ryzen73750h-Alpha-15-A3DDK-006JP

管理人管理人

当記事では、「Ryzen 7 3750Hの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。モバイル向け第二世代Ryzenシリーズのフラグシップモデルです。これまでIntelの牙城だったモバイル向けCPU市場を崩せるかどうか期待されています。

結論から言うとまだまだIntel製が強いです。それでも各メーカーからRyzen搭載モデルのラインナップも増えてきていて一石を投じたと言えます。Ryzen 7 3750Hの競合となるのはCore i5-9300Hです。スペックや性能を比較していきながらRyzen 7 3750Hのパフォーマンスを見ていきましょう。

現在は後継モデルである「Ryzen 7 4800H」が登場しています。Zen 2アーキテクチャに変わり大幅にパフォーマンスが向上しているので、基本的にはRyzen 7 4750H搭載モデルを選択することを推奨します。

Ryzen 7 3750Hの基本スペック

世代第2世代
開発コードZen +
コア/スレッド数4 / 8
クロック周波数2.30 GHz
ブーストクロック4.00 GHz
内蔵グラフィックスRX Vega 10 Graphics
TDP35W
発売日2019年1月7日
価格-

目次

Ryzen 7 3750Hのおすすめ用途

デュアル動画視聴動画編集動画投稿RAW現像マンガ ゲーム 
dulamonitor
dougahaisin
video_hensyu
youtubervirtual


gamedeveloper
デイトレ実況デザインDTM SkypeCAD ビジネス
kabufx
gamejikkyouwomen
×
webdesign

tvdenwa
cad
businessperson
Ryzen 7 3750Hは、モバイル向けCPUとしてはまずまずのパフォーマンスを発揮するCPUです。動画視聴やブラウジングは余裕があります。デュアル環境構築・RAW現像・マンガ制作・デイトレ・WEBデザイン・DTM・3D CAD・ビジネスなどの用途に最適です。動画編集・動画投稿・RAW現像・ゲームプレイなどの用途はやや苦手です。4コア8スレッドというスペックはそれほど問題はないのですが、Zen +アーキテクチャに難点があります。特にゲームプレイにおいてはIntel製CPUと比べてフレームレートが伸びづらいです。

Ryzen 7 3750Hのスペック比較

AMD製CPUと比較

Ryzen 7 3750HRyzen 5 3550HRyzen 7 2800H
コードネームZen +Zen +Zen
プロセス12nm12nm14nm
コア/スレッド4/84/84/8
ベースクロック2.3GHz2.1GHz3.3GHz
ターボクロック4.0GHz3.7GHz3.8GHz
L3キャッシュ4MB4MB4MB
TDP35W35W45W
発売日2019年1月7日2019年1月7日2018年9月10日
搭載PC価格110,000円~78,623円~-
第一世代のRyzen 7 2800H及び現行の下位モデルであるRyzen 5 3550Hと比較しながらスペックを見ていきます。Ryzen 7 2800Hは、コードネームZenを採用していて一世代前のものとなっています。プロセスは14nmとやや大きめです。プロセスは時代とともに小さくなっていくのが自然で、特に同じメーカー製のCPUであれば小さくなるほど高性能になります。

両CPUともにコア/スレッドは同じ4コア8スレッドとなっています。ベースクロックは3.3GHzと45%大きくなっている一方で、ターボクロックは5%抑えられています。L3キャッシュはどちらも4MB、TDPは45WとRyzen 7 2800Hの方が大きいです。スペックだけを見るとRyzen 7 2800の方が性能が高そうですが、アーキテクチャ(Zen +とZen)でどれぐらい変わるかといったところです。性能差についてはベンチマークを参考にしてくださいね。

Ryzen 5 3550Hと比較すると大きく異なるのはベースクロックとターボクロックです。それぞれ8%、7%低いです。アーキテクチャやプロセスは同じです。ということは、Ryzen 7 3750Hの方が性能が高いです。ただ、Ryzen 7とRyzen 5という数字ほど性能差がないように思えます。せめてコア/スレッドに差別化が行われていたらまた違ったものになったでしょう。

Intel製CPUと比較

Ryzen 7 3750HCore i7-9750HCore i5-9300H
コードネームZen +Coffee Lake-RCoffee Lake-R
プロセス12nm14nm++14nm++
コア/スレッド4/86/124/8
ベースクロック2.3GHz2.6GHz2.4GHz
ターボクロック4.0GHz4.5GHz4.1GHz
L3キャッシュ4MB12MB8MB
TDP35W45W45W
発売日2019年1月7日2019年4月22日2019年4月22日
搭載PC価格110,000円~99,980円~99,980円~
Intel製のCPUとも比較していきます。スペック的にも性能的にも酷似しているのはCore i5-9300Hです。コードネームはCoffee Lake-Rで、第八世代IntelのCore i5-8300Hのリフレッシュモデルです。アーキテクチャー的にはほとんど同じです。プロセスも14nm++となっています。プロセスに関してはRyzen 7 3750Hが一歩先を進んでいると言えます。

コア数及びスレッド数は同じ4コア8スレッドです。ベースクロック及びターボクロックについては、どちらもCore i5-9300Hが0.1GHzだけ上回っています。L3キャッシュは8MB、TDPは45WとCore i5-9300Hの方が数値が高いです。アーキテクチャーが同じだと仮定するとパフォーマンスはCore i5-9300Hの方が高そうです。

なお、上位モデルであるCore i7-9750Hになると6コア12スレッドと50%アップします。ここまで来ると性能差は歴然でしょう。ベースクロックについてもCore i5の2.4GHz→2.6GHz、ターボクロックも4.1GHz→4.5GHzと10%程度上回っています。注目すべきは最低価格ではCore i7-9750Hが最も安くCore i5-9300Hと変わらないということです。これらよりも価格の高いRyzen 7 3750Hは苦戦しますね。

Ryzen 7 3750HってどんなCPUなの?

モバイル向けRyzenシリーズのフラグシップモデル

Ryzen 7 3750Hは、モバイル向け第二世代Ryzenシリーズの最上位に位置するCPUです。このHシリーズはモバイル向けCPUの中でも特にパフォーマンスに特化したモデルということでゲーミングノートPCやクリエイター向けPCに搭載されることが多くなっています。

下位にはRyzen 5 3550HやRyzen 7 3700Uなどがあります。過去のRyzen 7 2800Hをも超えるパフォーマンスとなっています。また、APUも強化されているのがポイントです。Ryzen 5 3550Hに搭載されているRadeon Vega 8よりも10%程度のパフォーマンス向上が見込めます。AMDが好きで高性能なCPUを探している方は要チェックです。

Core i5-9300Hと同等のパフォーマンスを期待できる

性能的にはIntel Core i5-9300Hと同等のパフォーマンスとなっています。”Ryzen 7”を冠しているので、できればCore i7-9750Hが相手であって欲しかったですね。ここはIntelのこれまでの経験と実力が高かったということでしょう。Zen +アーキテクチャの限界とも言えますね。

それでも、これまでIntelの一強時代が続いていたモバイル市場にも光が見えてきました。デスクトップ向けと同じようにモバイル向けでもシェアを奪っていくことになると思います。今後のRyzenシリーズに期待が持てます。2020年中に後継モデルとなるRyzen 4000シリーズの発売が予定されていますので、心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。

今すぐノートパソコンが欲しいという方でなければRyzen 4000シリーズの発売を待つのも一つの手だと思います。後継モデルであるRyzen 7 4800Hはゲーミング性能が大幅に向上していて評価が高いです。搭載モデルも増えているので必ずチェックしておくと良いでしょう。

搭載モデルは海外メーカーからのみ販売されている

Ryzen 7 3750搭載モデルは海外のメーカーからしか販売されていません。2020年4月時点ではHP、MSI、ASUSの三社のみです。第二世代モバイル向けRyzenシリーズ全般に言えることですが、国内のBTOメーカーは販売に力を入れていないようです。

こちらも次のRyzen 4000シリーズから増えてくるのではないかと思います。ラインナップが豊富なパソコン工房でも取り扱いはありませんし、過去に販売されていたことはありません。NECが一時的に販売していたぐらいです。

Ryzen 7 3750Hのベンチマーク

Cinebench R20

cpuRyzen-7-3750H-cinebenchr20

定番のベンチマークソフトでスコアを見ていきます。CPUにレンダリングをさせてそのパフォーマンスをスコア化しています。Ryzen 7 3750Hは、Core i5-9300Hに近く3%-7%の差となっています。Ryzen 5 3500Hとの差は7%-9%です。

Ryzen 5 3500Hとの差がそれほど多くないことからあえてRyzen 5 3500Hを選ぶ方がコストパフォーマンスが良いと言えるかもしれません。コア数やスレッド数も差がありませんし、劇的にパフォーマンスが向上するわけではないようです。

Fire Strike Graphics

firestriketopRyzen 7 3750H-graphics

APU(CPU内蔵グラフィックス)の性能について見ていきましょう。Ryzen 7 3750Hに搭載されているRadeon Vega 10は、IntelのCPU内蔵グラフィックスに比べて40%以上パフォーマンスが高いです。

まだまだ外付けのグラフィックボードには及びませんが十分性能が高くなっていますね。負荷が軽い作業であれば十分でしょう。例えば、RAW現像やPhotoshopなどでも負荷の軽い作業であれば対応可能です。

Ryzen 7 3750H搭載のおすすめBTOパソコン

Alpha-15-A3DDK-006JP(MSI)

Alpha-15-A3DDK-006JP
液晶サイズ:15.6インチ
価格:139,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 3750H
GPU:Radeon RX 5500M
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載

グラフィックボードにRadeon RX 5500Mを搭載した珍しいゲーミングノートPCです。AMD製のパーツで揃えた一台ですね。RX 5500MはGTX 1650と同等のパフォーマンスを持っています。エントリークラスのグラフィックボードとして評価されています。メモリ16GB、SSD 512GB NVMeと構成も充実していてゲームプレイからクリエイター用途でも通用します。

ROG Zephyrus G GA502DU(ASUS)

ROG Zephyrus G GA502DU
液晶サイズ:15.6インチ
価格:183,800円 128,300円
CPU:Ryzen 7 3750H
GPU:GeForce GTX 1660 Ti MAX-Q
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB
HDD:非搭載

キャンペーン中は55,000円OFFで購入することができます。GTX 1660 Ti MAX-Qと合わせて一台です。FULL HD環境でも設定を上げたゲームプレイが可能となります。メモリ16GB、SSD 512GBと構成に余裕があるのも嬉しいですね。本体もコンパクトで持ち運びにも適しています。

HP Pavilion Gaming 15-ec0000 パフォーマンスモデル(HP)

HP Pavilion Gaming 15-ec0000
液晶サイズ:15.6インチ 144Hz
価格:139,000円 109,000円
CPU:Ryzen 7 3750H
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4 16GB
SSD:256GB NVMe
HDD:1TB

Ryzen 7 3750H搭載ゲーミングノートPCの中で最安値クラスとなっています。定価139,000円に対してキャンペーン中は30,800円OFFで購入することができます。グラフィックボードにはGTX 1650を搭載しています。FULL HD環境で設定を調整すればゲームプレイもこなせます。もちろんクリエイターの方にもおすすめの性能だと言えます。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、モバイル向け第二世代Ryzen 7 3750Hの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しました。下位のRyzen 5 3550Hとの差は10%程度で劇的にパフォーマンスが向上しているわけではありませんが、Ryzenシリーズのフラグシップモデルとなっています。Intel Core i5-9300Hに近い性能を発揮します。後継モデルであるRyzen 4000シリーズの発売も控えていて期待を持たせてくれるモデルになったと思います。

搭載モデルは海外メーカーからのみ販売されています。HPの「Pavilion Gaming 15-ec0000 パフォーマンスモデル」は税抜109,800円と最安値クラスです。キャンペーン中の今が狙い目だと言えます。MSIの「Alpha-15-A3DDK-006JP」はグラフィックボードにもAMD製のRadeon RX 5500Mを搭載しているのがポイントです。FULL HD環境でのゲーム適性が高いです。メモリ容量も16GBと余裕があるのがいいですね。最後にASUSの「ROG Zephyrus G GA502DU」はコンパクトなゲーミングノートPCで持ち運びを考えている方向けです。また、他の二台よりも高性能なGTX 1660 Ti MAX-Qを搭載しています。高設定にこだわりたい方は必見です。

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