Athlon 3000G画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「Athlon 3000Gの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。Athlon 240GEの後継モデルとなっています。AMDのCPUの中で最も安価なZenベースのプロセッサーです。2コア4スレッドとスペックは控えめです。

消費電力も抑えられていて扱いやすいと思います。わずか$50という価格は魅力的ですね。BTOパソコンのラインナップの中では比較的マイナーな存在となっています。安価なモデルを探している方はチェックしてくださいね。

目次

AMD Athlon 3000Gのおすすめ用途

デュアル動画視聴動画編集動画投稿RAW現像マンガ ゲーム 
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エントリークラスのCPUということで負荷の掛かる作業は苦手です。デュアル環境構築・動画視聴・WEB会議などライトユーザー向けです。軽いファイルの取り扱いだけであればビジネス用途にも対応可能です。RAW現像やDTMなど負荷の掛かるアプリケーションの使用を考えている方は上位モデルを選択する方が良いでしょう。過度な期待はしない方が良いと思います。

AMD Athlon 3000Gの基本スペック

Athlon 3000GPentium G5400Athlon 200GE
メーカーAMDIntel AMD
コードネームZenCoffee Lake-RZen
プロセス14 nm14 nm14 nm
トランジスタ数48億-48億
ダイサイズ148 mm²-192 mm²
コア/スレッド2/42/42/4
ベースクロック3.5Ghz3.7Ghz3.2Ghz
ターボクロック---
L3キャッシュ4MB4MB4MB
オーバークロック××
大王メモリDDR4-2666DDR4-2666DDR4-2666
内蔵グラフィックスRadeon Vega 3UHD Graphics 610Vega 3 Graphics
グラフィックス周波数1100 MHz1050 MHz1000 MHz
TDP35W54W35W
価格$50$64$55
発売日2019年11月20日2018年4月2日2018年9月6日
Athlon 3000Gのスペックを見ていきましょう。競合であるIntel Pentium G5400と前世代のAthlon 200GEを比較対象としています。このクラスは、上位モデルと比較すると世代ごとに大幅に進化することはありません。スペック比較についてはさくっと見るだけで十分でしょう。プロセスはすべて14nmとなっています。Pentium G5400についてはトランジスタ数及びダイサイズは公開されていません。

旧モデルのAthlon 200GEとのスペックの差はそれほどありません。ベースクロックが3.2GHzから3.5GHzへと約10%引き上げられているぐらいです。内蔵グラフィックスについては基本的には同じでグラフィックコアは3つです。ただし、グラフィック周波数は10%引き上げられて1100 MHzとなっています。性能面では確かに上がっていますが、劇的と言えるほどではありません。オーバークロックについては、中上級者向けの内容として別途まとめています。

Intel Pentium G5400と比較していきます。価格はわずかに高い$64です。コア/スレッド数に違いはありません。ベースクロックが3.5GHz→3.7GHzと高いです。ただし、アーキテクチャが異なるため純粋な比較はそれほど意味をなしません。内蔵グラフィックスについてはUHD Graphics 610を搭載しています。性能的にはRadeon Vega 3の方が優勢です。

オーバークロックに対応(中上級者向け)

Athlon 3000Gでは、旧モデルのAthlon 200GEから大きく変わったところがあります。それはオーバークロックができるということです。上位のAthlon 240GEはオーバークロックができましたが、$75と価格帯が上がっています。それが$50という価格のCPUで実現できたのはメリットが大きいです。

CPU・GPU・DDR4メモリについてすべてオーバークロックができます。余力はそれほど大きくありませんが、このクラスのCPUとしては十分でしょう。およそ10%引き上げられると考えて良いですね。DDR4-3200メモリを搭載すればiGPUのパフォーマンスも向上します。

AMD Athlon 3000GってどんなCPUなの?

$50と安価なエントリークラスのCPU

AMDがリリースするCPUの中で最も安価なモデルとなっています。エントリークラスとなっていてライトユーザーの方やコストを下げたいと考えるユーザーに方にとって魅力的な選択肢となります。オーバークロックにも対応しているため競合と比べても優位性があります。

ただし、国内での販売価格(参考:AMD 8,000円、 Intel 7,000円)についてはIntel Pentium G5400よりも高くなっています。定価はAthlonの方が$14安いため本来なら1,500円程度安くなるはずです。今後Athlon 3000Gの価格が安くなればより魅力的になります。

iGPUの性能が内蔵グラフィックスとしては高い

Athlon 3000Gの内蔵グラフィックスにはRadeon Vega 3が搭載されています。外付けのグラフィックボードほどの性能はありませんが、iGPUとして考えると高い性能を持っています。軽い作業であれば3Dアプリケーションにも対応可能です。もっともIntel CPU搭載の内蔵グラフィックスでも対応できるでしょう。

数値としてははっきりとAthlonの方が有利ですが、それを実際の作業において体感することは難しいと言えます。例えば、ゲームプレイほどのグラフィック性能が求められる用途なら性能差は体感できます。ただし、その場合設定を下げる必要がありそれでも快適なゲームプレイにはほど遠いことが多いです。

人とは違うモデルが欲しいという方向け

Athlon 3000G自体知名度のあるモデルではありません。上位のRyzenならIntel Core iシリーズに匹敵する知名度・人気があります。しかし、エントリークラスのAthlonシリーズは、競合モデルであるIntel Pentiumよりも知名度は劣ります。市場にもそれほど出てきていないように思います。つまり、人と同じCPUは選びたくないというこだわりのある方です。また、自作ユーザーで低価格のパソコンを構築したいという方にもおすすめです。

ベンチマークでわかるAMD Athlon 3000Gの性能!

Cinebench R15

cpuAMD Athlon 3000G-cinebench

CPUのレンダリング性能を測るベンチマークソフトです。スペックが忠実に反映されるのが特徴です。Athlon 3000Gは、Athlon 200GEと比較して5%程度性能が向上しています。Intel Pentium G5400と比べると3%劣ります。シングルスレッド性能はIntelが突出しています。ゲームプレイなどを考えるとやや有利でしょう。

PCMark 10

pcmark10AMD Athlon 3000G-pcmark10

PCMark 10は、一般的なパソコン作業についてのベンチマークソフトです。Ryzen 3 3200Gに次いで二番目に位置しています。Intel Pentium G5400よりも2%高いです。Athlon 200GEよりも5%高くしっかりと進化していますね。

AMD Athlon 3000GのiGPU性能

iGPU(CPU内蔵グラフィックス)の性能を計測しています。実際のゲームプレイ時のフレームレートを計測。HD環境×低設定を基準にしています。

Fortnite

fortniteAthlon 3000G-fortnite

負荷の軽いタイトルならなんとかプレイできる水準です。平均fpsでも55fpsとそれなりの数値が出ていることがわかります。1% Lowも46fpsとまずまずです。Core i3-9100(UHD Graphics 630)よりも平均fpsが45%も高いです。1% Lowも44%程度高くなっていて、Radeon Graphicsの性能の高さを見せつけています。

Rainbow Six Siege

rainbow six siegeAthlon 3000G-raibow

Rainbow Six Siegeでは厳しいです。少しでも負荷が上がるとまともにゲームはできないと考えておく方が良いですね。Athlon 3000Gでは平均40fpsと快適とは言えません。Athlon 200GEとの差は10%と改善はされていますがまだ足りないです。これが上位のRyzen 3 3200Gになると余裕が出てきます。やはりRyzen 3シリーズとの差は大きいです。それでもCore i3-9100よりも15%程度高いフレームレートは圧巻です。

AMD Athlon 3000Gの消費電力

Athlon 3000G-watt

消費電力についておおよそ性能が上がると高くなると考えて良いでしょう。Intel Pentium G5400と比べると、アプリケーション使用時の省電力性の高さが光ります。30%近く消費電力が少ないのは魅力的ですね。消費電力が低いということは発熱量も抑えられていてファンの音などが気にならなくなります。電源ユニットのコストも抑えられていますね。

AMD Athlon 3000G搭載のおすすめBTOパソコン

FRGAB450/AT/NTK(FRONTIER)

gaseriers価格:49,800円
CPU:AMD Athlon 3000G
GPU:Radeon Vega 3 Graphics
メモリ:DDR4 8GB
SSD:480GB
HDD:非搭載

フロンティアでは早速Athlon 3000G搭載モデルが登場しました。メモリ8GB、SSD 480GBとこのクラスなら十分な構成だと思います。この価格帯のモデルならカスタマイズはせずに使用するのが良いでしょう。動画視聴、マイクロソフトオフィスの使用などを考えている方であれば十分対応できます。ストレージ容量に余裕があるため複数のアプリケーションを保存することができます。CPU内蔵グラフィックスにはRadeon Vega 3 Graphicsを搭載しています。

SR-ath-2220A/S3/W10(パソコンショップセブン)

SR-ii3-4520AS3W10価格:54,800円
CPU:AMD Athlon 3000G
GPU:Radeon Vega 3 Graphics
メモリ:DDR4 8GB
SSD:240GB
HDD:非搭載

パソコンショップセブンでもAthlon 3000G搭載モデルがリリースされています。PCケースには、コンパクトな「SilverStone SST-PS08B」を採用しています。メモリ8GB、SSD 240GBと構成は控え目です。セール対象になることもあるため定期的にチェックしておくと良いでしょう。

SR-ath-2230H/S5/W10(パソコンショップセブン)

SR-ii9-8830HS3W10価格:54,800円
CPU:AMD Athlon 3000G
GPU:Radeon Vega 3 Graphics
メモリ:DDR4 8GB
SSD:500GB NVMe対応
HDD:非搭載

SSDにはNVMe対応 500GBを搭載しています。より快適なPC作業が実現します。PCケースには、パソコンショップセブンでは定番となりつつある「Thermaltake Versa H26 Black」を採用しています。アクリルサイドパネルを搭載し魅せるBTOパソコンです。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、AMDのエントリークラスCPUである「Athlon 3000G」について性能スペックレビュー及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。Athlon 3000Gは、$50という手頃な価格というのが最大の特徴です。2コア4スレッドというスペックで、競合のIntel Pentium G5400と同等のパフォーマンスを発揮します。

本来$50と$64という価格差があるのですが、国内での販売価格はIntelの方が1,000円安くなっています。それでも予算を抑えたパソコンを購入したい方や自作をしたいという方には魅力的なCPUと言えます。Ryzenシリーズと比べると知名度の劣るCPUです。それでも意外と搭載BTOパソコンは多く好みに合わせて選択することができます。価格を抑えたいならフロンティア、PCケースまでこだわりたいならパソコンショップセブンが良いと思います。

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当ページのベンチマーク計測のテスト環境

参照サイト:AMD Athlon 3000G Review: An Unlocked $50 CPU (TECHPOWERUP)