎるのでオーバースペックになりがちです。

購入を検討されている方は本当に必要かどうかを考えるのが良いと思います。扱いやすさで言えばGTX 1070 TiやGTX 1070が上回っています。人気も70番台のグラフィックボードに集まってイますんえ。それでも5年先も通用するグラフィックボードは魅力的でしょう。

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