nvidiat600画像引用元:https://www.elsa-jp.co.jp/

管理人管理人

当記事では、「NVIDIA T600の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。プロフェッショナル向けのTuring世代ローエンドクラスのグラフィックボードが登場しました。Quadro P620/Quadro P600の後継モデルということになります。Pascal世代における上位モデルのQuadro P1000を超えるパフォーマンスを持っています。

なお、Turing世代からQuadroという名称は消滅してNVIDIAと統一されています。少しわかりづらくなってしまったかもしれませんね。NVIDIA T600は省電力性が高く気軽にパソコンのスペックアップを図りたい方におすすめです。国内BTOメーカーの販売は終了となりました。NVIDIA T1000も合わせて検討すると良いと思います。

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目次

NVIDIA T600のおすすめ用途

デュアル動画視聴動画編集動画投稿RAW現像マンガ ゲーム 
dulamonitor
dougahaisin

video_hensyu
youtubervirtual


gamedeveloper
デイトレ実況デザインDTM SkypeCAD ビジネス
kabufx
gamejikkyouwomen
webdesign

tvdenwa
cad
businessperson
NVIDIA T600はプロフェッショナル向けのローエンドクラスのグラフィックボードです。ゲームプレイ・ゲーム実況・3D CADなど本格的な3Dグラフィックス処理は苦手としています。デュアル環境構築・動画視聴・デイトレ・Skypeなどの用途であれば余裕があります。CPU内蔵グラフィックスでは物足りないと感じている方に最適です。

動画編集・RAW現像・マンガ制作・WEBデザイン・DTM・ビジネスなども対応できます。動画編集については4Kなど極端に重いファイルの場合はややもっさりしてしまうこともあります。エンコードについて動画の作成及び再生を高速化するための専用のH.264/HECVエンコードエンジンと専用のデコードエンジンを内蔵していて万全です。

NVIDIA T600のスペック

Quadroと比較

NVIDIA T600NVIDIA T1000Quadro P600
アーキテクチャTuringTuringPascal
GPUTU117TU117GP107
プロセス12nm12nm14nm
トランジスタ数47億47億33億
ダイサイズ200 mm²200 mm²132 mm²
SM数10143
CUDAコア640コア896コア384コア
ベースクロック735 MHz1065 MHz1329 MHz
ブーストクロック1335 MHz1395 MHz1557 MHz
GPUメモリ4GB GDDR64GB GDDR62GB GDDR5
メモリクロック10 Gbps10 Gbps4 Gbps
メモリインターフェース128bit128bit128bit
メモリバンド幅最大160.0 GB/s最大160.0 GB/s最大64.13 GB/s
TDP40W50W40W
ディスプレイコネクタMini DisplayPort × 4Mini DisplayPort × 4Mini DisplayPort × 4
最大画面数4画面4画面4画面
単体価格31,500円~54,000円~-
搭載PC価格102,980円~144,980円~-
発売日2021年4月12日2021年5月6日2017年2月7日
NVIDIA T600のスペックについて前世代のQuadro P600と現行上位モデルのNVIDIA T1000と比較していきます。Quadro P600は、Pascal世代のグラフィックボードでおよそ4年前に発売されました。Quadro P600と比べるとプロセスが14nmから12nmへと微細化されています。トランジスタ数が43%多くなり、ダイサイズは50%程度大きくなっています。CUDAコアは65%アップの640コアに到達しました。ベースクロックは45%低く、ブーストクロック14%低く抑えられています。

メモリ周りは大幅に強化されています。GPUメモリ規格がGDDR5からGDDR6になり、メモリ容量も倍の4GBとなりました。メモリクロックも4 Gbpsから10 Gbpsへと2.5倍です。メモリバンド幅は160.0 GB/sとなっっています。TDPは40Wに抑えられているのは評価できるポイントです。Turing世代の強みだと言えます。ディスプレイコネクタなどは変わっていません。

NVIDIA T1000も、NVIDIA T600と同じGPUであるTU117を採用しています。プロセス・トランジスタ数・ダイサイズは共通です。SM数が14になりCUDAコアは896(14×64)となります。ベースクロックは45%高く、ブーストクロックは4%高いです。GPUメモリ容量などメモリ周りは共通です。CUDAコアが多くクロック周波数が引き上げられている分消費電力は12.5%多く50Wとなります。単体価格では22,500円程度の差があります。搭載モデルでは42,000円の差がありますね。NVIDIA 1000になると価格が跳ね上がってしまうため初心者向けとは言えなくなりますね。

GeForceと比較

NVIDIA T600GTX 1650
アーキテクチャTuringTuring
GPUTU117TU117
プロセス12nm12nm
トランジスタ数47億47億
ダイサイズ200 mm²200 mm²
SM数1014
CUDAコア640コア896コア
GPUメモリ4GB GDDR64GB GDDR5
メモリクロック10 Gbps8 Gbps
メモリインターフェース128bit128bit
メモリバンド幅160.0 GB/s128.1 GB/s
TDP40W75W
ディスプレイコネクタMini DisplayPort × 4DVI×1
HDMI×1
DisplayPort×1
最大画面数4画面3画面
単体価格31,500円~27,800円~
搭載PC価格102,980円~94,980円~
同じTuring世代のゲーム向けのグラフィックボードであるGTX 1650と比較していきます。GPUはどちらも同じTU117を搭載しています。プロセス・トランジスタ数・ダイサイズも共通ですね。SM数はGTX 1650の方が40%多く、CUDAコアも896と40%多くなっています。

GPUメモリの規格はGTX 1650ではGDDR5ですが、NVIDIA T600では上位規格のGDDR6を搭載しています。結果的にNVIDIA T600の方がメモリクロックが25%多く、メモリバンド幅も25%広いです。TDPは、GTX 1650の75Wに対して、NVIDIA T600では40Wと50%弱となっています。ディスプレイコネクタはNVIDIA T600の方が使い勝手が良く最大画面数は4画面となります。

NVIDIA T600ってどんなグラフィックボードなの?

従来モデルと比べて2倍程度性能が伸びている

nvidiat600benchmark
NVIDIA T600は、従来モデルのQuadro P600よりも2倍以上もグラフィックス処理性能が向上しています。その後継モデルであるQuadro P620と比べても85%程度も性能が高くなりました。WEBデザイン・動画編集・画像編集などの作業において輝くグラフィックボードだと言えます。3D CADを本格的に行うには性能不足です。

Quadro P1000のおよそ70%程度の価格で、50%も高い性能を得られます。GeForceならGTX 1050 Ti相当のパフォーマンスを持っています。上位モデルであるNVIDIA T1000との性能差は13%程度です。もう少し時間が経てばNVIDIA T600の価格も落ち着いて来てより購入しやすくなるのではないかと思います。

GeForceにはない省電力性の高さが魅力

NVIDIA T600は、消費電力が40Wと省電力性が高く使い勝手の良いグラフィックボードとなっています。もちろん補助電源も不要で気軽に取り付けられるのが魅力です。GeForceの場合エントリークラスのGTX 1650でも消費電力が75W(補助電源不要)となっています。50W以下の消費電力が抑えられたグラフィックボードを探している方は必見です。

グラフィックボード非搭載のパソコンを購入して、後からグラフィックボードが必要になった場合でも電源ユニットなどを気にせず取り付けることができるということです。アップグレードがしやすいというのはメリットだと言えますね。従来モデルのQuadro P1000よりも高い性能を持っているのも素晴らしいですね。

簡単に4画面出力を行うことができる

nvidiat600displayport画像引用元:https://www.elsa-jp.co.jp/

NVIDIA T600には4つのDisplayPortが搭載されていて誰でも簡単に4画面出力を行うことができます。GeForce製グラフィックボードにはない強みとなっています。最大8K(7680×4320)の解像度を実現することができるのが魅力です。デイトレーダーの方など複数モニター環境を構築したい方に最適です。また、1つのパソコンに4つのNVIDIA T600を搭載すればディスプレイウォールなどを構築することが可能できます。

NVIDIA T600搭載のおすすめBTOパソコン

raytrek LC-M(ドスパラ)

raytrek LC-MP2価格:154,980円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:NVIDIA T600
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載

税込15万円台まで価格が下がって購入しやすくなりました。CPUにはハイクラスのCore i7-12700を搭載しています。12コア20スレッドとマルチスレッド性能が高く動画編集やRAW現像などのクリエイター作業を本格的に行いたい方向けです。CPU性能が高いことで快適性が増すことになります。グラフィックス処理性能が変わるわけではありませんので、ゲームプレイや3D CADには不向きです。メモリ16GB、SSD 500GBと定番の構成です。

QA7J-E222/ZB(TSUKUMO)

QA7A-D204XT価格:209,800円(税込)
CPU:Core i7-12700KF
GPU:NVIDIA T600
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載

Core i7-12700KF×NVIDIA T600搭載のクリエイターモデルです。Core i7-12700KFは、12コア20スレッドとマルチスレッド性能が高く幅広い用途に対応できます。動画編集・画像編集・WEBデザインなど負荷の掛かる作業も得意です。メモリ16GB、SSD 1TBと構成も圧倒的です。シンプルなミドルタワーケースを採用しています。ストレージは最大5基まで追加できて拡張性も高く長く使い続けることができます。

当記事のまとめ

管理人管理人

当記事では、NVIDIA T600の性能スペック及び搭載BTOパソコンについて紹介しました。NVIDIA T600は、Turing世代のローエンドクラスのグラフィックボードで従来モデルのQuadro P600よりも2倍以上の処理性能を誇ります。TDPは40Wに抑えられていて消費電力性の高さが特徴です。補助電源が不要で気軽に増設できるというメリットがあります。

NVIDIA T600の性能を考えるとCore i5-12400と合わせるのが良いのではないかと思います。動画編集・画像編集・WEBデザイン・デイトレなどに適しています。搭載BTOパソコンも各BTOメーカーから販売されていましたが2023年5月時点で全てのラインナップが終売となっています。クリエイター向けモデルの購入を検討している方はNVIDIA T1000搭載BTOパソコンをチェックしてください。

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