当記事では、Ryzen 5 4600Hの性能スペック&ベンチマークについて紹介しています。Ryzen 5 3550Hの後継モデルです。Zen 2アーキテクチャを採用した待望のラップトップ向けのRyzenシリーズです。その中でもこのRyzen 5 4600Hは、手頃なハイパフォーマンスモデルということで評価の高いCPUです。
搭載モデルの豊富さからも人気であることがわかります。動画編集やゲームプレイもこなせる性能の高さは圧巻です。Ryzen 3000シリーズとは別物と考えて良いでしょう。より高次元でのPC作業が可能となります。後継モデルの「Ryzen 5 5600H」が発売されています。Zen 3アーキテクチャ採用でより高いパフォーマンスを発揮します。Ryzen 5 4600Hには価格的な優位性があります。
Ryzen 5 4600Hの基本スペック
世代 | 第3世代 |
開発コード | Renoir(Zen 2) |
コア/スレッド数 | 6 / 12 |
クロック周波数 | 3.00 GHz |
ブーストクロック | 4.00 GHz |
内蔵グラフィックス | AMD Radeon Graphics |
TDP | 45W |
発売日 | 2020年06月01日 |
搭載モデル | 89,980円~ |
目次
Ryzen 5 4600Hのおすすめ用途
デュアル | 動画視聴 | 動画編集 | 動画投稿 | RAW現像 | マンガ | ゲーム |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
デイトレ | 実況 | デザイン | DTM | Skype | CAD | ビジネス |
◎ | △ | ◯ | ◯ | ◎ | △ | ☆ |
Ryzen 5 4600Hのスペック比較
AMD製CPUと比較
Ryzen 5 4600H | Ryzen 7 4800H | Ryzen 5 3550H | |
---|---|---|---|
コードネーム | Zen 2 | Zen 2 | Zen + |
プロセス | 7nm | 7nm | 12nm |
トランジスタ数 | 98億 | 98億 | 49.4億 |
ダイサイズ | 156 mm² | 156 mm² | 210 mm² |
コア/スレッド | 6/12 | 8/16 | 4/8 |
ベースクロック | 3.0GHz | 2.9GHz | 2.1GHz |
ターボクロック | 4.0GHz | 4.2GHz | 3.7GHz |
L3キャッシュ | 8MB | 8MB | 4MB |
メモリ | DDR4-3200MHz | DDR4-3200MHz | DDR4-2400MHz |
CPU内蔵グラフィックス | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics |
グラフィックコア | 6 | 7 | 8 |
グラフィック周波数 | 1500MHz | 1600MHz | 1200MHz |
TDP | 45W | 45W | 35W |
価格 | - | - | - |
発売日 | Q2 2020 | Q2 2020 | Q1 2019 |
コア/スレッドも4コア8スレッドとそれぞれRyzen 5 4600Hよりも33%低いです。ベースクロックも30%低く、ターボクロックも7%低いです。L3キャッシュも半減の4MBです。メモリ規格についても異なっています。スペック的にも別物のCPUだと言えます。ただし、性能面ではスペック以上にアーキテクチャの違いによるところが大きいです。明らかにRyzen 5 4600Hの方が性能が高いです。CPU内蔵グラフィックスについても同等以上です。
上位のRyzen 7 4800Hになるとさらに性能が高くなります。コア/スレッドがそれぞれ33%高く、8コア16スレッドとなります。ラップトップ向けのCPUとしてはトップクラスのスペックを持っています。ベースクロックは0.1GHz低いもののターボクロックは5%引き上げられています。L3キャッシュやメモリ規格は同じものです。内蔵グラフィックスについてもわずかに性能が引き上げられています。
Intel製CPUと比較
Ryzen 5 4600H | Core i5-10300H | |
---|---|---|
コードネーム | Zen 2 | Comet Lake |
プロセス | 7nm | 14nm |
コア/スレッド | 6/12 | 4/8 |
ベースクロック | 3.0GHz | 2.5GHz |
ターボクロック | 4.0GHz | 4.5GHz |
L3キャッシュ | 8MB | 8MB |
メモリ | DDR4-3200MHz | DDR4-2933MHz |
CPU内蔵グラフィックス | Radeon Graphics | Intel UHD Graphics |
TDP | 45W | 45W |
価格 | - | $250 |
搭載モデル | 89,980円~ | 99,980円~ |
発売日 | Q2 2020 | Q2 2020 |
プロセスはRyzen 5 4600Hの7nmプロセスに対して、Core i5-10300Hは14nmプロセスとなっています。Ryzenの方がプロセスの縮小化に成功しています。コア/スレッドは33%少ない4コア8スレッドとなっています。ベースクロックは約15%低く、ターボクロックは約12%高いです。クロック周波数が高い分実際の作業環境では有利に働くこともあります。
L3キャッシュは8MB、消費電力は45Wと共通しています。メモリ規格についてはRyzen 5 4600HのDDR4-3200MHzに対して、Core i5-10300HはDDR4-2933MHzとCore i5の方が劣っています。いずれもCPU内蔵グラフィックスを搭載していますが、外付けのグラフィックボードを搭載していることが多いためそれほど気にしなくても良いと思います。
Ryzen 5 4600HってどんなCPUなの?
前世代のRyezn 7 3750Hよりも大幅に性能アップ
Ryzen 5 4600Hで採用されているZen 2アーキテクチャは前世代のZen +とは別物です。前世代で型番的に上位モデルに位置するRyzen 7 3750Hを大きく上回る性能を持っています。定番のベンチマークソフトであるCinebench R20でも2倍程度スコアが伸びています。
ノート向け第2世代Ryzenシリーズを購入した方はパフォーマンスがいまいち伸びず後悔してしまったかもしれません。事実Ryzen 7シリーズでも競合モデルであるCore i5-9300Hに勝てませんでした。この第3世代Ryzenシリーズは期待していただいても良いです。
Ryzen 7 3750Hよりも大幅に性能が高く、Intel製CPUと同等以上の性能で満足度も高いはずです。Intel Core i7-10750Hを上回るパフォーマンスを発揮することもあるほどです。ゲーム性能ではやや劣るものの総合的に見れば十分健闘しています。
AMD 45WモデルのエントリークラスのCPU
Ryzen 5 4600Hは、ハイパフォーマンスモデル(Hシリーズ)のエントリークラスCPUです。省電力モデルのUシリーズと比べて一段高いパフォーマンスを得られます。15W→45Wと消費電力が増える分パフォーマンスも大きく向上しています。
性能が高いことから動画編集などのクリエイター用途からゲームプレイまで幅広く対応できるのが特徴です。特に省電力モデルでは性能が物足りないと感じる方はチェックしてみてください。それでいてエントリークラスということもあって価格も手頃で購入しやすいです。
低価格帯のゲーミングノートを支える高コスパモデル
Ryzen 5 4600H搭載モデルは価格の安さが特徴となっていることが多いです。それだけコストパフォーマンスに優れたCPUだと言えます。税抜10万円前後のモデルを探すとRyzen 5 4600HあるいはCore i5-10300H搭載モデルだけになります。その中でもRyzen 5 4600Hは最安値クラスのモデルを持っています。
さらに、Core i5-10300Hよりもマルチスレッド性能が高く幅広い用途で強みを発揮するRyzen 5 4600Hは心強い存在です。BTOメーカーのラインナップが多く選びがいがあります。コストパフォーマンスを重視したゲーミングノートPC選びをしたいゲーマーの方は必ず押さえておきましょう。
Ryzen 5 4600Hのベンチマーク
Cinebench R20
Core i5-10300Hよりも90%、Ryzen 7 3750Hと比べて100%パフォーマンスが向上しています。アプリケーションなどの使用を想定している方は必見です。シングルスレッド性能についても20%高いです。アーキテクチャの差が出ている形です。
エンコード(Handbrake)
7-Zip
PCMARK
Photoshop
Ryzen 5 4600H搭載のおすすめBTOノートパソコン
mouse X4-R5-E (マウスコンピューター)
価格:98,780円(税込)
液晶:14.0インチ 60Hz
重量:約1.9kg
駆動時間:約7.5時間
CPU:Ryzen 5 4600H
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載
GALLERIA GR1650TGF-T (ドスパラ)
価格:109,980円(税込)
液晶:15.6インチ 120Hz
重量:約1.9kg
駆動時間:約7.5時間
CPU:Ryzen 5 4600H
GPU:GeForce GTX 1650 Ti
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載
当記事のまとめ
当記事では、Ryzen 5 4600Hの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しました。AMDのハイパフォーマンスモデルのエントリークラスに位置します。エントリークラスとは言っても6コア12スレッドと競合であるIntelのCore i7シリーズと同等のスペックを誇ります。実際のPC環境においても同等のパフォーマンスを発揮します。価格が抑えられているのも魅力で、税抜10万円前後のモデルを探している方は必見です。
2021年7月時点でマウスコンピューターの「mouse X4-R5-E」とドスパラの「GALLERIA GR1650TGF-T」が選べます。CPU内蔵グラフィックスで十分ならmouse X4-R5-Eがおすすめです。価格も抑えられていて人気が高いです。グラフィックス性能を求めるならGALLERIA GR1650TGF-Tが良いでしょう。
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