rtx2070top画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「GeForce RTX 2070の性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。RTX 20シリーズ(Turing世代)の三番目のモデルとして70番台が登場しました。現時点で最も安くリアルタイムトレーシングを体感できるので注目されています。これまでのPascal世代でも70番台が売れ筋だったことからこのRTX 2070が気になっている方は多いと思います。

ドスパラを始めとして多くのBTOメーカーが注力しているモデルです。後継モデルは「GeForce RTX 2070 Super」です。RTX 2080寄りの高い性能を持つグラフィックボードです。このRTX 2070 Superの登場でRTX 2070搭載モデルは消滅しました。

(+) 最も手軽に最新技術を体感できるグラボ
(+) 4K解像度でのゲームプレイも可能
(-) $499と価格は30%以上アップ

目次

GeForce RTX 2070の性能スペック紹介

RTX 2070RTX 2080GTX 1070
コードネームTuringTuringPascal
GPUTU106TU104GP104
プロセス12nm12nm16nm
トランジスタ数108億個136億個72億個
ダイサイズ445 mm²545mm²314mm²
SM数364615
CUDAコア2304基2944基1920基
ベースクロック1350MHz1515MHz1506MHz
ブーストクロック1635MHz1710MHz1683MHz
VRAM8GB GDDR68GB GDDR68GB GDDR5
メモリクロック1750 MHz1750 MHz2002 MHz
メモリバス256 bit256 bit256 bit
メモリ帯域幅448.0 GB/s448.0 GB/s256.3 GB/s
TDP175W215W150W
公式価格$499$699$379
発売日2018/9/202018/9/202016/6/10
RTX 2070は、Turing世代のグラフィックボードです。RTX 2080 Ti及びRTX 2080に次いで販売開始となりました。Pascal世代のGTX 1070と比べてプロセスは16nm→12nmへとコンパクトになっています。ただし、レイトレーシングのためのRTコアとDLSS(Deep Learning Super Sampling)のためのTensorコアが実質追加されたためダイサイズは40%アップとなりました。トランジスタ数も50%アップです。消費電力が上がってしまったのも仕方ありませんね。

スペックを見ていくとCUDAコアは1920→2304基へと20%アップ、クロック周波数は10%ダウン、ブーストクロックは3%ダウンとなっています。CUDAコアが増えたことでクロック周波数のダウンはカバーできています。性能的にはGTX 1080よりも高いです。また、メモリ規格もGDDR5からGDDR6にアップグレードされ、メモリ帯域幅も448.0 GB/sへと大きく向上しています。

メモリ周りのボトルネックがなくなることでより高いパフォーマンスを引き出せます。TDPは25W増えて175Wになりました。価格は$120アップです。レイトレーシングなどの新しい機能を搭載したことによるプレミアム価格が設定されていると考えることもできます。

RTX 2080になるとGPUにTU104を搭載していてダイサイズが一回り大きいです。トランジスタ数は27%も増えます。SM数は46個でCUDAコアはRTX 2070の29%アップの2944基(46×64)となります。ベースクロックは12%高く、ブーストクロックも4%高いです。メモリ周りは変わっていません。TDPは215WとRTX 2070よりも23%増えました。価格差は$200と大きいです。RTX 2080は4K解像度でのゲームプレイがメインとなります。

GPUコアには独自のTU106を採用(中上級者向け)

NVIDIAはRTX 2070で興味深いデザインの選択をしています。GTX 1070やGTX 970のようなこれまでの先代モデルは、GTX 1080やGTX 980のような上位モデルと同じチップをベースになっていました。NVIDIAは、RTX 2070についてはTU104ではなく3番目に大きいTuringチップであるTU106を採用しています。RTX 2080で採用されているTU104とは異なるというわけです。

TU106は、GP106やGM206と同じチップの後継者ということではありません。これらの2つのチップは、フルスペックのGPU104やGM204のちょうど半分です。しかし、TU106は、TU104ではなくトップのグラフィックボードに採用されているTU102のフルスペックの半分です。また、同じ256bitのGDDDR6メモリインターフェイスでTU104と変更点はありません。

TU106を採用したのは組み立てるのにできるだけ安いチップを作りたかったからでしょう。単純にTU104よりも小さいダイを持っているという理由です。一方で、NVIDIAは、TU106から小さな最小在庫管理単位を実現することができます。RTX 2080の需要のためにより大きなTU104を同時に作ることができます。

GeForce RTX 2070ってどんなグラフィックボード?

ついに70番台でも4K解像度に対応可能

RTX 2070は、ハイクラス相当のゲーミング性能を持ち4K解像度でのゲームプレイが可能です。前世代であるPascalでは4K解像度でゲームをしようとすると最低でもGTX 1080が必要でした。70番台はNVIDIAのラインナップ的にはミドルクラスに当たり、4K解像度でのゲームプレイとの境目でした。基本的にはFULL HD環境でのゲームプレイがメインとなるはずです。

ところが、RTX 2070に関して言うとこれまでの70番台と同じではありません。ミドルクラスの範囲は収まらないパフォーマンスを持つモデルです。かつてのハイクラスであるGTX 1080に匹敵する性能を持ちWQHDはもちろん4K解像度でも快適です。

旧モデルと比べて性能が上がった分価格も上昇

これまでの70番台とは異なり性能が飛躍的に向上しました。これまでFULL HDやWQHDでのゲームプレイが前提でした。それが4Kにも対応できるほどになっています。ただその半面、価格も上がっています。70,000円弱と70番台としては高価です。RTコアやTensorコアなど新技術が投入された分仕方のない部分だと言えます。

それでも、GTX 1070が50,000円台で購入できることを考えると手を出しにくい価格帯かもしれません。ただ、今後価格がもう少し落ちれば主力モデルとなる可能性はあります。BTOメーカーでも今後ラインナップが充実してくると立場は変わってくると思います。

GeForce RTX 2070のベンチマークを紹介

実際のゲームプレイ中のフレームレートを計測。WQHD/4K解像度+最高設定での計測を行っています。RTX2070での注目点は4K解像度でのフレームレートの高さです。GTX1080を超えるその性能をぜひ実際の目で確認してください。

Battlefield 1(DirectX 12)

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RTX 2070は、GTX 1070と比べると40%程度性能が上がっています。GTX 1080よりも10%高い性能です。4K解像度でも63.6FPSと高いフレームレートを計測しています。これだけ性能が高いのであれば価格も安く感じてしまうかもしれませんね。

Far Cry 5(DirectX 11)

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GTX 1070と比べて30%高く、GTX 1080と比べて10%程度高くなっています。Far Cry 5に関しては4K解像度でのゲームプレイは設定を落とす必要がありますね。それでも非常に高い性能を持つことがわかります。RX Vega 64よりも高いのはさすがですね。

Civilization VI(DirectX 11)

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GTX 1080よりも7%-10%高い性能となっています。4K解像度でも85.1FPSと余裕の数値ですね。もはやミドルクラスとは言えない高い性能を持っています。RTX 2080 Tiが高額すぎることを考えると実質ハイクラスのモデルだと言っても良いかもしれません。

Grand Theft Auto V(DirectX 12)

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負荷が少ない過去のタイトルだと余裕でゲームプレイができます。GTX 1080よりも10%高く、4K解像度では66.2FPSとなっています。GTX 1070と比べると30%以上高いフレームレートを計測。

Hitman(DirectX 12)

hitmangtx1050tirtx2070hitman

GTX 1080でも60FPSを超えることができなかったHitmanですが、RTX 2070では62.5FPSと高いですね。RTX 2080になるともう一回り性能が高くなりますが、多くの方はRTX 2070で十分だと思います。

GeForce RTX2070の消費電力&発熱

消費電力

rtx2070watt

RTX 2070のアイドル時は9W、高負荷(ゲームプレイ)時は203Wとなっています。性能が上がっている分GTX 1080よりも10%消費電力が高くなっています。電源ユニットにも気を使った方が良いかもしれませんね。

温度

rtx2070temp

温度に関しては記載の通りです。性能が上がると当然熱を持ちやすくなりますので、冷却やエアフローにも力を入れましょう。


RTX 2070搭載のおすすめBTOパソコン

GALLERIA XF(ガレリア)

galleriaxj
価格:179,980円
CPU:Core i7-8700
GPU:GeForce RTX2070
メモリ:DDR4 8GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:2TB

GALLERIA ZFのCPUをCore i7-8700にダウンして、メモリが8GBに半減させたモデルです。ただし、キャンペーン中はCore i7-9700Kにアップグレードされます。GALLERIA XFはドスパラでも売れ筋のゲーミングPCです。ゲームで最も重要なグラフィックボードにお金を掛けて、CPUはコスト削減することで価格を大きく下げることに成功しています。30,000円安いのはコスパ的に魅力的です。

G-GEAR GA7J-F181/ZT(G-GEAR)

G-GEAR
価格:184,800円
CPU:Core i7-9700K
GPU:GeForce RTX2070
メモリ:DDR4 16GB
SSD:240GB
HDD:1TB

第九世代CPUのCore i7-9700Kを搭載。8コア8スレッドの高性能CPUは、RTX2070との相性は良好です。4K解像度のゲームプレイも難なくこなします。さらに、メモリは16GB、SSD 240GB、HDD 1TBと構成もバランスが良いです。ストレージに関しては必要に応じてカスタマイズで追加すると良いでしょう。G-GEARブランド(TSUKUMO)は少しマイナーですが、古くからあるショップで信頼性が高くおすすめです。

GALLERIA ZF(ガレリア)

galleriaxj
価格:209,980円
CPU:Core i7-9700K
GPU:GeForce RTX2070
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe対応
HDD:2TB

第九世代CPUのCore i7-9700Kを搭載。8コア8スレッドの高性能CPUです。RTX2070との相性も良く高いレベルでゲームプレイができます。メモリ16GB、SSD 512GB、HDD 2TBと構成も充実していますね。将来性も高く数年間に渡って現役で通用します。

RTX2070はこんな方におすすめ!

管理人管理人

RTX 2070は、現時点で最も安くリアルタイムトレーシングやDLSSを体験することができるグラフィックボードです。4K解像度あるいはWQHDでのゲームプレイを考えている方必見です。RTX 2080 TiやRTX 2080はオーバースペックになりがちですが、このRTX 2070はまだ扱いやすいと思います。

Pascal世代と比べるとハイクラスモデルに属するGTX 1080を超える性能を持っています。FULL HD前提ならGTX 1060やGTX 1070 Tiを購入するかRTX 2060が登場するのを待つと良いですね。搭載BTOパソコンのラインナップも豊富でたくさんの名機を生み出したと言えます。

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RTX 3070、RTX 3060等

当ページベンチマークテスト環境

CPUCore i7-7700K
マザーボードASUS Z270
メモリ16GB
SSDPatriot Ignite 960GB
電源ユニットAntec HCP-1200 1200W
冷却システムCryorig R1 Universal 2x 140 mm fan
ソフトウェアWindows 10 64-bit
ディスプレイAcer CB240HYKbmjdpr 24インチ