New Inspiron 14 5000

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当記事では、「Ryzen 5 4500Uの性能スペックとベンチマーク」を紹介しています。モバイル向けRyzen 4000 Uシリーズのミドルクラスに位置するCPUです。Zen 2アーキテクチャを採用し前世代のRyzen 3000シリーズよりも大幅にパフォーマンスが向上しています。

Ryzen 5 4500Uの注目ポイントは、競合で価格的にもクラス的にも上位のCore i7-1065G7よりも高い性能を持っているということです。ついにノート向けRyzenも本領発揮というわけです。具体的にスペックやパフォーマンスについて見ていきましょう。後継モデルはZen 2アーキテクチャ採用の「Ryzen 5 5500U」とZen 3アーキテクチャの「Ryzen 5 5600U」があります。当然後者の方が性能が高いです。

Ryzen 5 4500Uの基本スペック

世代第3世代
開発コードRenoir(Zen 2)
コア/スレッド数6 / 6
クロック周波数2.30 GHz
ブーストクロック4.00 GHz
内蔵グラフィックスAMD Radeon Graphics
TDP15W
発売日2020年6月01日
価格-

目次

Ryzen 5 4500Uのおすすめ用途

デュアル動画視聴動画編集動画投稿RAW現像マンガ ゲーム 
dulamonitor
dougahaisin

video_hensyu
youtubervirtual


gamedeveloper
×
デイトレ実況デザインDTM SkypeCAD ビジネス
kabufx
gamejikkyouwomen
×
webdesign

tvdenwa
cad
×
businessperson
Ryzen 5 4500Uは、幅広い用途で通用するCPUだと言えます。6コア6スレッドとハイパースレッディングに対応していないためCPU性能はそれほど高いわけではありません。負荷が高めな動画編集・動画投稿は苦手です。デュアル環境構築・動画視聴・WEBデザイン・ジネス用途を得意としています。下位モデルを使用していて性能不足に悩んでいる方は必見です。

省電力モデルに位置する「U」シリーズはゲーム、実況、CADなどグラフィックボードが必要な用途向きではありません。そもそもRyzen 5 4500U搭載モデルはすべてグラフィックボードレスモデルしかありません。これらの用途での使用を考えているなら「H」シリーズを選択するべきです。

Ryzen 5 4500Uのスペック比較

AMD製CPUと比較

Ryzen 5 4500URyzen 5 4600URyzen 5 3500U
コードネームZen 2Zen 2Zen +
プロセス7nm7nm12nm
コア/スレッド6/66/124/8
ベースクロック2.3GHz2.1GHz2.1GHz
ターボクロック4.0GHz4.0GHz3.7GHz
L3キャッシュ8MB8MB4MB
メモリDDR4-3200MHzDDR4-3200MHzDDR4-2400MHz
CPU内蔵グラフィックスRadeon GraphicsRadeon GraphicsRadeon Graphics
グラフィックコア668
グラフィック周波数1500MHz1500MHz1200MHz
TDP15W15W15W
価格---
発売日Q2 2020Q2 2020Q1 2019
Ryzen 5 4500Uのスペックについて前世代のRyzen 5 3500Uとの比較を中心に見ていきましょう。Zen +からZen 2に変わったことでパワー効率が上がっています。スペック以上にこのアーキテクチャが進化したのは大きいですね。Ryzen 3000 Uシリーズからの買い替えでもメリットを感じやすいと思います。

Ryzen 5 3500Uでは4コア8スレッドだったものが、6コア6スレッドと物理コアが50%アップしています。ベースクロック・ターボクロックがそれぞれ10%向上、L3キャッシュも倍増の8MBとなりました。メモリ規格がアップグレードされているのもポイントです。

CPU内蔵グラフィックスについても性能は向上しています。スペック的には前世代の8コアから6コアへと25%ダウンしています。しかしながら、クロック周波数が引き上げられさらに7nmプロセスに最適化されているため総合性能は向上しています。

上位のRyzen 5 4600UになるとSMTに対応となります。6コア6スレッドから6コア12スレッドとマルチコア性能の高さに期待が持てます。CPU内蔵グラフィックスについてはRyzen 5 4500Uと変わりません。

Intel製CPUと比較

Ryzen 5 4500UCore i5-1035G1Core i5-10210U
コードネームZen 2Ice LakeComet Lake
プロセス7nm10nm14nm
コア/スレッド6/64/84/8
ベースクロック2.3GHz1.0GHz1.6GHz
ターボクロック4.0GHz3.6GHz4.2GHz
L3キャッシュ8MB6MB6MB
メモリDDR4-3200MHzDDR4-3200MHzDDR4-2666
CPU内蔵グラフィックスRadeon GraphicsIntel UHD GraphicsIntel UHD Graphics
TDP15W15W15W
価格-$297$297
発売日Q2 2020Q3'19Q3'19
Intel第10世代CPUと比較していきます。10nmプロセスを採用したIce Lakeと14nmプロセスを採用したComet lakeからそれぞれ同じ価格帯のCPUをピックアップしています。Ryzen 5 4500Uは、6コア6スレッドとCore i5シリーズと比べて物理コアが25%多いです。ハイパースレッディングに対応しているものの物理コアが多い方が有利です。

ベースクロックについてはCore i5よりも45%以上高いです。ターボクロックについてはCore i5-10210Uが頭一つ抜き出ています。L3キャッシュはRyzen 5 4500Uが8MBとCore i5シリーズよりも33%高いです。消費電力は同じ15Wとなっています。

Ryzen 5 4500UってどんなCPUなの?

Zen 2アーキテクチャ採用の6コア6スレッドCPU

Ryzen 5 4500Uは、Zen 2アーキテクチャを採用したCPUです。Zen 2アーキテクチャを採用したことでデスクトップ向けのRyzen 3000シリーズに追いついた形になります。ノート向けCPUは、デスクトップ向けモデルよりもワンテンポ遅れて登場します。当然AMDとしてはデスクトップ向けCPUを優先したいはずなので仕方ないですね。

Zen +アーキテクチャだったRyzen 5 3500Uよりも大幅にパフォーマンスが向上しています。4コア8スレッドから6コア6スレッドへとスペックも引き上げられています。省電力モデルの最高峰と考えて良いでしょう。前世代のRyzen 3000 Uシリーズは性能が思ったよりも伸びずがっかりしてしまった方も多いでしょう。今回は期待を裏切らず買い替えの対象としても最適です。

内蔵グラフィックスにはRadeon Graphicsを搭載している

Ryzen 5 3500Uは、CPU内蔵グラフィックスを搭載しています。グラフィックスコアは6コア、グラフィック周波数は1500MHzと前世代よりも向上しています。ゲームプレイなどを高解像度でプレイするには物足りない性能ですが、一般的な用途で必要な処理性能は持っていると考えて良いでしょう。WEBデザインなどで有利になることもあるでしょう。

デスクトップ向けCPUの多くが内蔵グラフィックレスになっていることを考えると強みだと言えます。別途グラフィックボードを搭載する必要がないためノートパソコンの費用を抑えることができます。廉価モデルであるGeForce MX350を搭載しても数千円コストが掛かってしまいます。

モバイル向けRyzenシリーズの主流になる可能性がある

Ryzen 5 4500Uは、モバイル向けRyzenシリーズの主流モデルとなる可能性が高いです。旧モデルであるRyzen 5 3500U搭載モデルは、マウスコンピューターを始めとして国内外のメーカーから発売されていました。扱いやすい性能と価格が人気の秘密だと言えます。

Ryzen 5 4500U搭載モデルもLenovo、Dell、HPなど多くのメーカーから販売されています。ノートパソコンではIntel製CPUに比べてラインナップの少ないRyzenシリーズですが、Ryzen 5 4500Uは取扱い数が豊富です。今後は国内でもラインナップが増えていくものだと思います。

2021年時点でマウスコンピューターからもRyzen 5 4500U搭載モデルの「mouse B5-R5」が販売されています。ドスパラなども続くかもしれません。低価格帯のノートパソコンで間違いなく注目のモデルだと言えます。

Ryzen 5 4500Uのベンチマーク

Cinebench R20

cpuRyzen 5 4500U-cinebench

IntelやAMDも参考にしているベンチマークソフトです。レンダリングをさせてそのパフォーマンスを数値化することができます。Cinebench R20での注目点はRyzen 5 4500Uのマルチコア性能の高さです。前世代のRyzen 5 3500Uと比較して100%パフォーマンスが向上しています。同じ価格帯のCPUとは考えられないですね。

Core i7-1065G7よりも50%近く性能が高いです。価格も高く上位のCore i7シリーズを超えているのは魅力的です。同クラスのCore i5-10210Uとの差は100%を超えています。おおよそCore i7-10750Hに匹敵する性能だということになります。もっとも消費電力が異なることから実際のPC作業ではCore i7-10750Hの方が有利です。

エンコード

dougahensyuuryzen54500u-handbrake

動画のエンコード速度においても健闘しています。Core i7-1065G7よりも35%パフォーマンスが高いです。おおよそCore i7-10750Hと同等です。前世代のRyzen 5 3500Uと比べて70%パフォーマンスが向上しています。Ryzen 7 3700Uよりも60%性能が高いです。Ryzen 3000 Uシリーズからの性能の伸びは素晴らしいものがあります。

7-Zip

zipryzen54500-7zip

Zipファイルの圧縮及び解凍速度について計測しています。Zipファイルの取扱いでもIntel製の上位CPUを圧倒しています。Core i7-1065G7よりも17%高く、Core i5-10210Uよりも30%近く高いです。Ryzen 5 3500Uよりも30%以上高くなっています。ただし、消費電力の高いハイパフォーマンスモデルであるRyzen 5 4600HやCore i7-10750Hとの差は広がっています。

PCMARK

ryzen54600-pcmark10

PCMARKテストを実施しています。驚くべきことにRyzen 5 4500Uが、Core i7-10750Hのスコアを上回っています。Ryzen 5 4500Hの性能の高さはIntelのハイパフォーマンスモデルを超えているということです。Ryzen 5 3500Uとの差は30%と大きいです。ここまで差が大きいのであれば現時点でRyzen 5 3500Uを使用している方でも買い替えのメリットがあります。

Photoshop

Photoshopでのテストを実施しています。Ryzen 5 3500Uよりも75%パフォーマンスが向上しています。Core i7-10750Hに匹敵する性能を持っています。ある程度幅広い用途で扱いやすいCPUであることがわかります。

Ryzen 5 4500U搭載のおすすめBTOノートパソコン

Inspiron 14 5000 (5405) 【即納】プレミアム(Dell)

New Inspiron 14 5000
サイズ:14.0インチ
価格:74,980円 51,984円
CPU:Ryzen 5 4500U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB NVMe
HDD:非搭載

Dellの販売するノートパソコンです。14.0インチ液晶を採用していて持ち運びと実用性の両立が実現します。本体は約1.36kgと軽いです。価格は税抜5万円台と「Lenovo IdeaPad Slim 350」とほぼ同等です。税込みで見るとこちらのモデルの方が高いですが軽いという点で強みがあります。構成も同じですね。

Lenovo IdeaPad Slim 350 – プラチナグレー(Lenovo)

Lenovo IdeaPad Slim 350
サイズ:14.0インチ
価格:53,030円
CPU:Ryzen 5 4500U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4 8GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載

Lenovo製のエントリークラスのノートPCです。14.0インチと最近主流のモデルです。税込み6万円以下という価格設定は魅力的です。ノート向けモデルとしてはハイクラスに匹敵する性能を持つCPU搭載モデルをこの価格で購入できるのであれば多くの方にとって選択肢に入るでしょう。メモリ8GB、SSD 512GBと構成も充実しています。

HP 15s-eq1000スタンダードモデル(HP)

HP 15s-eq1000
サイズ:15.6インチ
価格:54,500円
CPU:Ryzen 5 4500U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB
HDD:非搭載

15.6インチのオーソドックスなモデルです。ホワイトのデザインがおしゃれです。HPのモデルの中でも安価です。メモリ8GB、SSD 256GBとこの価格帯では標準的な構成です。バッテリー駆動時間が約11.0時間と長めなので外出先での作業も捗ります。

mouse B5-R5(マウスコンピューター)

mouse B5-R5
サイズ:15.6インチ
価格:79,980円
CPU:Ryzen 5 4500U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4 8GB
SSD:256GB
HDD:非搭載

マウスコンピューターの新モデルとなっています。シルバーを基調としたデザインで購入感があります。前モデルがRyzen 5 3500U搭載モデルで売れ筋になったことからこのモデルにも期待ができます。メモリ8GB、SSD 256GBと標準的な構成となっています。マウスコンピューターの24時間365日のサポートが心強いです。

HP ENVY x360 15スタンダードモデル(HP)

HP ENVY x360 15
サイズ:15.6インチ
価格:104,800円
CPU:Ryzen 5 4500U
GPU:Radeonグラフィックス
メモリ:DDR4 16GB
SSD:512GB NVMe
HDD:非搭載

他の2モデルとは異なり価格が高めです。本体が360℃稼働するため用途に合わせて使い方を変更できます。タブレットとして使うことも可能です。漫画やイラスト制作などにも向いています。メモリ容量16GB、SSD 512GB NVMeと構成も充実しています。ワンランク上の性能を手に入れられます。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、Ryzen 5 4500Uの性能スペック及び搭載BTOノートパソコンについて紹介しました。Ryzen 5 4500Uは、Zen 2アーキテクチャを採用した新しいCPUです。6コア6スレッドとマルチコア性能が強化されパフォーマンスが向上しています。

本来競合となるのは価格の近いCore i5-10210U搭載モデルですが、性能的にはワンランク上のCore i7-1165G7やCore i7-10165G7となります。Ryzenシリーズのコストパフォーマンスの高さはノート向けモデルでも健在です。

搭載モデルも増えて来ています。国内メーカーだとマウスコンピューターの「mouse B5-R5」がラインナップにあります。税抜7万円台と海外メーカーのモデルと比べると高めですが、24時間365日サポートなどサポート面に強みがあります。最安値モデルはDellの「Inspiron 14 5000 (5405) 」です。税抜51,984円は圧巻です。構成もメモリ8GB、SSD 256GBと標準的でコスパが高いです。

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