Nvidia RTX A4500画像引用元:https://www.elsa-jp.co.jp/

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当記事では、「NVIDIA RTX A4500の性能スペック&ベンチマーク」を解説しています。NVIDIA RTX A5000がリリースされて半年経過してその下位モデルであるNVIDIA RTX A4500が発売されました。性能的にはハイクラスに属します。

昨今の半導体不足の影響もあってNVIDIA RTX A5000やNVIDIA RTX A4000の供給がいまいち安定せずこのNVIDIA A4500のリリースは必然だったと言えます。RTX A5000の基準に満たなかったGA102を活用できるので、より効率よく生産を行うことができます。

(+) NVIDIA RTX A5000に近い処理性能を持つ
(+) NVLinkに対応している
(+) BTOパソコンのラインナップ増加中
(-) 価格は高め
(-) NVIDIA 仮想GPU(vGPU)に非対応

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目次

NVIDIA RTX A4500の基本スペック

RTX A4500RTX A5000RTX A4000
コードネームAmpereAmpereAmpere
GPUGA102GA102GA104
プロセス8nm8nm8nm
トランジスタ数283億283億174億
ダイサイズ628 mm²628 mm²392 mm²
SM数566448
CUDAコア716881926144
RTコア566448
Tensorコア224256192
ベースクロック1050 MHz1170 MHz735 MHz
ブーストクロック1650 MHz1695 MHz1560 MHz
GPUメモリGDDR6 20GBGDDR6 24GBGDDR6 16GB
メモリクロック16 Gbps16 Gbps14 Gbps
メモリバス320 bit384 bit256 bit
メモリ帯域幅640.0 GB/s768.0 GB/s448.0 GB/s
FP3223.65 TFLOPS27.77 TFLOPS19.2 TFLOPS
TDP200 W230 W140W
補助電源1×8-pin1×8-pin1×6-pin
vGPUソフトウェア××
Nvlink×
価格295,938円~359,699円~135,800円~
搭載PC価格461,800円~-369,980円~
発売日2021/11/232021/04/122021/04/12
NVIDIA RTX A4500は、NVIDIA RTX A5000と同じ高スペックなGPU GA102を搭載しています。NVIDIA RTX A4000で採用されているGA104よりも一回り大きいです。NVIDIA RTX A4500のプロセス・トランジスタ数・ダイサイズはNVIDIA RTX A5000と共通です。SM数が12%少なく56基となります。RTX A4000よりも15%多くなっています。

CUDAコアはRTX A5000よりも12%少なく7168です。RTコアはSM数と同じ56で、Tensorコアは224となります。ベースクロックはRTX A5000よりも10%低く、ブーストクロックも3%抑えられています。GPUメモリ容量は20%減の20GBとなります。メモリクロックは同じですが、メモリバスは20%小さく320 bitです。メモリ帯域幅も16%狭く640 GB/sです。

RTX A4000よりもGPUメモリ容量は25%多く、メモリクロック・メモリバス・メモリ帯域幅とワンランク上です。RTX A4500は23.65 TFLOPSと、RTX A5000の15%減でRTX A4000の23%増となります。TDPは200WでRTX A5000よりも13%低いです。補助電源は1×8-pinでRTX A5000と同等です。

TDPが140Wに抑えられているRTX A4000は1×6-pinとなります。RTX A4500は、NVIDIA RTX A5000との差別化としてvGPUソフトウェアには対応していません。Nvlinkには対応していてRTX A4500×2基の構成が可能です。GPUメモリ容量が40GBとなりより高負荷の作業に対応できます。

国内価格は295,938円~となっていて、RTX A5000よりもおよそ65,000円安く購入できます。RTX A4000よりも160,000円高いです。搭載BTOパソコン価格になると価格差が91,000円と小さくなります。NVIDIA RTX A5000を搭載したBTOパソコンはありません。

NVIDIA RTX A4500ってどんなグラフィックボード?

NVIDIA RTX A5000のスペックダウンバージョン

NVIDIA RTX A4500は、非常に性能が高くハイクラスに属するプロフェッショナル向けのグラフィックボードです。当該モデルはNVIDIA RTX A4000のスペックアップバージョンというよりもNVIDIA RTX A5000のスペックダウンバージョンと考えると良いでしょう。それは、RTX A4500がRTX A5000と同じGPU GA102を搭載していることからも判断できます。

NVIDIA RTX A4000で採用されているGA104よりも一回り大きいです。アプリケーションによってはNVIDIA RTX A5000と同等のパフォーマンスを期待できます。用途的には巨大な3D CADモデル・CAE・4K/8K動画編集・VR・リアルタイムレイトレーシングなどの負荷の高い作業にも対応可能です。

BTOメーカーのラインナップはRTX A4500へと切り替わっている

2022年10月時点ですでにNVIDIA RTX A5000やNVIDIA RTX A4000を搭載したモデルはかなり少なくなっています。代わりにNVIDIA RTX A4500搭載モデルが増えて来ていますね。ドスパラ・パソコン工房・マウスコンピューターなど大手BTOメーカーで取り扱いがあります。豊富な選択肢から選べるのはメリットが大きいです。

NVIDIA RTX 4500は、スペック的にNVIDIA RTX 5000のダウングレード版ですが、BTOメーカーのラインナップ的にはNVIDIA RTX 4000の代わりになっているように思います。性能差・価格差があるので少し選びづらくなっているかもしれません。まだまだプロフェッショナル向けのNVIDIA RTX Aシリーズは供給不足で価格が高めです。

NVIDIA RTX A4000のベンチマーク一覧(3Dアプリ編)

Chaos Group V-Ray

Chaos Group V-Raynvidiartxa4500-chaosgroup

Chaos Group V-Rayは、業界で一般的に仕様されるレンダリングソフトウェアです。NVIDIA RTX A5000よりも10%程度劣りますが、NVIDIA RTX A4000よりも25%程度パフォーマンスが高いです。レンダリング性能ではNVIDIA RTX A5000に優位性がありますね。

Enscape

enscapertxa4500-enscape

Enscapeは、建築向け3Dリアルタイムレンダリングとビジュアライゼーションプラグインです。ArchiCAD・Autodesk Revit・SketchUpなどのソフトウェアに対応しています。EnscapeではNVIDA RTX A5000とほとんど同じパフォーマンスを発揮しています。RTX A4000よりも30%も性能が高いです。

Autodesk VRED Professional

Autodesk VRED Professionalnvidiartxa4500-autodeskprofessional

Autodesk VRED ProfessionalでもNVIDIA RTX A5000との性能差は大きくありません。Anti Aliasingを無効化している場合は5%、有効化の場合は2%となっています。それよりも下位モデルであるRTX A4000との性能差が27%-34%と大きいですね。GPUの差や消費電力の差が顕著に現れています。

Unreal Engine

unrealenginetopnvidiartxa4500-unrealengine

Unreal Engineでは、NVIDA RTX A5000との差が4%-13%とやや大きくなります。レイトレーシングを無効化しているケースの方が性能差が大きくなります。RTX A4000よりも最大30%程度パフォーマンスが高いです。


NVIDIA RTX A4500搭載のBTOパソコン三選

SENSE-F069-127-NNX(パソコン工房)

SENSE-F04A-LCiX9K-XAX
価格:524,800円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:NVIDIA RTX A4500
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載

公式

SENSE∞はパソコン工房のクリエイターパソコンです。CPUにはIntel第十二世代のCore i7-12700を搭載しています。12コア20スレッドとマルチスレッド性能の高いモデルです。NVIDIA RTX A4500とのバランスもまずまず良いです。メモリ16GB、SSD 500GBとグラフィックスの性能を考えるとやや控えめと言えるかもしれません。電源ユニットは700W BRONZEを採用しています。

DAIV Z9-A45(マウスコンピューター)

daiva5
価格:584,800円(税込)
CPU:Core i7-12700
GPU:NVIDIA RTX A4500
メモリ:DDR4-3200 32GB
SSD:1TB NVMe
HDD:2TB

公式

Core i7-12700×NVIDIA RTX A4500搭載のクリエイターPCです。税込584,800円と高価です。DAIVブランドはデザイン性・実用性が高いケースを採用していて人気があります。Core i7-12700は12コア20スレッドと高いスペックを持ち幅広い用途に対応可能です。3DCGや4K動画編集などの作業を考えている方に最適です。メモリ32GB、SSD 1TB、HDD 2TBと構成も充実しています。電源ユニットは700W BRONZEを採用しています。

raytrek ZQ9-A4500(ドスパラ)

raytrek XV-Tisyoumen価格:649,980円(税込)
CPU:Core i7-12700K
GPU:NVIDIA RTX A4500
メモリ:DDR5-4800 32GB
SSD:1TB Gen4 NVMe
HDD:非搭載

公式

サードウェーブ(ドスパラ)からもNVIDIA RTX A4500搭載モデルが販売されています。CPUにはIntel第十二世代のハイクラスモデルであるCore i7-12700Kを搭載しています。12コア20スレッドとスペックが高く負荷のかかる作業にも対応できます。メモリ32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実しています。メモリ容量も多くクリエイター向けアプリケーションの使用にも最適です。

NVIDIA RTX A4500はこんな方におすすめ!

管理人管理人

当記事では、NVIDIA RTX A4500の性能スペック&ベンチマークについて紹介しています。NVIDIA RTX A4500は、RTX A5000のスペックを落としたモデルとなっています。アプリケーションによってはRTX A5000と同等のパフォーマンスを期待できます。3D CAD・CAE・4K/8K動画編集・VR・リアルタイムレイトレーシングなど高負荷の用途への適性も高いです。

搭載BTOパソコンについてはラインナップが増えて来ています。NVIDIA RTX A5000やNVIDIA RTX A4000などのラインナップが消えて、切り替わる段階にあります。搭載モデルの価格は高く最低でも50万円前後の予算が必要です。選択するCPUや構成によってはより高価になります。


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RTX 3070、RTX 3060等

当ページベンチマークテスト環境

CPUIntel Core i9-7980XE
マザーボードASUS ROG STRIX X299-E GAMING
メモリ64GB HyperX FURY
SSDKingston KC1000 960GB M.2 SSD
電源ユニットCorsair 80 Plus Gold AX1200
冷却システムNZXT Kraken X62 AIO Liquid Cooler
ソフトウェアWindows 10 Pro
参照サイト:NVIDIA Quadro RTX 4000 Review(TECHGAGE)