Lenovo IdeaPad Flex 550

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当記事では、Ryzen 7 5700Uの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しています。Zen 2アーキテクチャを採用したLucienne世代のモバイル向けCPUです。Ryzen 7 4700Uの後継モデルということになります。ハイパースレッディングに対応したことでパフォーマンスは引き上げられています。

スペック的には従来モデルのRyzen 7 4800Uに似ていますね。クロック周波数が高い分だけRyzen 7 5700Uの方が性能は上回ります。搭載BTOノートパソコンも増えてきていて随時Ryzen 7 4700Uからラインナップが切り替えられるのではないかと思います。Zen 3アーキテクチャを採用した「Ryzen 7 5800U」も人気です。新しいアーキテクチャを採用しているだけあって性能が高いです。後継モデルとしてRyzen 7 5825Uが発売されています。クロック周波数を引き上げたマイナーチェンジモデルです。

Ryzen 7 5700Uの基本スペック

世代第3世代
開発コードLucienne(Zen 2)
コア/スレッド数8 / 16
クロック周波数1.80 GHz
ブーストクロック4.30 GHz
内蔵グラフィックスAMD Radeon Graphics
TDP10W-25W
発売日2021年1月12日
価格-

目次

Ryzen 7 5700Uのおすすめ用途

動画視聴Skypeビジネスデュアルデイトレマンガ デザイン
dougahaisin

tvdenwa
businessperson
dulamonitor
kabufx

webdesign
RAW現像動画編集動画投稿DTM ゲーム 実況CAD 

video_hensyu
youtubervirtual

gamedeveloper
×
gamejikkyouwomen
×
cad
×
Ryzen 7 5700Uは、省電力モデルながら8コア16スレッドとスペックが高く幅広い用途で通用します。比較的負荷の軽い上段の作業であれば余裕があります。動画視聴(WEBブラウジング)・Skype・ビジネス・デュアル環境構築なら性能不足になることはないでしょう。デイトレ・マンガ制作・WEBデザインでも余裕があります。ただし、WEBデザインにおいて3Dグラフィックス処理性能が必要となる用途ではパフォーマンスが落ちることがあります。

RAW現像・動画編集・動画投稿・DTMなどでも問題なく対応できます。極端に負荷の高い高解像度のファイルを扱う時は注意が必要です。消費電力が抑えられている分やや不利になります。それでも一般的な用途であれば十分対応可能です。ゲームプレイ・ゲーム実況・3D CADなどグラフィックス処理性能が要求される用途では不向きです。CPU内蔵グラフィックスでは追いつきません。Ryzen 7 5700Uと外付けのグラフィックボードを組み合わせたモデルが発売される可能性も低いです。

Ryzen 7 5700Uのスペック比較

AMD製CPUと比較

Ryzen 7 5700URyzen 7 4800URyzen 7 4700U
コードネームZen 2Zen 2Zen 2
開発コードLucienneRenoirRenoir
プロセス7nm7nm7nm
コア/スレッド8/168/168/8
ベースクロック1.8GHz1.8GHz2.0GHz
ターボクロック4.3GHz4.2GHz4.1GHz
L3キャッシュ8MB8MB8MB
メモリDDR4-3200MHzDDR4-3200MHzDDR4-3200MHz
CPU内蔵グラフィックスRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics
グラフィックコア887
グラフィック周波数1900MHz1750MHz1600MHz
TDP10W-25W10W-25W10W-25W
価格---
発売日Q1 2021Q2 2020Q2 2020
Ryzen 7 5700UはLucinenne世代のモバイル向けCPUとなっています。Ryzen 7 4700UやRyzen 7 4800UのRenoir世代のリフレッシュモデルだと言えます。アーキテクチャはZen 2と共通です。旧世代のRyzen 7 4700Uでは8コア8スレッドとハイパースレッディングには非対応でしたが、Ryzen 7 5700Uでは8コア16スレッドとハイパースレッディングに対応しています。ここが今回のモデルでハイライトとなる部分です。

ベースクロックは10%ダウンの1.8GHzで、ターボクロックは5%アップで4.3GHzとなっています。L3キャッシュは8MBで共通です。CPU内蔵グラフィックスもコアが1つ増えて、グラフィック周波数も20%近く引き上げられています。TDPは10W-25Wと変更はありません。

Ryzen 7 4800Uと非常に似たスペックであることがわかります。実質Ryzen 7 4800Uの後継モデルだと考えた方がしっくりきますね。コア/スレッドいずれも8コア16スレッドとなっています。ベースクロックは1.8GHzと共通です。Ryzen 7 5700Uの方がターボクロックが3%高くなっています。L3キャッシュやメモリ規格に違いはありません。CPU内蔵グラフィックスはグラフィック周波数が9%高くなっています。

Intel製CPUと比較

Ryzen 7 5700UCore i7-1165G7
コードネームZen 2Tiger Lake
プロセス7nm10nm
コア/スレッド8/164/8
ベースクロック1.8GHz2.8GHz
ターボクロック4.3GHz4.7GHz
L3キャッシュ8MB12MB
メモリDDR4-3200MHzDDR4-3200MHz
CPU内蔵グラフィックスRadeon GraphicsIris Xe Graphics
TDP10W-25W28W
価格-$426
発売日Q1 2021Q3 2020
競合であるIntel Core i7-1165G7と比較していきましょう。Tiger Lake世代では10nmプロセスを採用しています。デスクトップ向けモデルが14nmプロセスであることを考えるとIntelがモバイル向けのCPUに力を入れていることがわかります。4コア8スレッドというスペックです。Ryzen 7 5700Uの半分ということになります。性能差は歴然ですね。ノートパソコンではAMD製CPUが圧倒的なパフォーマンスを持っています。

ベースクロックはCore i7-1165G7の方が55%高く、ターボクロックも10%高いです。当然コア/スレッドが少ないのである程度クロック周波数は引き上げられるでしょう。それでもマルチスレッド性能では大きく見劣りしてしまう事実は変わりません。L3キャッシュ容量はCore i7-1165G7の方が50%多く12MBとなっています。メモリ規格は同じです。CPU内蔵グラフィックスについてはIris Xe Graphicsの方が僅かに高いです。

Ryzen 7 5700UってどんなCPUなの?

省電力モデルでトップクラスの性能を誇るCPU

ryzen75700useinou
Ryzen 7 5700Uは、8コア16スレッドと省電力モデル(末尾U)でトップクラスのスペックを誇ります。完全にIntel勢を引き離しています。各種ベンチマークソフトの結果を見ても性能が高いことがわかります。RyzenやIntelのハイパフォーマンスモデルであるHシリーズと比べても同等以上のスペックです。当然消費電力が抑えられている分高負荷時にはHシリーズに及ばないこともありますが、同程度のパフォーマンスは発揮できます。

従来モデルのRyzen 7 4700Uよりも27%もパフォーマンスが高いです。競合モデルのCore i7-1165G7よりも70%近くも上回っています。Intelの省電力モデルが4コア8スレッドとそれほどコア数が伸びていない状況なのでより魅力が増します。AMDはモバイル向けモデルで確かな地位を築いているように思います。Ryzen 5000シリーズにはZen 3アーキテクチャを採用したモデルもあります。Ryzen 7 5800Uが該当します。

Zen 3アーキテクチャを採用していることに加えて、クロック周波数が高くL3キャッシュ容量にも余裕があります。また、CPU内蔵グラフィックスも僅かに性能が引き上げられています。当然性能的にはRyzen 7 5800Uには及びません。価格差があるためRyzen 7 5700Uの魅力が劣るということではありません。

グラフィックス処理性能は微増に留まる

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CPU性能が大幅に向上したことに対してグラフィックス処理性能は微増に留まります。Radeon Graphics with 7 4700Uに比べると10%未満です。外付けのグラフィックボードには及ばずゲームプレイや3D CADでの使用には不向きです。Intel Iris Xeと比べても10%程度の差があります。CPU内蔵グラフィックスの性能はこの辺りがアッパとなるのでしょうか。本格的な3Dグラフィックス処理を考えている方は性能の過信には注意してくださいね。

搭載BTOノートパソコンのラインナップが増えている

2022年04月時点で搭載BTOノートパソコンのラインナップが増えています。DellやLenovoだけではなく国内メーカーの富士通から販売されているのは意外でした。今後はドスパラ・マウスコンピューター・パソコン工房などの大手BTOメーカーからも搭載モデルがリリースされるでしょう。

下位モデルであるRyzen 5 5500U搭載モデルと人気を二分するのではないかと思います。モバイル向けのRyzenシリーズは価格が安い傾向にあり予算を抑えたい方は必見です。Intel製CPUと比べても性能が高く選ぶ理由になります。選択肢が増えればユーザーにとってメリットは大きいはずです。

Ryzen 7 5700Uのベンチマーク

Cinebench R23

Cinebench R20ryzen75700u-cinebenchr23

Cinebench R23はCPUのマルチスレッド性能及びシングルスレッド性能を計測できるベンチマークソフトです。IntelやAMDの公式発表でも活用されることがあります。実際のPC環境をすべて反映しているわけではありませんが、一つの指標として参考になります。従来モデルのRyzen 7 4700Uと比べてマルチスレッド性能は25%高く、シングルスレッド性能は6%高いです。

ハイパースレッディングに対応したことでパフォーマンスが大きく向上していますね。Zen 2アーキテクチャを採用したハイパフォーマンスモデルであるRyzen 5 4600Hを7%程度上回っています。8コア16スレッドというスペックは魅力的ですね。Intel Core i7-1165G7との性能差はマルチスレッド性能で76%とかなり大きいです。シングルスレッド性能ではCore i7-1165G7が12%高いです。

Geekbench

geekbench5ryzen75700u-geekbench

GeekbenchもCinebench R23と同様にCPUの性能を計測できるベンチマークソフトです。おおよそCinebench R23と同様の傾向が見られますが、各CPU間のスコア差が小さくなりIntel製CPUはより高い性能が出ていることがわかります。Cinebench R23と合わせて参考にすると良いでしょう。

従来モデルのRyzen 7 4700Uよりもマルチスレッド性能は18%高く、シングルスレッド性能は8%高いです。Cinebench R23では最大25%でしたので差が少し縮まっています。Ryzen 5 4600Hよりも9%程度高いです。Intel Core i7-1165G7との性能差はマルチスレッド性能で25%です。シングルスレッド性能ではCore i7-1165G7の方が30%高いです。Cinebench R23よりもマルチスレッド性能での差が縮まり、シングルスレッド性能では引き離す形です。

Blender

blenderryzen75700u-Blender

CPUのレンダリングに掛かる時間を計測しています。数値が少ない方が高性能だということになります。8コア16スレッドとマルチスレッド性能が非常に高く期待が持てます。Ryzen 7 4700Uよりも32%も高速化されています。

ハイパフォーマンスモデルであるRyzen 5 4600Hと比べても8%速いです。Zen 3アーキテクチャを採用したRyzen 5 5600Uと比べても性能差は大きいですね。4コア8スレッドのCore i7-1165G7では全く太刀打ちができません。Ryzen 7 5700Uよりも80%近くも遅いという結果です。

HWBOT x265

hwbotryzen75700-hwbot

動画のエンコード速度を計測しています。マルチスレッド性能が重要になりますが、グラフィックス性能も必要です。Ryzen 7 5700Uは、Ryzen 7 4700Uよりも25%速いです。ハイパフォーマンスモデルのRyzen 5 4600Hよりも僅かに速いです。

Intel Core i7-1165G7と比べると60%も速く8コア16スレッドと高スペックなのがプラスになっています。一方で、Zen 3アーキテクチャを採用したRyzen 5 5600Uに僅かに劣る結果となっています。IPCの改善による恩恵でしょう。

Ryzen 7 5700U搭載のおすすめBTOノートパソコン

Modern 15 A5 Modern-15-A5M-259JP(MSI)

Modern 15 A5 Modern-15-A5M-570JP価格:107,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:512B NVMe
HDD:非搭載

公式

MSIからもRyzen 7 5700Uを搭載したクリエイターPCがリリースされています。本体重量約1.6kg、薄型で18.9mmを実現しています。デザイン性も高くテレワークなどでも活躍間違いなしです。キーストロークは1.5mmと違和感のないタイピングが可能です。Micro SDカードリーダー搭載でドラレコの動画などをすぐに確認できるのも嬉しいですね。Wi-Fi 6対応で快適なネット環境を構築することができます。

Pavilion 15-ehパフォーマンスモデルG2(HP)

Pavilion-15-eh価格:158,400円(税込) 112,000円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載

公式

15.6インチのノートパソコンです。IPSタッチディスプレイ搭載で効率的にPC作業を行えます。本体重量約1.71kgとなっています。バッテリー駆動時間は最大8.5時間です。持ち運びにも対応することができます。メモリ16GB、SSD 1TBと圧倒的な構成が魅力です。Power Delivery対応・DisplayPort対応で実用性の高さも特徴です。最新モデルらしい機能面を持ち合わせています。

LIFEBOOK WAB/F3 メタリックブルー(富士通)

LIFEBOOK AH50F1価格:174,780円(税込) 132,800円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4-3200 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載

公式

国内大手の富士通からも搭載モデルが登場しています。LenovoやDellのモデルに比べると30%以上高いです。価格を重視したい方は避けた方が良いかもしれません。富士通ブランドに魅力を感じる方向けだと言えます。メモリ8GB、SSD 256GB NVMeというかなり構成が抑えられています。本体重量約2.0kgと重いです。持ち運びをメインに考えている方は避けた方が良いかもしれません。バッテリー駆動時間は約9.3時間となっています。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、Ryzen 7 5700Uの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しました。Ryzen 7 5700Uは省電力モデルでありながら8コア16スレッドと高いスペックを誇るCPUです。ハイパフォーマンスモデルと比べても引けを取りません。動画編集・画像編集などの作業にも対応可能です。

また、マンガ制作やWEBデザインでも余裕があります。競合であるIntel Core i7-1165G7と比べても性能差は大きいです。搭載BTOノートパソコンも増えて来ています。豊富なラインナップから選べるのは嬉しいですね。税込み7万円台から購入できるのは魅力的です。コストパフォーマンスに優れています。

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