画像引用元:https://jp.msi.com/ *イメージです
当記事では、「GeForce RTX 4070の性能スペックと搭載BTOパソコン」を紹介しています。2023年4月にAda Lovelace世代の新しいモデルがラインナップ入りしました。これで70番台までのグラフィックボードが揃ったことになります。60番台のグラフィックボードは2023年4月時点で発売されておらずもっとも安く購入できるAda Lovelace世代のモデルということになります。
性能的にはAmpere世代のRTX 3080 10GBと同等です。想定通り型番が一つ上のモデルと並ぶことになります。MSRPは$599で国内の販売価格は10万円前後です。上位モデルであるRTX 4070 Tiよりも25,000円程度安く購入できます。搭載モデルの価格も抑えられていて、より購入しやすくなったと言えます。省電力性に優れていて非常に魅力的なモデルです。発売されたばかりで価格がやや高く、待てるのであれば価格が安定するまで様子見ても良いと思います。
(+) RTX 3070よりも20%以上性能が高い
(+) DLSS 3.0をサポートしている
(+) 省電力性が高くワットパフォーマンスが優秀
(-) RTX 4080と比べるとインパクトが小さい
(-) 発売されて間もないため価格がまだ不安定
GeForce RTX 4070の基本スペック
世代 | Ada Lovelace |
プロセス | TSMC 4 nm |
CUDAコア | 7,680 |
RTコア | 60 |
Tensorコア | 240 |
ベースクロック | 1920 MHz |
ブーストクロック | 2475 MHz |
GPUメモリ容量 | GDDR6X 12GB |
TDP | 200 W |
価格 | $599 (99,980円~) |
発売日 | 2023年04月13日 |
目次
GeForce RTX 4070のスペック比較
GeForce RTX 3080と比較
RTX 4070 | RTX 4070 Ti | RTX 3080 | |
---|---|---|---|
コードネーム | Ada Lovelace | Ada Lovelace | Ampere |
GPU | AD104 | AD104 | GA102 |
プロセス | 5nm | 5nm | 8nm |
トランジスタ数 | 358億 | 358億 | 283億 |
ダイサイズ | 295 mm² | 295 mm² | 628 mm² |
SMs | 46 | 60 | 68 |
CUDAコア | 5,888 | 7,680 | 8,704 |
RTコア | 46 | 60 | 68 |
Tensorコア | 184 | 240 | 272 |
ベースクロック | 1920 MHz | 2310 MHz | 1440 MHz |
ブーストクロック | 2475 MHz | 2610 MHz | 1710 MHz |
メモリ規格 | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X |
メモリ容量 | 12GB | 12GB | 10GB |
メモリクロック | 21.0 Gbps | 21.0 Gbps | 19.0 Gbps |
メモリバス | 192 bit | 192 bit | 320 bit |
メモリ帯域幅 | 504.2 GB/s | 504.2 GB/s | 760.3 GB/s |
L2キャッシュ | 36 MB | 48 MB | 5 MB |
TDP | 200 W | 285 W | 320 W |
公式価格 | $599 (99,800円~) | $799 (124,800円~) | $699 (93,800円~) |
搭載モデル価格 | 249,800円~ | 284,700円~ | - |
発売日 | 2023/04/13 | 2023/01/05 | 2020/09/17 |
RTX 4070はプロセスの微細化の恩恵もあってクロック周波数が高くなっています。ベースクロックはRTX 3080よりも44%高く、ブーストクロックもRTX 3080よりも45%も高いです。GPUメモリ容量も20%多く12GBとなりました。メモリクロックも10%速くなりましたが、メモリバスは320 bitから192 bitへとスペックダウンです。メモリ帯域幅も33%も狭いです。これは7.2倍になったL2キャッシュでカバーします。
TDPも200WとRTX 3080よりも34%も低くなっています。これだけTDPを抑えつつもRTX 3080 10GBと同等のパフォーマンスを持っているのは圧巻です。MSRPはRTX 4070の方が$100安いです。単体のグラフィックボード価格はRTX 3080の方が6,000円安くなっています。発売から時間が経過していることもあって順当に価格が引き下げられました。RTX 3080 10GBの搭載BTOパソコンは減少傾向にあります。
上位モデルであるRTX 4070 Tiと同じGPU AD104を搭載しています。プロセス・トランジスタ数・ダイサイズは共通です。RTX 4070 TiはフルスペックのAD104でSM数は60となります。CUDAコア数は1792の差があります。RTコア・Tensorコアに共に30%程度多くなっています。クロック周波数もRTX 4070 Tiの方が高いです。ベースクロックが20%高く、ブーストクロックも5%高いです。メモリ容量など基本的なスペックは共通です。70番台でもGPUメモリ容量12GBの時代です。
L2キャッシュはRTX 4070 Tiの方が33%多く48MBとなります。メモリ帯域幅の狭さをこのL2キャッシュでカバーしている形です。TDPも285WとRTX 4070よりも40%以上高いです。RTX 4070は省電力性の高さが魅力となっています。価格差は$200です。国内の販売価格では25,000円の差があります。搭載モデルにも当然価格差がありますね。RTX 4070は、RTX 4070 Tiが発売されておよそ3ヶ月後のリリースとなりました。
Radeon RX 6800 XTと比較
RTX 4070 | RX 6800 XT | |
---|---|---|
コードネーム | Ada Lovelace | RDNA 2.0 |
GPU | AD104 | Navi 21 XT |
プロセス | 5nm | 7nm |
トランジスタ数 | 358億 | 268億 |
ダイサイズ | 295 mm² | 520 mm² |
SMs | 46 | 72 |
CUDAコア | 5,888 | 4,608 |
RTコア | 46 | 72 |
Tensorコア | 184 | - |
ベースクロック | 1920 MHz | 1825 MHz |
ゲームクロック | - | 2015 MHz |
ブーストクロック | 2475 MHz | 2250 MHz |
メモリ規格 | GDDR6X | GDDR6 |
メモリ容量 | 12GB | 16GB |
メモリクロック | 21.0 Gbps | 16 Gbps |
メモリバス | 192 bit | 256 bit |
メモリ帯域幅 | 504.2 GB/s | 512.0 GB/s |
L2キャッシュ | 36 MB | 4 MB |
Infinity Cache | - | 128MB |
TDP | 200 W | 300 W |
公式価格 | $599 (99,800円~) | $599 (84,800円~) |
搭載モデル価格 | 249,800円~ | - |
発売日 | 2023/04/13 | 2020/10/28 |
トランジスタ数はRTX 4070の方が33%多いです。ダイサイズについてはRTX 4070の方が43%小さいです。これは5nmプロセスを採用しているのが効いています。SM数はRX 6800 XTの方が57%多く72です。CUDAコア数はRTX 4070の方が26%多く5,888です。RTコアはSM数と同じでRX 6800 XTの方が多いです。RX 6800 XTにはTensorコアに相当するコアはありません。コア数はアーキテクチャが異なるため数値の比較にそれほど意味があるわけでありませんので参考程度に見ておくと良いですね。
ベースクロックはRTX 4070の方が5%高く、ブーストクロックもRTX 4070の方が10%高いです。RX 6800 XTはゲームクロックが示されています。メモリ規格はRTX 4070の方が上でGDDR6Xを搭載しています。RX 6800 XTはGDDR6です。GPUメモリ容量はRX 6800 XTの方が33%多いです。メモリクロックはRTX 4070の方が31%速くなっています。メモリバスはRX 6800 XTの方が広く256 bitです。
メモリ帯域幅はRX 6800 XTの方が少しだけ広いです。メモリ帯域幅のボトルネックの解消のためにRTX 4070はL2キャッシュ容量を増やして、RX 6800 XTはInfinity Cache(L3キャッシュ)容量を増やしています。TDPはRTX 4070の方が33%低く200Wです。MSRPはどちらも$599です。国内価格はRX 6800 XTの方が15,000円安いです。
GeForce RTX 4070ってどんなグラフィックボード?
従来モデルのRTX 3070から正当な進化を果たす
GeForce RTX 4070は、Ada Lovelace世代のハイクラスのグラフィックボードです。RTX 4090・RTX 4080・RTX 4070 Tiに続いて四番目のモデルが発売されました。RTX 4070 Tiよりも2,3万円安い価格帯となっています。CUDAコア数については従来モデルのRTX 3070と同じですが、アーキテクチャの進化・メモリ周りの強化などで25%以上処理性能が高くなっています。70番台のグラフィックボードながら旧世代のRTX 3080 10GBと同等のパフォーマンスを持っています。
競合モデルのRadeon RX 6800 XTよりも5%程度性能が高いです。旧世代のモデルから順当に進化していると言えます。WQHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適です。タイトル次第では4K環境でのゲームプレイにも対応できます。動画編集・エンコードなどのクリエイター作業を考えている方も必見です。CPUだけよりも効率的に作業を行えます。ゲーミングPCだけではなく、クリエイターPCでも人気が出ること間違いなしです。
レイトレーシング・DLLS 3.0で競合を圧倒する
GeForce RTX 4070は第三世代RTコア・第四世代Tensorコアを搭載したグラフィックボードです。RTX 3070よりもレイトレーシング性能が向上しています。Ada Lovelace世代のグラフィックボードのみ対応しているDLSS 3.0を活用すればレイトレーシングを有効化しても高いフレームレートを維持できます。高リフレッシュレート対応モニターを利用している方は要チェックです。4K環境でのゲームプレイはやや厳しいもののWQHDならある程度対応可能です。
競合モデルであるRadeon RX 6800 XTを圧倒しています。タイトルによっては60%以上フレームレートが高いです。DLSSを有効化すればさらにその差は広がります。現行モデルで価格帯が上のRadeon RX 7900 XTと比べてもレイトレーシング性能は上です。Cyberpunk 2077・Control・Minecraftなどレイトレーシング対応タイトルをプレイしているなら購入する価値があります。
消費電力が低くワットパフォーマンスに優れている
GeForce RTX 4070は、Ada Lovelaceのラインナップの中でも省電力性の高いグラフィックボードとなっています。推奨電源ユニットは650W以上でコスト面でも扱いやすいモデルの誕生です。上位モデルであるRTX 4070 Tiの推奨電源は750Wで100Wの差があります。また、グラフィックボード本体もRTX 4070 Tiなどの上位モデルよりも一回りコンパクトでミニタワーケースにも搭載可能です。
RTX 4070 Tiよりも最大で35%程度消費電力が抑えられています。性能差は17%程度なのでいかにワットパフォーマンスに優れたモデルなのかがわかります。また、RTX 4070と同等の性能を持つRTX 3080よりも42%も消費電力が低くなっています。競合モデルであるRadeon RX 6800 XTよりも35%程度消費電力が抑えられています。非常に扱いやすいグラフィックボードであることは間違いありません。
GeForce RTX 4070搭載PC使用時のフレームレート一覧
*フレームレート(fps)とは、1秒間における表示可能なコマ数です。通常60fps以上の数値があれば快適だと言えます。
Spider-Man Remastered
出典:https://store.steampowered.com/
Metro Exodus
Cyberpunk 2077
Elden Ring
GeForce RTX 4070のその他ベンチマーク
レイトレーシング-Metro Exodus
レイトレーシング-Cyberpunk 2077
レイトレーシング&DLSS-Control
温度
GeForce RTX 4070搭載のおすすめBTOパソコン
LEVEL-M76M-134-TLX(パソコン工房)
価格:209,800円(税込)
CPU:Core i5-13400
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:500GB NVMe
HDD:非搭載
GALLERIA XA7C-R47(ドスパラ)
価格:264,980円(税込)
CPU:Core i7-13700F
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:DDR4-3200 16GB
SSD:1TB NVMe
HDD:非搭載
LEVEL-R779-LC137-TLX(パソコン工房)
価格:269,800円(税込)
CPU:Core i7-13700
GPU:GeForce RTX 4070
メモリ:DDR5-4800 16GB
SSD:1TB Gen4 NVMe
HDD:非搭載
GeForce RTX 4070 Tiはこんな方におすすめ!
当記事では、GeForce RTX 4070の性能スペック&搭載BTOパソコンについて紹介しました。RTX 4070は、Ada Lovelace世代で四番目に高い性能を持つグラフィックボードです。RTX 3070よりも25%以上グラフィックス処理性能が高く、その上位モデルであるRTX 3080 10GBに匹敵する性能を持っています。WQHD環境でのゲームプレイがメインターゲットとなります。もちろんクリエイター作業でも大活躍のモデルです。動画のエンコードなどでの使用を考えている方も必見です。
ワットパフォーマンスが高く非常に扱いやすいグラフィックボードとなっています。推奨電源ユニットが650Wと控え目です。パソコン工房やドスパラなど主要BTOメーカーから購入できます。本体も小さめでミニタワーでRTX 4070を搭載したBTOパソコンも販売されています。まだ発売されて間もないため価格が高いモデルもありますが、購入しやすい価格帯となっているのは間違いありません。
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5万円以下、5万円-10万円等 | ドスパラ、パソコン工房等 |
CPU | グラフィックボード |
Core i7-12700、Core i5-1240P等 | RTX 3070、RTX 3060等 |
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- CPU:Core i9-13900K
- メモリ:2x 16 GB DDR5-6000
- ストレージ:2x Neo Forza NFP455 2 TB M.2 NVMe SSD
- CPUクーラー:Noctua NH-U14S
- 水冷クーラー:Arctic Liquid Freezer II 280 mm AIO
- 電源ユニット:Seasonic Vertex GX 850 W ATX 3.0
- マザーボード:ASUS X670E Crosshair Hero