参照元:https://www.pc-koubou.jp/
当記事では、「Ryzen 5 5600Gの性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。Radeon Graphicsを搭載した最新のAPUが登場しました。6コア12スレッドと従来モデルのRyzen 5 3400Gよりもスペックが引き上げられています。すでに発売されているRyzen 5 5600Xよりも$40安くコストパフォーマンスに優れています。
高性能なCPU内蔵グラフィックスが必要なユーザーの方は必見です。タイトルによってはそのままゲームを楽しむこともできます。ただし、グラフィックス性能はエントリークラスのGTX 1650と比べて性能は大きく劣り場合によってはAPUが適していないこともあります。
Ryzen 5 5600Gの基本スペック
世代 | 第4世代 |
開発コード | Cezanne(Zen 3) |
コア/スレッド数 | 6 / 12 |
クロック周波数 | 3.90 GHz |
ブーストクロック | 4.40 GHz |
内蔵グラフィックス | AMD Radeon Graphics |
TDP | 45W-64W |
発売日 | 2021年4月13日 |
価格 | $259 |
目次
Ryzen 5 5600Gのおすすめ用途
動画視聴 | Skype | ビジネス | デュアル | デイトレ | マンガ | デザイン |
☆ | ☆ | ◎ | ☆ | ◎ | ○ | ○ |
RAW現像 | 動画編集 | 動画投稿 | DTM | ゲーム | 実況 | CAD |
○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
Ryzen 5 5600G単体としてみると動画視聴・Skype・デュアルモニター・ビジネス・デイトレは余裕があります。負荷の重いファイルなどの取り扱いがなければ、マンガ制作・WEBデザイン・RAW現像・動画編集・動画投稿・DTMなどに対応できます。$259という価格を考えると十分ですね。
Ryzen 5 5600Gのスペック比較
AMD製CPUと比較
Ryzen 5 5600G | Ryzen 5 5600X | Ryzen 5 3400G | |
---|---|---|---|
コードネーム | Zen 3 (Cezanne) | Zen 3 (Cezanne) | Zen + (Picasso) |
プロセス | 7nm | 7nm | 12nm |
コア/スレッド | 6/12 | 6/12 | 4/8 |
ベースクロック | 3.9GHz | 3.7GHz | 3.7GHz |
最大ブーストクロック | 4.4GHz | 4.6GHz | 4.2GHz |
オーバークロック | ◯ | ◯ | ◯ |
L3キャッシュ | 16MB | 32MB | 4MB |
CPU内蔵グラフィックス | Radeon Graphics 7 | - | Radeon Graphics 11 |
グラフィック周波数 | 1900 MHz | - | 1400 MHz |
メモリタイプ | DDR4-3200 | DDR4-3200 | DDR4-2933 |
CPUクーラー | Wraith Stealth | Wraith Stealth | Wraith Spire |
TDP | 65W | 65W | 65W |
価格 (実売価格) | $259 | $299 | $149 |
発売日 | 2021年4月13日 | 2020年11月5日 | 2019年7月7日 |
ベースクロックは6%高く、ターボクロックは4%高いです。いずれもオーバークロックに対応しています。L3キャッシュ容量は大幅アップで16MBとなりました。コア/スレッドが増えてもL3キャッシュ容量が増えなければパフォーマンスを発揮できませんね。CPU内蔵グラフィックスについては、従来モデルと同じRadeon RX Vegaを再利用しています。グラフィックコア自体が35%少なく7つになりましたが、グラフィック周波数は35%高くなりました。
メモリタイプはDDR4-3200と最新のものに変わりました。CPUクーラーもWraith Stealthになっています。OCをしないのであれば問題ない性能です。TDPは65Wと共通です。価格は$110高くなって$259となりました。1年9月振りの新モデルはしっかりとパフォーマンスを引き上げています。注意点としてRyzen 5 5600Gでは、PCIe 4.0ではなくPCIe 3.0を採用しています。
Ryzen 5 5600Xと比較していきます。どちらもZen 3アーキテクチャ(Cezanne)を採用しています。ベースクロックはRyzen 5 5600Gの方が6%高く、最大ブーストクロックはRyzen 5 5600Xの方が5%高いです。いずれもオーバークロックに対応しています。L3キャッシュ容量はRyzen 5 5600Xになるとさらに多く倍の32MBとなります。Ryzen 5 5600Xの最大の特徴でパフォーマンス的にかなり有利です。メモリタイプ・CPUクーラー・TDPは共通です。価格差は$40となっています。
Intel製CPUと比較
Ryzen 5 5600G | Core i5-11600K | |
---|---|---|
コードネーム | Zen 3 (Cezanne) | Rocket Lake |
プロセス | 7nm | 14nm |
コア/スレッド | 6/12 | 6/12 |
ベースクロック | 3.9GHz | 3.9GHz |
最大ブーストクロック | 4.4GHz | 4.9GHz |
オーバークロック | ◯ | ◯ |
L3キャッシュ | 16MB | 12MB |
CPU内蔵グラフィックス | Radeon Graphics 7 | UHD Graphics 750 |
グラフィック周波数 | 1900 MHz | 1300 MHz |
メモリタイプ | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
CPUクーラー | Wraith Stealth | 非同梱 |
TDP | 65W | 125W |
価格 | $259 | $272 |
発売日 | 2021年4月13日 | 2021年3月30日 |
ベースクロックはについても両者違いはありません。最大ブーストクロックはCore i5-11600Kの方が15%高く4.9GHzです。L3キャッシュ容量はRyzen 5 5600Gの方が多いですね。CPU内蔵グラフィックスについてはそれぞれRadeon Graphics・UHD Graphics 750を搭載しています。スペック的には特性が異なるためそれほど比較に意味があるわけではありません。詳細はベンチマークを見ていただければと思いますが、性能的にはRadeon Graphicsの方が高いです。
メモリタイプはいずれもDDR4-3200となりました。Core i5-11600KがRyzenシリーズに追いついた形です。Ryzenは早い段階からDDR4-3200を搭載していました。Ryzen 5 5600GにはCPUクーラー同梱となっていてコスパの高さが光ります。TDPはRyzen 5 5600Gの65Wに対してCore i5-11600Kでは125Wとなっています。価格差は$13です。
Ryzen 5 5600GってどんなCPUなの?
作業用PCに適したオールラウンドなモデル
Ryzen 5 5600Gは、6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高く幅広い用途でおすすめのAPUです。Ryzen 5 3400G以来2世代振りの高パフォーマンスAPUが登場しました。競合であるIntel Core i5-11600Kと同等のCPU性能を誇ります。グラフィックス性能も圧倒していますが、ゲームをメインに考えるにはやや性能が心許ないですね。
どちらかと言うとクリエイターの方におすすめしたいです。動画編集・画像編集・デュアル環境構築など作業用PCに最適です。動画視聴をしながらWEBデザインをしたり、プレゼン資料を作成したりといったことが可能です。ある程度の負荷には対応できます。旧世代からの買い替えもおすすめです。
コストパフォーマンスに優れたAPU
Ryzen 5 5600Gはコストパフォーマンスに優れたAPUです。$259という価格でRyzen 5 5600Xよりも$40安くRyzen 5000シリーズがより身近な存在となりました。パソコン工房ではかなり安い搭載モデルが販売されています。CPU内蔵グラフィックス搭載及びCPUクーラー同梱は魅力的ですね。競合のCore i5-11600Kを上回るコストパフォーマンスを誇ります。
なお、単体価格ではRyzen 5 5600GとRyzen 5 5600Xと両者の間に価格差はありません。つまり、もう少し時間が経てばRyzen 5 5600Gの価格が下がる可能性が高いということです。そうなればより魅力的になりますね。搭載BTOパソコンの場合は割高感があるわけではないので気にしなくても良いと思います。
上位モデルであるRyzen 7 5700Gと比べてもコスパに優れています。特に内蔵GPUについては同等のパフォーマンスを期待できます。もちろんCPU性能については差があります。どうしても内蔵GPUでゲームを楽しみたいならRyzen 5 5600Gの方が好ましいです。
すでに搭載BTOパソコンのラインナップは豊富
徐々にRyzen 5 5600G搭載BTOパソコンのラインナップが増えてきました。すでにLenovo・パソコン工房・TSUKUMO・パソコンショップセブンなどから販売されています。Ryzen 5 3400G搭載モデルではそれほどラインナップが増えなかったことを考えるとAMDへの期待も大きくなったことがわかります。当時とは評価も大きく変わっていますね。
2021年9月時点ではさすがに2世代前のRyzen 5 3400G搭載モデルはありませんが、一部のショップではOEM向けのRyzen 5 PRO 4650G搭載モデルが販売されています。Ryzen 5 PRO 4650G搭載モデルを販売しているショップは随時Ryzen 5 5600G搭載モデルへと切り替えていくのではないかと思います。Ryzen 5 PRO 4650Gと比べても20%以上CPU性能が向上しています。
Ryzen 5 5600Gのベンチマーク
Cinebench R20
Adobe Software
Ryzen 5 5600Gのゲーム性能(内蔵グラフィックス)
Counter-Strike: Global Offensive
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
Watch Dogs Legion
Ryzen 5 5600Gのゲーム性能(外部グラフィックス)
Horizon Zero Dawn
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
Watch Dogs Legion
Ryzen 5 5600G搭載のおすすめBTOパソコン
STYLE-S0P5-R55G-EZX(パソコン工房)
価格:74,800円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600G
GPU:Radeon Graphics
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
電源:400W 80PLUS BRONZE
SR-ar5-5660K/S7/W10/LW(セブン)
価格:109,780円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600G
GPU:Radeon Graphics
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
電源:500W 80PLUS BRONZE
STYLE-M0P5-R55G-DNX(パソコン工房)
価格:129,800円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600G
GPU:Radeon RX 6500 XT
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
電源:500W 80PLUS BRONZE
ZEFT R56G6(セブン)
価格:173,580円(税込)
CPU:Ryzen 5 5600G
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
電源:750W 80PLUS GOLD
当記事のまとめ
当記事では、Zen 3アーキテクチャ採用のAPUである「Ryzen 5 5600G」の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。一般向けという意味ではRyzen 5 3400G以来の高パフォーマンスAPUです。6コア12スレッドとマルチスレッド性能が飛躍的に向上しています。Radeon GraphicsについてはRadeon Vega Graphicsの流用でRyzen 5 PRO 4650G(OEM供給)と大きく性能が向上したわけではありません。
搭載モデルについてはラインナップが増えて来ています。パソコン工房の「STYLE-S0P5-R55G-EZX」は税込7万円台と価格が抑えられていて選びやすいです。メモリ8GB、SSD 500GBと構成も必要十分でしょう。オシャレなモデルを探しているなら「SR-ar5-5660K/S7/W10/LW」が良いと思います。白色のケースがオシャレなモデルとなっています。メモリ容量も多く幅広い作業に通用します。
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